外出先や移動中にふと大事なメールのことが気になって、手持ちのスマートフォンからOutlookの転送設定を確認しようとした経験はありませんか。Outlookの転送設定をスマホのアプリで行おうとしてもメニューが見つからず、やり方がわからないまま困ってしまう方は非常に多いです。iPhoneやAndroidのアプリ内を探しても設定項目がどこにあるのか見当たらず、結局できないのかと諦めてしまう前に、実はブラウザを使うという解決策が残されています。

- Outlookアプリで転送設定ができない技術的な理由
- スマホのブラウザでPC版画面を表示させる裏技
- 個人用と法人用アカウントごとの具体的な設定手順
- エラーや認証ループで設定できない時の対処法
Outlookの転送設定をスマホで行うための基礎
まずは、なぜアプリ内で設定が見当たらないのか、そしてどうすればスマホから設定画面にたどり着けるのか、その基本的な仕組みと準備についてお話ししますね。
Outlookアプリで転送設定ができない理由
皆さんが普段使っているスマホ版のOutlookアプリですが、実はこれ、メールを見るための機能に特化して作られているんです。メールの自動転送というのは、私たちのスマホの中で行われているのではなく、もっと大元のサーバー側で処理される仕組みになっています。
そのため、アプリ自体にはサーバーの深い部分の設定をいじる機能(API)が完全には開放されていないんですね。「なんでこんな便利な機能がないの?」と不思議に思うかもしれませんが、これはアプリの不具合ではなく仕様なんです。Microsoftも現在はWebベースの技術への統合を進めていますが、現状のモバイルアプリではまだ「閲覧特化」という位置づけが変わっていないのが実情です。
アプリで探しても「転送」メニューは見つかりません。これは故障ではなく、元々機能が実装されていないためです。
スマホでPC版サイトを表示する重要性
ではどうするかというと、SafariやChromeなどの「Webブラウザ」を使います。ただし、普通にアクセスするだけではダメなんです。スマホでアクセスすると、自動的に「モバイル向け」の簡易ページが表示されてしまい、ここでも肝心の転送設定メニューが省略されていることが多いんですよ。
ここで重要になるのが、ブラウザの機能を使って無理やり「PC版サイト(デスクトップ用サイト)」を表示させることです。これにより、パソコンで見ているのと同じ全機能が使える画面を、スマホの小さな画面上に呼び出すことができます。
個人と法人アカウントによる設定の違い
Outlookと一口に言っても、私たちがプライベートで使っている無料の「Outlook.com(個人用)」と、会社や学校から支給されている「Microsoft 365(法人用)」では、設定画面の入り口や中身が全く違います。
| 項目 | 個人用 (Outlook.com) | 法人用 (Microsoft 365) |
|---|---|---|
| 主なドメイン | @outlook.com, @hotmail.com | @会社名.co.jp など |
| アクセス先 | outlook.live.com | outlook.office.com |
| 主な壁 | 本人確認(SMS認証) | 管理者による制限 |
自分がどちらのアカウントを使っているかを把握しておかないと、存在しないメニューを探して迷子になってしまうので注意が必要ですね。
転送設定時の認証ループを回避する方法
個人用アカウントでよくあるトラブルが、設定を変更しようとすると「本人確認」の画面が何度も出てきて先に進めない、いわゆる「認証ループ」です。セキュリティがしっかりしている証拠でもあるんですが、急いでいる時は本当に困りますよね。
これはスマホのブラウザが持つクッキーやトラッキング防止機能が悪さをしていることが多いです。もしこのループに陥ったら、ブラウザの「プライベートブラウズ(シークレットモード)」を使ってみてください。これだけで嘘のようにすんなり通ることがありますよ。
エラー550で転送できない原因と対策
一方、法人用アカウントで設定できたはずなのに、後から「Access Denied(拒否されました)」というエラーメール(550 5.7.520)が届くことがあります。
これは会社の管理者が情報漏洩を防ぐために、外部への自動転送を禁止しているケースがほとんどです。
この場合、残念ながら自分の操作だけではどうにもなりません。会社のIT担当者に連絡して、「業務で必要なので転送を許可してください」とお願いする必要があります。
Outlookの転送設定をスマホで完結させる手順

