ある日突然、仕事やプライベートで使っているOutlookが起動しなくなると本当に焦りますよね。特に画面に「Microsoft Outlook を起動できません。Outlook ウィンドウを開けません。このフォルダーのセットを開けません。」なんていう難しいエラーメッセージが表示されると、大事なメールデータや連絡先がすべて消えてしまったんじゃないかと不安になるかなと思います。サーバーとの接続の問題なのか、それともファイル自体が壊れてしまったのか、原因がすぐには分からないのも困りものです。実はこれ、設定ファイルのちょっとした不具合やデータファイルの破損が原因で起こることが多いトラブルなんです。今回は、そんな厄介な状況に直面している方のために、私が実際に試してみて効果があった直し方や、試すべき手順を分かりやすくまとめてみました。

- Outlookが起動しないエラーの主な原因と仕組みが分かります
- ナビゲーション設定をリセットして解決する簡単な方法を知ることができます
- 専用ツールを使ったデータファイルの修復手順を詳しく理解できます
- プロファイルの再作成など状況に応じた適切な対処法が身につきます
Outlookでこのフォルダーのセットを開けませんの対策
まずは、このエラーがなぜ発生するのかという基本的な部分と、比較的簡単に試せる初期の対処法について見ていきましょう。パソコンの再起動だけで直ることもありますが、それでもダメな場合に試してほしい手順を順を追って解説します。
エラーが出る原因とメッセージの意味
Outlookを使おうとしたときに表示される「このフォルダーのセットを開けません」というメッセージですが、これにはいくつかのパターンがあるようです。よくあるのが「Outlook ウィンドウを開けません」とセットになっているケースですね。
このエラー、実はメールデータそのものが消滅したというよりは、「Outlookが画面を表示するための設定ファイルをうまく読み込めない」とか「データファイルにアクセスしようとしたけど何かに邪魔されている」という状態を指していることが多いんです。
主な原因の例
- 画面左側のナビゲーションペイン(フォルダー一覧)の設定ファイルが壊れている
- Outlookのデータファイル(PSTやOST)が他のアプリにロックされている
- プロファイル情報(アカウント設定の集合体)に不整合が起きている
専門的な言葉だと「XMLファイルの破損」なんて言われたりしますが、要するに「画面を描画する準備が整わなかったから起動を中止したよ」というOutlookからの合図だと捉えると、少し冷静になれるかもしれません。
コマンドでナビゲーションを初期化
このエラーが出たときに、まず最初に試してほしいのが「ナビゲーションペインのリセット」です。これは本当に効果的で、私もこれで何度も助けられました。壊れてしまった画面設定用のファイルを、コマンド一発で初期状態に戻す方法です。
やり方はとてもシンプルです。
- キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」という小さなウィンドウを出します。
- 名前の欄に
outlook.exe /resetnavpaneと入力します。 - 「OK」をクリックします。
入力時の注意点
「outlook.exe」と「/resetnavpane」の間には、必ず半角スペースを入れてください。これがないとエラーになって実行できません。
もしこれでOutlookが無事に起動したら、原因は「ナビゲーションペイン設定ファイルの破損」だったということになりますね。お気に入りフォルダーの登録などは消えてしまいますが、メールデータは無事なので安心してください。
セーフモードでアドインを確認する
設定のリセットでもダメな場合、次に疑うべきは「アドイン」です。便利機能を追加するアドインが、何かの拍子にOutlookの起動を邪魔していることがあります。
これを確かめるには、Outlookを「セーフモード」で起動してみましょう。セーフモードとは、余計な機能を一切読み込まずに最小限の構成で立ち上げる診断モードのことです。
手順は先ほどと似ています。
- 「Windowsキー」+「R」を押します。
- 今度は
outlook.exe /safeと入力して「OK」を押します。 - プロファイルの選択画面が出たら、そのまま「OK」で進みます。
もしセーフモードなら起動できるという場合は、普段使っているアドインのどれかが悪さをしている可能性が高いです。「ファイル」>「オプション」>「アドイン」から、怪しいアドインを一つずつ無効にして犯人を特定していく作業が必要になりますね。
タスクマネージャーでプロセス終了
意外と盲点なのが、「Outlookが裏でまだ動いている」というケースです。画面上は閉じているのに、バックグラウンドで「ゾンビプロセス」として残ってしまっていると、新しく起動しようとしたときに「ファイルが使用中です」となってエラーになることがあります。
これを解消するには、タスクマネージャーを使います。
- キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押してタスクマネージャーを開きます。
- 「プロセス」タブの中から「Microsoft Outlook」や「outlook.exe」を探します。
- 見つけたら右クリックして「タスクの終了」を選びます。
完全にプロセスが消えたのを確認してから、もう一度Outlookアイコンをクリックしてみてください。これであっさり起動することもあるので、試してみる価値は大いにありますよ。
データファイルの場所とロックを確認
最近多いトラブルの原因として、OneDriveなどのクラウド同期ツールとの競合があります。Outlookのデータファイル(PSTファイル)が「ドキュメント」フォルダなどにあって、それをOneDriveが一生懸命バックアップしようとしている最中だと、Outlook側からアクセスできずにエラーになることがあるんです。
PSTファイルの置き場所に注意
データファイルがOneDriveの同期対象フォルダに入っている場合は、同期を一時停止するか、同期対象外の場所にファイルを移動することを検討したほうが良いかもしれません。Microsoftもネットワークドライブや同期フォルダへの配置は推奨していないようです。
Outlookのこのフォルダーのセットを開けませんを直す

