長期休暇や急な出張の前になると、Outlookの休み設定や自動応答のやり方を急いで検索することってよくありますよね。特にTeamsを使っていると、不在のステータスがちゃんと同期されるのか、社内と社外でメッセージを分けるべきかなど、意外と悩みポイントが多いものです。iPhoneのアプリから設定できるのか、そもそもボタンが見当たらない場合はどうすればいいのかといった疑問も尽きません。この記事では、そんなOutlookの自動応答に関する設定手順や、ビジネスでそのまま使える気の利いた例文までをしっかり整理してみました。

- ExchangeやIMAPなど環境による自動応答機能の違い
- Windows、Mac、スマホアプリごとの具体的な設定手順
- 社内・社外向けにそのまま使える不在通知のテンプレート
- Teamsとの連携や返信が届かないトラブルの解決策
Outlookで休み設定を行う完全ガイド
長期休暇に入る前、メールの不在設定は「とりあえずやっておけばOK」と思いがちですが、実は環境によって設定方法が大きく異なります。ここでは、基本となる自動応答の仕組みから、スマホでの操作、そしてTeams連携まで、具体的な手順を順番に見ていきましょう。
自動応答の期間設定と仕組み
まず最初に押さえておきたいのが、Outlookの自動応答機能は「メールサーバーの種類」によって使えるかどうかが決まるという点です。普段会社で使っているメールがMicrosoft Exchange(Microsoft 365など)であれば、この便利な機能がフル活用できます。一方で、Gmailやプロバイダのメール(IMAP/POP)をOutlookで見ているだけの場合は、残念ながら標準の「自動応答」ボタンは出てきません。
Exchangeアカウントの強み
設定がサーバー上に保存されるため、PCの電源を切っていても、スマホからでも、自動的に不在返信が送られます。
設定画面では、単に「不在です」と伝えるだけでなく、期間を指定して自動的に解除する設定が可能です。私はこれを強くおすすめしています。なぜなら、休み明けにバタバタしていて「不在設定を解除し忘れる」というミスを確実に防げるからです。
さらに、New OutlookやWeb版を使っている場合、以下のような高度なオプションも選べます。
- この期間の予定表をブロックする(カレンダーを埋める)
- この期間の会議を辞退およびキャンセルする
- この期間のイベントへの招待を自動的に辞退する
これらを活用すれば、不在中に無理やり会議を入れられることもなくなりますね。
社外向けや社内向けの返信例文
技術的な設定と同じくらい大事なのが「なんて書くか」ですよね。相手に安心感を与えつつ、こちらの状況を的確に伝える必要があります。社内向けと社外向けでは伝えるべき情報の粒度が違うので、それぞれ分けて設定するのがマナーです。
【社内向け】引き継ぎを明確にするパターン
社内のメンバーには、緊急時に誰を頼ればいいのかを具体的に書くのが親切です。
件名:自動応答: 休暇に伴う不在のお知らせ(氏名)
本文:
お疲れ様です。○○部の(氏名)です。
誠に勝手ながら、以下の期間は夏季休暇のため不在にしております。
【不在期間】202X年X月X日(月)~ X月X日(金)
期間中はメールの確認ができません。
緊急のご用件につきましては、以下の代理担当者までご連絡をお願いいたします。
【代理担当者】○○部 □□(内線:xxxx / メール:colleague@example.com)
X月X日(月)より通常通り出社いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
【社外向け】丁寧さを重視するパターン
お客様や取引先には、不在のお詫びと復帰の目処を丁寧に伝えます。あまり詳細な私的理由(「ハワイに行きます」など)は書かないのが無難ですね。
件名:自動応答: 不在のお知らせ(株式会社〇〇 氏名)
本文:
メールをいただき、ありがとうございます。
株式会社〇〇の(氏名)でございます。
誠に勝手ながら、以下の期間は休暇をいただいており、不在にしております。
【不在期間】202X年X月X日(月)~ X月X日(金)
期間中にいただきましたメールにつきましては、X月X日(月)以降、順次確認のうえご連絡させていただきます。
なお、緊急のご用件につきましては、弊社代表電話(03-xxxx-xxxx)または代理担当の□□(substitute@example.com)までご連絡いただけますようお願い申し上げます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。
連絡先のみに送る社外への設定
社外への自動応答設定には、ひとつ重要なセキュリティ上の注意点があります。それは、「誰にでも返信してしまう」ことのリスクです。
もしスパムメール業者が適当なアドレスにメールを送り、あなたの自動応答が返ってきたらどうなるでしょうか?「お、このメールアドレスは現在使われている(生きている)な」と判断され、ターゲットリストに入れられてしまう可能性があります。これを防ぐために、Outlookには素晴らしい機能があります。
おすすめの設定
「組織外の送信者に返信を送信する」の項目で、「連絡先に登録されている送信者にのみ返信を送信する(My contacts only)」にチェックを入れることを強く推奨します。
これなら、普段やり取りのある既知の相手にだけ不在を伝えられるので、セキュリティと利便性のバランスが取れますね。
iPhoneなどアプリでの設定手順
「あ!設定するのを忘れて家を出てしまった!」という経験、私もあります。でも大丈夫です。Exchangeアカウントなら、スマホのOutlookアプリからサクッと設定できます。
手順はとてもシンプルです。
- Outlookアプリを開き、左上のホームアイコン(自分のアイコン)をタップ。
- サイドメニュー左下の「歯車アイコン(設定)」をタップ。
- 対象のメールアカウントを選ぶか、「自動応答」の項目を探してタップ。
- スイッチをオンにして、期間とメッセージを入力。
- 最後に右上のチェックマーク(保存)を必ずタップ!
最後の「保存」を押し忘れることが意外と多いので、そこだけ注意してくださいね。
Teamsと不在ステータスを同期
最近はメールよりもTeamsで連絡が来ることの方が多いかもしれません。Outlookで不在設定をすると、その情報は自動的にTeamsにも同期されます。
具体的には以下のような挙動になります。
- Teamsのアイコンの横に「外出中」を示す矢印や紫色のマークが表示される。
- 誰かがあなたにメンションしようとすると、「○○は外出中です」というツールチップと、Outlookで設定したメッセージが表示される。
わざわざTeamsで「休みます」と書き込まなくても、システムが勝手に周知してくれるのは本当に便利です。もちろん、Teams側から「ステータスメッセージを設定」>「不在時のスケジュール」で設定しても、Outlook側に逆同期されますよ。
Outlookの休み設定に関するFAQ

