Outlookでメールを送ろうとしたとき、相手の在席状況を示す緑の丸が表示されないことってありますよね。特にTeamsにはログインしているのにオフラインと表示されたり、急にステータスがグレーになって直し方に戸惑うことも多いはずです。白い丸の意味がわからず不安になったり、New OutlookとTeamsのプレゼンス連携がうまくいかないという声もよく耳にします。ここではIM Providersのレジストリ設定など少し深い部分も含めて解説していきます。

- ステータスアイコンの色が持つ意味と表示されない原因
- New OutlookとTeamsの連携における特有の課題
- キャッシュクリアや再起動順序による具体的な対処法
- レジストリ修正など上級者向けのトラブルシューティング
Outlookの緑の丸が表示されない原因と色の意味
まずは、なぜOutlookで相手のステータスが表示されなくなってしまうのか、その根本的な原因を掘り下げていきましょう。単なる不具合に見えても、実はOutlookやTeamsのバージョン、そして表示されるアイコンの色によって、対処すべきポイントが全く異なってくるんです。
Outlookの白い丸の意味とオフラインの理由
Outlookの連絡先やメール画面で、相手のアイコンの横に「白い丸」が表示されている場合、それは基本的に「オフライン」または「非アクティブ」な状態を意味しています。技術的な視点で見ると、これはOutlookがTeamsからステータス情報を全く受け取れていないか、あるいは相手が本当にTeamsに接続していない状態です。
よくあるのが、単に相手がPCをシャットダウンしているか、スリープモードに入ってから5分以上経過しているケースです。しかし、相手が明らかに仕事中であるにもかかわらず白い丸が表示される場合は、自分のPC上でTeamsが起動していないことが主な原因です。
ここがポイント
Outlookは自分自身でステータスを判断しているわけではなく、バックグラウンドで動いているTeamsに「あの人は今どうしてる?」と聞きに行っています。そのため、Teamsが起動していないと、Outlookは情報を取得できず、結果として「白丸(=情報なし)」を表示してしまうのです。
ステータスがグレーになる不具合の直し方
白丸よりも厄介なのが、ステータスが「グレー(または×印)」になってしまう現象です。これは「ステータス不明」を意味しており、システム的にはプレゼンス情報の取得そのものに失敗している通信エラーの状態と言えます。
私が調べたところ、このケースではOutlookとTeamsの間の連携設定が切れているか、Windowsのシステム設定(レジストリ)レベルで情報の受け渡しがうまくいっていない可能性が高いです。特に、従来のClassic Outlookを使用している場合、COMアドインという機能が無効化されていたり、ユーザーID(UPN)が一致していないと、このグレー表示が頻発します。
New OutlookでTeamsのプレゼンスが出ない
最近利用者が増えている「新しいOutlook(New Outlook)」ですが、実はこれ、従来のOutlookとは中身が全く別物なんです。従来版がWindowsの深い部分(COMアドインやレジストリ)を使ってTeamsと連携していたのに対し、New OutlookはWeb技術(WebView2)をベースに作られています。
そのため、これまでのトラブルシューティングで有効だった「レジストリの修正」や「アドインの再有効化」といった手法が、New Outlookでは全く効果がないということが起こり得ます。New Outlookにおいてプレゼンスが表示されない場合、ローカルのPC設定よりも、クラウド側の同期状態や、Teamsアプリ側での「Officeとの連携設定」がより重要になってきます。
注意点
「新しいOutlookを試す」のスイッチをオンオフして行ったり来たりしていると、設定ファイルが整合性を失い、プレゼンス表示がおかしくなることがあります。
Teamsにログインしているのにオフラインの謎
「Teamsのアプリ上ではチャットもできるしオンラインになっているのに、Outlookで見ると自分がオフライン(白丸)になっている」という矛盾した現象、これも非常によくあるトラブルです。
この原因の多くは、TeamsとOutlookの間の「ハンドシェイク(握手)」が失敗していることにあります。具体的には、Teamsの設定にある「TeamsをOfficeのチャットアプリとして登録する」という機能が、見た目上はオンになっていても、内部的に正しく機能していないケースです。この場合、Windows OSはTeamsを「現在のプレゼンス提供元」として認識できておらず、Outlookは誰にステータスを聞けばいいのか分からない状態になっています。
社外の人のステータスが見えない場合の原因
社内の同僚のステータスは見えているのに、社外の人(ゲストや外部アクセスのユーザー)だけステータスが表示されない場合、これは不具合ではなく「仕様」や「プライバシー設定」である可能性が高いです。
組織の設定(管理者が管理するTeams管理センターの設定)で、外部ドメインとのプレゼンス共有が許可されていない場合、どれだけ設定を見直してもステータスは表示されません。また、相手側がプライバシー設定でステータスを公開しないようにしている場合も同様です。こればかりはPCの設定変更では解決できないため、メールなどで直接状況を確認するのが確実ですね。
Outlookで緑の丸が表示されない時の完全対処法

