新しいスマートフォンを手にしたときのワクワク感は格別ですが、それと同時に古い端末からのデータ転送に失敗しないかという不安も感じてしまいますよね。特にアンドロイドのアプリ移行や機種変更の手順はメーカーによって微妙に異なるため、やり方を間違えると大切な写真やLINEのトーク履歴が消えてしまうリスクもあります。多くの方がデータ移行ができない事態や面倒な設定に悩んでいますが、実は事前にしっかりと準備をしておけば、アンドロイドのアプリ移行や機種変更は決して難しいものではありません。この記事では、私が実際に経験して学んだポイントを交えながら、初心者の方でも安心して作業できるよう分かりやすく解説していきます。

- Google標準機能を活用した基本的なデータ移行の流れ
- ケーブル接続やクラウドを使った写真と動画のバックアップ方法
- LINEやおサイフケータイなど個別設定が必要なアプリの注意点
- 移行作業でつまづきやすいポイントと具体的な対処法
アンドロイドの機種変更でアプリ移行を行う準備
機種変更の作業をスムーズに進めるためには、何よりも事前の準備が重要です。新しい端末の電源を入れる前に、現在使っているスマホで確認しておくべきことや、移行方法の選び方を知っておくだけで、トラブルの9割は防げると言っても過言ではありません。ここでは、データ移行を始める前に押さえておきたい基礎知識と準備について解説します。
Google標準機能でデータを一括転送する
最近のアンドロイド端末には、非常に優秀な移行ツールが標準で搭載されています。Android 10以降のモデルであれば、新しいスマホの電源を入れて初期設定を進めるだけで、「アプリとデータのコピー」という画面が表示されます。
この機能を使うと、古い端末に入っているアプリのリスト、連絡先、通話履歴、Wi-Fi設定などを丸ごと新しい端末に引き継ぐことができます。昔のように、一つひとつアプリをダウンロードし直す手間が省けるのは本当に便利ですね。
ここがポイント
この標準機能は、あくまで「アプリのリスト(どのアプリを入れていたか)」を移行するものです。アプリ内のデータ(ログイン状態やゲームのセーブデータなど)までは完全に移行されないことが多いので、過信は禁物です。
機種変更前にGoogleアカウントを確認
データ移行の要となるのがGoogleアカウントです。アンドロイドのバックアップデータは基本的にこのアカウントに紐付いているため、ID(メールアドレス)とパスワードを忘れてしまっていると、作業が一切進まなくなってしまいます。
古い端末の設定メニューから「Google」>「バックアップ」と進み、バックアップ機能が「オン」になっているか必ず確認しておきましょう。もしパスワードに自信がない場合は、機種変更の作業に入る前に再設定を行っておくことを強くおすすめします。
写真や動画データのバックアップ方法
スマホの中に保存されている大量の写真や動画は、データ容量が大きいため移行に時間がかかる原因の筆頭です。基本的にはGoogleフォトなどのクラウドサービスにバックアップをとっておくのが最も安全で手軽です。
Googleフォトを利用していれば、新しい端末で同じアカウントにログインするだけで、自動的にクラウド上の写真が表示されるようになります。ただし、端末本体(ローカル)にしか保存していない画像がある場合は、別途ケーブル転送やSDカード経由での移動が必要になることもあります。
注意点
Googleフォトの無料版(15GB)を使用している場合、容量がいっぱいだとバックアップが停止していることがあります。事前に空き容量を確認しておきましょう。
ケーブルを使って高速転送する手順
私が個人的に最もおすすめしたいのが、USB Type-Cケーブルを使って新旧の端末を直接つなぐ「有線転送」です。Wi-Fiを使った無線転送よりも通信が安定しており、何ギガバイトもある大量の写真や動画データも短時間でコピーできます。
GoogleのPixelシリーズや一部のメーカー製スマホには、データ転送用のアダプター(クイックスイッチアダプター)が同梱されていることもあります。これを使えば、インターネット環境に左右されずにサクサクと移行作業が進みますよ。
豆知識
ケーブルには「充電専用」と「データ通信対応」の2種類があります。100円ショップなどで購入したケーブルだとデータ転送ができない場合があるので、スマホに付属していた純正ケーブルを使うのが確実です。
データ移行できないアプリへの対策
残念ながら、Googleの標準ツールやケーブル転送を使っても、すべてのデータが自動的に移行されるわけではありません。ここがアンドロイドの機種変更で最も注意すべき落とし穴です。
特にセキュリティが厳しいアプリや、端末固有のチップを利用する機能は、個別に引き継ぎ操作を行う必要があります。代表的なものが以下のアプリです。
| アプリの種類 | 移行の注意点 |
|---|---|
| LINE | トーク履歴のバックアップとアカウント引き継ぎ設定が必須 |
| おサイフケータイ | SuicaやiDなどはサーバーへの「預け入れ」操作が必要 |
| 銀行・決済系 | 新しい端末での再ログインや生体認証の再登録が必要 |
| ゲームアプリ | 引き継ぎコードの発行やSNS連携が必要な場合が多い |
