googleスライドで別のスライドに移動する手順

Googleスライドを作成していると、スライドの順序を入れ替えたり、目的のページに素早くアクセスしたりしたい場面が必ず出てきます。ここでは、直感的なマウス操作から効率的なショートカットキーまで、googleスライドで別のスライドに移動するための基本かつ最強の手順をステップバイステップで解説していきます。
フィルムストリップのドラッグ操作
Googleスライドを開いたとき、画面の左側にズラッと並んでいるスライドの縮小版リストがありますよね。あれを「フィルムストリップ」と呼びます。スライドの順番を入れ替える、つまり物理的に別のスライドに移動させる最も基本で直感的な方法が、このフィルムストリップを使ったドラッグ&ドロップ操作です。
移動させたいスライドをクリックして長押しし、そのまま上下の好きな位置に引っ張っていって指を離すだけ。スマートフォンを操作するのと同じくらい簡単ですね。視覚的に構成を確認しながら作業できるので、プレゼンテーションの全体の流れを練り直しているようなフェーズでは、この操作が一番しっくりくるかなと思います。
フィルムストリップ操作のコツ
一覧性が高いので、「起承転結」のバランスを見ながらスライドを並べ替えるのに最適です。画面左下のアイコンをクリックして「グリッド表示」に切り替えると、より多くのスライドを一度に見渡しながら移動させることができますよ。
便利なキーボードショートカット
数十ページ、数百ページにも及ぶような超大作の資料を作っていると、マウスをドラッグするだけで指がつりそうになることはありませんか?そんな時は、キーボードショートカットの出番です。私自身、このショートカットを覚えてから、資料作成のスピードが劇的に上がったのを実感しています。
操作中のスライド自体を前後に移動させたい場合は、スライドを選択した状態で以下のキーを使います。
| 移動の方向 | Windows / ChromeOS | macOS |
|---|---|---|
| 1つ前(上)へ移動 | Ctrl + ↑ | Cmd + ↑ |
| 1つ後(下)へ移動 | Ctrl + ↓ | Cmd + ↓ |
| 先頭へ一気に移動 | Ctrl + Shift + ↑ | Cmd + Shift + ↑ |
| 末尾へ一気に移動 | Ctrl + Shift + ↓ | Cmd + Shift + ↓ |
また、「スライドの配置を変える」のではなく、「自分の視点(表示しているページ)を移動させる」場合は、PageUp / PageDown キー(Macの場合は Fn + ↑ / ↓)が便利です。キーボードだけでスイスイとページを行き来できるので、ぜひ試してみてください。
複数スライドの同時選択と再配置
「この3枚のスライド、やっぱりまとめて後ろの方に持っていきたいな」なんてこと、よくありますよね。そんな時、1枚ずつ移動させていては日が暮れてしまいます。Googleスライドでは、複数のスライドをガバッとまとめて別のスライドに移動させることが可能です。
やり方はとても簡単。連続しているスライドを選択したい場合は、最初のスライドをクリックした後、Shiftキーを押しながら最後のスライドをクリックします。これで間のスライドがすべて選択状態になります。
離れた場所にあるスライドを複数選びたい場合は、Ctrlキー(Macの場合は Cmdキー)を押しながら、目的のスライドをポチポチとクリックしていきましょう。選択できたら、あとはそのままドラッグ&ドロップするか、先ほど紹介したショートカットキーを使って一気に移動させるだけ。バラバラだった情報が一箇所に集約されて、移動先で自動的に連続した配置に再構成されるのは、見ていてなかなか気持ちが良いものです。
一括操作時の注意点
複数のスライドを一度に移動させると、全体の構成がガラッと変わってしまいます。作業前には念のため、ファイルのコピーを保存しておくか、万が一間違えたらすぐに「元に戻す(Ctrl/Cmd + Z)」コマンドを使えるように心がけておきましょう。
プレゼン中のダイレクトジャンプ
プレゼン本番の質疑応答で、「先ほどの45ページ目のデータについてですが…」と質問されたとします。この時、右矢印キーをカタカタと連打して45ページ目まで目まぐるしくスライドを戻していくのは、少しスマートさに欠けますよね。見ている方も目がチカチカしてしまいます。
