世界水泳の感動的な場面を彩ってきた、歴代のテーマソングについて知りたいと思いませんか。B’zのultra soulがあまりにも有名ですが、実はSMAPが担当した年もありました。この記事では、世界水泳のテーマソングの歴代リストを分かりやすく解説します。2001年にB’zの楽曲が起用されて以降、GOLDやスイマーよ 2001!!、IT’S SHOWTIME!!、そして野性のENERGYといった曲も大会を盛り上げました。一方で、SMAPのBANG! BANG! バカンス!やMermaid、スーパースター★が使用された期間もあります。近年ではB’zのYou Are My Bestが新たな感動を呼び、来る2025年の大会まで、その歴史は続いています。この記事を読めば、あなたが気になっている楽曲の情報がきっと見つかるはずです。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- B’zが担当した歴代テーマソングの具体的な変遷
- SMAPがテーマソングだった期間とその楽曲の詳細
- ultra soulが世界水泳の象徴となった理由と2025年の展望
- 歴代の全テーマソングを網羅した分かりやすい一覧
B’zが彩る世界水泳テーマソング歴代

- 定番応援歌となったultra soul
- 2003年を彩った名曲GOLD
- 選手目線のスイマーよ 2001!!
- 会場を沸かせたIT’S SHOWTIME!!
- 力強い応援歌の野性のENERGY
- 2022年の新曲You Are My Best
定番応援歌となったultra soul
世界水泳のテーマソングとして、B’zの「ultra soul」は最も象徴的な楽曲と言えます。この曲が初めて採用されたのは、テレビ朝日が日本国内での独占放送権を得て、テーマソングという文化を導入した2001年の福岡大会でした。
その理由は、楽曲が持つパワフルなサウンドと、アスリートや観客の心を奮い立たせる前向きな歌詞にあります。まさに、世界の頂点を目指して競い合うスイマーたちの姿と見事に重なったのです。実際に、「そして輝くウルトラソウル」のフレーズは、数々の名場面と共に視聴者の記憶に深く刻まれています。
具体的には、2001年と2003年の大会で連続して使用された後、一度SMAPの楽曲に代わります。しかし、放送10周年となった2011年の上海大会で「ultra soul 2011」としてリアレンジされ復活しました。以降、2013年から2019年、そして2023年の福岡大会でも起用され、通算8回以上も大会を彩っています。これだけ頻繁に使用されれば、多くの人が「世界水泳といえばultra soul」というイメージを抱くのも自然なことと考えられます。
開催年 | 大会名 | アーティスト | テーマソング |
2001年 | 福岡 | B’z | ultra soul |
2003年 | バルセロナ | B’z | ultra soul |
2005年 | モントリオール | SMAP | BANG! BANG! バカンス! |
2007年 | メルボルン | SMAP | Mermaid |
2009年 | ローマ | SMAP | スーパースター★ |
2011年 | 上海 | B’z | ultra soul 2011 |
2013年 | バルセロナ | B’z | ultra soul |
2015年 | カザン | B’z | ultra soul |
2017年 | ブダペスト | B’z | ultra soul |
2019年 | 光州 | B’z | ultra soul |
2022年 | ブダペスト | B’z | You Are My Best |
2023年 | 福岡 | B’z | ultra soul |
2025年 | シンガポール | B’z | ultra soul(予定) |
2003年を彩った名曲GOLD
2003年のバルセロナ大会では、「ultra soul」がメインテーマとして使われましたが、それだけではありませんでした。この年は、同じくB’zの楽曲である「GOLD」も応援ソングの一つとして使用され、大会に深みを与えています。
「GOLD」は、その名の通り「金色」のメダルを目指す選手たちの心情や、栄光を掴む瞬間の輝きを表現したかのような壮大なバラードです。激しいレースの合間や、感動的なメダル獲得シーンのハイライトなどで使用されることにより、視聴者の感情をより一層高める効果がありました。
アップテンポな「ultra soul」がレース前の興奮や高揚感を演出するのに対し、「GOLD」は選手の努力や競技人生のドラマ性を描き出す役割を担っていたと言えます。このように、異なるタイプの楽曲を組み合わせることで、テレビ朝日は世界水泳という一大イベントを多角的に演出しようとしたのかもしれません。
選手目線のスイマーよ 2001!!
