スマホのアプリ一覧を見ていたら、見覚えのない「Android System WebView」というアプリが入っていて驚いたことはありませんか。自分でインストールした記憶がないと、ウイルスや不要なアプリなんじゃないかと不安になってしまいますよね。また、このアプリの更新がいつまでも終わらなかったり、勝手に無効になっていたりと、何かとトラブルの種になることもあります。アンドロイドシステムウェブビューとは一体何なのか、削除しても大丈夫なのか、そんな疑問や不具合に関する悩みを解決するための情報をまとめました。

- このアプリがスマホの中で果たしている重要な役割
- 勝手にインストールされている理由と削除のリスク
- 更新ができない時やアプリが落ちる時の具体的な対処法
- 無効化されている状態が正常かどうかの判断基準
## アンドロイドシステムウェブビューとは?削除はNG?
名前がいかにも専門用語っぽくて、「これって何なの?」と首を傾げたくなりますよね。まずは、このアプリが私たちのスマホの中でどんな仕事をしているのか、そして「削除」や「無効化」をしても良いのかについて、わかりやすく解説していきます。
### 勝手にインストール?正体は重要なシステム
結論から言うと、これは怪しいアプリではなく、Androidスマホにとっても非常に重要な「黒子役」のシステムコンポーネントです。
普段、LINEやX(旧Twitter)、ニュースアプリなどを使っているときに、アプリの中でウェブサイトが表示されることってありますよね? わざわざChromeなどのブラウザアプリに切り替わらずに、そのアプリのままでホームページが見られる。あの便利な機能を実現しているのが、実はこの「Android System WebView」なんです。
いろいろなアプリの中に出張してくれる「ミニサイズのChromeブラウザ」だと思うとわかりやすいです。
つまり、勝手にインストールされたわけではなく、スマホを買った最初から入っている「なくてはならない部品」なんですね。
### このアプリは必要か?無効化してはいけない訳
「ストレージがいっぱいだから消したい」「使わないなら無効化したい」と思う方もいるかもしれません。でも、このアプリは基本的には削除や無効化をしてはいけません。
もし無理に削除や無効化をしてしまうと、以下のような問題が起きる可能性があります。
- LINEやニュースアプリでリンクを開いても画面が真っ白になる
- 特定のアプリが起動直後にクラッシュ(強制終了)する
- スマホ全体の動作が不安定になる
多くのアプリがこの機能に依存して動いているため、削除してしまうと日常生活で使うアプリが正常に動かなくなってしまうんです。
### 設定で無効になっているのは正常な状態?
設定画面を見たら「無効」になっていて、「有効にする」ボタンも押せない…。「これって故障?」と心配になる方も多いようですが、実はこれ、特定のAndroidバージョンでは正常な状態なんです。
Android 7.0(Nougat)からAndroid 9.0(Pie)のスマホを使っている場合、Google ChromeアプリがこのWebViewの役割を兼任する仕組みになっています。そのため、Chromeが有効になっていれば、単体の「Android System WebView」は自動的に無効化され、お休みする仕様になっているんですね。
| Androidバージョン | 通常の状態 |
|---|---|
| Android 6.0以前 | 有効 |
| Android 7.0 〜 9.0 | 無効(正常です) |
| Android 10以降 | 有効 |
もしお使いのスマホがAndroid 7〜9であれば、「無効」と表示されていても全く問題ありませんので、安心してくださいね。
### バッテリーやデータ通信量を消費する理由
電池の減りが早いなと思ってバッテリー使用量を確認すると、このアプリが上位にいて驚くことがあります。でも、これはWebView自体が電気を食っているわけではないことが多いんです。
先ほどお伝えした通り、この機能は「他のアプリの中で」使われます。例えば、ニュースアプリで長時間記事を読んだり、SNSでサイトを見たりした場合、その電力消費がニュースアプリ側ではなく、このWebView側にカウントされることがあるんです。
データ通信量に関しても同様で、最近のAndroid(特にバージョン10以降)では、裏側で「Trichrome Library」という関連ファイルと連携して頻繁に更新チェックを行うため、通信が発生しているように見えることがあります。これもシステムの安全を守るための必要な動きといえます。
### 開発者向けオプションとバージョンの関係
少しマニアックな話になりますが、Androidには「開発者向けオプション」という隠しメニューがあります。その中には「WebViewの実装」という項目があり、ここでどのアプリ(WebViewかChrome Betaかなど)をレンダリングエンジンとして使うか選べるようになっています。
ただ、これはアプリ開発者がテストを行うための機能です。普通に使っている私たちがここを変更すると、予期せぬ不具合の原因になるので、基本的には触らないのが一番です。「なんかカッコ良さそう」といじってしまうと、アプリが動かなくなることもあるので注意しましょう。
