「Android 9とはどのようなOSなのか」「今使っているスマホがAndroid 9だけれど、いつまで使えるのか不安」といった疑問をお持ちではないでしょうか。実はAndroid 9は既にサポートが完全に終了しており、セキュリティ面での危険性が非常に高まっている状態です。LINEやPayPayといった生活に欠かせないアプリも、徐々に動作しなくなったり、最新機能が使えなくなったりしています。私自身も古い端末をサブ機として使うことがありますが、やはりメイン機として使い続けるには限界がきていると感じるのが正直なところです。この記事では、Android 9の現状やリスク、そして今すぐ取るべき対策について、わかりやすく解説していきます。

- Android 9のサポート終了による具体的な危険性が理解できる
- LINEやPayPayなどの主要アプリが使えるかどうかがわかる
- 動作が重い場合やアップデートできない時の対処法がわかる
- 中古端末としての購入可否やサブ機としての活用法がわかる
Android 9とは?特徴と現状のリスク
Android 9(コードネーム:Pie)は、2018年にリリースされたGoogleのモバイルOSです。AI(人工知能)を活用してバッテリー持ちを良くしたり、使い方のパターンを学習したりする機能が初めて本格的に導入された、歴史的なバージョンでもあります。しかし、リリースから長い年月が経ち、現在はセキュリティやアプリの対応状況において、深刻なリスクを抱えています。ここでは、Android 9とはどのような状態にあるのか、その実情を詳しく見ていきましょう。
Android 9はいつまで使えるか解説
結論から申し上げますと、メインのスマートフォンとして安全に使える期間は既に終了しています。
Android 9に対するGoogleからの公式なセキュリティアップデートは、2022年1月をもって完全に停止しました。これは、道路に例えるなら「信号機やガードレールのメンテナンスが一切行われなくなった道路」を走り続けるようなものです。
もちろん、端末が壊れていなければ電源は入りますし、電話やメールなどの基本機能は動作するでしょう。しかし、「使える」といっても、それはあくまで物理的に動いているだけであり、インターネットに接続するデバイスとしての「賞味期限」は切れてしまっているのです。
2026年現在、Android 9を使い続けることは推奨されません。できるだけ早めの機種変更を検討しましょう。
サポート終了による危険性と対策
サポートが終了したOSを使い続ける最大のリスクは、新たなウイルスやサイバー攻撃に対する防御力がゼロに近いという点です。
世界中で日々新しいセキュリティの脆弱性(プログラムの弱点)が発見されていますが、Android 9にはそれを修正するパッチ(絆創膏のようなもの)がもう配布されません。これにより、以下のようなリスクが極大化しています。
想定されるリスク
- ネットバンキングの不正送金被害に遭う可能性
- クレジットカード情報が盗まれるリスク
- 保存している写真や連絡先データが流出する恐れ
- 端末が乗っ取られ、勝手に操作される危険性
対策としては、インターネットに接続しない(機内モードやWi-Fiオフ)状態で利用するか、個人情報を一切入れない音楽プレーヤーや目覚まし時計として余生を過ごさせるのが現実的です。間違っても、メインのクレジットカード情報を登録したままにしてはいけません。
Android 9でLINEが使えない問題
私たちの生活インフラとも言えるLINEですが、古いOSへの対応を徐々に打ち切っています。Android 9ユーザーにとって、これは最も切実な問題かもしれません。
2026年現在、LINEアプリはセキュリティ基準を厳格化しており、古いバージョンのAndroidでは最新版のLINEアプリをインストール、あるいはアップデートできなくなっています。具体的には、Android 9ではLINEのバージョン更新が特定の段階で止まってしまい、新機能が使えないだけでなく、将来的にはトークの送受信自体ができなくなる可能性が高いです。
| OSバージョン | LINE対応状況 | リスク |
|---|---|---|
| Android 10以上 | ◯ 最新版利用可 | 問題なし |
| Android 9 | △ 制限あり | 一部機能制限・サポート終了間近 |
| Android 8以下 | × 利用不可 | 起動できない可能性大 |
「まだ使えているから大丈夫」と思っていても、ある日突然「このバージョンでは利用できません」と表示され、連絡手段を失うリスクがあることを覚悟しておかなければなりません。
PayPayなどのアプリ対応状況
金融系アプリや決済アプリは、セキュリティに対してさらにシビアです。特にPayPayなどのQRコード決済アプリは、お金を扱うため、少しでも脆弱性のある古いOSは容赦なく切り捨てられる傾向にあります。
PayPayの場合、推奨動作環境は既に引き上げられており、Android 9は「かろうじて動作する最低ライン」か、あるいは「更新不可」の瀬戸際にいます。アプリのアップデートができないと、決済画面が開けなくなったり、ログインできなくなったりするトラブルに直結します。
また、銀行系アプリ(三菱UFJ銀行や三井住友銀行など)では、生体認証(指紋認証など)が使えなくなる、あるいはアプリそのものが起動しなくなるケースが増えています。これも、開発側が「Android 9は安全ではない」と判断している証拠です。
Android 9と10の違いと機能比較
もし現在、Android 9から10へのアップデートが可能であれば、迷わず実施することをおすすめします。Android 10では、使い勝手が大きく向上しています。
大きな違いの一つは「ジェスチャーナビゲーション」です。Android 9では画面下に「ピル型」のボタンがありましたが、Android 10からはiPhoneのように画面下部のバーをスワイプするだけでホームに戻ったりアプリを切り替えたりできるようになり、画面をより広く使えるようになりました。
主な機能差分
- ダークモード: Android 10で正式採用。画面を黒基調にして目の疲れを軽減し、バッテリーも節約できます。
- プライバシー管理: アプリが位置情報を使う際、「使用中のみ許可」という選択肢が増え、勝手に裏で情報を取られるのを防げます。
Android 9とは?不具合対策と今後

