アンドロイドのバックグラウンドアプリを制御して電池持ちを改善

毎日スマホを使っているとバッテリーの減りが早かったり動作が重かったりしてストレスを感じることがありますよね。もしかしてアンドロイドのバックグラウンドアプリが勝手に通信しているのではないかと不安になってアプリを停止する方法や消し方を探している方も多いのではないでしょうか。実は私たちが良かれと思ってやっている対策が逆に電池持ちを悪化させていることもあるんです。今回は私が実際に試して効果があった設定や消せないアプリへの対処法について詳しくまとめてみました。

バックグラウンドアプリ
  • タスクキラーでアプリを終了させると逆にバッテリーを消費する理由がわかる
  • 勝手に通信するアプリのバックグラウンドデータだけをピンポイントで止める方法
  • 設定画面からは消せないドコモやauなどのキャリアアプリを無効化する裏技
  • Android 15などの最新OSにおける正しいメモリ管理と省電力の仕組み
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アンドロイドのバックグラウンドアプリ制御と停止の正解

まずは、私たちが普段何気なく行っているアプリの管理方法について、改めて見直してみましょう。実はAndroidの世界では、長年信じられてきた「常識」が、最新のスマホには当てはまらないことが多々あるんです。ここでは、本当に効果のある制御方法と、やってはいけないNG行動について解説します。

タスクキラーでのアプリ終了が電池を減らす

皆さんは、スマホの動きを軽くするために「メモリ解放アプリ」や「タスクキラー」を使っていませんか? あるいは、最近使ったアプリの画面を開いて、手動ですべてのアプリを上にスワイプして終了させているかもしれません。正直に言うと、かつての私もそれを日課にしていました。

しかし、現在のAndroidにおいて、頻繁にアプリを強制終了させることは、バッテリー寿命を縮める大きな原因の一つなんです。

なぜ電池が減るの?

アプリを完全に終了させると、次にそのアプリを開くときに、ゼロからデータを読み込み直す必要があります(これを「コールドスタート」と呼びます)。この再起動の処理は、メモリ上に残っているアプリを再開するときに比べて、CPUに大きな負荷をかけ、大量の電力を消費してしまいます。

つまり、「節約のためにこまめにアプリを消す」という行為が、皮肉にも「毎回電力を使ってアプリを立ち上げ直す」という結果を招いているのです。

勝手に動くアプリの通信だけを停止する設定

アプリを終了させるのがダメなら、裏で勝手に動いて通信量を食いつぶすアプリはどうすればいいの? と思いますよね。ニュースアプリやSNSなどが、使っていない間に新しい記事や画像を読み込んでいるのは事実です。

これに対する正解は、アプリそのものを止めるのではなく、「バックグラウンドデータ通信」のみを遮断することです。

設定手順の例(機種により異なります)

  1. Androidの「設定」を開く
  2. 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
  3. 通信を制限したいアプリを選択
  4. 「モバイルデータとWi-Fi」をタップ
  5. 「バックグラウンドデータ」のスイッチをオフにする

これを設定しておけば、そのアプリを開いている間だけ通信が行われるようになります。これなら、システムに負荷をかけずにデータ通信量の節約とバッテリー対策が同時にできますね。

バックグラウンドの確認は実行中のサービスで

「そもそも、今裏でどのアプリが動いているのか分からない」という方も多いと思います。実は、普段よく見る「最近使ったアプリ一覧」は、単なる履歴のようなもので、実際に動いているアプリとは限りません。

真実を知るためには、ちょっとした裏技である「開発者オプション」の中にある「実行中のサービス」を確認する必要があります。

開発者オプションの出し方

「設定」>「デバイス情報」>「ビルド番号」を7回連続でタップすると、「開発者になりました」と表示され、システムメニュー内に「開発者オプション」が出現します。

この「実行中のサービス」画面こそが、現在リアルタイムでメモリ(RAM)を消費し、バッテリーを使っているアプリの正体です。ここを見て、身に覚えのないアプリが大量にリソースを食っているなら、それがスマホが重い原因かもしれません。

スマホが重い原因となるプロセスの再起動

先ほどの「実行中のサービス」を見て、不要なアプリを強制停止させたとしましょう。その直後、スマホが軽くなったように感じるかもしれません。でも、しばらくするとまた重くなりませんか?

これは、「イタチごっこ」が発生しているからです。LINEなどのメッセージアプリや、システムに関連するアプリは、停止させられても「生き返らなきゃ!」というプログラムが働き、即座に自分自身を再起動させます。

ユーザーが「停止」ボタンを押す → アプリが「再起動」する → CPUがフル稼働する。このループが繰り返されることで、スマホはずっとアイドリングの高い状態で回り続け、結果として本体が熱くなったり、電池がみるみる減ったりしてしまうんです。

キャッシュプロセスはメモリに残すのが正解

少し専門的な話になりますが、Android(ベースとなっているLinux)には、「空きメモリは無駄なメモリである」という設計思想があります。

Windowsのパソコンを使っていると「空きメモリが多い=サクサク」というイメージがありますが、スマホの場合は逆です。よく使うアプリのデータをあえてメモリ(RAM)上に残しておく(キャッシュしておく)ことで、次回の起動を爆速にし、CPUの処理を減らしてバッテリーを節約しています。

