エクセルで掛け算をしようとしたら、いつもの記号が使えなくて戸惑ったことはありませんか?キーボードやテンキーで打てない、Mac環境で入力できない、スマホでのフリック入力がわからないなど、ちょっとしたつまずきが多いポイントですよね。また、いざ入力できてもVALUEエラーが出てしまったり、PRODUCT関数やSUMPRODUCT関数の使い方がわからなかったり、オートフィルでセルの固定がうまくいかないと悩む方もいるかもしれません。この記事では、エクセルにおける掛け算に関する基本の入力方法から、よくあるエラーの解決法、そして割り算のスラッシュの使い方まで、私が実際に試して便利だと感じたコツをわかりやすくまとめてみました。

- 掛け算記号アスタリスクの正しい入力方法
- テンキーやMacで記号が打てない時の対処法
- エラー表示の原因と解決に向けたチェックポイント
- PRODUCT関数やオートフィルを使った計算の効率化
エクセルの掛け算の記号はアスタリスク
エクセルで計算を始めるとき、最初に戸惑うのが掛け算の記号かなと思います。普段の生活で使う記号とは少し違うので、まずは基本的な入力ルールと、デバイスや環境ごとのちょっとしたトラブル解決法について見ていきましょう。
基本となるアスタリスクの正しい入力法
エクセルで掛け算を行うとき、私たちが学校で習った「×(かける)」という記号はそのままでは使えません。エクセルでは、掛け算の記号として「*(アスタリスク)」を使うルールになっています。
もしセルに「=2×3」と入力してしまうと、エクセルは「×」を文字として認識してしまい、正しい計算をしてくれません。計算をするための正しい手順は以下の通りです。
掛け算の基本手順
1. 入力モードを半角にする
2. セルの最初に必ず「=(イコール)」を入力する
3. 計算したい数字やセルを指定し、間に「*」を挟む(例:=2*3 や =A1*B1)
計算式の頭に「=」を付け忘れると、ただの文字列としてそのまま表示されてしまうので注意が必要ですね。また、直接数字を打ち込むよりも「=A1*B1」のようにセルの場所(番地)を指定して計算すると、後で元の数字を変えたときに自動で計算結果も変わるのでとっても便利ですよ。
テンキーで掛け算記号が打てない原因
職場のパソコンなどで右側に数字キーがまとまっている「テンキー」を使っている場合、アスタリスクキーが独立して用意されていることが多いので、ポンっと押すだけで入力できて便利です。でも、「テンキーを押しても何も入力されない」「カーソルが勝手に動いてしまう」といった経験はありませんか?
実はこれ、キーボードの「NumLock(ナムロック)」という機能がオフになっていることが一番の原因なんです。
テンキー入力トラブルの確認ポイント
キーボードの左上などにある「NumLock」キーを押して、ランプを点灯させてみてください。ランプが点灯していれば、数字や記号が打てるモードになっています。
もし、ワイヤレスの外部テンキーを使っている場合は、パソコンとのBluetooth接続(ペアリング)がうまくいっていないことも考えられます。その場合は、一度設定画面から接続を解除して、再度ペアリングし直すとうまくいくことが多いかなと思います。
Macでアスタリスクが入力できない時
Macを使っている方からよく聞くのが、「キーボードの通りに打っているのにアスタリスクが出ない!」というお悩みです。これ、キーボードが壊れているわけではなくて、Macのシステムが日本語配列(JIS配列)のキーボードを、英語配列(US配列)だと勘違いしてしまっているときによく起こる現象なんです。
そんな時のちょっとした裏技として、英語配列のルールに合わせて入力するという方法があります。
Macでのアスタリスク入力の裏技
システムが誤認識している時は、「Shift」キーを押しながら数字の「8」を押してみてください。これで「*」が入力できることが多いです。
この誤認識が起きていると、掛け算の記号だけでなく、関数で範囲を指定する時に使う「:(コロン)」なども打てなくなってしまいます。コロンの場合は「Shift」+「;(セミコロン)」で代用できるので、もしもの時のために覚えておくと安心かもですね。
スマホでの掛け算記号のフリック入力
最近は外出先で、スマホやタブレットからエクセルのデータを確認したり編集したりすることも増えましたよね。スマホの画面で「*」を入力しようとすると、パソコンとは勝手が違って少し探してしまうかもしれません。
iPhoneなどiOSの標準キーボードでは、最初に左下の「123」を押して数字モードにし、次に「#+=」を押して記号モードに切り替えるとアスタリスクが出てきます。
一方で、Androidスマホなどでよく使われている「Gboard」というキーボードアプリを使っているなら、もっと早い方法がありますよ。
Gboardでの超速フリック入力
数字のテンキー画面で、数字の「4」を上方向にフリック(長押しして上にスライド)してみてください。これで一瞬で「*」が入力できちゃいます。
小さな画面での作業は少し手間なので、こういったショートカット的な操作を知っておくと、スマホでのエクセル作業がぐっと楽になりますね。
VALUEエラーや計算が反映されない時
記号は正しく打てたはずなのに、セルの結果が「#VALUE!」というエラーになってしまうと焦りますよね。このエラーは、「計算しようとしているセルに、文字が混ざっていますよ」というエクセルからの警告です。
