毎日使っているスマホで急に電話ができなくなると本当に焦りますよね。Webサイトは見れるしLINEも送れるのに電話だけが繋がらない状況や、通話中に突然切れるといった不具合に見舞われたことはありませんか。実はこれ、最近のアンドロイド端末で非常に増えているトラブルなんです。相手の声が聞こえない現象や110番できないという深刻なケースまで、原因は設定ミスから通信規格の変更まで多岐にわたります。この記事では、私が実際に経験したり調べたりした情報を元に、アンドロイドで通話できないトラブルの全容と解決策をわかりやすく解説していきます。

- ネットは繋がるのに通話だけできない原因と対処法
- 相手の声が聞こえない時や突然切れる時のチェックポイント
- 3G停波やVoLTE設定など通信規格に関わるトラブルの解決策
- SIMカードやAPN設定の見直しによる復旧手順
アンドロイドで通話できない時の原因と症状
一口に「電話ができない」と言っても、その症状は様々ですよね。ここでは、よくある具体的な症状ごとに、一体なにが起きているのか、その技術的な背景や原因を掘り下げて見ていきましょう。まずはご自身の状況がどれに当てはまるか確認してみてください。
ネットは繋がるのに電話が不可な場合
これは最近のアンドロイドユーザーの間で最も多く報告されている症状かもしれません。Webサイトの閲覧やSNS、LINEのメッセージ送受信はサクサクできるのに、いざ電話をかけようとすると即座に切断されてしまったり、いつまで経っても繋がらなかったりするケースです。
この現象の主な原因として考えられるのが、携帯電話網の世代交代です。具体的には、従来の3G回線が終了(停波)し、通話もデータ通信と同じ「VoLTE(Voice over LTE)」という技術を使うようになったことが大きく関係しています。
LTE(4G)回線を使って音声データを運ぶ技術のことです。以前はデータは4G、通話は3Gと使い分けていましたが、現在は通話も4Gで行うのが標準になっています。
もし端末のVoLTE設定がオフになっていたり、非対応の端末を使っていたりする場合、4Gの電波でネットはできても、通話の通り道が存在しないため電話だけができないという状態に陥ります。特にauやソフトバンク回線を利用している場合、3G停波の影響をダイレクトに受けている可能性があります。
相手の声が聞こえない時の対処法
通話自体は繋がっているのに、相手の声が全く聞こえない、あるいは自分の声が相手に届かないというトラブルもストレスが溜まりますよね。これは通信回線の問題というよりは、端末(ハードウェア)や接続機器の問題である可能性が高いです。
意外と多いのが、Bluetooth機器への誤接続です。カバンの中のワイヤレスイヤホンや、近くにある車のオーディオに勝手に繋がっていて、そちらで音声が再生されていることがあります。通話画面のオーディオアイコンを確認し、出力先が「本体」や「スピーカー」になっているか見てみましょう。
汎用の保護フィルムやサイズの合わないケースが、受話口(耳を当てる部分)やマイク穴を物理的に塞いでしまっている事例もあります。一度ケースを外して通話できるか試してみるのも有効です。
通話中に突然切れる問題の解決策
会話の途中で突然「プツッ」と切れてしまう場合、電波環境の不安定さが疑われますが、実は「ハンドオーバー」の失敗が原因かもしれません。ハンドオーバーとは、移動中に接続する基地局を次々と切り替える技術のことです。
特にエリアの境界線や、ビルの陰などで電波が弱まった際、スムーズに次の基地局へバトンタッチできずに切断されてしまうことがあります。また、Rakuten LinkなどのIP電話アプリを使っている場合は、Wi-Fiとモバイルデータ通信の切り替え時に通話が途切れることがよくあります。
自宅のWi-Fi電波が弱い場所(お風呂場や2階の端など)では、あえてWi-Fiをオフにしてモバイル通信に固定することで、通話品質が安定することがありますよ。
110番できない緊急通報の不具合
これは命に関わる重大な問題ですが、特定の条件下で110番や119番への緊急通報ができない不具合が報告されています。主な原因は、デュアルSIM環境におけるOSのバグです。
「データ通信専用SIM」と「音声通話SIM」を2枚入れて使っている場合、緊急通報の際にスマホ側が誤って「データ専用SIM」から発信しようとしてしまい、接続に失敗するというメカニズムです。
XiaomiやPixelシリーズの一部で報告されています。対策として、緊急時には一時的にデータ通信専用SIMを無効化するか、OSを最新バージョンにアップデートしておくことが強く推奨されます。
発信音がプー・プーと鳴る場合
電話をかけた瞬間に「プー、プー、プー」という音が鳴って切れてしまう場合、いくつかの原因が考えられます。
| 音のパターン | 考えられる原因 |
|---|---|
| プー、プー(話し中) | 相手が通話中、または着信拒否設定されている可能性。 |
