プレゼン資料を作っていて、スライドに直接手書きで文字やイラストを書き込みたいと思ったことはありませんか。たとえば、注目してほしい場所に丸をつけたり、手書き風のフォントで温かみを出したりすると、資料の説得力がグッと増しますよね。でも、実際にgoogleスライドで手書きしようとすると、iPadやスマホからはうまくできないと悩んでいる方も多いかもしれません。また、ペンの色が変えられない、保存できない、動作が遅延して重くなるといったトラブルに直面することもあります。そこで今回は、標準のフリーハンド機能から、拡張機能や図形描画を使った解決策まで、皆さんがつまずきやすいポイントを徹底的に解説していきます。

- 標準のフリーハンドツールやペンツールの使い方
- iPadやスマホアプリでの手書き入力の制限と代替案
- 拡張機能や手書き風フォントを使ったデザインの応用
- データ保存時の動作遅延を防ぐトラブルシューティング
googleスライドで手書きする標準的な方法
まずは、外部のアプリや特別な設定を必要としない、Googleスライドに元々備わっている機能を使った手書きのやり方から見ていきましょう。資料を作っているときと、実際にプレゼンをしているときでは、使う機能が少し違うのがポイントですね。
フリーハンドツールで図形や線を描く
スライドの編集中に直接線を引きたい時は、フリーハンド(落書き)ツールを使います。上部のメニューから「挿入」を選び、「線」の中にある「フリーハンド(落書き)」をクリックすると、マウスのカーソルが十字に変わって自由に線を描けるようになります。これはただの画像ではなくベクター形式のデータとして作られるので、後から線の色や太さを変えたり、点線に変更したりできるのがとても便利かなと思います。ちょっとした図形や矢印を手書きっぽく見せたいときにぴったりですね。
ただし、ひとつだけ困った仕様があります。それは、一筆書くたびにツールの選択が解除されてしまうことです。続けて文字を書きたい時は、毎回メニューからフリーハンドを選び直さないといけないので、少し手間に感じるかもしれません。その解決策については、後の章で紹介しますね。
もし、手書きの線ではなく、初めから用意されているきれいな図形を使いたい時は、googleスライドで吹き出しの図形を挿入する方法なども参考にしてみてください。
スライドショー中のペンツールによる注釈
プレゼンの本番中に「ここを見てください!」とリアルタイムで手書きの印をつけたい時は、スライドショー用のペンツールが活躍します。2023年に新しく追加された機能で、これを使うとプレゼンがもっとインタラクティブになりますよ。
使い方は簡単で、スライドショーを全画面で開始したあと、画面左下にマウスを持っていくと表示されるメニューから「ペンをオンにする」を選ぶか、キーボードの「Shift + L」を押すだけです。赤、黒、青、緑の4色から選んで、スライドの上に直接書き込みができます。書き間違えたら「Shift + A」で全部消すことも可能です。
注意点として、スライドショーを終了すると、書き込んだ内容はすべて消えてしまい、ファイルには保存されません。もし議事録として残しておきたい場合は、消える前にパソコンのスクリーンショット機能で画像を保存しておく必要があります。
iPadやタブレットを使った代替アプローチ
「iPadとApple Pencilを使って直接スライドに書き込みたい」というニーズはとても多いのですが、実は現在のGoogleスライドのiPadアプリには、直接フリーハンドで描画する機能がついていません。スライドショー中のペンツールもブラウザ版専用なので、アプリからは使えないんです。
じゃあどうすればいいのかというと、2つの裏技的なアプローチがあります。1つ目は、iPadのメモ帳やGoodnotesなどの別アプリでイラストや文字を手書きして、それを画像として保存してからスライドに貼り付ける方法です。画像の追加のやり方については、Googleスライドの写真挿入と活用術を解説の記事も参考にしてみてください。
2つ目は、iPadの「スクリブル」機能を活用することです。これは、テキストボックスの中にApple Pencilで手書きすると、自動的にきれいな活字(デジタルテキスト)に変換してくれる機能です。文字を入力するだけなら、キーボードを打つよりも手軽でスピーディに作業できるのでおすすめですね。
スマホアプリでの入力制限と回避策
iPhoneやAndroidのスマホアプリでも、iPadと同じようにキャンバスへの直接の手書きはできません。外出先でちょっとしたメモを追加したい時には不便に感じるかもしれませんね。
スマホからどうしても手書きで入力したい場合は、Googleが提供している「Gboard」というキーボードアプリを使うのが一番の近道です。設定から手書き用のキーボードを追加すると、画面上の入力スペースを指でなぞって文字を書けるようになります。書いた文字は自動的にテキストに変換されてスライドに打ち込まれる仕組みです。
本格的な図解を描くのは難しいですが、移動中のちょっとした修正やアイデアのメモ程度なら、この方法で十分にカバーできるかなと思います。
Google図形描画を活用したイラスト作成
スライドの機能だけでは表現しきれないような、少し複雑なイラストやフローチャートを描きたい場合は、「Google 図形描画」という別のツールを組み合わせるのが賢いやり方です。
Googleドライブから新規作成で「Google 図形描画」を開くと、真っ白な専用のキャンバスが用意されています。ここでは、フリーハンドはもちろん、いろいろな図形や曲線を組み合わせて、本格的なグラフィックを作ることができます。完成したイラストをコピーしてスライドに貼り付ければ、後からスライド上でダブルクリックするだけで、すぐに図形描画の編集画面が開いて再編集できるんです。
