ある日突然、スマホの画面に緑の線が入ってしまい、驚いて検索している方が多いのではないでしょうか。私自身も経験がありますが、再起動しても消えないあの鮮やかな縦線を見ると、どうすればいいのか本当に焦りますよね。この緑色の線が表示される不具合には、有機ELディスプレイ特有の原因や、落としたり圧迫したりといったきっかけが関係していることが多いんです。ネット上には「自然に直る」とか「叩けば直る」なんて噂もありますが、実はそれ、とっても危険な賭けだったりします。この記事では、なぜ緑の線が出てしまうのかという原因から、押すと消える現象の正体、そして具体的な直し方や修理についての判断基準まで、分かりやすくお話ししていこうと思います。

- スマホの画面に緑の線が発生する物理的な原因と仕組み
- 叩いたり圧迫したりする自己流の対処法が引き起こすリスク
- 修理費用が高額になるケースと買い替えを検討すべきタイミング
- キャリアの補償サービスやバックアップの重要性と具体的な手順
スマホ画面に緑の線が出る原因と直し方の真実
ここでは、なぜ突然画面に緑の線が現れるのか、その技術的なメカニズムや、ネットで囁かれる対処法の真偽について、詳しく解説していきます。
スマホの画面に緑の線が発生する主な原因
「何もしていないのに突然壊れた」と感じるかもしれませんが、実はスマホ内部では目に見えない変化が起きていることが多いんです。この緑の線の正体は、多くのスマホで採用されている有機EL(OLED)ディスプレイの故障である可能性が非常に高いですね。
最近のスマホは画面の縁ギリギリまで表示領域を広げるために、ディスプレイの制御チップをプラスチックの基板に乗せて折り曲げる「COP(Chip on Plastic)」という技術を使っています。この折り曲げ部分には常に力がかかっている状態なんですが、長期間使っていると熱や経年劣化で微細な配線が剥がれてしまうことがあるんです。
なぜ緑色なのか?
人間の目は緑色を最も明るく感じるため、緑色の画素(サブピクセル)が発光異常を起こすと、強烈な「緑の線」として認識されやすいんです。
配線がダメージを受けると電圧の制御ができなくなり、電流が流れっぱなしの「暴走状態」になります。その結果、特定の列の画素が最大輝度で光り続け、あの消えない緑の線として現れるわけですね。
緑の線は自然に直る?たたけば直るは嘘
ネットで検索すると「放置していたら自然に直った」「叩いたら消えた」という情報を見かけることがありますが、これは基本的に信じてはいけません。
緑の線が出ている時点で、内部のハードウェア(配線や回路)が物理的に損傷している状態です。風邪のように休ませれば治るものではなく、一度切れたり剥がれたりした配線が自然にくっつくことはあり得ません。
叩くのは絶対にNG!
昔のテレビのように叩いて直そうとすると、カメラの手ぶれ補正機能や他の精密部品を壊してしまうリスクがあります。状況を悪化させるだけなので、絶対にやめましょう。
画面を押すと消える緑の線は危険な兆候
画面の上部や特定の場所を指でグッと押すと、一時的に線が消えることがあります。「これなら使える!」と思うかもしれませんが、実はこれ、最も危険な状態なんです。
押すと消えるのは、剥がれかけた配線が圧力によって一時的に接触しているだけに過ぎません。いわば「断線寸前のコードを無理やり繋げている」ような状態です。これを繰り返していると、配線が完全に断裂するだけでなく、有機ELパネル自体が割れて液漏れ(黒いシミ)を起こしたり、タッチ操作ができなくなったりする二次被害に繋がります。
この現象は「修理が必要なサイン」ではなく、「今すぐデータをバックアップしないと手遅れになるサイン」だと捉えてください。
ソフトウェアアップデート後に線が出る理由
Galaxyシリーズや一部のiPhoneでは、OSのアップデート直後に緑の線が出る事例が世界的に報告されています。ユーザーの間では「Green Line of Death(死の緑線)」なんて呼ばれることもありますね。
「アップデートのせいで壊された!」と感じるのも無理はないんですが、原因はもう少し複雑かもしれません。新しいOSがディスプレイのリフレッシュレート(120Hzなど)や電圧の制御方法を変更した際、経年劣化で弱っていた回路がその変化に耐えきれず、トドメを刺される形で故障してしまうという説が有力です。
きっかけはソフトウェアですが、根本原因はハードウェアの劣化や熱によるダメージにあるケースが多いと言えます。
修理前に試すべき強制再起動とセーフモード
物理的な故障の可能性が高いとはいえ、修理に出す前にわずかな可能性にかけて確認すべきことがあります。それは、一時的なシステムエラーの切り分けです。
- 強制再起動: 通常の再起動ができない場合でも、機種ごとのボタン操作(音量ボタンと電源ボタンの長押し等)で強制的に再起動を試みてください。
- セーフモード: 後から入れたアプリが悪さをしている可能性を確認するため、セーフモードで起動してみましょう。Androidなら電源オフメニューを長押しすると移行できることが多いです。
