Outlookを使っていると、いつの間にかフォルダ一覧に見慣れない「同期の失敗」というフォルダが増えていて驚いたことはありませんか。毎日のようにエラーログが溜まっていくのを見ると、何か大変なことが起きているんじゃないかと不安になりますよね。あるいは、メールの送受信がうまくいかず、ネットで調べた「同期の問題を削除する」という解決策を試してみたいけれど、本当に大事なデータまで消えてしまわないか心配で躊躇している方も多いのではないでしょうか。この同期エラーや競合ログは、ただのエラーメッセージの集まりに見えますが、実はOutlookの健康状態を教えてくれる大切なサインでもあります。この記事では、私自身が実際に試して効果があった方法を中心に、この少し厄介な同期フォルダの正しい扱い方や、根本的なエラーを解消するための削除手順について詳しくまとめてみました。

- 溜まってしまった同期の失敗ログや競合エラーを安全に削除して整理する方法
- 削除してはいけない重要なログと単なる通知ログの見分け方
- 同期トラブルの元凶となっているOSTファイルを削除して再構築する手順
- 特定のエラーコードが出た場合に試すべき効果的な削除アクション
Outlookの同期の問題ログを削除する基礎知識
まずは、多くのユーザーを悩ませる「同期の失敗」フォルダそのものについて見ていきましょう。急に現れたこのフォルダ、実は普段は隠れているだけで、Outlookが一生懸命サーバーと通信している証拠なんです。中身を「削除」しても大丈夫なのか、それとも放置すべきなのか、その判断基準を整理しますね。
同期の失敗フォルダを表示させる方法
「同期の失敗」フォルダが見当たらない、という方もいるかもしれません。これは通常、メール画面のナビゲーションでは隠されている特殊なフォルダだからです。ここを確認するには、Outlookの左下(または左側)にあるナビゲーションバーから「フォルダー一覧」モードに切り替える必要があります。
キーボードショートカットを使うのが一番手っ取り早いです。「Ctrl + 6」キーを同時に押してみてください。そうすると、普段の「受信トレイ」などの並びに混じって、「同期の失敗(Sync Issues)」というフォルダが表示されるはずです。
フォルダの役割
このフォルダは、Outlook(クライアント)とExchangeサーバーの間で通信内容に食い違いが出たときに、その詳細を記録する「診断カルテ」のような場所です。管理者がトラブルシューティングに使うためのもので、一般ユーザーが常に見る必要はないため、デフォルトでは非表示になっています。
競合フォルダの中身は削除しても安全か
「同期の失敗」の下にぶら下がっている「競合(Conflicts)」というサブフォルダ。ここには、例えばPCのOutlookとスマホのOutlookアプリの両方で、ほぼ同時に同じメールを開いたり移動したりした時に発生した「バージョンの違い」が保存されます。
結論から言うと、ここのデータは条件付きで削除しても大丈夫です。ただし、いきなり全消しするのではなく、念のため中身をちらっと確認するのが安心ですね。正規の受信トレイや予定表に、正しい最新の情報が残っていれば、この競合フォルダにあるのは「選ばれなかった古いコピー」に過ぎません。
ローカルの失敗ログは削除せず確認
一方で、絶対に安易に削除してはいけないのが「ローカルの失敗(Local Failures)」フォルダにあるアイテムです。
注意!削除厳禁
ここにアイテムがあるということは、「あなたが送信したり変更したりした内容が、サーバーに届かずにPCの中にだけ留まっている」状態を意味します。これを削除すると、送信しようとしたメールや変更内容そのものが永遠に失われてしまいます。
もしここにアイテムがあったら、削除ではなく、内容を確認してメールを再送したり、予定を作り直したりするアクションが必要です。ここだけは慎重に扱いましょう。
サーバーの失敗ログと管理者の役割
「サーバーの失敗(Server Failures)」フォルダにあるものは、サーバー上にはデータがあるけれど、何らかの理由(ファイル破損など)でOutlookがダウンロードできなかったアイテムです。
これらをクライアント側(あなたのPC)から削除しようとしても、うまくいかないことが多いですね。これはサーバー側の問題であることが多いので、頻発するようなら会社のシステム管理者さんに相談する案件になります。ただの通知ログメッセージであれば削除しても問題ありません。
ログ削除の具体的な手順と注意点
フォルダの中身がただの通知ログ(「同期が完了しました」等のメッセージ)で埋め尽くされているなら、これらはPCの容量を圧迫するだけなので削除してスッキリさせましょう。手順は通常のメール削除と同じです。
- 「同期の失敗」フォルダを開きます。
- 「Ctrl + A」ですべてのメッセージを選択します。
- 「Delete」キーを押して削除します。
- 最後に「削除済みアイテム」フォルダも空にすれば完璧です。
ポイント
ログを削除しても、それは「過去の記録」を消しただけで、メールデータ本体には影響しません。ただし、これは「掃除」であって「修理」ではないので、根本的なエラーが直っていなければ、またすぐにログは溜まり始めます。
Outlookの同期の問題を削除で解決する手順

