こんにちは、「webヘルプサポート」の私です。「スプレッドシートをデスクトップに保存したい」と思ったとき、皆さんが使っている「スプレッドシート」はExcelですか?それともGoogleスプレッドシートでしょうか?
この二つ、似ているようでデスクトップへの保存方法がまったく違うんですよね。ExcelならPCに「保存」ですが、Googleスプレッドシートはクラウドが基本なので、「ダウンロード」や「ショートカット作成」といった操作になります。
「デスクトップに保存しようとしたけど、できない」「保存したはずなのにファイルが見つからない」といったトラブルや、Googleスプレッドシートをオフラインでも使いたくて同期の方法を探している方もいるかもしれません。
この記事では、ExcelとGoogleスプレッドシート、それぞれのケースで「デスクトップに保存する」ための全方法を、目的別に分かりやすく解説していきますね。
- Excelファイルをデスクトップに保存する基本と応用
- Googleスプレッドシートを目的別に「保存」する3つの方法
- ファイルが見つからない、保存できない時の解決策
- OneDriveやGoogleドライブとの同期の仕組み
Excelのスプレッドシートをデスクトップに保存

まずは、多くの方が使っているMicrosoft Excelですね。ExcelはPCにインストールして使うソフトなので、「デスクトップに保存」は、ファイルの保存場所を「デスクトップ」フォルダに指定する、という意味になります。基本的な操作から、ちょっと便利な応用まで紹介しますね。
「名前を付けて保存」でデスクトップを指定
これが一番基本の操作かなと思います。今開いているExcelファイルを、新しくデスクトップに保存する方法です。
- Excelの上部メニューにある「ファイル」をクリックします。
- 左側のメニューから「名前を付けて保存」を選びます。
- 「参照」をクリックすると、保存場所を選ぶウィンドウが開きます。
- ウィンドウの左側にある一覧から「デスクトップ」を選択してください。
- 「ファイル名」を自由に入力して、「保存」ボタンをクリックします。
これで、作業中のExcelファイルのコピーがデスクトップに作成(保存)されます。簡単ですよね。
保存先デフォルトをデスクトップに変更する
毎回「名前を付けて保存」でデスクトップを選ぶのがちょっと面倒…という方は、Excelの「デフォルト(既定)の保存場所」をデスクトップに変更してしまうのが便利です。
これには2ステップ必要です。
ステップ1: デスクトップの「ファイルパス」を取得する
まず、PCに「デスクトップの住所」を教えてあげる必要があります。
- タスクバーにあるエクスプローラー(黄色いフォルダのアイコン)を開きます。
- 左側の一覧から「デスクトップ」を探して、右クリックします。
- メニューから「パスのコピー」を選択します。
これで、クリップボード(PCの一時的な記憶場所)にデスクトップのパス(例: C:\Users\あなたの名前\Desktop みたいな文字列)がコピーされました。
ステップ2: Excelのオプションを変更する
次に、コピーしたパスをExcelに設定します。
- Excelを開き、「ファイル」→左下の「オプション」の順にクリックします。
- 「Excelのオプション」ウィンドウが開いたら、左側メニューの「保存」をクリック。
- 「ブックの保存」セクションにある「既定でコンピューターに保存する」にチェックを入れます。
- すぐ下にある「既定のローカルファイルの保存場所」のテキストボックス内を一度すべて削除し、先ほどコピーしたパスを貼り付け(Ctrl + Vキー)します。
- 最後に「OK」をクリックして設定完了です。
これで、次回から「名前を付けて保存」を押すと、最初からデスクトップが選ばれた状態になりますよ。
デスクトップへショートカットを作成
「ファイル自体はいつも通り『ドキュメント』フォルダに保存したい。でも、デスクトップから素早く開きたい」という場合もありますよね。
この場合は、ファイルの「コピー」をデスクトップに置くのではなく、ファイル本体への「近道(ショートカット)」を置くのがおすすめです。
- 保存してあるExcelファイル(本体)をエクスプローラーで見つけます。
- そのファイルを右クリックします。
- メニューから「送る」にマウスカーソルを合わせます。
- 横に出てくるサブメニューから「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選びます。
これだけでOKです。デスクトップに、左下に矢印が付いたアイコンが作成されたはずです。これがショートカットの印ですね。これをダブルクリックすれば、本体がどこにあってもファイルが開けます。
ショートカットは「近道」です
ショートカットは、あくまでファイル本体にリンクしているだけです。デスクトップに作成したショートカットアイコンを削除しても、ファイル本体(ドキュメントフォルダなどにあるもの)は消えませんので安心してくださいね。
Excelでデスクトップに保存できない原因は?