もしセーフモードで起動しても緑の線が消えないなら、100%ハードウェアの故障と断定できます。こうなると、もう設定やアプリの削除で直すことはできません。
スマホ画面の緑の線を修理する費用と機種別対応

ここからは、実際に修理を検討する際の費用感や、メーカー・キャリアごとの対応の違い、そして修理か買い替えかを決めるための判断基準について解説します。
GalaxyやXperiaで緑の線が多発する理由
Galaxy S20シリーズやS21、S22 Ultra、そしてXperia 5シリーズなどで、この報告が目立ちます。特に高温多湿な地域での報告が多いことから、発熱や湿気が接着剤(ACF)を劣化させ、ディスプレイのケーブル接続不良を引き起こしている可能性が指摘されています。
海外(インドやベトナムなど)の一部では、Samsungが対象機種の無償ディスプレイ交換プログラムを実施したこともありますが、残念ながら日本国内では公式なリコールとしては扱われていないのが現状です。基本的には「故障」として、保証期間外なら有償修理になるケースが大半ですね。
iPhoneの画面に緑の線が出た際の対処法
iPhone X以降の有機EL搭載モデルでも、同様の現象(iPhone Green Line of Death)が起きています。iPhoneの場合は、落下などの衝撃がきっかけになることが多いですが、iPhone 13シリーズなどでは画面全体が緑色になる制御トラブルも報告されています。
AppleCare+に加入していれば、画面の損傷は3,700円(税込)という安価な費用で修理できますが、未加入の場合は高額になるため注意が必要です。
| 修理サービス | AppleCare+加入時 | 未加入時(目安) |
|---|---|---|
| 画面の修理 | 3,700円 | 42,800円〜50,800円前後
(機種による) |
※価格は記事執筆時点の目安であり、モデルによって異なります。正確な情報はApple公式サイトをご確認ください。
修理代が高いなら買い替え?損益分岐点
修理するか買い替えるか、迷いますよね。私の経験から言うと、以下の条件に当てはまる場合は修理をおすすめします。
修理を推奨するケース
- 購入から2年以内のハイエンドモデル(元値が高い)
- キャリアの補償サービスやAppleCare+に加入している
- データのバックアップが取れていない
逆に、購入から3年以上経過していてバッテリーも弱っている場合や、元々が安価なミドルレンジモデルの場合は、修理代(有機ELパネル交換は3〜4万円以上かかることもザラです)が端末の中古価格を上回ってしまうことがあります。この場合は、思い切って買い替えを選択する方が経済的です。
ドコモやソフトバンク等の補償と修理費用
日本国内でスマホを使っているなら、キャリアの補償サービスが最強の味方になります。特にソフトバンクの対応は手厚い印象がありますね。
- ソフトバンク「あんしん保証パック」: 自然故障なら修理費が無料になるケースも。「iCracked Store」などの提携店なら、データを消さずに即日修理ができるのが最大の強みです。
- ドコモ「smartあんしん補償」: 修理よりも「交換電話機」が届くサービスがメインです。数千円〜1万円程度の負担でリフレッシュ品と交換できますが、データ移行は自分で行う必要があります。
- au「故障紛失サポート」: ドコモと同様に交換用携帯電話サービスが主軸ですが、預かり修理の割引も利用可能です。
ご自身がどのオプションに入っているか、My SoftBankやMy docomoなどで一度確認してみることを強くおすすめします。
緑の線が出たスマホのデータ救出とバックアップ
緑の線が出ている状態で一番怖いのは、画面が真っ暗になる「ブラックアウト」や、勝手に操作される「ゴーストタッチ」が起きることです。
特にゴーストタッチが発生すると、勝手にパスコードを間違え続けて「iPhoneは使用できません」といったロック状態になり、データを初期化せざるを得なくなるリスクがあります。また、画面が映らなくなると、PCに繋いでも「信頼する」ボタンが押せず、データを取り出せなくなります。
今すぐバックアップを!
画面が見えていてタッチ操作ができる今のうちに、GoogleフォトやiCloud、PCへデータを退避させてください。これが「データの死」を防ぐ唯一の方法です。
スマホ画面の緑の線への最適な対処法まとめ
スマホの画面に緑の線が出てしまった場合、残念ながら自然治癒することはありません。放置すればするほど、ゴーストタッチやブラックアウトのリスクが高まり、大切なデータを失う可能性が出てきます。
- まずはデータのバックアップを最優先で行う。
- 叩いたり押したりせず、強制再起動やセーフモードを試して切り分けを行う。
- キャリアの補償に入っているか確認し、対象なら修理や交換を申し込む。
- 補償なしで古い機種なら、修理費と相談して買い替えを検討する。
有機ELディスプレイは美しい反面、こうした繊細な部分もあります。万が一のトラブルに備えて、日頃からのバックアップと、購入時の補償加入を検討しておくと安心ですね。この記事が、あなたのスマホトラブル解決のヒントになれば嬉しいです。