| 即座に切断音 | こちらの発信規制(料金未払い等)、機内モード、VoLTE設定オフ。 |
| アナウンスが流れる | 電波が届いていない、または相手が電源を切っている。 |
料金の未払いによる利用停止措置の場合も、発信ができなくなるのが最初の段階です。まずはMy docomoやMy auなどのマイページで支払い状況を確認してみるのが確実ですね。
アンドロイドが通話できない際の解決策

原因がなんとなく見えてきたところで、ここからは具体的な解決策を実践していきましょう。修理に出す前に自分で試せることはたくさんあります。簡単な操作から順に紹介しますので、一つずつ試してみてください。
機内モードや再起動で不具合を解消
困った時の基本中の基本ですが、これが最も効果的だったりします。スマホが掴んでいる電波が「パケ詰まり」や「幽霊電波」のような状態になっている場合、通信機能を一度リセットすることで直ることが多いんです。
まずは機内モード(飛行機マーク)のオン・オフを試しましょう。
- 画面上部からクイック設定パネルを下ろす。
- 「機内モード」をオンにする。
- そのまま20秒ほど待つ(ここが重要!完全に電源を切るため)。
- オフに戻して電波が安定するのを待つ。
これでもダメなら、端末の再起動を行ってください。長期間起動しっぱなしだとシステムメモリが圧迫されて不具合が起きやすくなるので、メモリをクリアにする意味でも再起動は強力な解決策です。
VoLTE設定の確認と有効化手順
先ほど触れた「ネットは繋がるのに通話できない」パターンの場合、この設定が鍵を握っています。特に3G停波後の現在、この設定がオフになっていると致命的です。
設定手順の例(機種によって多少異なります):
- 「設定」アプリを開く。
- 「ネットワークとインターネット」>「SIM」または「モバイルネットワーク」を選択。
- 使用しているSIMカードを選ぶ。
- 「4G回線による通話」や「VoLTE」という項目を探し、オン(有効)にする。
SIMカードの接触不良を直す方法
スマホを落とした衝撃などで、内部のSIMカードがわずかにズレてしまい、通信ができなくなることがあります。「SIMカードが挿入されていません」といったエラーが出なくても、接触不良で通話機能だけがおかしくなることも。
一度電源を切り、SIMピンを使ってトレイを引き出してみてください。そして、SIMカードの金色のICチップ部分を、眼鏡拭きなどの柔らかい布で優しく拭き取りましょう。皮脂汚れなどが原因で導通が悪くなっているケースは意外と多いです。
APN設定の見直しで通話を復旧
格安SIM(MVNO)や、ahamo、povo、LINEMOなどのオンライン専用プランを使っている方は、APN(アクセスポイント名)設定が正しくないと通話ができないことがあります。
特に「データ通信はできる」という場合、インターネット接続用のAPNは合っているけれど、IMS(通話用)の設定がうまくいっていない可能性があります。機種変更をした際や、OSアップデート後に設定がリセットされていることもあるので確認が必要です。
各キャリアの公式サイトにある「APN設定ガイド」を見ながら、スペルミスがないか一文字ずつ確認してみてください。「APNタイプ」という項目にdefault,suplだけでなくimsが必要なケースなど、細かい設定が明暗を分けることがあります。
通話アプリの干渉や設定を確認
通話録音アプリや、着信拒否アプリ、セキュリティソフトなどが通話機能を邪魔していることもあります。特にRakuten Linkを使っている方は、VPN(Virtual Private Network)機能との競合に注意が必要です。
広告ブロックアプリやセキュリティソフトがVPNを作動させていると、Rakuten Linkの通信が遮断され、発信ボタンを押しても反応しないことがあります。該当するアプリの設定でVPNをオフにするか、Rakuten Linkを対象外に設定してみてください。
また、どのアプリが原因かわからない場合は、「セーフモード」での起動を試すと良いでしょう。セーフモードで正常に通話できれば、後からインストールしたアプリのどれかが犯人だと特定できます。
アンドロイドで通話できない問題の総括
アンドロイドで通話できないトラブルは、単なる故障と決めつける前に確認すべきポイントがたくさんあります。最後に、解決のためのステップを整理しておきますね。
- まずは機内モードON/OFFと再起動(レベル1)
- VoLTE設定とモバイルデータ通信がONか確認(レベル2)
- SIMカードの抜き差しと清掃(レベル3)
- APN設定の見直しとVPN等のアプリ干渉チェック(レベル4)
これらを試しても解決しない場合は、SIMカード自体の故障や端末の不具合、あるいはキャリア側の通信障害の可能性があります。その際は、無理せずキャリアショップやメーカーのサポートに相談することをおすすめします。
私たちの生活に欠かせないスマホの通話機能、一刻も早く復旧できることを願っています!