設定画面が見つからなかったり、テストしてみたら返信が来なかったりと、Outlookの自動応答には独特の「クセ」があります。ここでは、よくあるトラブルや疑問について、技術的な背景を交えて解説します。
ボタンがない場合のルール設定
「ファイル」タブを開いても「自動応答」というアイコンが見当たらない場合、それはおそらくIMAPまたはPOPアカウントを使用しているからです。プロバイダのメールやGmailをOutlookに設定しているケースがこれに当たります。
この場合、Outlookの「仕分けルール」機能を使って擬似的に自動返信を作るという裏技がありますが、大きなデメリットがあります。
ルール機能による自動返信の弱点
この機能は「Outlookが起動しているPC」でしか動きません。つまり、PCをシャットダウンして休暇に入ると、返信は送信されないのです。
ですので、IMAP/POPアカウントの場合は、Outlookで頑張るのではなく、ブラウザからGmailなどのWebメール設定画面にログインして、そちらで不在通知を設定するのが正解です。
自動返信が届かない原因と対策
「設定したはずなのに、外部のアドレスに届かない」というトラブルもよく聞きます。考えられる原因はいくつかあります。
- 社外への送信設定漏れ:「自分の組織外(Outside My Organization)」タブの設定がオフになっていませんか?デフォルトではオフのことが多いです。
- 管理者の制限:会社のセキュリティポリシーで、社外への自動応答が禁止されている場合があります。これは情報漏洩対策としてよくある設定です。
- 迷惑メール扱い:システムが自動生成したメールは、Gmailなどの受信側で迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあります。
どうしても届かない場合は、個人の設定ミスではなく、組織全体のポリシーである可能性が高いので、情シス部門に確認してみるのが確実ですね。
1回しか返信されない仕様の理由
これは故障ではなく、Outlook(Exchange)の仕様です。「テストメールを送ったら1回目は返ってきたけど、2回目からは無視される!」と焦る方が多いのですが、正常な動作です。
Exchangeサーバーは、「同一の送信者に対しては、不在期間中に1回だけ返信する」というルールを持っています。もし毎回返信してしまうと、相手も自動返信を設定していた場合、「不在通知」に対して「不在通知」が返され、それが永遠に続く「メールループ」が発生してサーバーがダウンしてしまうからです。
テストをやり直したいときは、一度自動応答をオフにしてから再度オンにすると、履歴がリセットされてもう一度返信が来るようになりますよ。
自動応答の解除とオフにする方法
期間設定をせずに「自動応答」をオンにした場合、手動でオフにするまで永遠に不在通知が送られ続けます。休暇から戻ったら、忘れずにオフにしましょう。
- Windows版:Outlook上部に「自動応答がオンになっています」という黄色いバーが出ているはずなので、「オフにする」ボタンを押すだけです。
- Web版/アプリ版:設定画面からトグルスイッチをオフにします。
やはり、最初から「期間指定」をしておくのが、解除忘れを防ぐ一番のスマートな方法かなと思います。
Outlookの休み設定で信頼を守る

たかがメールの設定ですが、適切な不在通知は「相手を待たせない」「不安にさせない」というビジネス上の配慮そのものです。しっかりと設定をしておけば、休暇中も仕事の心配をせずにリフレッシュできますし、戻ってきた時の信頼感も変わってきます。
ぜひ今回の記事を参考に、社内・社外それぞれに適した設定を行ってみてください。快適な休暇をお過ごしください!