## アンドロイドシステムウェブビューとは?不具合の直し方

普段は縁の下の力持ちですが、ひとたび不具合を起こすと、あらゆるアプリが巻き添えになって使えなくなるという厄介な一面も持っています。ここでは、よくある「更新できない」「アプリが落ちる」といったトラブルの解決策をご紹介します。
### 更新できない時や保留中のまま進まない対策
Google Playストアで「更新」を押してもグルグル回ったまま進まない、あるいは「保留中」のまま止まってしまう…。これはAndroidユーザーにとって「あるある」な悩みです。
実はこれ、兄弟関係にある「Google Chrome」の更新と競合していることが主な原因です。両者は同じプログラム部品を共有しているため、片方が更新中だともう片方が待たされてしまうんです。
- Playストアの「マイアプリ&ゲーム」ですべての更新を「停止」する。
- Google Chromeの更新があれば、先にそれを終わらせる(またはキャンセルする)。
- その後に、WebViewの更新単体で試してみる。
これでもダメな場合は、次の「Chrome無効化テクニック」を試してみてください。
### 繰り返し停止してアプリが落ちる時の対処法
「LINEを開こうとするとすぐ落ちる」「メールが見れない」。2021年3月に世界規模で発生したこのトラブルを覚えている方もいるかもしれません。原因はWebViewのバグでした。
もし特定のアプリだけでなく、複数のアプリが「繰り返し停止しています」と表示されて落ちる場合は、ほぼ間違いなくWebViewが犯人です。この場合、まずはPlayストアで「Android System WebView」と「Google Chrome」の両方を最新版にアップデートしてください。
Googleは不具合が見つかるとすぐに修正版を出すので、更新するだけで直ることがほとんどです。
### 不具合が出た際は更新のアンインストールを
「最新版に更新しても直らない!」という緊急事態には、一時的に「更新のアンインストール」を行うのが特効薬です。これはアプリを削除するのではなく、工場出荷時の(不具合が起きる前の)古いバージョンに戻す作業です。
「設定」>「アプリ」>「Android System WebView」>右上のメニュー(︙)>「更新のアンインストール」
これで一時的にアプリは使えるようになります。ただし、古いバージョンはセキュリティ的に弱いため、数日待ってGoogleから修正版が出たら、必ず再度アップデートを行ってくださいね。
### Chromeを一時的に無効化する更新テクニック
先ほどの「更新が終わらない」トラブルで、最も効果が高いと言われている裏技を紹介します。どうしても更新できない時は、以下の手順を試してみてください。
- スマホの「設定」>「アプリ」から「Chrome」を探す。
- Chromeを一度「無効にする」(これでロックが外れます)。
- Playストアに戻り、WebViewの更新を実行する(スムーズに進むはず!)。
- 更新が終わったら、必ずChromeを「有効にする」に戻す。
これは、Chromeが握っているシステムのロックを強制的に外す方法です。私も更新が詰まったときはいつもこの方法で解決しています。
### エラーコード910や画面が真っ白になる場合
更新の最後に「エラーコード: 910」が出て失敗する場合や、アプリ内の画面が真っ白になる場合は、Playストア自体のデータがおかしくなっている可能性があります。
この場合は、「設定」>「アプリ」>「Google Playストア」を選び、「ストレージ」から「キャッシュを削除」と「データを消去」を試してみてください。これでストアの詰まりが解消され、正常にインストールできるようになることが多いです。
### アンドロイドシステムウェブビューとは結局何か
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後にまとめると、「Android System WebView」とは、アプリ内でウェブサイトを表示するための、スマホにとっての空気のような不可欠な存在です。
- ウイルスではなく、削除してはいけない重要なシステム部品。
- Android 7〜9で「無効」になっているのは正常な仕様。
- 不具合でアプリが落ちる時は、まず「更新」か「更新のアンインストール」を。
- 更新が進まない時は「Chromeの一時無効化」が効果的。
普段は意識する必要はありませんが、「何かアプリの調子が悪いな」と思ったときに、この記事のことを思い出していただければ幸いです。適切な対処法を知っていれば、トラブルも怖くありませんよ。
※本記事の情報は一般的なトラブルシューティングの手順を紹介するものです。端末やOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります。操作を行う際は自己責任にてお願いいたします。深刻な不具合が続く場合は、携帯キャリアやメーカーのサポート窓口へご相談ください。

