OutlookからTeams会議を設定しようとした際に、会議出席依頼の画面でボタンが表示されない、あるいはTeams会議が追加できないといった問題に直面したことはありませんか。また、新しい会議の予定を作成する中で、後から追加したメンバーに招待がうまく送れなかったり、返信メールを開くと会議リンクが消えたように見えたりと、トラブルは多岐にわたります。中には、意図せず勝手にTeams会議が設定されてしまい、どうすればよいか分からず設定できないまま放置している方もいるかもしれません。
これらの問題は、多くの場合、OutlookとTeamsの連携設定やアドインの状態に起因しています。この記事では、outlook teams 会議追加の基本的な操作手順から、様々なトラブルの原因と具体的な解決策までを分かりやすく解説します。
- OutlookからTeams会議を追加する基本的な手順
- 会議ボタンが表示されない・追加できない時の原因
- よくあるトラブルとその具体的な解決策
- 会議設定を効率化するための便利な機能
outlook teams 会議追加の基本的な方法

- Outlookで新しい会議を設定する手順
- 会議出席依頼をTeams会議にするには
- 予定にTeams会議のリンクを挿入する
- 参加者を後から追加する場合の注意点
Outlookで新しい会議を設定する手順
Outlookで新しい会議を設定する操作は、普段の業務で頻繁に行われる基本的な作業の一つです。まず、デスクト-ップ版のOutlookを例に挙げると、画面左下にある「予定表」のアイコンをクリックしてカレンダー表示に切り替えます。次に、画面左上にある「新しい会議」ボタンを選択することで、会議設定ウィンドウが開きます。
この画面で、会議の件名、必須および任意の出席者、開始日時と終了日時、そして会議場所などを入力していきます。出席者の欄には、Outlookの連絡先に登録されている個人やグループのアドレスを簡単に入力することが可能です。これらの情報を正確に入力することが、円滑な会議設定の第一歩となります。
ウェブ版のOutlook(Outlook on the web)でも手順はほとんど変わりません。ブラウザでOutlookにサインインした後、左側のメニューから「予定表」アイコンを選び、「新しいイベント」をクリックすれば同様の入力画面が表示されます。このように、使用している環境に合わせて直感的に操作を進められるのが特徴です。
会議出席依頼をTeams会議にするには
Outlookで作成する会議をTeams会議に切り替えるのは、非常に簡単な操作で完了します。前述の手順で「新しい会議」ウィンドウを開いたら、上部のリボンメニューに注目してください。ここに「Teams会議」というボタンがあります。このボタンを一回クリックするだけで、本文エリアにTeams会議への参加リンクが自動的に挿入されます。
この操作により、設定中の予定がオンラインのTeams会議として扱われるようになります。件名や出席者などの情報を全て入力し終えたら、最後に「送信」ボタンをクリックします。すると、出席者として指定されたメンバー全員に、Teams会議のリンクが含まれた招待メール(会議出席依頼)が送信される仕組みです。
ちなみに、この「Teams会議」ボタンは、TeamsのデスクトップアプリがPCにインストールされており、かつOutlookとの連携が正しく行われている場合に表示されます。もしボタンが見当たらない場合は、後述するトラブルシューティングのセクションを参考に、アドインの状態などを確認する必要があります。
予定にTeams会議のリンクを挿入する
Teams会議のリンクは、「Teams会議」ボタンをクリックすることで、予定の詳細本文に自動で挿入されます。挿入される内容は、単なるURLだけではありません。「Microsoft Teams 会議に参加」という分かりやすいテキストリンクに加え、電話から音声で参加するためのダイヤルイン番号(設定されている場合)や会議IDなどが含まれます。
この自動挿入機能のメリットは、手動でリンクをコピー&ペーストする手間が省け、入力ミスを防げる点にあります。招待された側も、メール本文にあるリンクをクリックするだけで直接会議に参加できるため、非常にスムーズです。
また、一度挿入したリンクは、予定を更新するたびに情報が同期されます。例えば、会議時間を変更して招待を更新・再送信した場合でも、参加者は同じリンクから正しい時間に参加することが可能です。このように、会議情報が一元管理されるため、主催者と参加者双方にとっての利便性が高まります。
参加者を後から追加する場合の注意点
会議の設定後に、新たに参加者を追加する必要が出てくることも少なくありません。その場合、Outlookの予定表から該当の会議予定をダブルクリックして開きます。そして、「宛先」の欄に新しい参加者のメールアドレスを追加します。
