仕事で上司のスケジュール管理を任されたり、チームメンバーのメール対応を代行したりするとき、Outlookの代理人設定が必要になる場面ってありますよね。でも、いざ設定しようとすると、権限の種類が複雑だったり、単なる共有機能との違いが分からなかったりと、意外とつまずきやすいポイントが多いんです。特に最近はWeb版やスマホでの利用も増えているので、デバイスごとの挙動の違いも気になるところかなと思います。今回は、私が実際に調べて分かったOutlookの代理人設定の方法や、トラブルが起きた時の対処法について、分かりやすくまとめてみました。

- 編集者や作成者など権限レベルの違いと適切な選び方
- Web版やMac版など環境別の設定手順と解除方法
- スマホアプリで代理人機能を使う際の重要な注意点
- 設定が保存できないエラーや表示されない時の対処法
Outlookで代理人設定を行う手順と権限の基本
まずは、代理人設定を行う上での基本的な流れと、一番重要な「権限」の考え方について見ていきましょう。ここを間違えると、見せたくないメールまで見えてしまったり、逆に必要な操作ができなかったりするので、しっかり押さえておきたいところです。
編集者などの権限レベルの意味
Outlookで誰かを代理人に指名するとき、一番悩むのが「どの権限を与えればいいの?」という点ではないでしょうか。実は、この権限設定がセキュリティや業務のスムーズさを左右する肝なんです。
基本的には、以下の3つのレベルを理解しておけば大丈夫かなと思います。
| 権限レベル | できること | おすすめのシチュエーション |
|---|---|---|
| レビュー担当者
(Reviewer) |
閲覧のみ可能 | スケジュールやメールの内容を確認するだけで、変更はしない場合。 |
| 作成者
(Author) |
閲覧+自分で作ったアイテムの編集・削除 | 代理でメール作成や会議予約をするが、本人が作った予定は消せないようにしたい場合。 |
| 編集者
(Editor) |
閲覧+すべてのアイテムの編集・削除 | 秘書のように、本人の代わりに予定の変更や削除までフルコントロールする場合。 |
ここで特に注意したいのが、「編集者」権限は非常に強力だということです。もし「編集者」権限を渡してしまうと、私が登録した大切な予定を誤って削除されてしまうリスクもあります。
ポイント
トラブルを避けるため、「編集者」権限を与えるのは信頼できるメインの秘書さん1名だけにして、他のアシスタントさんには「作成者」や「レビュー担当者」を設定するのがベストプラクティスと言われています。
予定表の共有機能との違いを解説
「単に予定表を共有するのと、代理人設定は何が違うの?」と疑問に思う方も多いですよね。私も最初は同じ機能だと思っていました。
大きな違いは、「代理送信(Send on Behalf)」ができるかどうかという点です。
- 共有機能: 相手の予定を見たり、権限によっては書き込んだりできますが、あくまで「自分」として操作します。
- 代理人設定: 相手の予定を操作できるだけでなく、「相手の代理」としてメールを送ったり、会議の返信をしたりできます。
例えば、代理人設定をしておくと、私が上司の代わりに会議出席依頼に「承諾」の返信をした際、相手には「Aさん(上司)の代理でBさん(私)が送信」と表示されます。これが共有機能にはない、代理人ならではの特徴ですね。
Web版Outlookでの代理人設定
最近はアプリ版ではなく、ブラウザで使う「Outlook on the Web (OWA)」をメインにしている会社も多いですよね。Web版は設定がサーバーに即座に反映されるので、実はトラブルが少なくておすすめなんです。
設定手順は以下の通りです。
- Outlook on the Webにログインし、予定表画面を開きます。
- 画面右上の[共有]ボタンをクリックし、設定したい予定表を選びます。
- 代理人にしたい人の名前かメールアドレスを入力します。
- 権限の選択肢から、明示的に[代理人]を選びます。
注意点
Web版では「編集可能」という権限もありますが、これだと単なる共有になってしまいます。会議の招待メールを代理で受け取りたい場合は、必ず「代理人」という項目を選んでくださいね。
Mac版Outlookでの設定方法
Macを使っている場合、Windows版とは少しメニューの場所が違うので戸惑うかもしれません。Mac版Outlookでは、以下の手順で設定します。
- メニューバーの[ツール]から[アカウント]を開きます。
- [詳細設定]ボタンをクリックし、[代理人]タブを選びます。
- 「自分の代わりに行動できる代理人」のところにある[+]ボタンを押して、メンバーを追加します。
Mac版の面白いところは、「私は次の代理人です」という項目も同じ画面にあることです。ここを見れば、自分が誰の代理人になっているかが一目で分かるので便利ですね。
登録した代理人の解除と削除手順
異動や退職などで代理人を変更する必要が出てきたら、速やかに設定を解除しましょう。古い設定が残っていると、エラーの原因になることがあるからです。
基本的には、追加した時と同じ画面(Windowsなら[ファイル] > [アカウント設定] > [代理人アクセス])を開き、リストから対象の名前を選んで[削除]ボタンを押すだけでOKです。
豆知識
退職した人のアカウントが代理人設定に残ったままだと、Outlookがその人を探しに行ってしまい、「設定が保存できません」といったエラーが出ることがあります。人が変わるタイミングでのメンテナンスは忘れずに行いたいですね。
Outlookの代理人設定でできない時の対処法