原因がなんとなく見えてきたところで、ここからは具体的な解決手順をご紹介します。簡単な操作で直るものから、少し専門的な操作が必要なものまで段階を追って解説しますので、順番に試してみてください。
初級編:Teamsの再起動と設定確認の手順
多くのトラブルは、実は「再起動の順序」と「設定の入れ直し」だけで解決します。まずは以下の手順を試してみてください。
正しい起動順序
- OutlookとTeamsを両方とも完全に終了します(タスクトレイのアイコンも右クリックして終了させてください)。
- 先にTeamsを起動し、サインインが完了して自分のアイコンに緑のチェックが付くのを待ちます。
- その後にOutlookを起動します。
この順序を守ることで、Outlookが起動時にTeamsを正しく認識できるようになります。
次に、Teamsの設定確認です。Teamsの設定メニュー(「設定とその他」など)を開き、「一般」タブにある「TeamsをOfficeのチャットアプリとして登録する」というチェックボックスを探してください。もしチェックが入っていなければ入れます。すでに入っている場合でも、一度チェックを外してTeamsを再起動し、もう一度チェックを入れてから再起動するという「トグル操作(入れ直し)」を行うことで、設定が上書きされて直ることがよくあります。
中級編:Teamsのキャッシュをクリアする方法
設定を見直しても直らない場合、過去の古いデータ(キャッシュ)が悪さをしている可能性があります。TeamsとOutlookはパフォーマンスを上げるためにデータを一時保存していますが、これが壊れると表示不具合に繋がります。
特に「新しいTeams(New Teams)」を使っている場合、キャッシュの保存場所が以前とは異なっているので注意が必要です。
| Teamsの種類 | キャッシュフォルダのパス |
|---|---|
| Classic Teams | %appdata%\Microsoft\Teams |
| New Teams | %localappdata%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Microsoft\MSTeams |
エクスプローラーのアドレスバーに上記のパスを入力して移動し、フォルダ内のファイルを削除してみてください(念のためTeamsは終了してから行ってください)。また、Outlook側にも「RoamCache」というキャッシュがあり、%localappdata%\Microsoft\Outlook\RoamCacheの中身を削除することで改善する場合もあります。
上級編:レジストリのIM Providersを修正
ここからは少し上級者向けの内容になりますが、Classic Outlookを使っていてどうしても直らない場合の切り札です。Windowsのレジストリ設定を確認します。
Outlookは起動時に、レジストリのHKEY_CURRENT_USER\Software\IM ProvidersにあるDefaultIMAppという値を読みに行きます。ここが「Teams」になっているのが正常ですが、環境によっては「MsTeams」に書き換わっていたり、他のアプリ名になっていることがあります。
レジストリ操作の注意
レジストリの編集はシステムに重大な影響を与える可能性があります。必ずバックアップを取ってから、自己責任で慎重に行ってください。
もしNew Teamsを使用していて不具合があるなら、この値を一時的に書き換えてみる(例:MsTeamsに変えてみる、またはTeamsに戻してみる)といった試行錯誤が解決の糸口になることがあります。
アカウントのUPN不一致を確認して解決する
意外と見落としがちなのが、OutlookとTeamsで「微妙に違うアカウント」を使ってしまっているケースです。
企業のドメイン変更やメールアドレス変更があった直後などに多いのですが、Outlookには「yamada@old-domain.com」でログインし、Teamsには「yamada@new-domain.com」でログインしているような状態です。システム上、これらは別人とみなされるため、連携がうまくいきません。
Outlookの「ファイル」>「Officeアカウント」で表示されるメールアドレスと、Teamsのプロフィール画面のメールアドレスが、大文字小文字を含めて完全に一致しているか確認しましょう。異なっている場合は、一度サインアウトして、正しいアカウントで統一してログインし直す必要があります。
Outlookの緑の丸が表示されない問題のまとめ

今回は、Outlookで緑の丸が表示されない原因と、その対処法について解説してきました。最後に要点を振り返ってみましょう。
まとめ
- アイコンの意味を知る:白はオフラインや起動忘れ、グレーは連携エラーの可能性大。
- New Outlookの特性:レジストリよりもクラウド同期やアプリ設定が鍵を握る。
- 基本の対処:Teamsを先に起動し、「Officeのチャットアプリとして登録」を入れ直す。
- 高度な対処:キャッシュのクリアや、IDの一致確認を行う。
「Outlook 緑の丸 表示されない」というトラブルは、業務の効率を落とす地味ながら痛い問題です。まずは焦らず、Teamsの再起動や設定のチェックから始めてみてください。この記事が、皆さんの快適なコミュニケーション環境を取り戻す手助けになれば嬉しいです。