2003年の大会では、さらに「スイマーよ 2001!!」という楽曲も使用されました。この曲は、タイトルからも分かる通り、まさに水泳選手(スイマー)に直接語りかけるような内容で、B’zファンや水泳関係者の間では特に人気の高い一曲です。
この曲が選ばれた背景には、その歌詞が選手の心情に深く寄り添っている点が挙げられます。「感情の波をクロールで横切ってゆこう」といったフレーズは、孤独な戦いを続ける選手のメンタリティや、水中で感じる独特の感覚を見事に表現しています。
「ultra soul」が観客を含めた全体の応援歌であるとすれば、「スイマーよ 2001!!」は選手個人の内面に焦点を当てた、よりパーソナルな応援歌としての側面を持っています。そのため、特定の選手のドキュメンタリー映像や、レースに臨む直前の緊張感あるシーンで効果的に使われ、物語に奥行きを与えました。
会場を沸かせたIT’S SHOWTIME!!
2003年のバルセロナ大会をB’zの音楽フェスティバルのようにしたのは、「IT’S SHOWTIME!!」の存在も大きいです。この楽曲は、ライブのオープニングを飾ることも多い、非常にエネルギッシュで祝祭感あふれるロックナンバーです。
「IT’S SHOWTIME!!」が使われた理由は、まさしくこれから始まる大舞台への期待感を最大限に高めるためでしょう。「ショーの始まりだ」と宣言するようなこの曲は、各種目の決勝レースが始まる直前や、日本代表選手団の紹介シーンなどで流れ、会場のボルテージを一気に引き上げました。
この曲が持つ華やかさと疾走感は、世界トップレベルの選手たちが一堂に会する「ショー」としての世界水泳の側面を強調するのに最適でした。単なるスポーツ競技としてだけでなく、最高のエンターテインメントとして大会を位置づける上で、欠かせない一曲だったと考えられます。
力強い応援歌の野性のENERGY
2003年大会で使用されたB’zの楽曲群の最後の一つが、「野性のENERGY」です。この曲は、人間が内に秘めた本能的なエネルギーや生命力の爆発をテーマにしており、アスリートが極限状態で発揮するパワーと親和性が高いです。
この楽曲が起用されたのは、選手のフィジカルな強さや、勝利への渇望といった「野性的」な部分を表現するためだったと推測されます。0.01秒を争うレースの中で、理屈を超えた力が勝敗を分けることがあります。そうした瞬間の力強さを、この曲の持つ荒々しいサウンドが代弁していたのかもしれません。
結果として、2003年は「ultra soul」を軸にしながらも、「GOLD」「スイマーよ 2001!!」「IT’S SHOWTIME!!」「野性のENERGY」という個性豊かな楽曲たちが、それぞれ異なる角度から大会を演出し、世界水泳の放送をよりドラマチックで忘れがたいものにしました。
2022年の新曲You Are My Best
長年にわたり「ultra soul」をテーマソングとしてきた流れの中で、2022年のブダペスト大会では大きな変化がありました。この年は、B’zが世界水泳のために書き下ろした新曲「You Are My Best」がテーマソングとして起用されたのです。
この楽曲は、これまでの応援歌とは少し趣が異なります。選手だけでなく、選手を支えるコーチ、家族、友人、そしてファンといった、すべての人々への感謝とリスペクトが込められた、温かくも力強いメッセージが特徴です。コロナ禍という特殊な状況で開催された大会であったことも、このようなテーマの楽曲が生まれた背景にあるのかもしれません。
「You Are My Best」は、勝敗や記録だけが全てではないという価値観を示唆し、目標に向かって努力するすべての人の存在そのものを肯定するような楽曲です。もちろん、応援ソングとしての高揚感も持ち合わせており、新たな形で世界水泳の感動を演出し、多くの視聴者の心を打ちました。
SMAP期を含む世界水泳テーマソング歴代

- 夏にぴったりのBANG! BANG! バカンス!
- 爽やかなサウンドが魅力のMermaid
- 壮大な楽曲のスーパースター★
- 2025年大会のテーマソング
- 総括:世界水泳テーマソング歴代の軌跡
夏にぴったりのBANG! BANG! バカンス!
