iphone 分割払い、学生が知るべき全知識

新しいiPhone、やっぱり欲しいですよね。特に大学生活や専門学校での勉強、友人との連絡に、最新のiPhoneは欠かせないアイテムかなと思います。

でも、学生という立場だと「iPhoneの分割払いってできるのかな?」「クレジットカードなしでも大丈夫?」「18歳や19歳だと親の同意なしで契約できる?」といった疑問や不安が出てきますよね。

また、分割払いの審査に落ちたらどうしよう、どこで買うのが一番賢いのか、いくらまでなら審査に通りやすいのか、キャリアの残価設定プログラムって本当にお得なのか…など、気になることはたくさんあると思います。特に審査できない、という事態は避けたいところです。

この記事では、そんな学生の皆さんの疑問に答えるために、iPhoneを分割払いで購入するための様々な方法、それぞれのメリットやデメリット、そして最大の関門である「審査」の対策について、詳しく掘り下げていきますね。

  • 学生向けの4つの主要な購入ルート
  • クレジットカードなしで分割払いする2つの方法
  • 18歳・19歳が知るべき審査の注意点
  • 分割審査に落ちる理由と「10万円の壁」対策
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iphone 分割払いと学生の選択肢

分割払い

学生さんがiPhoneを分割払いで手に入れようとするとき、実はいくつかのルートがあります。それぞれ金利や審査、将来の端末返却の必要性が全然違うので、まずは自分にどれが合っているか知るのが大事ですね。

どこで買う?4つの購入ルート

主に4つの選択肢があります。Apple Storeで直接買う方法(PaidyやOrico利用)、キャリア(ドコモなど)でプログラムを利用する方法、あとは教育機関向けプランなどですね。

それぞれの特徴を一覧にまとめてみました。特に「クレジットカード不要か」「金利(手数料)」「端末の返却」は大きな違いです。

比較項目 ① Apple + Paidy ② Apple + Orico ③ キャリア残価設定 ④ Too教育機関向け
主な購入先 Apple Store Apple Store ドコモ/ソフトバンク等 Too(正規販売店)
クレジットカード 不要 不要 不要 不要
分割手数料 (金利) 0% (※条件あり) 0% (※最大24回) 0% (※プログラム料なし) 実質年率 5.0%
審査 あり (Paidy) あり (Orico) あり (キャリア) あり (クレジット会社)
端末の返却 不要 不要 必須 (※特典利用時) 必須 (※特典利用時)
ポイント還元 なし 1% (オリコポイント) 各キャリアのポイント なし
推奨する学生 長く使いたい学生 ポイントも欲しい学生 2年周期で買い替えたい学生 非推奨 (金利負担)

補足: Tooのプランについて
Apple正規販売店のTooが提供する「まなび応援! Apple専用分割プログラム」は、学生向けですが実質年率5.0%の金利が発生します。AppleやOrico、Paidyが金利0%の選択肢を提供している中で、あえて金利を払う必要はないかなと私は思います。

クレジットカードなしのPaidy

学生さんにとって一番の壁は「クレジットカードを持っていない」ことかもしれません。Apple Storeでは、この問題を解決できる「ペイディあと払いプランApple専用」が用意されています。

これはApple製品専用の「後払い」サービスで、口座振替か銀行振込を選べば、分割手数料0%でiPhoneが買えるのが最大の魅力です。

申し込みもアプリで完結するので手軽ですね。ただ、Paidyの利用にはもちろんPaidyによる審査が必要です。

重大な注意点:「学割」とiPhone
よくある誤解として、「Appleの学割でiPhoneを安く買い、それをPaidyで分割する」というものです。ですが、Appleの「学生・教職員価格(学割)」の対象に、iPhone本体は含まれていません。(学割対象は主にMacやiPadです)

したがって、「学割価格のiPhone」というものは存在せず、Paidyで買えるのは「通常価格のiPhone(を金利0%で分割)」ということになります。この点は間違えないようにしたいですね。

ポイント還元ならOrico

もう一つのクレジットカード不要な選択肢が、オリコ(オリエントコーポレーション)が提供する「Orico Pay Balance」です。

これもApple製品専用のショッピングローンで、最大24回払いまで分割金利0%で利用できます。

Paidyと比べた時のOricoの強みは、以下の2点かなと思います。

  • 審査が速い(最短60秒とされています)
  • 購入金額の1%がオリコポイントとして還元される

例えば15万円のiPhoneを買ったら1,500円相当のポイントが戻ってくる計算です。Paidyにはこのポイント還元がないので、少しでもお得に買いたい、実利を重視する学生さんにはOricoが向いているかもしれませんね。

18歳、19歳が契約する注意点

2022年の民法改正で成年年齢が18歳になりました。これによって「18歳になったから、親の同意なしでiPhoneの分割契約もできる!」と思っている学生さんも多いかもしれません。

でも、ここには大きな「誤解」と「落とし穴」があります。

確かに、18歳になれば法的に「契約を結ぶ能力」は認められます。しかし、iPhoneの分割払い契約(これは「割賦契約」=ローン契約です)で問われるのは、契約能力ではなく、「返済能力(=信用)」です。

「契約能力」と「返済能力」は別物
たとえ18歳の「成人」であっても、安定した収入(アルバイトなど)がない、あるいはそれを証明できない場合、「返済能力がない」と判断され、審査に落ちる可能性は非常に高いです。

法的に契約できることと、金融機関がお金を貸してくれる(分割を許可してくれる)ことは、まったく別の問題なんですね。

親の同意なしでも契約できる?