ここからは、実際に運用していて「あれ?うまくいかない」となりがちなトラブルや、意外な落とし穴について解説していきます。特にスマホでの利用には少し注意が必要です。
スマホアプリでの制限と非公開設定
これ、私も知った時に驚いたのですが、スマホ版のOutlookアプリには「プライベート(非公開)アイテム」に関する重大な注意点があります。
PC版で設定する際、「代理人に非公開アイテムを見せない」という設定にしておけば、個人的な通院予定や人事評価などのメールは代理人から見えなくなります。しかし、スマホアプリ経由だと、システムの違いによってこれらの非公開アイテムが見えてしまうケースがあるんです。
重要な注意点
役員の方など、機密性の高い情報を扱っている場合は、「スマホアプリからは見えてしまう可能性がある」というリスクを知っておく必要があります。絶対に隠したい情報は、別の個人アカウントで管理するなどの工夫が必要かもしれません。
また、スマホアプリから代理として会議を作成する操作も、PC版ほど直感的ではありません。基本的にはPCで権限設定を行い、スマホは閲覧や簡単な返信の補助として使うのが無難かなと思います。
設定が反映されない原因と確認事項
「設定したはずなのに、代理人が予定表を見られない」という場合、まずは「招待メール」の処理を確認してみてください。
代理人を追加すると、その相手に「共有の招待メール」が届きます。代理人となる人がそのメール内の[承諾]ボタンを押さないと、正しくリンクが確立されないことが多いんです。単に設定画面で追加しただけでは完了しない場合があるので、相手に「招待メール届いてない?」と確認してみましょう。
エラーで保存できない時の解決策
代理人を追加や削除しようとした時に、「代理人の設定が正しく保存されませんでした」というエラーが出ることがあります。これは結構有名なエラーなんですが、原因の多くは「ゾンビエントリ」です。
ゾンビエントリとは、すでに退職して削除されたユーザー情報が、裏側のリスト(Active Directory属性)に残ってしまっている状態のこと。これを解消するには、専門的なツールを使うか、情シス部門に相談する必要があるかもしれません。
もし自分で試せる範囲の対策としては、Web版(Outlook on the Web)から設定変更を試みると、すんなり通ることがありますよ。
会議通知メールが届かない時の設定
「代理人にはなったけど、会議の招待メールが私(代理人)に届かない!」というケース。これは、権限を「編集者」にしただけでは不十分な場合があるからです。
設定画面の中に、「この代理人に会議の出席依頼のコピーを送信する」というチェックボックスがあります。ここにチェックを入れておかないと、代理人はわざわざ上司のカレンダーを見に行かないと招待に気づけません。
ポイント
秘書業務をするなら、この「コピーを送信する」設定は必須と言えます。これをオンにすることで、自分の受信トレイで上司宛ての招待を受け取り、そのまま処理できるようになります。
予定表が表示されない場合の対応
権限はあるはずなのに、左側のナビゲーションバーに相手の予定表が出てこないことがあります。そんな時は、Outlookを再起動するか、手動で予定表を追加してみましょう。
予定表の画面で[予定表の追加] > [アドレス帳から]を選び、委任者の名前を検索して追加します。権限が正しく付与されていれば、これで中身が表示されるはずです。
効率的なOutlookの代理人設定のまとめ

今回は、Outlookの代理人設定について、手順やトラブルシューティングをまとめてみました。設定自体は少し複雑に見えますが、「どのレベルの権限を渡すか」をしっかり決めておけば、業務効率は格段に上がります。
最後に、スムーズな運用のためのポイントを振り返っておきましょう。
- 権限の最小化:「編集者」は信頼できる最小限の人数に絞る。
- 招待の承諾:設定後は必ず代理人側で「招待メール」を承諾してもらう。
- スマホの制約:非公開アイテムが見えてしまう可能性を考慮して運用する。
- Web版の活用:設定エラーが出る時は、Web版Outlookから操作してみる。
これらのポイントを押さえて、ぜひ便利な代理人機能を使いこなしてくださいね。もし不明な点があれば、会社のIT管理者さんに「Send on Behalfの設定について」と相談してみるのも良いかもしれません。

