Outlookのメールで、うっかり変なリアクションを送ってしまった経験はありませんか?
特に上司や取引先への大事なメールで、間違った絵文字(例えば「🎉」とか)を押してしまい、「outlook リアクション 取り消し」と慌てて検索している方も多いかもしれませんね。
さらに厄介なのが、取り消そうとしてクリックしたら、逆にリアクションが増えるという絶望的な状況です。リアクションが消えない、相手への通知はどうなるのか、取り消した履歴は残るのか…など、不安は尽きないかなと思います。
実はこの問題、使っているOutlookのバージョン(特にクラシック版)が大きく関係しているんです。でも、安心してください。Web版(OWA)やスマホアプリを使えば、ほとんどの場合で解決できます。
この記事では、Outlookのリアクションを取り消すための具体的な手順と、よくあるトラブルの解決策を分かりやすくまとめていきますね。
- リアクションが増えてしまう現象の本当の理由
- クラシックOutlookでの緊急応急処置
- Web版やスマホアプリを使った確実な取り消し手順
- 取り消し後の相手への影響や通知の仕組み
outlook リアクション 取り消しの罠と最速解決策

まず、多くの方がパニックに陥る「取り消せない」「むしろ増える」という現象のカラクリと、今すぐできる解決策を見ていきましょう。焦らなくても大丈夫ですよ。
リアクション取り消しができない原因
「取り消そうとしても、できない!」という場合、その原因のほとんどは、あなたが使っているOutlookのバージョンにあります。
具体的には、Windowsのデスクトップに入っている「クラシック(旧)Outlook」を使っているケースですね。
Microsoftの公式情報によると、このクラシックOutlookは、リアクションを「送る」ことはできても、「取り消す(Un-react)」という操作自体に対応していないんです。
Teamsや他のSNSみたいに「もう一度クリックすれば消えるはず」と思って押してしまうと、システムが「取り消し」として認識できず、次にお話しする「増える」という最悪の事態につながってしまいます。
クリックするとリアクションが増える理由
これが一番怖い現象ですよね。取り消したいだけなのに、クリックするたびに「😂」「😂」「😂」と増えていく…。
このホラーのような現象の正体も、やはりクラシックOutlookが原因です。
クラシックOutlookは「取り消し」操作をサポートしていないため、ユーザーがアイコンを再度クリックした操作を、「取り消し」ではなく「リアクションの追加」として(誤って)処理してしまうんです。
つまり、クリックするたびに「追加」の命令が送信され続け、リアクションがどんどん増えていく…というのが、このパニックの真相です。
クラシックOutlookでの操作は危険!
クラシックOutlook(デスクトップ版)を使っている場合、送ってしまったリアクションのアイコンを絶対に再度クリックしないでください。取り消せるどころか、状況が悪化するだけです。
間違えた時の応急処置は「変更」
「じゃあ、クラシックOutlookで間違えたら、もう終わりなの?」と絶望してしまうかもしれませんが、一つだけその場でできる応急処置があります。
それは「取り消し」ではなく「変更(上書き)」をすることです。
クラシックOutlookは「取り消し」はできませんが、リアクションを「変更」することはサポートされています。
もし、悪いニュースに「😂」を送ってしまったら、焦ってもう一度「😂」を押すのではなく、すぐに「👍(いいね)」や「❤️(ハート)」など、より無難な別のリアクションをクリックしてください。
こうすることで、不適切なリアクションが、新しく選んだリアクションに「上書き」されます。これは根本的な解決(削除)ではありませんが、最悪の事態を回避する唯一のダメージコントロールですね。
Web版(OWA)での確実な取り消し手順
応急処置をしたら、次はリアクションを「完全に削除」しにいきましょう。最も確実な方法は、Webブラウザ版のOutlook (OWA) を使うことです。
クラシックOutlookで何が起きていようと、最終的な「正しい」情報はサーバー上にあり、OWAはそのサーバーの情報を直接操作できるからですね。
OWAでの取り消し手順
- Webブラウザ(EdgeやChromeなど)で
outlook.office.comまたはoutlook.live.comにサインインします。 - 対象のメールを開きます。
- メールの右上あたりにある、自分が送信したリアクションの絵文字(例:「❤️」)を、もう一度クリックします。
- クリックすると、リアクションが消えて、カウントが減ります。
これで取り消しは完了です。「新しいOutlook (New Outlook)」のデスクトップアプリを使っている場合も、OWAとほぼ同じ操作で取り消しが可能ですよ。
豆知識:OWAでクリックしても消えない時は?