ここからは、実際にスマホのブラウザを使って設定を完了させるまでの具体的なステップを解説していきます。画面は小さいですが、手順通りにやれば必ずできますよ。
個人用Outlook.comの設定ステップ
まずはプライベートで使っている@outlook.comなどのアカウントの場合です。
- SafariやChromeで「outlook.live.com」にアクセスし、ログインします。
- ブラウザのメニューから「デスクトップ用Webサイトを表示(PC版サイト)」を選択します。これで画面がパソコンと同じ見た目になります。
- 画面右上の歯車アイコン(設定)をタップします。(小さいので拡大してタップしましょう)
- 設定パネルの一番下にある「Outlookのすべての設定を表示」をタップします。
- 「メール」>「転送」へと進みます。
- 「転送を有効にする」にチェックを入れ、転送先のメールアドレスを入力して保存します。
「転送されたメッセージのコピーを保持する」には必ずチェックを入れておきましょう。これがないと、Outlook側にメールが残らず、転送トラブル時にメールが消えてしまいます。
法人用Microsoft 365の設定ステップ
次に、会社や学校のアカウントの場合です。メニュー構成が少し複雑な場合があります。
- 「portal.office.com」または「outlook.office.com」にアクセスし、ログインします。
- 同様にブラウザ機能で「PC版サイト」を表示させます。
- 右上の歯車アイコンから「Outlookのすべての設定を表示」を開きます。
- 「メール」>「転送」があればそこで設定します。
- もし「転送」がない場合は、「メール」>「ルール」を選択し、「新しいルールを追加」から作成します。アクションで「指定のアドレスに転送する」などを選びましょう。
特定のメールのみ転送するルールの活用
「全てのメールを転送すると通知がうるさい!」という場合は、条件を絞って転送することも可能です。これを「仕分けルール」と呼びます。
例えば、「上司からのメールだけ」や「件名に【緊急】と入っているものだけ」を転送するように設定できます。PC版サイトを表示していれば、スマホからでもこの高度なルール作成が可能です。「条件」の項目で差出人や件名を指定し、「アクション」で転送を選ぶだけなので、意外と簡単ですよ。
転送メールが届かない時のチェックリスト
設定したはずなのにメールが届かないときは、以下のポイントを確認してみてください。
- 転送先の「迷惑メールフォルダ」に入っていませんか?
- 「リダイレクト」ではなく「転送(Forward)」を選んでいますか?(リダイレクトは便利ですが、スパム扱いされやすいです)
- 会社の管理者にブロックされていませんか?(エラーメールが返ってきていないか確認)
自動転送に潜むセキュリティリスク
最後に少しだけ真面目な話を。自動転送は便利ですが、もしアカウントが乗っ取られた場合、犯人がこっそり転送設定をして情報を盗み見るといった手口に使われることもあります。
特に会社のメールを個人のGmailなどに転送するのは、コンプライアンス違反になるケースも多いです。安全のためには、転送設定をするよりも、公式のOutlookアプリにアカウントを追加して直接メールを見るほうが、セキュリティ的にも推奨されています。
Outlookの転送設定はスマホのブラウザで

結論として、Outlookの転送設定はスマホアプリではできませんが、ブラウザでPC版サイトを開くというひと手間を加えることで解決できます。
最初は画面が小さくて操作しづらいかもしれませんが、一度設定してしまえば後は自動で動いてくれます。ぜひこの方法で、大事なメールを見逃さない快適な環境を作ってみてくださいね。
※本記事の情報は一般的な設定手順に基づくものです。組織のポリシーや仕様変更により手順が異なる場合があります。正確な情報はMicrosoft公式サイトをご確認ください。

