いつも通りOutlookでスケジュールを調整しようとして、過去の会議をコピーして貼り付けようとしたら「会議のコピーはサポートされていません」というエラーが出て驚いたことはありませんか。私自身も、毎月の定例ミーティングを設定する際、いつものようにCtrlキーを押しながらドラッグしようとして、このメッセージに阻まれた経験があります。特にNew Outlookに切り替えたばかりの方や、MacでOutlookを使っている方から、予定の複製やショートカットが効かないという声をよく耳にするようになりました。右クリックでドラッグしても反応しなかったり、カレンダーのコピーができないと、一から入力をやり直さなければならず本当に手間ですよね。実はこれ、単なる不具合ではなく、マイクロソフト側のある意図に基づいた仕様変更が大きく関わっているようなんです。この記事では、なぜ急にコピーができなくなったのかという背景と、明日から使える具体的な解決策について、私の体験も交えながら詳しくご紹介していきたいと思います。

- 「会議のコピーはサポートされていません」というエラーが表示される技術的な理由
- New OutlookやMac版で予定を複製するための正しい操作手順
- 以前のバージョンのように会議をコピーするためのちょっとした裏技
- どうしても解決しない場合に試すべきトラブルシューティング方法
まずは、なぜこのエラーが表示されるようになったのか、その根本的な原因から見ていきましょう。実はこれ、私たちの意地悪をされているわけではなく、大切なデータを守るための仕組みだったんです。
Outlook会議のコピーはサポートされていませんとなる原因
これまで当たり前のようにできていた操作が急にブロックされると、「Outlookが壊れたのかな?」と不安になりますよね。でも安心してください。これはシステムのエラーというよりも、データの整合性を保つための「安全装置」が働いている状態なんです。ここでは、その技術的な背景を少し噛み砕いてお話しします。
なぜ予定の複製ができないのか
私たちが普段何気なく行っている「コピー&ペースト」ですが、Outlookの会議データに関しては、実は裏側でかなり複雑な処理が行われています。すべての会議には、世界でたった一つのID(UUID)というものが割り振られているそうです。
従来のコピー操作(Ctrl+Cなど)を行うと、場合によってはこの「ID」ごと複製されてしまうことがありました。同じIDを持つ会議が複数存在すると、サーバー側で「どっちが本物?」と混乱してしまい、片方を更新したらもう片方が勝手に消えてしまったり、スマホで見ると会議が表示されない「ゴースト会議」になったりするリスクがあるんです。
この「会議のコピーはサポートされていません」というメッセージは、そういったトラブルを未然に防ぐために、あえてコピー操作をブロックしているというわけなんですね。
New Outlookでカレンダーコピー不可の仕様
最近、画面右上のスイッチで「新しいOutlook」に切り替えた方も多いと思います。画面がスッキリして使いやすい反面、戸惑うのがこの「コピー不可」の仕様です。
New Outlookは、これまでのPC上のデータを直接いじる仕組みから、Web上のデータを直接操作する仕組み(クラウドベース)に大きく変わっています。そのため、以前のようなキーボードのショートカット(Ctrl+C / Ctrl+V)でのカレンダーアイテムの複製は、現時点では基本的にサポートされていないんです。
注意点
New Outlookでは、Ctrlキーを押しながらのドラッグ操作も機能しないことが多いです。無理にショートカットを連打しても反応がないのは、不具合ではなく仕様です。
Mac版Outlookにおける会議複製の制限
Macユーザーの方も、同じような悩みを抱えているかもしれません。新しいOutlook for Macでは、Windows版とはまた違ったコードで動いているため、独自の制限があります。
特に困るのが、カレンダー間でのドラッグ&ドロップによる移動やコピーが、機能としてそもそも存在しない場合があることです。「移動」や「コピー」というメニュー自体が見当たらないので、「どうやって複製すればいいの?」と途方に暮れてしまいますよね。これもまた、Mac版ならではのクラウド同期を優先した設計によるもののようです。
代理人アクセス時の会議コピー権限問題
上司やチームメンバーのカレンダーを管理している秘書の方やアシスタントの方にとっては、この問題はさらに深刻です。人のカレンダーを操作する場合、「権限」がとても重要になってきます。
もし「参照者(Reviewer)」という権限しか持っていない場合、会議を見ることはできても、それをコピーしたり複製したりすることはできません。コピーを行うには、最低でも「編集者(Editor)」の権限が必要です。
また、New Outlookでは、共有カレンダー上で「イベントの複製」ボタンが表示されないというケースも報告されています。これは設定の問題というよりは、アプリの挙動としての制限やバグに近い場合もあるので、少し厄介ですね。
ショートカットでの複製が機能しない背景
「Ctrl+Drag(コントロールキーを押しながらドラッグ)」は、Outlookユーザーにとってはお馴染みの便利機能でした。これが使えなくなった最大の理由は、先ほどお話しした「IDの重複」を防ぐためです。
マイクロソフトとしては、ローカル(自分のPC内)で勝手にデータを複製するのではなく、サーバー側で正しく「新しい会議」として作り直す手順を推奨しています。そのため、手軽なショートカット操作をあえて無効化し、正規の手順へ誘導しようとしているんですね。
さて、原因がわかったところで、次は「じゃあどうすればいいの?」という具体的な解決策を見ていきましょう。実は、コピーの代わりになる便利な機能がちゃんと用意されています。
Outlook会議のコピーはサポートされていませんの解決策