ですので、メモリ使用量が80%や90%になっていても、パニックになる必要はありません。OSが上手くやりくりしている証拠だと思って、基本的には触らずに見守るのが、現代のアンドロイドユーザーの賢い使い方だと言えます。

消せないアンドロイドのバックグラウンドアプリを無効化

バックグラウンドアプリ1

ここまでは「アプリをむやみに止めるな」という話をしてきましたが、例外があります。それは、キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)が最初から入れている、使わないのに消せないアプリたちです。

これらは「ブロートウェア(肥大化ソフト)」とも呼ばれ、実際にバックグラウンドでリソースを消費していることがあります。ここでは、そんな厄介者たちに対処するための、少し上級者向けの方法をご紹介します。

ドコモやauの消せないアプリを特定する

端末を買ったときから入っている「〇〇サポート」や「〇〇ニュース」、あるいは画面上を歩き回るキャラクターのアプリ。これらを使わないから消そうとしても、「アンインストール」ボタンがグレーアウトしていて押せないことがありますよね。

まずは、これらのアプリが本当に悪さをしているか、「実行中のサービス」で確認してみましょう。もし常に上位にいてメモリを消費しているなら、対策する価値があります。

キャリア よく話題になるアプリ例 症状
ドコモ マチキャラ (com.nttdocomo.android.mascot) キャラが常駐し、描画負荷が高い
au au Wi-Fi接続ツール (com.kddi.android.au_wifi_connect) 頻繁なWi-Fiスキャンによる電池消費
SoftBank 各種コンテンツ配信アプリ 定期的な通信と通知

PCを使ったADBコマンドで強制的に無効化

設定画面から消せないアプリでも、パソコンとスマホを繋いで「ADB(Android Debug Bridge)」というコマンドツールを使えば、強制的に無効化(ユーザー領域からの削除)が可能です。

これは魔法のような方法ですが、やり方を間違えるとシステムに不具合が出るリスクもあるため、慎重に行う必要があります。

※重要※ 自己責任で行ってください

以下の操作はメーカーの保証対象外となる可能性があります。自信がない場合は実施せず、「無効化」ボタンが押せるアプリだけを整理することをおすすめします。

大まかな流れとしては、以下のようになります。

  1. PCに「Android Platform Tools」をインストールする。
  2. スマホの設定で「USBデバッグ」をオンにする。
  3. PCとスマホをUSBケーブルで繋ぐ。
  4. PCのコマンドプロンプトで adb shell pm uninstall -k --user 0 パッケージ名 を入力する。

例えば、ドコモのマチキャラであれば、パッケージ名の部分に com.nttdocomo.android.mascot を指定します。これで、スマホ上からは綺麗サッパリ姿を消してくれます。

Android 15の制限と電池持ちの関係

最新のAndroid 14や15では、OS側でのバックグラウンド制限がさらに厳しくなっています。Googleも「行儀の悪いアプリ」が勝手に電池を消耗させるのを防ごうと必死なんですね。

特に新しいOSでは、アプリが裏でこっそり他のアプリを終了させるような挙動(タスクキラー系の動作)がAPIレベルで制限されました。つまり、「メモリ解放アプリ」自体が、最新のAndroidではほとんど意味をなさなくなっているのです。

OS自体が賢くなって、使っていないアプリは自動的に「スリープ」状態にしてくれるので、私たちは余計なことをせず、OSの進化を信じるのが一番の省電力対策になります。

通知が来ない時は自動調整機能を疑う

逆に、OSの省電力機能が強力すぎて、「LINEの通知が来ない」「目覚ましが鳴らなかった」というトラブルが起きることがあります。これは「Dozeモード」や「アプリスタンバイバケット」という機能が、そのアプリを「しばらく使っていないから停止させよう」と判断してしまった結果です。

もし通知が遅れて困るアプリがある場合は、以下の設定を見直してみてください。

バッテリーの最適化を外す手順

  • 「設定」>「アプリ」>対象のアプリを選択
  • 「バッテリー」をタップ
  • 「制限なし」または「最適化しない」を選択

これで、そのアプリだけはOSの厳しい監視から外れ、バックグラウンドでも元気に動けるようになります。電池持ちとのトレードオフにはなりますが、連絡ツールなどはここを調整するのがおすすめです。

アンドロイドのバックグラウンドアプリ管理の結論

長くなりましたが、今回調査してわかった「アンドロイド バックグラウンド アプリ」との正しい付き合い方は以下の通りです。

  • タスクキラーはやめる:再起動の負荷で電池が減るだけです。
  • 「入り口」を管理する:使わないアプリはアンインストールか無効化。通信だけ止めたいならバックグラウンドデータ制限。
  • キャリアアプリは慎重に:どうしても邪魔ならADBコマンドも選択肢ですが、リスクを理解して行うこと。
  • 基本はOSにお任せ:Androidの自動調整機能は優秀です。人間が手動で介入するのは、トラブルが起きたときだけで十分です。

スマホのバッテリーや動作のことで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、ADBコマンドなどの高度な操作を行う際は、最終的な判断は専門家にご相談ください。

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