ここで注意したいのが、変更を保存する際の操作です。参加者を追加して「送信」ボタンを押すと、「変更を保存して更新を送信しますか?」という確認メッセージが表示されます。このとき、2つの選択肢が提示されます。
- 変更内容を保存し、追加または削除された出席者だけに更新を送信する
- 変更内容を保存し、すべての出席者に更新を送信する
新しい参加者にのみ通知したい場合は前者、既存の参加者も含めて変更を周知したい場合は後者を選びます。一般的には、新しい参加者にのみ通知する前者で問題ありません。この選択を誤ると、既存の参加者に不要な通知を何度も送ってしまうことになるため、状況に応じて適切に選択することが大切です。
outlook teams 会議追加ができない時の対処法

- Teams会議のボタンが表示されない原因
- 会議が追加できない場合のチェック項目
- アドインが原因で設定できない時の対処
- 追加した会議リンクが消えた時の確認点
- 返信メールで会議リンクが消える場合
- 会議が勝手にTeams会議になるのを防ぐ
Teams会議のボタンが表示されない原因
Outlookの会議設定画面で「Teams会議」ボタンが表示されない問題は、最も頻繁に発生するトラブルの一つです。この原因は、主に「Microsoft Teams Meeting Add-in for Microsoft Office」というアドインが正しく機能していないことにあります。
アドインが機能しない背景には、いくつかの可能性が考えられます。 一つ目は、アドインが無効になっているケースです。Outlookが起動時に何らかの問題を検知すると、パフォーマンス維持のために特定のアドインを自動的に無効化することがあります。二つ目は、そもそもアドインが正しくインストールされていない、あるいは破損している可能性です。
また、利用しているOfficeのライセンスプランがTeamsとの連携をサポートしていない場合や、OutlookとTeamsでサインインしているアカウントが異なっている場合にも、連携がうまくいかずボタンが表示されないことがあります。特に、複数のMicrosoftアカウントを使い分けている方は、どのアカウントで各アプリにログインしているかを確認する必要があります。
会議が追加できない場合のチェック項目
「Teams会議」ボタンは表示されるものの、クリックしても反応がない、あるいはエラーメッセージが表示されて会議が追加できない場合もあります。このような状況では、以下の項目を順に確認していくことが解決への近道となります。
最初に確認すべきは、ネットワーク接続です。Teams会議の情報を生成するにはインターネット接続が必須であるため、接続が不安定だと処理が失敗することがあります。次に、Teamsのデス-クトップアプリ自体が正常に起動しているかを確認しましょう。Teamsアプリを一度完全に終了させてから再起動し、再度Outlookで操作を試みると改善することがあります。
さらに、OutlookやTeamsのアプリケーションが最新の状態であるかも重要です。古いバージョンのままだと、既知の不具合が修正されていなかったり、新しい機能との互換性がなかったりする場合があります。各アプリの更新プログラムを確認し、最新版にアップデートすることを推奨します。
アカウントの同期状態
OutlookとTeamsで使用しているMicrosoft 365のアカウント情報が正しく同期されているかも確認が必要です。一度両方のアプリケーションからサインアウトし、再度サインインし直すことで、アカウントの認証情報がリフレッシュされ、問題が解決するケースも少なくありません。
アドインが原因で設定できない時の対処
Teams会議が設定できない問題の多くがアドインに起因するため、その対処法を理解しておくことが不可欠です。まず、アドインが無効になっていないかを確認し、もし無効であれば再度有効化します。
アドインを再度有効にする手順
- Outlookの画面左上にある「ファイル」をクリックします。
- 左側のメニューから「オプション」を選択します。
- 「Outlookのオプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューで「アドイン」をクリックします。
- ウィンドウ下部にある「管理」のドロップダウンメニューが「COM アドイン」になっていることを確認し、「設定」ボタンをクリックします。
- 表示されたアドインのリストから「Microsoft Teams Meeting Add-in for Microsoft Office」を探し、チェックボックスにチェックが入っているか確認します。チェックが外れていれば、チェックを入れて「OK」をクリックします。