「あれ?今、『名前を付けて保存』でデスクトップを選んだはずなのに、デスクトップにファイルが見当たらない…」
もしこんな経験があったら、その原因は十中八九、「OneDrive(ワンドライブ)」が関係しています。
近年のWindowsでは、MicrosoftのクラウドストレージであるOneDriveが、PCの「デスクトップ」や「ドキュメント」フォルダを自動的にバックアップ(同期)する設定になっていることが多いんです。
OneDriveとデスクトップ保存の関係
OneDriveの同期がオンになっていると、何が起きるか。実は、私たちユーザーが「デスクトップ」だと思って見ている場所が、PC本体のローカルなデスクトップ(Cドライブ直下など)ではなく、「OneDriveフォルダの中にあるデスクトップ」にすり替わっている(リダイレクトされている)状態になるんです。
だから、Excelで「デスクトップ」に保存したつもりでも、実際にはOneDrive内のデスクトップフォルダに保存されているわけですね。
ファイルが見つからない時の対処法
- エクスプローラーを開き、左側にある「OneDrive」をクリックします。
- その中にある「デスクトップ」フォルダを開いてみてください。
高い確率で、探していたファイルがそこにあるはずです。
もしこの動きがややこしいと感じる場合は、先ほど紹介した「保存先デフォルトをデスクトップに変更する」設定で、「既定でコンピューターに保存する」にチェックを入れておくと、OneDriveではなくPC本体への保存が優先されやすくなりますよ。
Googleスプレッドシートのデスクトップに保存とは
さて、次はGoogleスプレッドシートです。こちらはExcelと違って、Webブラウザ(ChromeやEdgeなど)で使うクラウドのサービスです。データは自動的にGoogleドライブに保存されるため、Excelのような「保存」ボタン自体が存在しません。
そのため、「Googleスプレッドシートをデスクトップに保存したい」という場合、その目的によって操作方法が3つに分かれます。
ファイルとしてダウンロード(エクスポート)
目的: ファイルのコピーをPC内に保存したい。Excelで編集したり、メールに添付したい。
これは、クラウド上にあるGoogleスプレッドシートのデータを、Excelファイル(.xlsx)やPDFファイルとしてPCに書き出す(ダウンロードする)操作です。
- ブラウザで、対象のGoogleスプレッドシートを開きます。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 「ダウンロード」にマウスカーソルを合わせます。
- 保存したい形式を選びます。
- Microsoft Excel (.xlsx): PCのExcelで開きたい場合に選びます。
- PDF ドキュメント (.pdf): 編集しない、閲覧や印刷用のコピーとして保存する場合に選びます。
ファイルは、通常ブラウザの「ダウンロード」フォルダに保存されます。保存されたら、そのファイルをデスクトップにドラッグ&ドロップで移動させればOKです。
ダウンロードは「その時点のコピー」です
この方法でダウンロードしたExcelファイル(.xlsx)をPCで編集しても、クラウド上にある元のGoogleスプレッドシートの内容は一切変更されません。 あくまで「その瞬間の静的なコピー」を作っただけ、と覚えておいてくださいね。
ショートカットを作成しアプリのように使う
目的: デスクトップのアイコンをダブルクリックして、素早くクラウド上のスプレッドシートを開きたい。
これはファイル自体を保存するのではなく、特定のWebページ(スプレッドシート)への「近道」をデスクトップに作る方法です。ブラウザの「アプリ化」機能を使うと、とても便利ですよ。
Google Chrome の場合
- Chromeで対象のスプレッドシートを開きます。
- ブラウザ右上の「︙」(縦三点リーダー)メニューをクリック。
- 「その他のツール」→「ショートカットを作成」を選択します。
- 名前を入力し、「ウィンドウとして開く」に必ずチェックを入れます。
- 「作成」をクリックすると、デスクトップにアイコンができます。
「ウィンドウとして開く」にチェックを入れるのがミソで、これを入れると、ただのタブではなく独立したアプリのように開くので管理が楽になります。
