Face IDやTouch IDの普及により、パスコードを入力する機会が減り、いざという時に思い出せないことは珍しくありません。もし、あなたが「iphone パスワード忘れた 開けない」という状況に陥り、途方に暮れているなら、この記事がきっと役に立つはずです。パスコードの入力を何回まで試せるのか、待機時間はどれくらいなのか、そして最も気になるデータを初期化したくない場合の選択肢まで、様々な疑問が頭をよぎるでしょう。この記事では、忘れたパスコードのわかる方法があるのかという根本的な問いから、パソコンなしでできる裏ワザ、iTunesを使った強制解除、さらには専門のショップでの相談に至るまで、ロックを解除するための具体的な開ける方法を網羅的に解説します。
- パスコードを忘れたiPhoneに何が起こるかがわかる
- データを守るための選択肢と注意点がわかる
- パソコンの有無に応じた具体的なロック解除手順がわかる
- 自力での解決が難しい場合に頼れる相談先がわかる
iphone パスワード忘れた 開けない時の状況と注意点

- パスコードを何回間違えるとロックされる?
- 間違えた後の待機時間について
- 設定したパスコードがわかる方法はない
- 初期化したくない場合に確認すべきこと
パスコードを何回間違えるとロックされる?
iPhoneのパスコードを連続で間違えて入力すると、セキュリティ機能が作動し、デバイスは一時的にロックされます。これは、第三者による不正なアクセスを防ぐための大切な仕組みです。
入力ミスが5回目までは特に制限なく再試行できますが、6回目以降はペナルティとして一定時間操作ができなくなります。このロック時間は、間違いの回数が増えるごとに長くなっていきます。最終的に10回連続で間違えると、iPhoneは完全にロックされ、「iPhoneは使用できません iTunesに接続」というメッセージが表示されることがあります。
間違いの回数 | iPhoneの状態 |
1回~5回 | 制限なし |
6回 | 1分間使用不可 |
7回 | 5分間使用不可 |
8回 | 15分間使用不可 |
9回 | 1時間使用不可 |
10回 | 1時間使用不可、またはデータが消去される |
11回 | 「iPhoneは使用できません」と表示され、操作不能になる |
また、事前に「データを消去」の設定を有効にしている場合、パスコードの入力を10回連続で間違えると、iPhone内のすべてのデータが自動的に消去されるため、この点には特に注意が必要です。
間違えた後の待機時間について
前述の通り、パスコードの入力を6回以上間違えると、iPhoneは「セキュリティロックアウト」状態になり、画面に「○分後にやり直してください」と表示されます。この待機時間は、入力ミスを重ねるごとに指数関数的に長くなる仕組みです。
最初は1分から始まり、次は5分、15分、そして最終的には1時間となります。この時間は、iPhoneのセキュリティを守るための冷却期間と考えることができます。待機時間が経過すれば、再度パスコードの入力が可能になりますが、正しいパスコードを思い出せない限り、この状況を繰り返すことになってしまいます。
もし、完全にパスコードを忘れてしまった場合、待機時間を待っても根本的な解決には至りません。むしろ、何度も間違えることでデバイスが完全にロックアウトされるリスクを高めるだけです。そのため、数回試して思い出せない場合は、時間を待つよりも、後述する復元やリセットの方法を検討する方が賢明な判断と言えます。
設定したパスコードがわかる方法はない
多くの方が「設定したパスコードをどこかで確認できないか」と考えますが、残念ながら、一度設定したパスコードを後から確認したり、調べたりする方法は一切存在しません。
これは、Appleがユーザーのプライバシーとセキュリティを最優先に考えているためです。パスコードはiPhoneデバイス内の「Secure Enclave」と呼ばれる専用の領域に高度に暗号化された状態で保存されており、Apple自身でさえも、このパスコードを読み取ることはできません。
したがって、Apple Storeや正規サービスプロバイダに本体を持ち込んでも、スタッフがパスコードを調べてくれることはありません。パスコードを忘れてしまった場合、それを迂回してロックを解除する唯一の方法は、iPhoneを「初期化」することです。少し厳しい現実かもしれませんが、この強固なセキュリティこそが、iPhoneのデータを安全に守っている根幹なのです。
初期化したくない場合に確認すべきこと
「初期化」という言葉を聞くと、すべてのデータが消えてしまうため、どうしても避けたいと考えるのが自然です。パスコードを忘れたiPhoneを開けるためには、デバイスの初期化が避けられないプロセスとなります。しかし、「デバイスの初期化」と「データの完全な喪失」は必ずしもイコールではありません。
ここで鍵となるのが、データの「バックアップ」の存在です。
もし、あなたが定期的にiCloudやパソコン(iTunes/Finder)にiPhoneのバックアップを取っていれば、初期化後にそのバックアップからデータを復元することが可能です。これにより、写真、連絡先、アプリのデータなどを、パスコードを忘れる直前の状態にかなり近い形に戻すことができます。