もし、このリストにTeamsアドイン自体が存在しない場合は、Teamsアプリの再インストールが必要になる可能性があります。コントロールパネルからTeamsを一度アンインストールし、公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールし直すことで、アドインが再登録されることが期待できます。
追加した会議リンクが消えた時の確認点
せっかく追加したはずのTeams会議リンクが、後から予定を確認すると消えている、という不可解な現象が起こることがあります。この問題は、主にOutlookのデータファイルや同期の不具合が原因で発生すると考えられます。
まず試すべきは、Outlookのキャッシュモードの更新です。Outlookのプロファイルが破損している可能性も考えられるため、新しいプロファイルを作成してそちらで状況が再現するか試すのも有効な切り分け方法です。
また、複数のデバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)で同じアカウントを利用している場合、デバイス間の同期に問題が生じている可能性も否定できません。あるデバイスで行った変更が他のデバイスに正しく反映されず、古い情報で上書きされてしまうケースです。一度、他のデバイスでのOutlook利用を停止し、メインのPCだけで操作を行ってみて、リンクが消える現象が再現するか確認してみましょう。
返信メールで会議リンクが消える場合
会議の招待を受け取った側が「承諾」や「辞退」などの返信をする際に、元の招待メールに含まれていたTeams会議のリンク情報が失われてしまうことがあります。これは、メールの形式が意図せず変更されてしまうことが一因です。
Outlookでは、メールの形式として「HTML」「リッチテキスト」「テキスト」の3種類があります。Teams会議のリンクはHTML形式で正しく表示されるように作られていますが、何らかの理由で返信メールが「テキスト形式」に変換されてしまうと、リンク情報がただの文字列になったり、場合によっては表示されなくなったりします。
この問題を防ぐには、Outlookのメール設定で、既定の形式を「HTML形式」に固定しておくことが有効です。また、組織全体のメールシステムの設定や、セキュリティソフトがメールの内容を書き換えている可能性も考えられるため、問題が頻発する場合は情報システム部門に相談することも一つの手です。
会議が勝手にTeams会議になるのを防ぐ
本人の意図とは関係なく、作成するすべての会議が自動的にTeams会議として設定されてしまう「勝手に」追加される問題もあります。これは不具合ではなく、Outlookの便利な自動設定機能が有効になっているために起こる現象です。
この設定を無効にするには、以下の手順を実行します。
- Outlookの「ファイル」タブから「オプション」を選択します。
- 「予定表」の項目をクリックします。
- 「予定表のオプション」内にある「すべての会議にオンライン会議を追加する」という項目のチェックを外します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
ウェブ版のOutlookでも同様の設定が可能です。右上の設定(歯車)アイコンから「すべてのOutlookの設定を表示」を選び、「予定表」>「イベントと出席依頼」と進むと、「すべての会議にオンライン会議を追加」のオプションがあります。この機能を理解し、自分の運用スタイルに合わせてオン・オフを切り替えることが大切です。
outlook teams 会議追加を使いこなそう

この記事では、Outlookを使ったTeams会議の追加方法と、それに伴う様々なトラブルシューティングについて解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- Outlookの予定表から「新しい会議」を選択する
- リボンメニューの「Teams会議」ボタンで会議を追加する
- ボタンクリックで会議リンクが本文に自動挿入される
- 会議出席依頼は「送信」ボタンで参加者に通知される
- 後から参加者を追加した際は通知範囲を選択できる
- ボタンが表示されない主な原因はアドインの不具合
- アドインはオプション画面から有効化できる
- アドインが無効な場合は再有効化や再インストールを試す
- 会議が追加できない時はネットワークやアプリの更新を確認する
- アカウントの再サインインで問題が解決する場合がある
- 追加したリンクが消えるのは同期の問題が考えられる
- 返信メールでリンクが消えるのはメール形式が原因の可能性がある
- 全ての会議が自動でTeams会議になる設定は解除できる
- 自分の運用に合わせて自動追加機能のオンオフを切り替える
- トラブル発生時はまずアドインとアカウント状態を確認する