既にサポート切れとはいえ、事情があってまだAndroid 9を使わなければならない方もいるかと思います。ここでは、よくある不具合への対処法や、少しでも快適に使うための設定、そして隠された機能について触れていきます。あくまで「つなぎ」としての利用を前提に参考にしてください。
動作が重い時の対処法と設定変更
長年使っていると、どうしても動作が重く、もっさりとしてきますよね。そんな時は、いくつか設定を見直すだけで多少改善することがあります。
最も効果的なのは、「アニメーションの無効化」です。開発者向けオプション(設定の端末情報でビルド番号を連打すると出現します)から、「ウィンドウアニメーションスケール」などを「オフ」または「.5x」に設定してみてください。画面の切り替わりがキビキビと動き、体感速度が上がります。
また、ストレージの空き容量不足も動作遅延の大きな原因です。
写真や動画はGoogleフォトにバックアップして本体から削除し、使っていないアプリは思い切ってアンインストールしましょう。ストレージには常に数GBの余裕を持たせるのが鉄則です。
アップデートできない原因と解決策
「Android 10にしたいのにアップデートが来ない」という相談もよく見かけます。これには主に2つの原因が考えられます。
一つは、端末のストレージ不足です。OSの大型アップデートには、一時的に5GB〜10GB程度の空き容量が必要になることがあります。不要なデータを削除してから再試行してみてください。
もう一つは、残念ながら「メーカーによるサポート打ち切り」です。特に安価なモデルやキャリア独自の古い機種の場合、Android 9で更新が止まっていることが多々あります。この場合、ユーザー側でできることはありません。その端末の寿命と割り切る必要があります。
Android 9の隠し機能と遊び方
Androidには歴代バージョンごとに「イースターエッグ」と呼ばれる隠し機能がありますが、Android 9にもユニークな仕掛けがあります。もうすぐ手放すかもしれない端末で、最後に遊んでみるのも一興です。
設定メニューから「Androidバージョン」を連打すると、サイケデリックな「P」のロゴが表示されます。さらに、その画面を何度かタップして長押しすると、簡易的な「お絵かきアプリ」が起動します。
このお絵かき機能は、指の触れる面積で線の太さが変わるなど、意外と凝った作りになっています。描いた絵はその場で保存もできるので、Android 9を使っていた記念に残してみても良いかもしれません。
中古端末購入時の注意点とリスク
中古ショップやフリマアプリで、「激安スマホ」としてAndroid 9搭載機が売られていることがあります。お子様用やサブ機として検討する方もいるかもしれませんが、私は積極的にはおすすめしません。
先述したセキュリティリスクに加え、バッテリーが劣化している可能性が高く、実用性に乏しいからです。どうしても購入する場合は、以下の用途に限定すべきです。
- Wi-Fi専用のYouTube視聴端末
- オフラインでの音楽プレーヤー
- 子供のおもちゃ代わりのカメラ
SIMカードを入れて外で通信したり、LINEを入れたりする用途には不向きですので、購入前に用途をしっかり確認しましょう。
Android 9とは何かを再確認し今後へ

Android 9は、「ユーザーに合わせて進化するAI OS」として登場し、現在の便利なスマートフォンの基礎を築いた偉大なバージョンでした。しかし、テクノロジーの進化は速く、2026年の今となっては、その役目を終えようとしています。
セキュリティの壁が崩れ、アプリが次々と動かなくなっていく現状では、Android 9を使い続けることは「冒険」ではなく「無謀」になりつつあります。「まだ使えるから」と粘るよりも、安全で快適な最新機種への乗り換えを検討する時期が間違いなく来ています。大切なデータや資産を守るためにも、この記事をきっかけに新しいステップへ進んでいただければと思います。