「コピーできないなら、毎回手入力しないといけないの?」と諦めるのはまだ早いです!仕様が変わったとはいえ、効率的に会議を複製する方法はいくつか存在します。ここでは、公式に推奨されている方法から、知る人ぞ知る裏技までご紹介します。
イベントの複製機能を使う正しい手順
まず最初に試していただきたいのが、現在マイクロソフトが公式に推奨している「イベントの複製(Duplicate Event)」機能です。これが最も安全で、エラーが出ない確実な方法です。
具体的な手順
- Outlookのカレンダーを開き、コピーしたい会議を見つけます。
- その会議の上でマウスを右クリックします(左クリックではありません)。
- 表示されたメニューの中から「イベントの複製」をクリックします。
- 新しいウィンドウで会議が開くので、日付や時間を変更して送信します。
この方法なら、サーバー側で新しいIDを発行しながら内容だけをコピーしてくれるので、データの整合性もバッチリです。「Ctrl+Cは忘れて、右クリックから複製」と覚えておくと良いですね。
Classic Outlookの右クリックドラッグ技
まだ従来のClassic Outlookを使っている方には、とっておきの裏技があります。「左クリックでのドラッグ」や「Ctrl+C」がブロックされていても、「右クリックでのドラッグ」は機能することが多いんです。
やり方はとても簡単です。対象の会議をマウスの右ボタンで押したまま、目的の日付までドラッグしてみてください。指を離すとメニューが出てくるので、そこで「コピー」を選べばOKです。
豆知識
この右クリックドラッグは、Windowsの古い機能を使っているため、Outlook側のブロック制限をすり抜けられることがあるようです。Classic版を使っている方はぜひ試してみてください。
転送やWeb版を使った確実な回避策
Macを使っている方や、どうしてもアプリ上で上手くいかない場合は、「自分宛に転送する」という手があります。
コピーしたい会議を開いて、「転送」ボタンを押し、宛先に自分自身のアドレスを入れて送信します。届いたメールを開いて「カレンダーに追加」を行えば、新しい予定として保存できます。少し手間ですが、確実に複製できる方法の一つです。
また、デスクトップアプリの調子が悪いときは、Webブラウザ版のOutlook(OWA)を使うのもおすすめです。Web版は最も安定して動作するので、エラーが出ずにすんなり「イベントの複製」ができることが多いですよ。
セーフモード等でのトラブルシューティング
「上記の方法を試してもエラーが出る」「特定の会議だけコピーできない」という場合は、Outlookのアドイン(拡張機能)が悪さをしている可能性があります。
一度、Outlookをセーフモードで起動して試してみましょう。Windowsキーを押しながら「R」を押し、「outlook.exe /safe」と入力して実行します。この状態でコピーができるなら、Zoomやセキュリティソフトなどのアドインが原因かもしれません。
管理者向けのプロファイル再作成手順
もし、社内の特定のユーザーだけで頻繁にこの問題が起きる場合、そのユーザーのPC内にあるデータ(プロファイル)が壊れている可能性があります。
その場合は、コントロールパネルの「Mail」から、Outlookのプロファイルを新しく作成し直すことで解決することがあります。プロファイルを作り直すと、サーバーから綺麗なデータを再度ダウンロードしてくるので、謎のエラーが解消されることが多いんです。IT管理者の方は、最終手段としてこれを試してみる価値があります。
Outlook会議のコピーはサポートされていませんのまとめ

今回は、「Outlook会議のコピーはサポートされていません」というエラーが出る原因と、その対処法について深掘りしてきました。
このエラーは決して不具合ではなく、クラウド時代のデータの安全性を守るための「仕様変更」だったんですね。これまでの慣れ親しんだショートカットが使えなくなるのは少し寂しいですが、「イベントの複製」機能や「右クリックドラッグ」などの代替案を知っておけば、業務効率を落とさずに対応できるはずです。
「できない!」と焦る前に、まずは右クリックを試してみる。これだけで、毎日のスケジュール調整がぐっとスムーズになるかなと思います。ぜひ明日からの仕事に役立ててみてくださいね。