ここまでの基本的な対処法でも解決しない場合は、もう少し踏み込んだ修復作業が必要になってきます。少し難しそうに感じるかもしれませんが、専用ツールを使ったり設定を作り直したりすることで解決できる可能性は高いので、諦めずにやってみましょう。
SCANPSTを実行して修復する
Outlookには、データファイル(PSTやOST)の破損を診断して直してくれる「受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)」という強力な味方が隠されています。これを使うことで、ファイル内部の整合性を整えることができます。
ただ、このツール、隠し場所がちょっと分かりにくいんです。Officeのバージョンによって場所が違うのですが、一般的には以下のフォルダのどこかにあります。
| Officeバージョン | フォルダパスの例 |
|---|---|
| Microsoft 365 / 2019 / 2021 | C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16 |
| Outlook 2016 | C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16 |
| Outlook 2013 | C:\Program Files\Microsoft Office 15\root\office15 |
エクスプローラーでこの場所を開き、「SCANPST.EXE」を見つけてダブルクリックします。あとは参照ボタンから自分のデータファイルを選んで「修復」ボタンを押すだけです。
修復する前には必ずバックアップを取るようにツール側でも促されますが、念のため自分でもコピーを取っておくと安心ですね。場合によっては複数回実行しないと完全に直らないこともあるそうです。
新しいプロファイルを作成する方法
データファイルの修復でもダメなら、Outlookの「プロファイル」自体が壊れている可能性が高いです。プロファイルとは、メール設定の情報をまとめた箱のようなものです。これを新しく作り直して、そこにメールデータを読み込ませる方法が最終手段として有効です。
手順は以下の通りです(Windowsのコントロールパネルから行います)。
- コントロールパネルを開き、「Mail (Microsoft Outlook)」をクリックします。
- 「プロファイルの表示」をクリックし、「追加」ボタンを押します。
- 新しいプロファイル名(例: Outlook_Newなど)を入力して「OK」します。
- 画面の指示に従ってメールアカウントの設定(メールアドレスとパスワードの入力)を行います。
- 設定が終わったら、「常に使用するプロファイル」で新しく作ったプロファイルを選択して「OK」で閉じます。
これでOutlookを起動すると、まるで初めてインストールしたときのような状態で立ち上がります。サーバーにあるメールは自動的に同期されますし、古いメールデータが必要な場合は後からインポートすることも可能です。
互換モードの設定ミスを解除する
これは意外な落とし穴なんですが、過去にトラブル対応をした際などに、誤ってOutlookを「互換モード」に設定してしまっているケースがあります。Windows 10や11を使っているのに、無理やりWindows 7や8のモードで動かそうとすると、不具合の原因になります。
確認方法は簡単です。
- Outlookの実行ファイル(outlook.exe)を右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「互換性」タブをクリックします。
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックが入っていないか確認します。
もしチェックが入っていたら、必ず外して「OK」を押してください。これだけであっさり起動するようになることも珍しくありません。
XMLファイルを手動で削除する手順
最初にご紹介した /resetnavpane コマンドが効かない場合、原因となっているXMLファイルを手動で探し出して削除するという荒療治もあります。
このファイルは隠しフォルダの中にあるので、エクスプローラーの設定で「隠しファイル」を表示するようにしてから探す必要があります。
ファイルの場所(例)
C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Outlook[プロファイル名].xml
この場所にあるXMLファイルを削除(または名前を変更)してからOutlookを起動すると、Outlookが自動的に新しいXMLファイルを作り直してくれます。ちょっと上級者向けの手順ですが、どうしても直らないときには試してみる価値があります。
Outlookでこのフォルダーのセットを開けませんの結論

「このフォルダーのセットを開けません」というエラーは、一見すると絶望的なメッセージに見えますが、その多くは「設定ファイルのリセット」や「データファイルの修復」、そして「プロファイルの再作成」で解決できることがほとんどです。
私も最初は焦りましたが、一つずつ可能性を潰していくことで、無事に元の環境を取り戻すことができました。まずは焦らずに、以下の順番で試してみてください。
- プロセスを完全に終了させて再起動
outlook.exe /resetnavpaneコマンドの実行- セーフモードでの切り分け
- SCANPSTでの修復
- プロファイルの新規作成
これらを行っても解決しない場合や、操作に不安がある場合は、無理をせず専門家やマイクロソフトのサポートに相談することをお勧めします。大切なデータを守るためにも、慎重に対応していきましょう。
免責事項
本記事の情報は執筆時点での一般的な解決策をまとめたものです。操作によってはデータ損失のリスクも伴いますので、実行の際は必ずバックアップを取り、自己責任で行ってください。ご自身の判断で難しいと感じた場合は、専門業者への依頼を強く推奨します。