そんな場面で圧倒的なプロ感を出せるのが、プレゼンテーション再生中のダイレクトジャンプ機能です。やり方は驚くほどシンプルで、キーボードの数字キーで移動したいスライド番号(今回は「4」「5」)を打ち込み、Enterキーをターンッ!と押すだけです。
これだけで、途中のスライドを一切見せることなく、目的のページへ一瞬で別のスライドに移動できます。この機能を知っているだけで、どんなイレギュラーな質問が来ても「はい、そのデータはこちらですね」と涼しい顔で対応できるので、プレゼンターとしては絶対にマスターしておきたいテクニックですね。
スマホアプリからの順番並べ替え
移動中の電車内やカフェなど、手元のスマートフォンやタブレットでちょっと構成を見直したい時もありますよね。iOSやAndroidのGoogleスライドアプリでも、もちろんスライドの移動は可能です。
アプリを開いて編集画面に入ると、画面の下部(iPadなどのタブレットなら左側)にスライドのサムネイルが並んでいます。移動させたいスライドを「グッ」と長押し(ロングタップ)してみてください。少しスライドが浮き上がるような感覚(視覚的なフィードバック)があるはずです。そうなったら、そのまま指を離さずに好きな位置までスライドさせてドロップします。
PCと比べると画面が小さいので、あまりにもページ数が多いスライドを大胆に並べ替えるのには向いていませんが、「この1ページだけ順番を入れ替えたい」といったちょっとした修正なら、アプリからでも十分快適に行えます。
googleスライドで別のスライドに移動する応用

ここまでは、スライドの配置を変えたり、自分が閲覧するページを移動したりする「基本のキ」を解説しました。ここからは、資料を単なるスライドショーではなく、クリックで自由にページを行き来できるインタラクティブなツールへと進化させる、一歩踏み込んだ応用テクニックをご紹介していきます。
内部リンクを活用した目次作成
数十ページに及ぶような提案書やマニュアルを作成した場合、最初のほうに「目次」を作っておくと親切ですよね。しかし、ただテキストで目次を書くだけでは、読者はわざわざそのページまでスクロールしなければならず不便です。
そこで活用したいのが「スライド内リンク(内部リンク)」です。目次のテキストを選択した状態で、右クリックから「リンク」を選択するか、ショートカットキー(Ctrl + K / Cmd + K)を押します。
するとリンク先の入力窓が開くので、下の方にある「このプレゼンテーションのスライド」というメニューを展開してください。ここから、ジャンプさせたい特定のスライドタイトルを選んで適用するだけで設定完了です。
この内部リンクの素晴らしいところは、後からスライドの順番を入れ替えても、Googleスライド側が裏でしっかりスライドごとの固有IDを追跡してくれるため、リンク切れを起こさないという点です。安心して構成を練り直せますね。
目次作成を自動化するアドオン
ページ数があまりにも多い場合、手作業でリンクを貼っていくのは大変です。そんな時は「Slides Toolbox」などのアドオンを利用すると、全スライドのタイトルを抽出して自動でリンク付きの目次を生成してくれるので非常に便利ですよ。(※アドオンの利用は組織のセキュリティ規定等をご確認ください)
透明な図形でアンカーリンク設定
例えば、会社組織図のような大きな画像スライドをドーンと配置して、「営業部の部分をクリックしたら、営業部の詳細スライドにジャンプさせたい」といった、画像の特定部分をボタン化したいケースがあります。デザインツールではよくある機能ですが、Googleスライドでもちょっとした裏技で実現可能です。
その方法とは、「透明な図形」を使うことです。
まず、リンクを貼りたい画像領域の上に、四角形などの「図形」を配置します。次に、その図形の「塗りつぶしの色」と「枠線の色」を両方とも「透明」に設定します。
すると、画面上には何も見えない(不可視の)図形が配置された状態になります。あとは、この見えない図形に対して、先ほどのCtrl + Kで別のスライドに移動するリンクを設定するだけです。
これを閲覧者側から見ると、画像の一部がクリッカブル(クリック可能)なボタンになっているように見えます。デザインの美しさを一切損なうことなく、洗練されたナビゲーションを作ることができる、かなり玄人好みのテクニックです。
PDFエクスポート時のリンク挙動
完成したGoogleスライドを、社外の人にPDF形式で配布することはよくありますよね。この時、せっかく設定した「別のスライドに移動する内部リンク」が、PDFになった後もちゃんと機能するのかどうか、気になりませんか?