これらを忘れて古い端末を初期化してしまうと、データが二度と戻ってこない可能性もあります。次の章で、これらの重要アプリの具体的な移行手順を見ていきましょう。
アンドロイドのアプリ移行と機種変更の個別設定

全体のデータ転送が終わっても、まだ安心はできません。ここからは、私たちの生活に欠かせない重要アプリを、一つずつ手動で引き継いでいく作業になります。少し手間に感じるかもしれませんが、ここを丁寧に行うことが「失敗しない機種変更」の鍵となります。
LINEのトーク履歴を引き継ぐ手順
多くの人にとって、消えたら一番困るのがLINEのデータではないでしょうか。LINEの引き継ぎには大きく分けて2つの方法があります。
一つ目は「かんたん引き継ぎQRコード」を使う方法です。これは新しい端末でQRコードを表示し、古い端末でスキャンするだけで、直近14日間のトーク履歴を即座に復元できる便利な機能です。同OS間(アンドロイドからアンドロイド)であれば、事前のバックアップがなくてもこれだけで最低限の履歴は守れます。
二つ目は「Googleドライブへのバックアップ」を使う方法です。14日以上前の過去のトーク履歴も含めてすべて残したい場合は、古い端末で「設定」>「トークのバックアップ」から手動でバックアップを行い、新しい端末で復元を選択する必要があります。
重要
確実にデータを守るなら、念のためGoogleドライブへのバックアップを行ってから、QRコードでの引き継ぎを行うのが最強の布陣です。
おサイフケータイの残高移行と注意点
モバイルSuicaや楽天Edy、iDなどの「おサイフケータイ」機能は、アプリだけでなく端末の中にあるICチップ(FeliCa)に情報が書き込まれています。そのため、単に新しいスマホにアプリを入れただけでは残高は戻ってきません。
必ず古い端末で各アプリを起動し、「機種変更」や「カードを預ける」というメニューからデータをサーバーにアップロード(預け入れ)してください。その後、新しい端末でアプリを起動し、「受け取る」操作を行うことで残高や定期券情報が復活します。
注意点
この操作は改札の中(入場状態)では行わないでください。トラブルの原因になります。また、機種変更が終わったら、古い端末を売却する前にキャリアショップなどでICチップのデータ消去(メモリクリア)を行うことをおすすめします。
ゲームデータの引き継ぎとID連携
ゲームアプリのデータ移行方法はタイトルによって千差万別です。「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」のような人気ゲームでも、それぞれ手順が異なります。
大きく分けて、「引き継ぎコードを発行するタイプ」と「SNSアカウント(Google, Facebook, Xなど)と連携するタイプ」があります。最近はアカウント連携タイプが増えてきており、事前に連携さえしておけば新しい端末でログインするだけで復帰できるので非常に楽です。
「Fate/Grand Order」のように、引き継ぎコードを使った後に古い端末のデータが無効化される厳格な仕様のゲームもあるので、必ず各ゲームのお知らせやヘルプを確認しましょう。
アプリのログイン再設定とパスワード
アプリの移行作業が終わると、新しい端末では多くのアプリで「再ログイン」を求められます。Twitter(X)、Instagram、FacebookなどのSNSや、Amazon、楽天市場などのショッピングアプリです。
ここで問題になるのが「パスワード忘れ」です。普段は自動ログインで使っていると、いざという時に思い出せないことが多いですよね。機種変更前に、ブラウザに保存されているパスワード一覧を確認したり、パスワードマネージャーを見直したりしておくと安心です。
補足
2段階認証(SMS認証)を設定している場合、古い端末からSIMカードを抜くタイミングに注意してください。ログイン時の認証コードを受け取れるよう、新しい端末にSIMカードを挿入してからアプリのログイン操作を行いましょう。
アンドロイドのアプリ移行と機種変更まとめ
ここまで、アンドロイドのアプリ移行や機種変更をスムーズに行うための手順と注意点について解説してきました。最近のスマホは進化していて、Googleの標準機能やケーブル接続を使えば、基本的なデータは驚くほど簡単に移せます。
しかし、LINEやおサイフケータイ、ゲームアプリといった「生活に密着した重要なデータ」ほど、セキュリティの関係で手動設定が必要になるのが現状です。以下の3点を最後におさらいしておきましょう。
- GoogleアカウントのIDとパスワードを事前に確認する。
- LINEとおサイフケータイは、旧端末での操作が必須。
- 完璧に移行できるまでは、古い端末を初期化せずにWi-Fiで手元に残しておく。
「移行できたと思ったら、あのアプリだけ使えない!」という事態を防ぐためにも、古い端末は数日間、予備機として持っておくのが一番のリスクヘッジになります。焦らず一つずつ確認しながら、新しいアンドロイドライフをスタートさせてくださいね。
免責事項
本記事で紹介した手順は一般的なアンドロイド端末の事例に基づいています。OSのバージョンや機種、アプリの仕様変更により手順が異なる場合があります。重要なデータの移行に際しては、必ず各サービスの公式サイトで最新情報を確認し、自己責任で行ってください。不安な場合は、携帯ショップなどの専門家にご相談されることをおすすめします。