iPhoneは、Wi-Fiに接続されていて、電源に接続され、ロックされている状態のときに、自動でiCloudにバックアップを作成する設定になっている場合があります。自分ではバックアップを取ったつもりがなくても、自動で保存されている可能性があります。初期化を実行する前に、https://www.google.com/search?q=%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%81%AFiCloud.comにログインしてみたり、以前同期したことのあるパソコンを確認したりして、バックアップデータが存在するかどうかを確認することが、データを守るための最初のステップとなります。
iphone パスワード忘れた 開けない時の具体的な解除法

- パソコンなしで初期化する裏ワザ
- セキュリティロック画面から開ける方法
- iCloudで遠隔から強制解除する
- iTunesリカバリーモードで復元
- Apple Storeなどショップでの相談
パソコンなしで初期化する裏ワザ
iPhoneのパスコードを忘れた際、多くの人がパソコンを使った初期化を考えますが、特定の条件を満たしていれば、パソコンを使わずにiPhone単体で初期化できる便利な方法があります。
この方法は、iOS 15.2以降を搭載したiPhoneで利用可能です。パスコードの入力を何度も間違えて「セキュリティロックアウト」画面が表示された際に、画面上から直接デバイスをリセットする機能が追加されました。
この方法を利用するための条件
- iPhoneにiOS 15.2以降が搭載されていること
- 初期化したいiPhoneが、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されていること
- そのiPhoneで使用していたApple IDとパスワードを覚えていること
これらの条件を満たしていれば、パソコンやケーブルを探す手間なく、迅速にiPhoneをリセットして、再び使える状態にすることが可能になります。ただし、このプロセスを実行するとデバイス上のデータはすべて消去されるため、前述の通り、バックアップの有無を確認しておくことが大切です。
セキュリティロック画面から開ける方法
前述の通り、iOS 15.2以降ではセキュリティロックアウト画面から直接iPhoneをリセットできます。この手順は非常に直感的で、画面の指示に従うだけで完了します。
具体的なリセット手順
- まず、正しいパスコードがわからない状態で、画面に「セキュリティロックアウト ○分後にやり直してください」と表示されるまで、意図的にパスコードの入力を間違えます。
- しばらくすると、画面の右下に「パスコードをお忘れですか?」というオプションが表示されます。これをタップしてください。
- 次の画面で、「iPhoneのリセットを開始」を選択します。ここで、この操作を行うとiPhone上のすべてのデータと設定が消去される旨の確認メッセージが表示されます。
- 操作を続けるには、iPhoneにサインインしているApple IDのパスワードを入力するよう求められます。パスワードを正確に入力し、サインアウトします。
- パスワードが認証されると、iPhoneのデータ消去プロセスが自動的に開始されます。処理が完了するまでしばらく待つことになります。
プロセスが完了すると、iPhoneは工場出荷時の状態になり、「こんにちは」画面が表示されます。ここから、新しいデバイスとして設定をやり直すか、iCloudやPCのバックアップからデータを復元することができます。
iCloudで遠隔から強制解除する
もし手元にパソコンがなくても、友人や家族のスマートフォン、タブレット、またはPCなど、他のデバイスがあれば、iCloudの「探す」機能を使って遠隔でiPhoneを初期化し、パスコードロックを解除することが可能です。
この方法は、本来iPhoneを紛失したり盗難に遭ったりした際に、第三者にデータを見られないように保護するための機能ですが、パスコードを忘れた場合にも応用できます。
この方法を利用するための条件
- パスコードを忘れたiPhoneで、「設定」>「[ユーザ名]」>「探す」の中にある「iPhoneを探す」機能がオンになっていること。
- 初期化したいiPhoneが、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されていること。
- Apple IDとパスワードを覚えていること。
具体的な手順
- 他のデバイスのWebブラウザで「icloud.com/find」にアクセスします。
- パスコードを忘れたiPhoneで使用していたApple IDとパスワードを入力してサインインします。
- サインインすると、地図上にあなたのAppleデバイスの位置が表示されます。画面上部の「すべてのデバイス」リストから、初期化したいiPhoneを選択してください。
- デバイスを選択すると、「サウンドを再生」「紛失モード」「iPhoneを消去」の3つのオプションが表示されます。この中から「iPhoneを消去」を選択します。
