Android12はいつまで使える?サポート終了後のリスクと対処法

お使いのスマートフォンに搭載されているAndroid12がいつまで使えるのか、気になっていませんか。Googleによるサポート終了のニュースを聞き、このまま使い続けるべきか悩んでいる方も多いかもしれません。この記事では、Android12のサポートが正式にいつまでだったのか、そしてセキュリティアップデートが停止した後の具体的なデメリットを詳しく解説します。

また、お持ちの対応機種が実際には何年使えるのか、そして最新OSと比較した際の違いは何かを明らかにします。サポートが終了した後もAndroid12を使い続ける選択肢のメリットと合わせて、安全なスマートフォンの利用方法について考えていきましょう。

  • Android 12の公式サポートがいつ終了したか
  • サポート終了後に使い続ける際の具体的なリスク
  • 最新OSへのアップデートや機種変更の判断基準
  • セキュリティを確保しながらスマホを使い続ける方法
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android12はいつまで使える?サポート終了の現状

アンドロイド12
  • Googleによるサポート終了が発表
  • 使用期限は結局いつまでだったのか
  • セキュリティアップデート停止が最大のリスク
  • アップデート不可の主な対応機種
  • OSはそもそも何年使えるもの?
  • そのまま使い続ける場合の注意点

Googleによるサポート終了が発表

Googleは、Android 12およびAndroid 12Lに対するセキュリティアップデートの提供を終了したことを明らかにしました。これは、新しいAndroidのバージョンで発見された脆弱性に対する修正パッチが、今後はAndroid 12には提供されなくなることを意味します。

この動きは、Googleが定期的に行うOSのサポートサイクルの一環です。新しい技術が登場し、セキュリティの脅威が巧妙化する中で、開発リソースを最新のOSに集中させることで、ユーザー全体の安全性を高める目的があります。

Android 12は2021年10月にリリースされ、デザイン言語「Material You」の導入やプライバシー機能の強化など、多くの革新的な機能を提供しました。しかし、リソースを新しいバージョンへ移行するため、一定期間が経過したOSのサポートを終了するのは、業界では一般的な流れとなっています。

使用期限は結局いつまでだったのか

Android 12および12Lのサポートは、2025年3月31日をもって正式に終了しました。Googleが公開するAndroidのセキュリティ情報からも、2025年4月以降の対象バージョンリストからAndroid 12が除外されており、これによってサポートが打ち切られたことが確認できます。

具体的には、「バックポート」と呼ばれる、新しいOSバージョン向けのセキュリティパッチを古いバージョンにも適用する対応が終了した形です。これにより、2025年4月1日以降に発見されたセキュリティ上の問題点は、Android 12では修正されないまま放置されることになります。

リリースから約3年半でのサポート終了となり、これまでのAndroid OSのサポートサイクルとおおむね一致するタイミングでの終了となりました。

Android11はいつまで使える?2025年以降の利用と注意点

セキュリティアップデート停止が最大のリスク

Android 12のサポート終了に伴う最大のリスクは、セキュリティアップデートが受けられなくなる点にあります。アップデートが停止すると、スマートフォンは新たに発見される脅威に対して全くの無防備な状態に置かれます。

具体的なセキュリティリスク

  • ウイルスやマルウェアへの感染:OSの脆弱性を悪用する新しいウイルスやマルウェアが登場しても、防御策が講じられません。これにより、個人情報の抜き取りや不正操作のリスクが格段に高まります。
  • フィッシング詐欺の標的に:セキュリティが古い端末は、悪意のある攻撃者にとって格好の標的となります。偽のウェブサイトへ誘導され、IDやパスワードを盗まれる危険性が増大します。
  • アプリの非対応化:特に金融機関や決済サービスなど、高いセキュリティを要求するアプリが、古いOSをサポート対象外とする場合があります。これにより、ある日突然、銀行アプリやキャッシュレス決済が使えなくなる可能性があります。