結論から言うと、Googleスライドの標準機能である「ファイル」メニューの「ダウンロード」から「PDFドキュメント(.pdf)」として書き出した場合は、リンクは完璧に生きたまま維持されます。PDFを開いた人が目次をクリックすれば、ちゃんとそのページにジャンプしてくれます。
ただし、絶対にやってはいけない落とし穴が一つあります。それは、ブラウザの印刷画面を開いてから「PDFとして保存(Print to PDF)」を選んで出力してしまうことです。このルートを通ると、スライドはただの画像データの塊としてのっぺり保存されてしまうため、設定したリンクはすべて死んでしまいます(リンク切れ状態)。
リンク機能を持たせたままPDFで配布したい場合は、必ず「ファイル」→「ダウンロード」の正規ルートを使うように心がけてくださいね。
URLパラメータによる指定表示
Googleスライドはクラウド上のアプリなので、一つ一つのスライドが独自のURLを持っています。この仕組みを利用すると、相手にURLを共有した際、「ドキュメントを開いた瞬間に、見せたいスライドがドン!と表示される」という魔法のような共有が可能になります。
やり方は、相手に見せたい特定のスライドを開いた状態で、ブラウザの上部にあるアドレスバーのURLをコピーするだけです。URLのお尻の方を見ると、「#slide=id.p」といった文字列がくっついていますよね。これが、そのページを指定する固有のID(ディープリンク)です。
このURLを送れば、相手が開いたときにいきなりそのページからスタートします。修正箇所をピンポイントで確認してほしい時なんかに重宝します。
さらに高度なURLハック
URLの中にある「/edit」という部分を「/present」に書き換えて相手に送ると、相手が開いた瞬間に、編集画面をすっ飛ばしていきなり全画面のプレゼンモード(スライドショー)で再生されます。完成した渾身の資料をクライアントに見せる時など、このリンクで送るとかなりプロフェッショナルな印象を与えられますよ。
スキップ設定による非表示の制御
一つの資料の中で、「このスライドはA社には見せるけど、B社には見せたくないな」とか、「質疑応答で聞かれた時だけ見せたいバックアップデータだな」というページが出てくることがありますよね。わざわざ削除したり、別ファイルに分けたりするのは面倒です。
そんな時に大活躍するのが、「スライドのスキップ」機能です。これも一種の「スライド間の移動制御」と言えます。
方法は、左側のフィルムストリップで非表示にしたいスライドを右クリックし、「スライドをスキップ」を選ぶだけ。するとスライドに斜線の入った目のアイコンが付きます。
この状態にしておくと、編集画面では普通に見えて作業できますが、いざ「スライドショー」を再生すると、そのスライドは完全に無視されて、一つ前のページから次のページへ直接移動してくれます。
質疑応答の時にだけ、先ほど紹介した「ダイレクトジャンプ機能(数字+Enter)」を使えば、スキップ設定してある隠しスライドでも一瞬で呼び出すことができます。まさにプレゼンの奥義ですね。
googleスライドで別のスライドに移動する総括
いかがでしたでしょうか。今回は、googleスライドで別のスライドに移動するための様々なアプローチについて、基本操作からちょっとマニアックな設定まで幅広く解説してきました。
スライドの順序をドラッグやショートカットで整える「物理的な移動」から、内部リンクや透明図形を使って読者を誘導する「論理的な移動」、そしてURLやスキップ機能を駆使した「表示のコントロール」まで。これらの機能をパズルのように組み合わせることで、Googleスライドは単なる発表用の紙芝居から、情報が整理されたインタラクティブなアプリのような存在へと進化します。
いきなり全部を使いこなす必要はありません。まずは自分が一番便利そうだなと思った操作(ショートカットキーなど)を一つだけ、次回の資料作成から取り入れてみてください。きっと、ストレスフリーで快適なドキュメント作成体験が待っているはずです。