ごくまれに、OWAでクリックしてもすぐに消えず、再表示されるUIのバグが報告されています。その場合は、慌てずページの再読み込み(リフレッシュ)を試したり、Microsoftのコミュニティでは「消えるまで3回以上クリックする」といった対処法も報告されているようです。
スマホ(iOS/Android)での取り消し手順
PCが手元になくても、スマホのOutlookアプリ(iOSまたはAndroid)からでも、リアクションの取り消しは可能です。
手順はとてもシンプルです。
- Outlookモバイルアプリで、対象のメールを開きます。
- 自分が送信したリアクションの絵文字アイコンをタップします。
- タップするとリアクションが削除されます。
クラシックOutlookでパニックになったら、すぐにスマホアプリを開いて操作する、というのも有効な手段ですね。
outlook リアクション 取り消し後の影響と予防策
無事に取り消しができたとして、次に気になるのは「相手にどう見えていたか?」ですよね。通知や履歴、そして取り消しが不可能なケースについて、詳しく見ていきましょう。
取り消したのにリアクションが消えない場合
「Web版(OWA)でちゃんと取り消したのに、自分のスマホアプリで見るとリアクションが残ったまま…」というケースがあります。
これは、サーバー上では削除が完了しているのに、自分のクライアント(特にモバイルアプリ)への同期が遅延している状態です。
これはMicrosoftも認識している「既知の不一致」だそうで、慌てて何度もクリックする必要はありません。多くの場合、相手側からは既に削除されています。
ステータスの確認は、常にOWA(Web版)をリフレッシュした状態を「正」として信頼するのが一番ですね。
相手への取り消し通知は消える?
これも非常に気になるところですが、結論から言うと、はい、消えます。
リアクションを送信すると、相手のOutlookの通知センター(ベルアイコンのところ)に「[あなたの名前]がリアクションしました」という通知が飛びます。
ですが、あなたがそのリアクションを取り消す(または変更する)と、相手の通知センターに表示されたその通知も、自動的に削除(または更新)されます。
相手が通知をリアルタイムで見ていない限り、通知が来たこと自体に気づかれない可能性も高いかなと思います。
リアクションは相手にどう見える?
一般的なビジネスシーンにおいては、取り消し操作が成功すれば(同期の遅延が解消されれば)、相手の画面からは「リアクションが単に消える(=最初から無かったことになる)」ように見えます。
「[あなたの名前]がリアクションを取り消しました」といったような、恥ずかしい通知が相手に送られることはないので、安心してください。
取り消した履歴はログに残るか
「相手に見えないなら安心」…と言いたいところですが、実は技術的な話をすると、少し注意が必要です。
通常のOutlookの画面(UI)には、「取り消した」という履歴は表示されません。
しかし、メールの裏側にあるメタデータ(MAPIプロパティと呼ばれる情報)には、「誰が、いつ、どのリアクションを適用した」というログと、「いつ削除した」というログが、両方とも記録として残っています。
ログに関する結論
- 一般的な受信者:取り消し履歴は見えません。単に消えるだけです。
- 技術的な観点:法務部門やIT管理者が特殊なツール(eDiscoveryなど)で調査した場合、「取り消した」という痕跡(ログ)が可視化される可能性はゼロではありません。
とはいえ、通常の業務でこのログを見られることはまず無いので、過度に心配する必要はないかなと思います。
Gmail(外部)へのリアクションは取り消せない
これが、リアクション機能における最大の落とし穴であり、最も注意すべき点です。
リアクション機能がアイコンとして正常に機能するのは、基本的に送信者と受信者の両方がExchange Online(Microsoft 365)ユーザーである場合のみです。
もし、相手がGmailやYahoo!メール、あるいは社外の古いメールサーバーを使っている場合、リアクションはアイコンとして送られません。
その代わり、「[あなたの名前] があなたのメッセージに [👍] でリアクションしました」という件名・本文の「普通のEメール」が自動送信されてしまうんです。
フォールバックメールは取り消し不可能
この自動送信された「フォールバックメール」は、通常のメールと全く同じ扱いです。一度送信されてしまうと、Outlookの「メッセージの取り消し(Recall)」機能も効かず、後から取り消す手段は一切ありません。
外部の顧客やパートナー(特にGmailなど)にリアクションを送る際は、この不可逆的なリスクを理解し、細心の注意が必要ですね。
リアクション機能を無効にする予防策
「こんな怖い機能、もう使いたくない…」という方のために、リアクション機能を「無効化」する方法もあります。
個人で無効化する(メールごと)
メールを新規作成する際、上部のリボンから「オプション」タブを選び、「リアクションを許可しない」というチェックボックスをオンにします。これで、そのメールに限っては誰もリアクションできなくなります。
組織(管理者)に無効化してもらう
もしあなたが会社のIT管理者であれば、Exchangeの管理センターで「トランスポートルール」を設定し、組織全体(または特定の部署)のメールでリアクションを強制的に無効化(Disallow)することも可能です。
不安な場合は、一度、組織のIT管理部門に相談してみるのも手かもしれませんね。(ただし、組織の方針によります)
outlook リアクション 取り消しの完全ガイドまとめ
Outlookのリアクション取り消し問題は、本当に冷や汗ものですよね。私も初めて「増える」現象に出会った時は、PCの前で固まりました…。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしておきます。
Outlookリアクション取り消しの結論
- 「取り消そうとすると増える」のはクラシックOutlookの仕様が原因。
- クラシックOutlookでの応急処置は、別の無難なリアクションでの「変更(上書き)」のみ。
- 完全な取り消しは、必ずWeb版(OWA)かスマホアプリで行う。
- 相手への通知は自動で消えるが、Gmail等(外部)へのリアクションは「メール」として送信され、取り消し不可能。
リアクションは便利な機能ですが、こうしたプラットフォーム間の違いや、特に外部送信時のリスクをしっかり理解しておくことが大切だなと思います。
この記事で紹介した手順は、Microsoftの仕様変更によって変わる可能性もありますので、最終的にはMicrosoftの公式サポート情報なども併せてご確認いただくのが確実ですね。
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