最近のビジネスメール、ちょっと堅苦しいなと感じることはありませんか。テレワークやチャットツールの普及でコミュニケーションの形が変わる中で、Outlookでのメール作成時にも、少しだけ感情を乗せたいと思う場面が増えてきたように思います。でも、いざ絵文字を使おうとすると、ボタンが見つからなかったり、ショートカットキーが分からなかったりして困ってしまうことってありますよね。また、ビジネスの相手に送って失礼にならないか、文字化けしてしまわないかといった不安も尽きません。この記事では、そんなOutlookの絵文字の出し方に関する疑問を解消し、スムーズで温かみのあるやり取りを実現するための方法を一緒に見ていきましょう。

- WindowsやMacなど環境に左右されない最短の入力手順
- ボタンがグレーアウトして押せない時の解決テクニック
- 相手に「豆腐」のような文字化けを表示させない設定
- ビジネスメールで好印象を与える絵文字活用のライン
Outlookの絵文字の出し方を徹底解説
まずは基本の「き」から始めましょう。Outlookにはいくつか絵文字を出すルートが存在しますが、実はバージョンによってボタンの場所が違ったりして結構ややこしいんです。ここでは、私が普段使っている一番手っ取り早い方法から、特定の状況で役立つテクニックまでを整理してみました。
ショートカットキーで簡単に入力
結論から言うと、一番おすすめなのがOS標準のショートカットキーを使う方法です。これさえ覚えておけば、Outlookのバージョンが古くても新しくても、なんならOutlook以外のアプリでも共通して使えるので非常に便利です。
操作はとてもシンプル。メールの本文作成画面で、以下のキーを同時に押してみてください。
【最強のショートカット】
「Windowsキー」 + 「.(ピリオド)」
すると、画面のカーソル付近にパッと「絵文字パネル」が浮き出てきませんか?ここから好きなアイコンを選ぶだけで挿入完了です。マウスに手を伸ばしてメニューを探す必要がないので、文章を書くリズムを崩さずに済みますね。
さらにこのパネル、実は優秀で「インクリメンタル検索」ができます。パネルが開いた状態で、キーボードでそのまま「電話」とか「笑顔」と打ってみてください。数ある絵文字の中から候補を絞り込んでくれるので、スクロールして探す手間が省けますよ。
ツールバーのボタンから挿入する
「ショートカットよりマウス派」という方もいらっしゃると思います。もちろん、Outlookの画面上のボタン(GUI)からも入力可能です。ただし、ここには一つ大きな「罠」があります。
「挿入タブを開いているのに、絵文字ボタンがグレーになっていて押せない!」という経験はありませんか?
ボタンが押せない原因は「フォーカス」
Outlookのリボンメニューは、カーソルがどこにあるかで機能が変わります。「件名」や「宛先」にカーソルがある状態だと、絵文字ボタンは無効化されてしまいます。
解決策は簡単で、必ず一度「メールの本文(白い入力エリア)」をクリックして、カーソルを点滅させてから、[挿入]タブの[絵文字]ボタンを押してください。これで右側に絵文字のウィンドウが表示されるはずです。
スマホやMacでの入力方法
最近は移動中にスマホで返信したり、自宅ではMacを使ったりする方も多いですよね。デバイスが変われば操作も変わります。
Mac版Outlookの場合
Macユーザーの方は、以下のショートカットがWindowsの「Win + .」に相当します。
Macのショートカット
「Control (^)」 + 「Command (⌘)」 + 「Space」
これを押すとmacOS標準の「文字ビューア」が立ち上がります。Macの絵文字はデザインが洗練されていて綺麗ですが、Windowsで受信したときに少し雰囲気が変わって見えることがあるので、その点は頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
スマホ(iOS / Android)の場合
iPhoneやAndroidのOutlookアプリには、実はアプリ固有の「絵文字ボタン」はほとんど存在しません。いつものLINEやメールと同じように、スマホのキーボードにあるニコちゃんマーク(顔文字キー)を使って入力します。OSの機能をそのまま借りている形ですね。
絵文字ができない時の対処法
「ショートカットを押しても何も起きない」「ボタンがどうしても見つからない」という場合、いくつかの原因が考えられます。
もし会社支給のPCを使っている場合、稀にですがセキュリティポリシー(GPO)でクリップボード履歴や絵文字パネルの機能が制限されていることがあります。この場合は、残念ながら[挿入]タブから[記号と特殊文字]を選び、フォントを「Segoe UI Emoji」に指定して地道に入力する…というレガシーな方法をとる必要があります。
