「0800」から始まる見慣れない番号からの着信に、戸惑った経験はありませんか。近年、このような着信が増えていると感じる方も多いかもしれません。一体どこの局番なのか、出てしまっても大丈夫なのか、あるいは迷惑電話ではないかと不安になりますよね。
この記事では、「0800 着信拒否 android」という具体的な悩みを持つあなたのために、その番号の正体から、お使いのAndroidスマホでしつこい着信を確実にブロックする方法まで、網羅的に解説します。docomo、au、softbankといった主要キャリアが提供するサービスや、便利なアプリを使った着信拒否の設定方法も詳しくご紹介しますので、もう不要な電話に悩まされることはありません。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- 0800番号がどのような電話番号かが分かる
- Androidスマホでの具体的な着信拒否設定の手順が分かる
- キャリア別やアプリを使った迷惑電話のブロック方法が分かる
- 迷惑電話のリスクを効果的に減らす対策が分かる
0800の着信拒否をandroidで考えるべき理由

- 0800からの着信が増えているのはなぜ?
- そもそも0800はどこの局番か解説
- 注意したい悪質な迷惑電話の存在
- 基本的な迷惑電話の着信拒否とは
0800からの着信が増えているのはなぜ?
近年、0800から始まる電話番号からの着信が増加傾向にある背景には、着信課金電話番号、いわゆるフリーダイヤルとして広く使われていた「0120」番号の枯渇が挙げられます。
企業が顧客からの問い合わせ窓口やサポートセンターを設置する際、顧客が通話料を気にせず連絡できるよう、フリーダイヤルを導入するのが一般的です。しかし、ビジネスの拡大と共に多くの企業が0120番号を取得した結果、新規に割り当てられる番号が不足し始めました。
このため、新たなフリーダイヤル番号として「0800」が登場し、多くの企業や公的機関が利用を開始したのです。したがって、0800からの着信が増えたのは、それだけ多くの事業者が顧客とのコミュニケーション手段としてフリーダイヤルを活用していることの表れと考えられます。
そもそも0800はどこの局番か解説
0800から始まる番号は、特定の地域を示す市外局番ではなく、「着信課金電話番号」と呼ばれるサービス用の番号です。これは一般的に「フリーダイヤル」や「フリーコール」として知られており、「0120」から始まる番号と同じ種類のものです。
この番号の最大の特徴は、通話料の仕組みにあります。通常、電話をかけた側(発信者)が通話料を負担しますが、0800番号への通話では、電話を受けた側(番号の契約者である企業や団体)が全ての通話料を支払います。そのため、私たちが0800の番号に電話をかけたり、かかってきた電話に折り返したりしても、通話料が発生することはありません。
現在、NTTコミュニケーションズやKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった主要な通信事業者が、法人向けにこの0800番号のサービスを提供しています。
注意したい悪質な迷惑電話の存在
0800番号は大手企業や公的機関も利用する正規のフリーダイヤルですが、残念ながら、その全てが安全な電話であるとは限りません。フリーダイヤルは「通話料無料」という安心感を与えやすいため、これを悪用した過度なセールスや悪質な勧誘、さらには詐欺を目的とした迷惑電話が存在するのも事実です。
実際に、全国の消費生活センターには「電気代が安くなるという自動音声が流れた」「インターネットの勧誘で、番号の入手先を聞いたら無言で切られた」といった、0800番号に関する相談が数多く寄せられています。
このように、フリーダイヤルという信頼性を逆手にとり、しつこい営業活動や個人情報を聞き出そうとする悪質な業者がいるため、見知らぬ0800番号からの着信には一定の注意を払うことが大切です。
基本的な迷惑電話の着信拒否とは
迷惑電話における着信拒否とは、特定の電話番号からの着信を意図的に受け付けないように設定することを指します。この設定を行うことで、不要な電話に煩わされる時間をなくし、精神的なストレスを軽減できます。
しかし、設定を行う前に、まずは基本的な心構えを持つことが大切です。第一に、心当たりのない0800番号からの着信には、すぐに出ないという姿勢が基本となります。一度応答してしまうと、相手に番号が現在使われていることを知らせてしまい、さらなる着信を招く可能性があるからです。