前述の通り、18歳以上であれば法律上「親の同意」は不要になりました。携帯電話の「通信契約」だけであれば、18歳以上なら親の同意なしで契約できるキャリアがほとんどです。

しかし、問題は「端末の分割払い(割賦契約)」です。

これはローン契約なので、審査する会社(キャリア、Paidy、Oricoなど)が「この学生は毎月ちゃんと支払いを続けられるか?」を判断します。安定収入の証明が難しい学生本人の「信用」だけでは、高額なiPhoneの分割契約を結ぶのは難しいのが現実です。

結論として、18歳・19歳であっても、安定したアルバイト収入などを証明できない限り、審査に通らず、結果的に「契約できない」可能性が高いです。もし審査が不安なら、最初から「保護者名義(親名義)」で契約してもらうのが、最も確実な方法と言えるかもしれませんね。

iphone 分割払い、学生の審査対策

さて、ここからは学生さんがiPhoneの分割払いを申し込む上で、一番のハードルとなる「審査」について、どうすれば通過できるのか、具体的な対策を掘り下げていきます。

学生が審査に落ちる6つの主な理由

審査に落ちてしまうのには、だいたい決まった理由があります。自分が当てはまっていないか、チェックしてみてください。

  1. 端末代金が高すぎる(10万円の壁)
    これが最も多い理由の一つです。詳しくは後述しますね。
  2. 支払い能力が認められていない
    学生やフリーターなどで、安定した収入がない、または年収が低い(目安として100万〜150万円程度)と判断された場合です。
  3. スマホ料金の滞納がある
    これは本当によくある落とし穴です。今契約している(あるいは過去に契約していた)スマホの料金や、端末代金の分割払いを過去に延滞したことがあると、その情報は信用情報機関に記録されている可能性が高く、審査に悪影響を与えます。
  4. 信用情報(ブラックリスト)の問題
    クレジットカードの支払いを3ヶ月以上延滞したり、過去に債務整理(自己破産など)をしたりした場合は、いわゆる「ブラックリスト」状態で、審査通過は絶望的です。
  5. 短期間での契約と解約
    キャンペーン目的などで短期間に契約と解約を繰り返していると、転売などを疑われて審査に通りにくくなることがあります。
  6. 申請情報の不備・虚偽
    名前や住所、電話番号などの入力ミスだけでも審査に落ちる原因になります。

審査できない時の「10万円の壁」

審査に落ちた、あるいは審査が不安な学生さんが取るべき「最強の対策」が、この「10万円の壁」を意識することです。

これには「割賦販売法」という法律が関係しています。

すごく簡単に言うと、この法律のルールで、分割払いの価格が10万円を超える商品の契約(iPhoneはこれに該当します)の場合、クレジット業者は信用情報機関(CICなど)を使って、購入者の信用情報(過去の滞納履歴や借入状況)を厳格に調査する義務があります。

「10万円以下」なら審査が簡易になる可能性
逆に、分割払いの価格が10万円以下の「生活に必要な耐久消費財(スマホもこれに含まれると解釈されています)」については、この厳格な信用情報機関への調査が例外的に省略される(=簡易な審査で済む)可能性があるんです。

信用情報がまだ真っ白(スーパーホワイト)な学生さんや、アルバイト収入が少ない学生さんにとって、この「厳格な審査」を回避できるかどうかは、審査通過率に天と地ほどの差が出ます。

いくらまでなら審査に有利か

もうお分かりですね。審査に有利なのは、ズバリ「分割払いの元金を10万円未満に抑える」ことです。

最新のiPhone Pro Maxなどは軽く15万、20万円を超えてきますが、これをそのまま分割にすると「厳格な審査」の対象になります。そこで、以下の方法で「10万円の壁」を突破します。

方法A:10万円未満のモデルを選ぶ

これが一番シンプルです。iPhone SE(第3世代)や、型落ちのモデル、あるいはApple公式や信頼できる業者の「リファービッシュ品(認定中古品)」など、本体価格がそもそも10万円未満のモデルを選びます。

方法B:ポイントで頭金を入れる

どうしても10万円を超える最新機種が欲しい場合、dポイントやPontaポイント、楽天ポイントなど、自分が持っているポイントを「頭金」として充当し、「分割払いに回す金額(元金)」を10万円未満に調整します。

例:11万円のiPhoneが欲しい場合、2万円分のポイントを頭金に使えば、分割元金は「9万円」になり、簡易審査の対象になる可能性が高まります。

最重要注意点:頭金の支払い方法
この「10万円の壁」対策で使う頭金は、「現金」や「クレジットカード」での支払いでは適用できない(=分割元金が減額されない)とされるケースが多いです。

