推しのイラストをなぞって描きたいときや刺繍の図案を写したいときに、Androidスマホがそのままトレース台になれば便利ですよね。でも普通に画面の上に紙を乗せて描こうとすると、指や手のひらに反応して画面が動いてしまったり勝手に拡大縮小されたりしてイライラした経験はありませんか?実はAndroidには画面を表示したままタッチ操作だけを無効化する設定やアプリがたくさんあるんです。この記事ではGalaxyやXperiaなどの標準機能を使ったやり方からAndroid14でも使える最新の画面固定方法について詳しくご紹介します。

- メーカー別の標準機能を使った画面固定の手順
- Android14以降でタッチロックアプリを使うコツ
- 写し絵に最適な無料アプリと物理的な対策
- AR技術を使ってカメラでなぞる新しい方法
Androidの画面固定で写し絵をする方法と設定
まずは、特定のアプリを入れなくてもスマホにもともと入っている機能を使って、画面をロックする方法を見ていきましょう。実は機種によっては、驚くほど簡単に「写し絵モード」を作ることができるんです。
Galaxyの制御機能でタッチ無効化するやり方
私が個人的に「最強のトレース端末」だと思っているのがGalaxyシリーズです。Galaxyには「制御機能(Interaction Control)」という、まさにこのためにあるような機能が標準搭載されています。
この機能を使うと、画面上のタッチ操作を完全にブロックできるだけでなく、電源ボタンや音量ボタンの操作まで無効にできるんです。つまり、写し絵の最中にうっかりボタンを押して画面が消えてしまう事故も防げます。
Galaxyでの設定手順
- 「設定」アプリを開き、「ユーザー補助」をタップします。
- 「操作と対話」を選び、「制御機能」に進みます。
- 「制御機能のショートカット」をオンにします(電源キーと音量大キーの同時押しなどが選べます)。
- 写し絵に使いたい画像を表示した状態で、設定したショートカットキーを押します。
- 「オプション」から「タッチをブロック」や「画面全体をブロック」を選択して完了です。
これで、解除操作をするまでは画面が一切反応しなくなります。アプリを入れる手間もなく、広告も出ないので、Galaxyユーザーの方はまずこの方法を試してみてください。
Xperiaのゲームエンハンサー設定手順
SonyのXperiaを使っている方もラッキーです。Xperiaには「ゲームエンハンサー」という機能があり、これを応用することで写し絵が快適になります。
本来はゲームに集中するための機能ですが、Googleフォトなどの画像表示アプリを「ゲーム」として登録してしまえば、この機能が使えるようになるんです。
ここが便利!H.S.パワーコントロール
Xperiaには、充電ケーブルを繋いでいてもバッテリーを介さずに本体へ直接給電する「H.S.パワーコントロール」という機能があります。写し絵作業は長時間画面を最大輝度でつけっぱなしにするのでスマホが熱くなりがちですが、この機能を使えば発熱とバッテリー劣化を抑えられます。
設定メニュー内の「ゲームエンハンサー」から、誤操作防止の設定をオンにすることで、画面のタッチ無効化が可能になります。機種によっては範囲指定しかできない場合もありますが、画像を動かさないためには十分役立ちます。
XiaomiやOPPOのゲームモード活用術
Xiaomi(Redmi / POCO含む)やOPPOといったメーカーのスマホにも、ゲーマー向けの強力なツールが入っています。Xiaomiなら「ゲームターボ(Game Turbo)」、OPPOなら「ゲームスペース」といった名称です。
これらもXperiaと同様に、画像を表示したいアプリをゲームとして追加登録することで機能を利用できます。サイドバーからメニューを呼び出し、「タッチ無効」や「誤操作防止」といったアイコンをタップするだけでOKです。
注意点
OSのアップデート(MIUIやColorOSのバージョン更新)によって、この機能の呼び出し方や名称がコロコロ変わることがあります。「あれ、ない?」と思ったら、一度ゲームアプリとして認識させてからサイドバーを確認してみてください。
Android14で画面固定ができない時の対策
さて、問題なのがGoogle Pixelなどの標準的なAndroidを搭載した機種や、最新のAndroid 14にアップデートした端末です。「画面のピン留め」という機能はありますが、これは「ホーム画面に戻れなくする」だけで、画面内のタッチ操作は有効なままなんですよね。
そのため、Android 14以降のユーザーは、後述するサードパーティ製のアプリを使う必要があります。しかし、最近のAndroidはセキュリティが厳しくなっており、古いアプリだと「対応していません」と表示されたり、設定が複雑になっていたりすることがあります。
特に「他のアプリの上に重ねて表示」という権限が厳格化されているため、アプリを入れても動かない場合は、一度設定の見直しが必要です。
開発者向けオプションでタッチ操作を無効化
少し上級者向けの話になりますが、「開発者向けオプション」という隠しメニューを使う方法を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、結論から言うと、開発者オプションだけで手軽に「タッチ無効化」をするのは、現状のAndroidではかなり難しいです。
以前は「ポインタの位置を表示」などでタッチの反応を可視化することで誤魔化したりできましたが、完全に無効化するスイッチはありません。無理に設定をいじるとスマホの動作がおかしくなるリスクもあるため、一般のユーザーとしては、次に紹介する専用アプリを使う方が安全で確実かなと思います。
Androidの画面固定と写し絵に役立つアプリ