Microsoft Edge の場合
- Edgeで対象のスプレッドシートを開きます。
- ブラウザ右上の「︙」(横三点リーダー)メニューをクリック。
- メニューから「アプリ」→「このサイトをアプリとしてインストール」を選択します。
- 名前を確認して「インストール」をクリックします。
この方法で作ったアイコンは、あくまでインターネット上のファイルへの「近道」です。インターネットに接続していないと、このアイコンをクリックしても開けないので注意してくださいね。
パソコン版ドライブでデスクトップと同期
目的: Googleドライブ全体をPCのフォルダと同期させて、オフラインでもアクセスできるようにしたい。
これは、Googleが公式に提供している「パソコン版Googleドライブ」というアプリをPCにインストールする、最も高度な方法です。
- 「パソコン版Googleドライブ」を公式サイトからダウンロードし、PCにインストールします。
- インストールすると、PCのエクスプローラーに「Google ドライブ」(G: ドライブなど)という新しいドライブができます。
このアプリには2つの同期モードがあります。
- ファイル ストリーミング(デフォルト): ファイル本体はクラウド上にあり、PCにはショートカットだけが置かれます。PCの容量を消費しませんが、オフラインでは使えません。
- ファイル ミラーリング: Googleドライブ上の全ファイルが、PCの指定したフォルダに物理的にダウンロード(コピー)されます。PCの容量を使いますが、オフラインでもアクセスできます。
「スプレッドシートをデスクトップに保存したい」という要望に一番近いのは、この「ミラーリング」かもしれませんね。
ミラーリングに切り替える手順
- タスクバーにある「パソコン版ドライブ」のアイコンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開きます。
- 「ドライブ内のフォルダ」を選び、「マイドライブの同期オプション」で、「ファイルをストリーミングする」から「ファイルをミラーリングする」に変更します。
これで、GoogleドライブのファイルがPCと常に同期されるようになります。
Googleスプレッドシートをダウンロードできない時
「ファイル」→「ダウンロード」を選んでも、エラーが出たり、うんともすんとも言わなかったり…。そんな時は、スプレッドシートのファイル自体が軽く破損しているか、ブラウザに一時的な問題が起きている可能性があります。
慌てずに、まずは以下の方法を試してみてください。
「コピーを作成」でエラーを修復
私がよくやる、最も簡単で効果的な方法です。
- Googleドライブ(ファイル一覧画面)に戻ります。
- エラーが出るファイルを右クリックします。
- 「コピーを作成」を選択します。
数秒待つと「(元のファイル名)のコピー」という新しいファイルが作られます。この新しくできたコピーのファイルを開いて、再度「ファイル」→「ダウンロード」を試してみてください。
これだけで、ファイル内部の軽微な破損が修復されて、すんなりダウンロードできることが結構ありますよ。
それでもダメな場合は…
「コピーを作成」でも解決しない場合は、ブラウザの拡張機能(アドオン)を一時的に無効にしてみたり、ブラウザのキャッシュをクリアしてみたりすると、改善することがあります。最終手段としては、ChromeでダメならEdgeで試すなど、別のブラウザで開いてみるのも手ですね。
目的別スプレッドシートのデスクトップに保存まとめ
「スプレッドシートをデスクトップに保存する」と一口に言っても、使っているソフトや目的によって、これだけ多くの方法があるんですね。
Excelユーザーの方は、基本の「名前を付けて保存」と、ファイルが見つからない時の「OneDrive」のチェックを覚えておけば、大体は解決するかなと思います。
Googleスプレッドシートユーザーの方は、ご自身の目的が何なのかをはっきりさせることが大事です。
- PCにバックアップ(コピー)したい → 「ダウンロード」
- 素早くアクセスしたい → 「ショートカット(アプリ化)」
- オフラインでも使いたい → 「パソコン版ドライブ(ミラーリング)」
ご自身の目的に合った、最適なスプレッドシートのデスクトップに保存方法を見つけてみてくださいね。