これらのリスクを考慮すると、セキュリティアップデートが提供されないOSを使い続けることは、個人の情報資産を危険にさらす行為であると考えられます。

アップデート不可の主な対応機種

Android 12がリリースされた2021年当時に発売されたスマートフォンの多くが、このOSを搭載していました。しかし、全ての端末がAndroid 13以降のバージョンにアップデートできるわけではありません。

特に、メーカーのアップデート保証期間が短いモデルや、価格を抑えたエントリークラスの端末では、Android 12が最終バージョンとなっているケースが見られます。メーカーや機種によってサポート方針は大きく異なるため、一概には言えませんが、発売から2〜3年以上が経過したミドルレンジ以下のモデルでは、アップデートが提供されない可能性が高まります。

ご自身の端末がアップデートの対象であるかどうかを確認するためには、スマートフォンの「設定」メニューから「ソフトウェアアップデート」や「システムアップデート」の項目をチェックするのが最も確実です。

OSはそもそも何年使えるもの?

スマートフォンのOSが何年使えるかは、主に端末のメーカーやモデルによって定められるサポート期間に依存します。一般的に、OSのサポート期間には2つの側面があります。

  1. OSのメジャーアップデート:新しい機能が追加されたり、デザインが刷新されたりする大規模な更新です。Google Pixelシリーズでは発売から最低3年間、サムスンのハイエンドモデルでは最大4世代のOSアップデートが保証されるなど、メーカーによって方針が異なります。
  2. セキュリティアップデート:OSの脆弱性を修正する小規模ながら重要な更新です。メジャーアップデートの提供が終了した後も、数年間は継続されるのが一般的です。例えばGoogle Pixel 6シリーズでは、発売から最低5年間のセキュリティアップデートが保証されています。

したがって、「OSが使える期間」を「セキュリティが確保された状態で安全に使える期間」と定義するならば、多くの端末で発売から3年から5年程度が一つの目安になると考えられます。

そのまま使い続ける場合の注意点

前述の通り、セキュリティ上のリスクは非常に大きいですが、それでも何らかの理由でAndroid 12を搭載したスマートフォンを使い続けたい場合は、いくつかの対策を講じることでリスクをある程度低減させることが可能です。

まず、信頼性の高いウイルス対策ソフトを導入することは必須です。これにより、OSの脆弱性を突く攻撃の一部を防ぐ助けになります。また、アプリのインストールはGoogle Playストアからのみに限定し、提供元が不明なアプリは絶対にインストールしないようにしてください。

さらに、公共のWi-Fiへの接続は避け、個人情報や金銭的な取引を伴う操作は行わないように心がけることが大切です。言ってしまえば、インターネットへの接続を最小限に抑え、オフラインに近い状態で利用するのが最も安全な使い方となります。

android12はいつまで使えるか悩んだら見る選択肢

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  • 旧OSを使い続けるメリットとは
  • サポート切れのデメリットを再確認
  • 最新OSへアップグレードするべきか
  • 新OSとの機能的な違いを比較

旧OSを使い続けるメリットとは

セキュリティリスクを十分に理解した上で、あえて古いOSであるAndroid 12を使い続けることには、限定的ながらメリットも存在します。

最大のメリットは、使い慣れた操作環境を変えずに済む点です。OSのメジャーアップデートは、時としてUI(ユーザーインターフェース)の大きな変更を伴い、慣れるまでに時間がかかることがあります。現在の操作感やデザインに満足しているユーザーにとっては、変化がないことが快適さにつながる場合もあるでしょう。

また、特定のアプリが最新OSに対応しておらず、古いバージョンでしか正常に動作しないケースも稀に存在します。このような特殊な事情がある場合には、旧OSを維持することが唯一の選択肢となるかもしれません。ただし、これらのメリットは、深刻なセキュリティリスクという大きな代償の上になりたっていることを忘れてはなりません。