この連携機能を使うと、スライドの画面をごちゃごちゃさせずに、きれいな手書き風の図解を管理できるので、資料のクオリティが一段と上がりますよ。
googleスライドの手書き機能の応用テクニック

ここからは、標準機能のちょっとした不満を解消したり、見栄えをさらに良くしたりするための、一歩進んだテクニックをご紹介します。便利な拡張機能やデザインの工夫を取り入れて、もっと自由に手書きを楽しんでみましょう。
連続描画を可能にする拡張機能の導入
フリーハンドツールで「一筆ごとにツールが解除されてしまう」というイライラを解消するには、Google Chromeの拡張機能を使うのが手っ取り早いです。中でも「Sticky Scribble」というツールはとても優秀です。
これをインストールして有効にすると、他のツールに切り替えるまでずっとフリーハンドのペンを持った状態をキープしてくれます。ペンタブレットやマウスを使って、長文のメモを書いたり、複雑なイラストを連続して描きたい時には、もはや必須と言えるくらい重宝しますよ。
また、プレゼン中の手書き注釈をそのままデータとして保存したいなら、「Annotate.net」という別の拡張機能を使うのもありです。こちらはアカウントを作ってクラウド上に注釈を保存できるので、オンライン授業や会議の議事録を残したい時にとても便利ですね。
デザイン性を高める手書き風フォント
手書きの「温かみ」や「親しみやすさ」を資料に出したいけれど、自分で書くのは少し自信がない…という時は、無理せず手書き風のWebフォント(Google Fonts)に頼るのが正解です。
Googleスライドでは、フォントのプルダウンから「その他のフォント」を選び、日本語で検索すると、たくさんの無料フォントを追加できます。たとえば、硬筆で書いたような真面目な印象の「クレー One」や、個性的で可愛い「よもぎフォント」、力強い「油性マジック」など、ターゲットに合わせてフォントを選ぶだけで、スライドの印象がガラッと変わります。
ただし、一部の手書き風フォントは、難しい漢字に対応していないことがあります。対応していない漢字だけが標準のゴシック体に戻ってしまう(文字欠けする)ことがあるので、テキストを入力した後は、全体のバランスがおかしくなっていないか確認してみてくださいね。
挿入した手書き画像の背景透過と合成
iPadや紙のノートに書いた手書きの文字を画像としてスライドに貼り付けるとき、画像の背景が真っ白のままだと、スライドの背景デザインから浮いてしまって不格好になることがありますよね。
画像をスライドに馴染ませるためには、あらかじめ画像の背景を「透過(透明)」にしておく必要があります。Googleスライドの標準機能には背景を切り抜く機能がないので、事前にCanvaやremove.bgなどの無料の画像編集ツールを使って背景を消し、必ず「PNG形式」で保存してから貼り付けるようにしましょう。JPEG形式だと透明な部分が真っ白になってしまうので注意が必要です。
また、スライドに貼り付けた画像の不透明度を下げて、少し半透明にして背景に溶け込ませたい時は、画像を選択して「書式設定オプション」を開き、「調整」メニューにある「不透明度」のスライダーを動かすことで簡単に設定できます。文字の配置をきれいに揃えたい時は、googleスライドでスライド上の位置を確認できるガイドを表示する機能も併用すると、プロっぽい仕上がりになりますよ。
手書きデータ保存時の動作遅延を防ぐ対策
スライドにフリーハンドで大量の線を引いたり、手書きのイラストをたくさん詰め込んだりすると、文字を打つのが遅れたり、スクロールがカクカクしたりと、動作が極端に重くなることがあります。これは、手書きの線がすべて複雑な計算データとして裏側で保存されているため、ブラウザに大きな負担がかかっているのが原因です。
もし動作が遅延して使い物にならなくなった場合は、まずは「ファイル」メニューから「コピーを作成」を試してみてください。Googleスライドは過去の変更履歴をずっと記憶しているのですが、新しくファイルをコピーすることでその履歴がリセットされ、ファイルが劇的に軽くなることが多いです。
それでも重い場合は、スライドを複数に分割したり、「ツール」メニューの「スペルチェック」をオフにしたりすることで、パソコンへの負荷を減らすことができます。
まとめ:googleスライドの手書き活用法
いかがでしたでしょうか。今回は、googleスライドで手書き機能を使う方法について、基本的なツールの使い方から、スマホやタブレットでの対応、そして便利な応用テクニックまで幅広くご紹介しました。
直接スライドにペンで書き込むのは少しクセがありますが、拡張機能を使ったり、画像として貼り付けたりと、工夫次第で表現の幅は大きく広がります。特に、手書き風フォントや図形描画をうまく組み合わせれば、誰でも簡単に温かみのある魅力的なプレゼン資料を作ることができるかなと思います。
ご自身の環境や目的に合わせて、一番やりやすい方法を試してみてくださいね。ぜひ、手書きの要素を取り入れて、一歩差がつく素敵なスライドを完成させましょう!
なお、本記事で紹介したアプリの仕様や拡張機能の動作などは、あくまで一般的な目安としての情報です。アップデートによって操作手順が変わる可能性もありますので、正確な最新情報は各ツールの公式サイトをご確認ください。また、企業や学校のアカウントで外部ツールを導入する際は、セキュリティ上の最終的な判断をIT担当者など専門家にご相談されることをおすすめします。