第二に、折り返し連絡をする前に、必ずその電話番号をインターネットで検索する習慣をつけましょう。検索すれば、その番号を使用している企業名やサービス名が判明することがあります。逆に、企業の公式サイトなどがヒットせず、口コミサイトで悪い評判ばかりが目立つ場合は、迷惑電話である可能性が高いため、応答も折り返しもしないのが賢明な判断です。
具体的な0800の着信拒否をandroidで行う方法

- お手持ちのスマホ標準機能を確認
- 特定の番号を個別にブロックする方法
- docomoの迷惑電話対策サービス
- auの迷惑電話撃退サービス
- softbankの迷惑電話ブロック機能
- 専門の迷惑電話対策アプリも有効
- まとめ:最適な0800の着信拒否をandroidで
お手持ちのスマホ標準機能を確認
迷惑な0800番号からの着信を拒否する最も手軽な方法は、お使いのAndroidスマホに標準で搭載されている機能を利用することです。特別なアプリをインストールしたり、有料サービスに申し込んだりする必要がなく、誰でもすぐに設定できます。
設定方法はAndroidのOSバージョンやメーカーによって若干異なりますが、基本的な手順はほとんど同じです。
標準機能での設定手順
- まず、スマホに標準で入っている「電話」アプリを開きます。
- 次に、画面下部や上部にある「履歴」や「通話履歴」のタブをタップし、着信履歴の一覧を表示させます。
- 一覧の中から、着信拒否したい0800番号を見つけてタップします。
- 番号の詳細画面やポップアップメニューが表示されたら、「ブロック」や「着信拒否」、「迷惑電話として報告」といった項目を選択します。
- 確認画面が表示されたら、再度「ブロック」をタップして完了です。
この操作により、設定した電話番号からの着信はされなくなり、着信音が鳴ることもありません。ただし、この方法は番号を一つずつ登録する必要があるため、様々な0800番号からかかってくる場合には、少し手間がかかる点がデメリットです。
特定の番号を個別にブロックする方法
前述の通り、Androidの標準機能を使えば、かかってきた迷惑電話の番号を一つずつ個別にブロックできます。この方法は、特定の数少ない番号から繰り返し着信がある場合に非常に有効です。
例えば、ある特定の事業者からのセールス電話がしつこい場合、その番号を通話履歴から見つけ出し、ブロック設定を行うだけで、以降はその番号からの着信を完全に遮断できます。この個別ブロックは、一度設定してしまえば永続的に効果が続くため、特定の相手からの迷惑電話に悩まされている際の根本的な解決策となります。
一方で、不特定多数の様々な0800番号から迷惑電話がかかってくるケースでは、この個別ブロックの対応には限界があります。新しい番号から着信があるたびに手動でブロック設定を追加する必要があり、いたちごっことなってしまう可能性があります。そのような状況では、後述するキャリアのサービスや専門の対策アプリの利用を検討するのがよいでしょう。
docomoの迷惑電話対策サービス
NTTドコモを利用している場合、「迷惑電話ストップサービス」という便利な無料サービスを活用できます。このサービスは、申し込み不要で利用できるのが大きな特徴です。
このサービスを利用すると、迷惑だと感じた電話番号からの着信に対して、ドコモのネットワーク側で自動的に応答し、「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません。」というガイダンスを流して通話を終了させてくれます。スマホ本体に着信履歴が残らないため、迷惑電話の存在自体を意識せずに済みます。
設定方法は非常に簡単です。迷惑電話を受けた直後に、スマホから「144」にダイヤルし、音声ガイダンスに従って「2」を押すだけです。これで、直前にかかってきた電話番号が拒否リストに登録されます。最大で30件まで電話番号を登録することが可能で、登録した番号を個別に削除したり、全件削除したりすることもできます。
auの迷惑電話撃退サービス
auユーザーの場合、迷惑電話への対策としていくつかの選択肢があります。