ログの削除はあくまで表面的な掃除でした。ここからは、メールが届かない、同期が終わらないといった実害が出ている場合に試すべき、根本的な解決策としての「削除」アクションをご紹介します。少し勇気がいる操作もありますが、効果は絶大です。
オフラインアイテムのクリアを実行
「受信トレイは更新されるのに、特定のサブフォルダだけ新しいメールが来ない」といった局所的な同期ズレには、この方法が一番手軽で効果的です。フォルダ内のキャッシュデータだけを一旦削除して、サーバーから新しいデータを読み込み直させる方法です。
手順は以下の通りです。
- おかしいなと思うフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選びます。
- 「全般」タブにある「オフラインアイテムのクリア(Clear Offline Items)」ボタンをクリックします。
- 警告が出ますが「OK」を押します。(サーバーのデータは消えません!)
- その後、「送受信」タブから「フォルダーの更新」を押して再同期を待ちましょう。
OSTファイルを削除して再構築する
Outlook全体の動きがおかしい、頻繁にフリーズする、といった重症なケースでは、Outlookのデータファイル(OSTファイル)自体が壊れている可能性が高いです。これを思い切って削除し、作り直すのが業界標準の解決策です。
OSTファイルは、サーバーにあるメールの「ローカルコピー」に過ぎないので、削除しても次回起動時にサーバーから自動で再ダウンロードされます。ただし、IMAPアカウントを使っていて「(このコンピューターのみ)」と表示されるフォルダがある場合は、データが消えるのでバックアップが必須です。
OSTファイルの場所と手順
Outlookを完全に終了します。
エクスプローラーのアドレスバーに %LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook</code> と入力してEnter。
自分のメールアドレスが含まれた .ost ファイルを探します。
削除するのが怖い場合は、拡張子を変えて「outlook.ost.old」のようにリネームするのがおすすめです。これなら何かあっても戻せます。
プロファイル削除で設定をリセット
OSTファイルの再構築でも直らない場合、Windowsに保存されている「Outlookプロファイル(設定情報)」自体がおかしくなっているかもしれません。これを削除して、最初からアカウント設定をやり直す「完全リセット」を行います。
コントロールパネルの「Mail (Microsoft Outlook)」から「プロファイルの表示」を開き、古いプロファイルを「削除」して、新規作成からアカウントを追加し直します。これで設定周りのゴミがすべてきれいになります。
モバイルデバイスの連携設定を削除
意外な落とし穴なのが、昔使っていたスマホやタブレットです。もう手元にない古い端末が、サーバーに対して誤った同期リクエストを送り続け、それが原因で現在のPCに「競合エラー」を大量発生させていることがあります。
これを止めるには、PCのOutlookではなく、ブラウザ版の「Outlook on the Web (OWA)」にアクセスする必要があります。設定画面の「モバイルデバイス」メニューから、使っていない古いデバイスのパートナーシップを削除(ゴミ箱アイコン)してください。これだけでピタリとエラーが止まることがよくあります。
エラーコード別の削除対処法一覧
同期の失敗メールの中に、謎の数字(エラーコード)が書かれていることがありますよね。このコードによって、何を「削除」すべきかが変わってきます。よくあるものを表にまとめました。
| エラーコード | 原因のヒント | 推奨される「削除」アクション |
|---|---|---|
| 0x80040119 | OSTファイルへの書き込み失敗 | OSTファイルを削除(またはリネーム)して再構築する |
| 0x800ccc0f | 通信の中断・遮断 | セキュリティソフトの監視を一時削除(無効化)、送信トレイの巨大メールを削除 |
| 0x80040600 | データベースの破損 | OSTファイルを削除して強制的に新しく作り直す |
| 0x8004011D | サーバーが見つからない | Outlookプロファイルを削除して再作成する |
| 80070005 | 権限エラー(共有カレンダー等) | 共有カレンダーを一旦削除して再追加、または共有キャッシュを無効化 |
Outlookの同期の問題と削除の総括

今回は、Outlookの「同期の問題」にまつわる「削除」について解説してきました。エラーログを見つけるとドキッとしてしまいますが、それはOutlookが正常に診断を行っている証拠でもあります。
大切なのは、ログのメッセージ自体は削除してもメールデータには影響しないという安心感を持つこと、そして、もし頻繁にエラーが出るなら、OSTファイルの再構築やモバイルデバイス設定の削除といった「根本的なリセット」を恐れずに試してみることかなと思います。
専門的な操作も少しありましたが、一つずつ順番に試していけば、きっと快適なOutlook環境が戻ってくるはずです。まずは溜まったログの掃除から始めてみてくださいね。