よくあるのが、セルの数字に「100円」や「2個」といった単位を直接文字として打ち込んでしまっているケースです。エクセルは文字同士の掛け算ができないのでエラーになってしまいます。対策としては、セルには純粋な数字だけ(例:100)を入力するのが鉄則です。見た目に単位をつけたい場合は、セルの「表示形式」という機能を使って設定しましょう。
計算結果が変わらない(フリーズしたような)場合
元の数字を書き換えたのに答えが変わらないときは、エクセルの計算モードが「手動」になっているかもしれません。「数式」タブの中にある「計算方法の設定」をチェックして、「自動」に切り替えてみてくださいね。
※業務で扱う重要なデータでエラーを無視したり隠したりすると、後々の集計がおかしくなってしまう可能性があります。エラーが出たら、原因となっているセルの値が正しいか、しっかりと確認するようにしてくださいね。
エクセルの掛け算の記号を使った応用技

アスタリスクを使った基本的な掛け算に慣れてきたら、次は複数のデータを一気に処理する関数や便利な機能に挑戦してみるのがおすすめです。これを覚えると、日々の作業時間が劇的に短くなるかもれません。
PRODUCT関数で複数セルを一括計算
3つ以上の数字やセルを掛け合わせたい時、「=A1*B1*C1*D1…」とアスタリスクを何度も打つのは少し面倒ですし、入力ミスの原因にもなりますよね。そんな時に大活躍するのがPRODUCT(プロダクト)関数です。
この関数を使えば、指定した範囲の数字をまとめて掛け算してくれます。
PRODUCT関数の基本的な使い方
例えば、A1からA5までのセルを全部掛けたい場合は、「=PRODUCT(A1:A5)」と入力するだけです。
「:(コロン)」を使って連続した範囲を指定できるので、途中のアスタリスク入力を全部省くことができます。時給×労働時間×出勤日数のような計算をするときに、数式がとてもスッキリして見やすくなりますよ。
SUMPRODUCT関数と掛け算の応用
もう一つ、少しステップアップした便利な関数がSUMPRODUCT(サムプロダクト)関数です。これは、掛け算をした結果を、さらに全部足し算してくれるという優れものです。
例えば、「商品の単価」の列と「売れた数」の列がある売上表を想像してみてください。全体の総売上を出したい時、普通なら「単価×数」の作業用の列を新しく作って、最後にSUM関数で足しますよね。
SUMPRODUCT関数なら一発で解決
「=SUMPRODUCT(単価の範囲, 数量の範囲)」と入力すれば、作業用の列を作らなくても、いきなり総売上額をパッと出してくれます。
表がスッキリしたまま高度な計算ができるので、集計作業が多い方にはぜひ使ってみてほしい関数です。商品の重要度を加味した「加重平均」なんかを出したい時にも使えるので、分析作業にも向いていますね。
オートフィルで掛け算の数式をコピー
数式を一つ作ったら、下の行にも同じ計算をさせたい場面は多いですよね。そんな時は、セルの右下にある小さな黒い四角(■)をマウスで下に向かってドラッグする「オートフィル」機能を使います。
ただ、ここで一つ注意点があります。例えば、表の一番上にある「消費税率のセル」を、全員分の掛け算で共通して使いたいような場合です。そのままオートフィルで下に引っ張ると、参照する場所も一緒に下にズレてしまい、おかしな計算結果になってしまいます。
特定のセルを固定する「絶対参照」
共通のセルをズレないようにするには、数式を入力する時に「F4」キーを押して、セル番地に「$」マークを付けます(例:=$D$1*A3)。これでセルが固定されるので、安心してオートフィルが使えますよ。
割り算の記号スラッシュと端数処理
掛け算を覚えたら、セットで使うことが多い割り算についても少し触れておきますね。エクセルでの割り算の記号は「÷」ではなく、「/(スラッシュ)」を使います。「=10/2」のように入力します。
気をつけたいのが、先頭の「=」を付け忘れて「10/2」と打つと、エクセルが「10月2日」という日付だと勘違いしてしまうことです。一度日付になってしまうと直すのが少し手間なので、必ず「=」から始めるクセをつけておくと安心です。
| やりたいこと | 使う関数 | 簡単な説明 |
|---|---|---|
| 割り算の商(整数部分)だけ出す | QUOTIENT関数 | 余りを切り捨てて、きれいな整数にします。 |
| 割り算の「余り」だけ出す | MOD関数 | 箱に詰めた後の端数などを計算するのに便利です。 |
| 小数点以下を切り捨てる | ROUNDDOWN関数 | 指定した桁数で強制的に切り捨てを行います。 |
割り算をするとどうしても小数点が出やすいですが、こういった関数を知っておくと、実務での細かい端数処理もバッチリですね。
エクセルの掛け算の記号を使いこなそう
今回は、「エクセル 掛け算 記号」という基本的なテーマから出発して、入力時のトラブルシューティングや、エラーの解決、さらには少し高度な関数を使った効率化まで幅広くお話ししてみました。
普段何気なく使っているアスタリスク記号ですが、環境による違いを知っていたり、PRODUCT関数やオートフィルのセル固定をマスターしたりすることで、日々のパソコン作業は驚くほどスムーズになりますよ。なお、今回ご紹介したエラー解消法や関数の使い方は一般的な目安ですので、会社の重要な財務データなどを扱う際の最終的な判断や設定については、Microsoftの公式サイトの情報を確認したり、職場のシステム担当者にご相談したりしながら進めてくださいね。この記事が、皆さんのエクセル作業を少しでも快適にするヒントになれば嬉しいです!