あくまで「ポイント」や「クーポン」の利用によってのみ、分割元本を減額できる可能性がある、という点は、購入前にショップでしっかり確認してください。

審査通過に必要なものと対策

「10万円の壁」以外にも、学生さんが審査通過のためにできる対策はあります。

  • クレジットヒストリー(クレヒス)の構築
    クレジットカードがなくても、今使っているスマホの料金や公共料金などを、毎月絶対に遅延なく支払っているという実績は、プラスの評価になります。
  • アルバイトの収入証明書(給与明細)の提出
    学生さんが使える最も強力な対策です。アルバイトでも「毎月これだけの定期的な収入がある」ことを給与明細などで証明できれば、「返済能力あり」と評価され、審査に格段に有利になります。
  • 学生証の提出
    Paidyの本人確認などで求められることがありますが、学生であることを証明するのも有効です。
  • 申請情報の正確性の確認
    申し込み時の入力ミスは絶対に避けてください。

残価設定プログラムのデメリット

ドコモやソフトバンクなどが強く推奨する「残価設定プログラム」(いつでもカエドキプログラム、新トクするサポートなど)は、「実質半額」で最新iPhoneが持てると人気です。

これは、2年後などに端末をキャリアに「返却」することを条件に、残りの分割金(残価)の支払いが免除される仕組みですね。

2年ごとに絶対に買い替える、と決めている学生さんには合理的ですが、「大学4年間、同じ端末を使い続けたい」と考えている学生さんには、絶対にオススメできません。

このプログラムには、学生さんが特に警戒すべき「罠(デメリット)」があります。

残価設定プログラムの3大デメリット

  1. ① 端末の「返却」が必須
    もし4年間使い続けて返却しない場合、「実質半額」のメリットはゼロになります。それどころか、Apple Storeで普通に買うより割高な本体価格を全額支払うことになる可能性もあります。
  2. ② 故障・破損時のペナルティ(追加費用)
    返却時は「正常な状態」である必要があります。画面割れや電源が入らないなどの故障があると、最大22,000円(不課税)などの追加費用を請求されます。学生生活はスマホの破損リスクが高いので、これは大きな潜在的負債です。
  3. ③ 中途解約時の残債一括払い
    プログラムの途中でキャリアの回線契約を解約すると、端末代金の残りを一括で請求される場合があります。

これらのリスクを考えると、端末保証サービス(AppleCare+など)への加入はほぼ必須になりますが、その保険料もコストとして考える必要がありますね。

iphone 分割払い、学生の結論

いろいろお話ししてきましたが、結局、学生さんはどうやってiPhoneを分割払いで買うのがベストなのか、私の考えをタイプ別にまとめてみますね。

パターンA:「最新機種を2年ごとに買い替えたい」学生

推奨:キャリアの「残価設定プログラム」 + 端末保証
2年後に必ず返却する意思が固いなら、総支払額を抑えられるこの方法が合理的です。ただし、故障時のペナルティ(22,000円など)が非常に怖いので、AppleCare+やキャリアの故障サポートへの加入は必須と考えた方が良いでしょう。

パターンB:「大学4年間、またはそれ以上長く使いたい」学生

推奨:Apple Storeで「Paidy」または「Orico」の金利0%分割
このタイプの学生さんが残価設定プログラムを選ぶのは最悪の選択です。「返却しない」時点でメリットがゼロになるからです。金利0%のPaidy(手軽さ重視)かOrico(1%ポイント還元重視)で「自分の資産」として購入し、長く大切に使うのが、結果的に一番安くなります。

パターンC:「審査がとにかく不安だ」という学生(18歳・19歳含む)

推奨:「10万円の壁」戦略、または「保護者名義」
信用情報(クレヒス)がない、あるいはアルバイト収入を証明できない場合、高額な最新機種の審査に通るのは難しいです。賢明なのは、iPhone SEや中古品を選び、分割元金を「10万円未満」に抑えて簡易審査を狙う方法です。それが難しければ、無理をせず保護者にお願いして「親名義」で契約するのが確実ですね。

契約前の最終チェックリスト
分割払い契約は、ローン(借金)契約の一種です。サインする前に、最低限これだけは確認してください。

  • その分割払い、金利は本当に0%ですか?(Tooの5.0%などに注意!)
  • 割引の条件として、端末を「返却」する必要がありますか?
  • もし4年間使い続けた場合、総支払額はいくらになりますか?
  • もしスマホを落として画面を割ったら、ペナルティ(追加費用)はかかりますか?
  • 支払総額は10万円を超えていますか?超えている場合、審査対策(収入証明など)は万全ですか?

この記事で紹介した情報は、あくまで一般的な目安や私なりの解釈を含んでいます。金利やプログラムの条件、審査基準は、申し込みの時期や各社の判断によって変更される可能性があります。

最終的な契約を結ぶ前には、必ずApple、Paidy、Orico、または各携帯キャリアの公式サイトで最新の正確な情報を確認し、ご自身の責任において慎重に判断してくださいね。

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