また、意外と多いのが「ウィンドウの幅が狭すぎる」ケースです。Outlookのウィンドウを小さくしていると、リボンメニューのボタンが折りたたまれて隠れてしまうことがあります。一度ウィンドウを最大化して確認してみてください。
文字化けを防ぐ設定と注意点
せっかく送った絵文字が、相手の画面で「????」や「□(四角い豆腐のような記号)」になってしまっては台無しです。これを防ぐためには、メールの規格を理解しておく必要があります。
| メール形式 | 絵文字対応 | 解説 |
|---|---|---|
| テキスト形式 | × | 文字情報しか送れません。色が消えたり、?に変わったりします。 |
| HTML形式 | 〇 | 基本はこちらを使いましょう。装飾も可能です。 |
最も重要なのは「文字コード」です。古いメールシステムを使っている相手や、設定が「ISO-2022-JP(JISコード)」になっていると、新しいUnicodeの絵文字は扱えずに文字化けします。
送信前に、[オプション]タブの[詳細設定]から、エンコードを「Unicode (UTF-8)」に設定しておくと安心です。ただ、相手がガラケーや極端に古いOSを使っている場合は、最新のキラキラした絵文字は「豆腐(□)」になるリスクがあることは覚えておきましょう。
Outlookの絵文字の出し方とマナー

出し方が分かったところで、次は「使いこなし」のお話です。「出し方」というキーワードで検索される方の多くは、実は操作方法だけでなく「これ、仕事で使って怒られないかな?」という不安も抱えているのではないでしょうか。
ビジネスメールでの許容範囲
「ビジネスで絵文字なんてけしからん!」という時代も今は昔。チャットツールの普及で、テキストコミュニケーションにも「感情の温度」を乗せることが重要視されてきています。ただ、やはりTPOは大切です。
- 社内(同僚・部下): 積極的にOK。「了解です👍」などは時短にもなり、親近感もわきます。
- 社内(上司): 基本は様子見。上司が使ってきたら、同じくらいの温度感で返す「ミラーリング」が正解です。
- 社外(親しい関係): 季節の挨拶などにワンポイントなら効果的。
- 社外(新規・謝罪): 絶対NG。真剣さが伝わらず、不信感に繋がります。
ハートやビックリマークの印象
絵文字の種類によっても受け取り方は大きく変わります。
例えば「!」の絵文字(❗)。ガラケー時代からの名残で使いがちですが、赤くて太いビックリマークは、今の若い世代やPC画面で見ると「威圧的」「怒っている」と捉えられることがあります。強調したい場合は、普通のテキストの「!」を使うか、どうしても絵文字なら色味の少ないものを選ぶのが無難です。
また、「ハート(❤️)」はビジネスでは誤解を招く元です。感謝を伝えたい場合でも、異性・同性を問わず避けた方が賢明でしょう。「星(✨)」や「お辞儀(🙇♂️)」あたりが、角が立たず使いやすいラインかなと思います。
おじさん構文と思われないコツ
最近よく耳にする「おじさん構文」。文章の語尾すべてに何らかの絵文字をつけたり、汗マーク(💦)を多用したりするスタイルは、若手社員から少し冷ややかな目で見られているかもしれません。
絵文字はあくまで「スパイス」です。料理全体(文章)を埋め尽くすのではなく、最後の「お疲れ様でした☕」のように、文末に一つ添えるくらいが最もスマートで知的な印象を与えます。
辞書登録で爆速入力する方法
ショートカットキーすら面倒くさい!という効率重視の方には、IME(日本語入力)の「単語登録」をおすすめします。
登録例
・読み:「すみません」 → 変換候補:「申し訳ございません🙇♂️」
・読み:「しょう」 → 変換候補:「承知いたしました👍」
こうしておけば、普段通りタイピングして変換するだけで、自然と絵文字入りの丁寧な文章が出来上がります。「emoji」という概念すら意識せずに使えるので、究極の時短テクニックと言えるかもしれません。
時候の挨拶に取り入れるテクニック
私が特におすすめしたいのが、季節の挨拶への活用です。定型文になりがちな冒頭の挨拶も、絵文字が一つあるだけでパッと華やかになります。
- 春:桜の便りが聞かれる季節となりました🌸
- 夏:暑い日が続きますが、ご自愛ください🎐
- 秋:実りの秋、貴社の益々のご発展をお祈りします🍁
- 冬:寒さ厳しき折、温かくしてお過ごしください⛄
これなら「ふざけている」とは思われず、「気遣いのできる人だな」というプラスの印象に繋がることが多いですよ。
Outlookの絵文字の出し方まとめ
Outlookでの絵文字活用は、単なる装飾ではなく、デジタルの冷たいやり取りに人間味を足す「潤滑油」のようなものです。
まずは「Win + .」のショートカットをマスターして、技術的な「出し方」のハードルを下げてしまいましょう。その上で、相手との関係性を見極めながら、少しずつ絵文字を取り入れてみてください。文字化けなどのリスクも理解した上で使えば、きっとあなたのメールコミュニケーションはもっと円滑で楽しいものになるはずです。ぜひ今日の一通から、小さな「👍」を試してみてくださいね。