2005年のモントリオール大会から、世界水泳のテーマソングはB’zからSMAPへとバトンタッチされました。この年から3大会連続でSMAPの楽曲が使用されますが、その最初の曲が「BANG! BANG! バカンス!」です。
この曲は、作詞を宮藤官九郎が手がけたことでも知られる、非常に明るくノリの良いパーティーチューンです。B’zの力強いロックサウンドとは対照的に、誰もが口ずさめるようなキャッチーなメロディと、夏を全力で楽しむというテーマが特徴です。
この変更には、テレビ朝日が世界水泳をより幅広い視聴者層にアピールしたいという意図があったと考えられます。国民的アイドルであるSMAPを起用し、夏の一大イベントとしての楽しさや華やかさを前面に押し出すことで、コアな水泳ファン以外にも大会の魅力を伝えようとしたのでしょう。
爽やかなサウンドが魅力のMermaid
続く2007年のメルボルン大会では、SMAPの「Mermaid」がテーマソングに選ばれました。この楽曲はアルバムに収録されていたもので、シングル曲ではありませんでしたが、その爽やかな曲調が水泳競技のイメージに合致したため起用されたようです。
「Mermaid」は、その名の通り人魚をモチーフにした、夏らしくも少し切ない雰囲気を持つポップソングです。水中を滑るように進む選手の姿や、水面のきらめきといった、水泳競技が持つ美しさや清涼感を表現するのに適した楽曲でした。
前作の「BANG! BANG! バカンス!」が「陽気な夏」を表現していたのに対し、「Mermaid」は「スタイリッシュで美しい夏」を演出したと言えます。これにより、SMAP期の世界水泳テーマソングは、大会ごとに異なる表情を見せることになりました。
壮大な楽曲のスーパースター★
SMAPが担当した最後の大会となった2009年のローマ大会では、「スーパースター★」がテーマソングとなりました。この曲は、それまでの2曲とは異なり、アスリートの栄光や努力を称える、王道の応援ソングです。
壮大なストリングスと力強いビートが特徴のこの楽曲は、世界の頂点に立つ「スーパースター」たちの戦いを盛り上げるのにふさわしいものでした。歌詞にも、夢を追いかけることの素晴らしさや、努力の尊さが描かれており、視聴者の共感を呼びました。
興味深いのは、これらのSMAPの楽曲は、厳密には「世界水泳専用」というわけではなく、「テレビ朝日スポーツ中継統一テーマ」として使用されていた点です。そのため、野球など他のスポーツ中継でも耳にする機会がありましたが、特に夏に開催される世界水泳のイメージと強く結びついたと考えられます。
2025年大会のテーマソング
2025年にシンガポールで開催される次回の世界水泳でも、テーマソングはB’zの「ultra soul」が使用されると一部テレビ局の番組表などで告知されています。もし実現すれば、この曲が持つ普遍的な魅力と、大会の象徴としての地位が改めて示されることになります。
ただし、ここで一つ注意すべき点があります。それは、長年世界水泳の国内放送を手がけてきたテレビ朝日が、2025年大会を最後に中継から撤退するという報道が出ていることです。
放送体制の変更が与える影響
B’zのテーマソングは、テレビ朝日の放送と密接に結びついてきました。そのため、もし2027年以降の大会で放送局が変更された場合、テーマソングの伝統も変わる可能性があります。長年親しまれてきた「ultra soul」が聴けなくなることを寂しく思うファンもいるかもしれません。
いずれにしても、2025年大会は一つの時代の区切りとなる可能性があります。これまでの歴史を振り返りながら、シンガポールでの熱戦と、それを彩るであろう「ultra soul」に注目することが大切です。
総括:世界水泳テーマソング歴代の軌跡

ここまで見てきたように、世界水泳のテーマソングには様々な歴史がありました。最後に、その軌跡をまとめてみましょう。
- 世界水泳のテーマソングは2001年の福岡大会から始まった
- 初代テーマソングはテレビ朝日の中継開始と共に選ばれた
- B’zの「ultra soul」が最初のテーマソングとして起用された
- 「ultra soul」は力強いサウンドで大会のイメージを確立した
- 2003年大会ではB’zの複数の楽曲が同時に使用された
- 「GOLD」や「スイマーよ 2001!!」などが大会を彩った
- 2005年から2009年までの3大会はSMAPが担当した
- SMAP期はテレビ朝日スポーツ中継統一テーマが使われた
- 「BANG! BANG! バカンス!」は夏の楽しさを演出した
- 2011年にB’zの「ultra soul」が8年ぶりに復活した
- 以降、再び「ultra soul」がテーマソングとして定着する
- この曲はパンパシ水泳など他の水泳大会でも使用されている
- 2022年には書き下ろしの新曲「You Are My Best」が採用された
- 2025年大会も「ultra soul」が使用される予定とされている
- テレビ朝日の中継体制の変更が今後のテーマソングに影響する可能性がある