一つは、月額110円(税込)で利用できる「迷惑電話撃退サービス」です。このサービスは、迷惑電話がかかってきた直後に「1442」へダイヤルすることで、その番号を拒否リストに登録できます。登録後は、相手側に「おかけになった電話番号は、お客様のご都合によりおつなぎできません。」というアナウンスが流れ、着信をブロックします。最大30件まで登録可能です。
もう一つの強力な選択肢が、「迷惑メッセージ・電話ブロック」機能です。これは、「auスマートパスプレミアム」(月額548円税込)または「auスマートパス」(月額409円税込)の会員であれば追加料金なしで利用できます。この機能は、警察などから提供された迷惑電話番号データベースを活用し、迷惑電話の可能性がある着信を自動で検知して画面に警告を表示してくれます。また、お店や公共機関の電話番号もデータベースから自動で表示してくれるため、安心して電話に出るべきか判断しやすくなります。
softbankの迷惑電話ブロック機能
ソフトバンクのユーザーは、「迷惑電話ブロック」という有料オプションサービスを利用することで、高度な迷惑電話対策が可能です。このサービスは月額330円(税込)で提供されています。
この機能の大きな強みは、警察から提供された最新の迷惑電話番号データベースと連携している点です。これにより、振り込め詐欺や悪質なセールスなど、危険性が高いと判断された電話番号からの着信があった際に、自動で検知してスマートフォンの画面に警告を表示します。着信音が鳴る前に危険を察知できるため、誤って電話に出てしまうリスクを大幅に減らせます。
さらに、このサービスには、飲食店や企業、公共機関など約600万件以上の電話番号情報が登録されており、電話帳に登録していない番号からかかってきても、相手の名称を自動で表示してくれる機能も含まれています。これにより、必要な電話と不要な電話を瞬時に見分けることができ、より安心してスマートフォンを利用できるようになります。
専門の迷惑電話対策アプリも有効
各通信キャリアが提供するサービスに加えて、Google Playストアで入手できる専門の迷惑電話対策アプリを利用するのも非常に効果的な手段です。これらのアプリは、キャリアのサービスにはない独自の機能を持っていることが多く、よりきめ細やかな対策が可能になります。
代表的なアプリとして「Whoscall(フーズコール)」が挙げられます。このアプリは、全世界で膨大な電話番号データベースを保有しており、着信時にその番号が誰からのものなのか(企業名、店舗名、あるいは迷惑電話の可能性など)を自動で識別し、画面に表示してくれます。
また、「Calls Blacklist」のようなアプリでは、「0800」や「0120」といった特定の数字で始まる番号からの着信を、一括で拒否する設定ができます。これにより、未知のフリーダイヤルからの着信をまとめてブロックできるため、非常に効率的です。
これらのアプリには無料版と有料版があり、無料版は広告が表示されることが多いですが、基本的な機能は十分に利用できます。より高度な機能や広告の非表示を求める場合は、有料版を検討する価値があるでしょう。
まとめ:最適な0800の着信拒否をandroidで

この記事では、Androidスマートフォンで0800から始まる迷惑電話を効果的に着信拒否する方法について、多角的に解説しました。最適な対策は個人の利用状況によって異なりますが、以下のポイントを参考に、ご自身に合った方法を見つけてください。
- 0800は企業などが利用する着信課金番号(フリーダイヤル)
- 発信者は通話料を負担せず折り返しも無料
- 0120番号の枯渇に伴い0800番号の利用が拡大
- 大手企業や公的機関も問い合わせ窓口などで正規に利用
- 一方でフリーダイヤルを悪用した悪質な勧誘やセールスも存在する
- 心当たりのない0800番号からの着信はすぐに応答しない
- 応答や折り返しの前に必ず電話番号をインターネットで検索する
- Androidスマホの標準機能で特定の番号を個別にブロックできる
- 通話履歴から簡単な操作で着信拒否設定が可能
- docomoユーザーは無料の「迷惑電話ストップサービス」が利用可能
- auユーザーは有料の「迷惑電話撃退サービス」や会員向け機能が選べる
- softbankユーザーは有料の「迷惑電話ブロック」で高度な対策ができる
- キャリアのサービスはネットワーク側で着信を制御する
- 専門の迷惑電話対策アプリは発信元表示など多機能なものが多い
- 自分に合った方法を組み合わせることで迷惑電話のリスクは大幅に軽減できる