サポート切れのデメリットを再確認

ここで改めて、Android 12のサポートが切れた状態でスマートフォンを使い続けることのデメリットを整理します。繰り返しになりますが、これらの点を軽視するべきではありません。

第一に、個人情報漏洩のリスクが常に付きまといます。脆弱性が修正されないため、悪意のあるアプリやウェブサイトを通じて、連絡先、写真、パスワードなどの重要なデータが盗まれる可能性があります。

第二に、システムの不具合やパフォーマンスの低下が起こりやすくなります。アプリが最新のOS向けに最適化されていく中で、古いOSでは動作が不安定になったり、バッテリーの消耗が激しくなったりすることが考えられます。

そして第三に、新しい機能やサービスを利用できなくなる機会損失です。最新OSで提供される便利な機能や、新しい規格に対応したサービスを享受できなくなり、スマートフォンの持つ可能性を最大限に活かせなくなってしまいます。

最新OSへアップグレードするべきか

ご自身のスマートフォンが最新OSへのアップデートに対応している場合、アップグレードを実行することが強く推奨されます。アップデートを行うべき理由は、主にセキュリティ、機能性、そして互換性の3つの観点から説明できます。

まず、セキュリティ面では、最新の脅威から端末を保護するための修正パッチが定期的に提供されるため、最も安全な状態を維持できます。

次に機能面では、Android 13や14で導入されたプライバシー保護の強化、バッテリー効率の改善、カスタマイズ性の向上といった、より快適で便利な機能を利用できるようになります。

最後に互換性の面では、新しいアプリやサービスが最新OSを前提に開発されるため、将来にわたって様々なアプリを問題なく利用し続けることが可能になります。データのバックアップを取った上で、Wi-Fi環境の整った場所でアップデートを実行しましょう。

新OSとの機能的な違いを比較

Android 12から最新のAndroid 14にかけて、OSは着実に進化を遂げています。具体的にどのような違いがあるのかを理解することは、アップグレードを判断する上で役立ちます。以下に、主な機能の違いを表にまとめました。

機能Android 12Android 13Android 14
プライバシープライバシーダッシュボードアプリごとの通知許可制、写真選択ツール特定の写真や動画のみへのアクセス許可
カスタマイズMaterial Youによる壁紙ベースのテーマテーマアイコンの拡充、アプリごとの言語設定ロック画面のカスタマイズ強化
パフォーマンスシステムパフォーマンスの向上バックグラウンド処理の最適化バッテリー効率のさらなる改善
その他スクローリングスクリーンショットBluetooth LE Audioに標準対応ヘルスケアデータの統合(Health Connect)

このように、バージョンが上がるごとに、ユーザーのプライバシーを細かく管理できるようになったり、より自分好みの設定が可能になったりするなど、多くの改良が加えられていることがわかります。

まとめ:android12はいつまで使えるか

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  • Android 12の公式サポートは2025年3月31日に終了した
  • サポート終了後はセキュリティアップデートが一切提供されない
  • アップデートが止まるとウイルス感染などのリスクが大幅に高まる
  • 金融系アプリなどが利用できなくなる可能性もある
  • サポート終了はリリースから約3年半後のタイミング
  • 使い続ける場合はウイルス対策ソフトの導入が不可欠
  • 公共Wi-Fiの使用や重要な個人情報の入力は避けるべき
  • 旧OSを使い続けるメリットは操作に慣れている安心感など限定的
  • デメリットは個人情報漏洩やアプリ非対応のリスク
  • 端末が対応していれば最新OSへのアップグレードを強く推奨
  • 最新OSはセキュリティや機能性が大幅に向上している
  • Android 13ではアプリごとの通知許可などプライバシーが強化
  • Android 14ではロック画面のカスタマイズ性が向上
  • OSのサポート期間はメーカーや機種により3年から5年が目安
  • 自身の端末のアップデート情報を設定から確認することが大切
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