Outlookでワンクリックで開かないようにする簡単設定

基本的な設定に加えて、より効率的にOutlookを使いこなすための応用テクニックを紹介します。ダブルクリックの活用や、新しいOutlook(new Outlook)での設定方法など、一歩進んだ使い方を見ていきましょう。

  • ダブルクリックでメールを開く設定
  • メールを別ウィンドウで表示させる
  • 開封済みにならないようにする詳細設定
  • 開封チェックの項目をオフにする
  • new Outlookでの設定変更点

ダブルクリックでメールを開く設定

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前述の通り、閲覧ウィンドウをオフにすると、メールを開く際の基本操作はダブルクリックになります。これは、誤操作を防ぎ、メールを確実に開封するための最もシンプルな設定と言えます。

シングルクリックは「選択」、ダブルクリックは「開封」という役割分担が明確になるため、多くのメールを扱うビジネスシーンでは、この操作方法に慣れると作業の確実性が増します。

もし、OSのマウス設定でダブルクリックの速度が合わないと感じる場合は、Windowsの設定から調整することも可能です。これにより、よりスムーズにOutlookを操作できるようになります。閲覧ウィンドウを使わない運用は、結果的にダブルクリック操作を基本とするスタイルにつながります。

メールを別ウィンドウで表示させる

メールを別ウィンドウで表示させることは、作業効率を上げる上で非常に有効なテクニックです。特に複数のメールの内容を比較したり、一つのメールを参照しながら別の作業をしたりする際に役立ちます。

ダブルクリックでメールを開けば、通常は自動的に別ウィンドウで表示されます。それに加え、より能動的に別ウィンドウ表示を活用する方法もあります。

#### クイックアクションの活用(新しいOutlook)

新しいOutlookでは、メール一覧にカーソルを合わせた際に表示されるクイックアクションをカスタマイズできます。

  1. メール右上の「…」(その他のアクション)をクリックし、「アクションをカスタマイズ」を選択します。
  2. 一覧から「新しいウィンドウで開く」にチェックを入れて保存します。

これにより、メールを選択した際に表示されるアイコンをクリックするだけで、ワンクリックで別ウィンドウ表示が可能になります。

#### 返信・転送時の設定(従来のOutlook)

従来のOutlookでは、「ファイル」→「オプション」→「メール」の中にある「返信と転送」セクションで、「返信と転送を新しいウィンドウで開く」にチェックを入れると、常に別ウィンドウで編集画面が開くようになり便利です。

開封済みにならないようにする詳細設定

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メールを意図せず開封済みにしてしまうのを最も厳格に防ぐ設定は、閲覧ウィンドウの自動既読オプションを全てオフにすることです。

この設定の目的は、メールの既読・未読ステータスを完全にユーザーの管理下に置くことにあります。これにより、全てのメールはユーザーが「ダブルクリックで開く」「手動で既読にする」といった明確なアクションを起こさない限り、永久に未読のまま保持されます。

この方法は、対応漏れが許されない重要なプロジェクトのメール管理や、タスク管理ツールのように未読・既読を使い分けているユーザーにとって、最も安全な運用方法と考えられます。

ただし、全てのメールを手動で管理する必要があるため、受信数が多い場合は手間が増えるという側面もあります。メリットとデメリットを理解した上で、自身の業務に必要かどうかを判断することが大切です。

開封チェックの項目をオフにする

「開封済みにならないようにする」設定を具体的に行うには、閲覧ウィンドウオプションにある2つの主要な開封チェック項目を両方ともオフにします。

これらのチェックボックスは、Outlookがメールを自動で既読にするためのトリガーとなっています。

  1. 「次の時間閲覧ウィンドウで表示するとアイテムを開封済みにする」
    • チェックを入れると、指定した秒数プレビューしただけで既読になります。
  2. 「閲覧ウィンドウでの表示が終わったら開封済みにする」
    • チェックを入れると、プレビュー後に別のメールを選択すると既読になります。

これらのチェックを両方外すことで、前述した「完全手動管理」の状態が実現します。なお、この2つのオプションは基本的にどちらか一方しか選択できない仕様になっていることが多いです。自分の意図に反してメールが既読になる場合は、まずこの2つのオプションの設定状況を確認することが解決への第一歩となります。

new Outlookでの設定変更点

近年導入が進んでいる新しいOutlook(new Outlook)は、従来のデスクトップ版とはUIや設定画面の構成が大きく異なります。どちらかというと、ブラウザで利用するWeb版Outlookに近いデザインが採用されています。

従来のOutlookで慣れ親しんだ「ファイル」→「オプション」という設定パスが存在しないため、初めて使う方は戸惑うかもしれません。

#### 新しいOutlookでの設定パス

新しいOutlookで開封設定を変更する手順は以下の通りです。

  1. 画面右上にある歯車マークの「設定」アイコンをクリックします。
  2. 左側のメニューから「メール」を選択し、次に「メッセージの取り扱い」をクリックします。
  3. 画面をスクロールすると「既読にする」というセクションがあります。ここで、以下のいずれかを選択します。
    • 自動的に開封済みにしない ← ワンクリックで開かないようにする最も安全な設定
    • 閲覧ウィンドウに表示されたら開封済みにする
    • ダブルクリックで開いたときのみ開封済みにする

#### 従来のOutlookとの違い

従来のOutlookが詳細なダイアログボックスで設定するのに対し、新しいOutlookはよりシンプルで直感的なメニュー構成になっています。設定項目がどこにあるかさえ分かれば、操作自体は簡単です。

もし設定が見つからない場合は、まずご自身が従来のOutlookと新しいOutlookのどちらを使っているかを確認することが重要です。

まとめ:outlook ワンクリックで開かないようにする方法

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この記事では、Outlookでメールが意図せずワンクリックで開かれたり、既読になったりするのを防ぐための様々な設定方法を解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • 意図せずメールが開く主な原因は閲覧ウィンドウ
  • 閲覧ウィンドウは表示タブからオフにできる
  • オフにするとシングルクリックではメールが開かなくなる
  • メールを開くにはダブルクリックが必要になる
  • 勝手に既読になるのを防ぐには開封設定を変更する
  • ファイルのオプションから閲覧ウィンドウ設定を開く
  • 新しいOutlookでは歯車アイコンから設定する
  • 「自動的に開封済みにしない」を選択するのが最も安全
  • 既読になるまでの秒数を0秒から任意で設定も可能
  • 0秒設定はプレビュー表示と同時に既読にしたい方向け
  • ダブルクリックで別ウィンドウで開くと作業効率が向上
  • クイックアクションに別ウィンドウ表示を追加すると便利
  • 開封チェックのオプションを両方オフにすると手動管理になる
  • 未読に戻すにはCtrl+Uのショートカットが役立つ
  • 自分の使い方に合った開封設定を見つけることが大切

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