- 確認画面が表示されるので、指示に従って消去を確定します。
この操作を行うと、遠隔でiPhoneの初期化が開始されます。完了後、iPhoneは初期設定画面に戻り、バックアップからデータを復元できるようになります。
iTunesリカバリーモードで復元
パソコンを持っている場合、最も確実で広く知られている方法が、iPhoneを「リカバリーモード」にしてからiTunes(Macの場合はFinder)を使って初期化(復元)する方法です。
リカバリーモードは、iPhoneのソフトウェアに問題が発生した際に、強制的に工場出荷時の状態に戻すための特別なモードです。この機能を利用することで、パスコードロックがかかった状態のiPhoneもリセットすることができます。
必要なもの
- MacまたはWindowsパソコン
- Windowsの場合: 最新版のiTunesがインストールされていること。
- Macの場合: macOS Catalina以降ではFinder、それ以前ではiTunesを使用します。
- iPhoneとパソコンを接続するためのケーブル
リカバリーモードへの入り方(機種別)
リカバリーモードを起動するためのボタン操作は、iPhoneのモデルによって異なります。
iPhoneのモデル | リカバリーモードに入るための手順 |
iPhone 8以降 (SE 第2・第3世代を含む) | ①音量を上げるボタンを押してすぐ放す ②音量を下げるボタンを押してすぐ放す ③リカバリーモード画面が表示されるまでサイドボタンを長押しする |
iPhone 7 / 7 Plus | ①リカバリーモード画面が表示されるまで、サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しする |
iPhone SE (第1世代) / 6s以前 | ①リカバリーモード画面が表示されるまで、ホームボタンとトップ(またはサイド)ボタンを同時に長押しする |
iPhoneの電源をオフにした後、上記のボタンを押しながらパソコンに接続すると、iPhoneの画面にパソコンとケーブルのアイコンが表示されます。これがリカバリーモードの合図です。
パソコン側でiTunesまたはFinderを開くと、「iPhoneに問題があります」というメッセージと共に「復元」または「アップデート」の選択肢が表示されるので、「復元」を選択してください。ソフトウェアのダウンロードと復元プロセスが開始され、完了するとiPhoneが初期化されます。
Apple Storeなどショップでの相談
もし、これまで紹介した方法を自分で試すのが不安な場合や、うまくいかない場合には、Apple Store直営店やApple正規サービスプロバイダに相談するという選択肢もあります。
専門のトレーニングを受けたスタッフが、デバイスの状態を確認し、適切な対処法を提案してくれます。ただし、ここで注意すべき点がいくつかあります。
ショップで受けられるサポート
- 初期化作業の代行・補助: リカバリーモードを使った復元など、この記事で紹介した初期化の手順をスタッフが代行またはサポートしてくれます。
ショップではできないこと
- パスコードの解除・解読: 前述の通り、Appleのスタッフであってもユーザーのパスコードを知ることはできないため、データを保持したままロックを解除することはできません。
- データの救出: 初期化以外の方法でデータを取り出すことはできません。
ショップに持ち込むことは、あくまで「自分でやるのが難しい初期化作業を専門家に手伝ってもらう」ための選択肢と考えるのが適切です。相談に行く際は、多くの場合で事前予約が必要となるため、Appleのサポートページから予約を取っていくことをお勧めします。また、デバイスの所有者であることを証明するために、購入証明書や本人確認書類の提示を求められる場合があります。
まとめ:iphone パスワード忘れた 開けない時の対処法
- iPhoneのパスコードを忘れると、デバイスを開けなくなる
- パスコードを連続で間違えると、セキュリティロックアウトがかかる
- 6回目の失敗から使用不可時間が設定され、回数を重ねると時間が長くなる
- 最終的に10回以上間違えると、iPhoneが完全に操作不能になることがある
- 設定によっては10回失敗するとデータが自動的に消去される
- 一度設定したパスコードを後から確認したり、調べたりする方法は一切ない
- Apple Storeに持ち込んでもパスコードを解除してもらうことはできない
- パスコードロックを解除する唯一の方法はiPhoneの初期化である
- 初期化したくないという気持ちは自然だが、データを守るにはバックアップが鍵となる
- iCloudやPCにバックアップがあれば、初期化後にデータを復元できる
- iOS 15.2以降なら、特定の条件下でパソコンなしでの初期化が可能
- セキュリティロックアウト画面の「パスコードをお忘れですか?」からリセットできる
- iCloudの「探す」機能を使えば、他のデバイスから遠隔でiPhoneを初期化できる
- パソコンを使った最も確実な方法はリカバリーモードでの復元である
- 自力での解決が不安な場合は、Apple Storeなどで初期化のサポートを受けられる