標準機能でタッチ無効化ができない場合は、便利なアプリの力を借りましょう。ここでは、私が実際に試してみて「これは使える!」と思ったものを厳選しました。
無料のおすすめトレース台アプリランキング
「写し絵」に特化したアプリは、画像を読み込んでロックする機能が最初からついているので、OSの設定に悩まされずに済みます。
| 順位 | アプリ名 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 1位 | Trace Table | 画像の回転やリサイズが自由自在。背景を真っ白にしてライトボックスとしても使える万能アプリです。 |
| 2位 | Papercopy | 機能がシンプルで使いやすい。「画像を置いてロックする」ただそれだけに特化しています。 |
| 3位 | Lightbox | 画面を最大輝度で白く光らせるだけのアプリ。アナログ原稿の下書きを透かしたい時に重宝します。 |
これらのアプリの良いところは、システム全体をロックするわけではないので、Androidのバージョンによる不具合が起きにくい点です。
アプリ不要の誤操作防止手袋を使うメリット
デジタルとアナログの融合における最強のソリューション、それは「物理的な絶縁」です。
イラストレーターさんがよく使っている「2本指グローブ」をご存知でしょうか?薬指と小指だけを覆う手袋なのですが、これをつけると画面に手が触れても反応しなくなります。
誤操作防止手袋のメリット
- アプリの設定や起動が一切不要。
- 画面に手を置いて安定した線が引ける。
- Amazonや楽天で1000円以下で購入可能(100均にある場合も!)。
特に、長時間作業する場合、手の汗で画面が反応しやすくなるのを防ぐ効果もあります。アプリと併用すれば、まさに鬼に金棒ですね。
タッチロックアプリが設定できない原因と解決策
「Touch Lock」などの画面全体をロックするアプリを使おうとしたけれど、「設定ができない」「すぐに解除されてしまう」という声もよく聞きます。これの主な原因は、先ほど触れた「他のアプリの上に重ねて表示」権限です。
もしアプリがうまく動かない場合は、以下の手順を確認してみてください。
- Androidの「設定」>「アプリ」を開く。
- 「特別なアプリアクセス」を見つける(メニュー内にあることが多いです)。
- 「他のアプリの上に重ねて表示」をタップ。
- 使用したいタッチロックアプリを探し、スイッチをオンにする。
また、最近のAndroidでは、透明なレイヤーで画面を覆うアプリを「セキュリティリスク」と判断して自動的に無効化することがあります。その場合は、諦めて前述の「Trace Table」のようなトレース専用アプリに切り替えるのが一番の近道です。
ARカメラでなぞる最新のトレース手法
最後に、ちょっと未来的な方法をご紹介します。最近TikTokなどで流行っている「AR Drawing」系のアプリです。
これは、スマホの画面の上に紙を置くのではなく、スマホのカメラを通して、手元の紙に画像を投影(合成)して見るという技術です。スマホをスタンドで固定し、画面を見ながら手元のペンを動かします。
ARトレースのすごいところ
画面の光が透けないような分厚い紙や、トートバッグ、上履きなど、これまで写し絵ができなかった素材にも下書きができるようになります。
ただし、スマホを空中で固定するためのスタンドや三脚が必須になるので、道具を揃える手間は少しありますね。
Androidで画面固定し写し絵を楽しむまとめ

Androidスマホをトレース台として使うには、自分の機種に合った方法を選ぶのが正解です。
- Galaxy・Xperia・Xiaomi等のユーザー:標準搭載のゲーム機能や制御機能を使うのが一番安定しています。
- Pixelやその他のユーザー:「Trace Table」などの専用アプリを使うか、誤操作防止手袋を併用しましょう。
- Android 14で困っている人:システム全体のロックアプリよりも、画像表示に特化したアプリへの移行がおすすめです。
画面の明るさを最大にして長時間使うことになるので、作業が終わったら画面を暗くして、スマホを休ませてあげるのも忘れないでくださいね。正確な仕様や設定名は機種によって異なる場合があるので、最終的にはご自身の端末の公式サイトなども確認してみてください。

