Outlookでメールを作成していると、急に画面上に矢印や四角、あるいは点といった記号が表示されて驚いた経験はないでしょうか。これらは編集記号と呼ばれるもので、文章のレイアウトを整えるためには便利な機能ですが、純粋に文字だけを確認したい時には少々邪魔に感じてしまうこともありますね。特に「Outlookの改行マークを消す」方法を探している方は、ショートカットキーの誤操作が原因であることも多いですし、MacやNew Outlookなど環境によって操作が異なるため混乱しやすい部分でもあります。また、時には改行が勝手に消える現象や、印刷時にこれらの記号がどうなるのかといった不安をお持ちの方もいるかもしれません。私自身も最初は設定の場所がわからず困惑したことがありますが、実はこれらは簡単な設定ですぐに制御できるものなのです。

- WindowsやMacなど環境ごとに異なる改行マークの消し方
- ショートカットキーを使って一瞬で表示を切り替えるテクニック
- 矢印や点など特定の記号だけを選んで非表示にする詳細設定
- 設定が保存されないトラブルや勝手に改行が消える問題の解決策
Outlookの改行マークを消す手順とショートカット
Outlookを使っていると、意図せず表示されてしまった編集記号に戸惑うことがよくあります。ここでは、最も基本的な「Outlookの改行マークを消す」ための具体的な操作手順を、お使いの環境や状況に合わせて解説していきます。手っ取り早いショートカットから、細かい設定変更までを見ていきましょう。
一瞬で編集記号を非表示にするショートカット
最も手軽で、かつ多くのユーザーが求めている解決策がショートカットキーの使用です。実は、画面が突然記号だらけになる原因の多くは、タイピング中に偶然このキーを押してしまったことにあります。
Windows版のOutlook(Classic版およびNew Outlook)をお使いの場合、編集記号の表示・非表示を切り替えるショートカットは以下の通りです。
このキーの組み合わせを一度押すだけで、画面上の「¶(段落記号)」やその他の記号が一斉に消えるはずです。もし消えない場合は、カーソルがメール本文(メッセージの入力欄)にあることを確認してから再度試してみてください。
テンキー(数字キーパッド)の「8」では反応しないことが多いので、必ずキーボード上段の数字キーを使ってくださいね。
Outlookの矢印を消すタブ設定の方法
改行マークは消したいけれど、タブキーを押したときに出る「右向きの矢印(→)」だけが気になる、あるいは逆にこれだけ消したいというケースもあります。この矢印はタブによるインデント(字下げ)を意味していますが、以下の手順で個別に制御できます。
WindowsのClassic版Outlookの場合、少し奥まった設定画面にアクセスする必要があります。
- メール作成画面(新規メール)を開きます。
- 「ファイル」タブではなく、「書式設定」タブなどが表示されているリボンを確認します。
- 「ファイル」>「オプション」>「メール」>「編集オプション」ボタンをクリックします。
- 表示されたダイアログの「表示」を選択します。
- 「常に画面に表示する編集記号」という項目の中に「タブ」というチェックボックスがあります。
このチェックを外すことで、全体の編集記号表示モードに関わらず、タブの矢印だけを非表示にすることが可能です。逆に、ここがチェックされていると、ショートカットキーを押しても矢印だけは消えずに残ってしまいます。
Outlookの点や四角を消すスペース設定
文章の中に無数にある「・(中黒)」や「□(四角)」は、それぞれ半角スペースと全角スペースを表しています。これらが表示されていると、まるで文字化けしたかのように見えて不安になりますが、単なる編集記号ですので安心してください。
これらを消す場合も、先ほどと同じ「編集オプション」の画面を使用します。
| 記号 | 意味 | 設定項目 |
|---|---|---|
| ・(点) | 半角スペース | 「スペース」のチェックを外す |
| □(四角) | 全角スペース | 「スペース」のチェックを外す(日本語環境特有) |
特に全角スペースの四角いマークは目立ちやすいため、気になる方はこの設定を確認してみてください。「すべての編集記号」のチェックを外してもこれらが消えない場合は、個別のチェックボックスがオンになっている可能性が高いです。
New Outlookでの表示設定とボタンの場所
最近普及が進んでいる「New Outlook for Windows」や、ブラウザで使う「Outlook on the Web (OWA)」では、画面のデザインが大きく変わり、ボタンが見つけにくくなっています。「書式設定タブが見当たらない」と困っている方も多いのではないでしょうか。
New Outlookでは、編集記号のボタンは「隠れたメニュー」の中に配置されています。
新規メール作成画面のリボン右端にある「…(その他のオプション)」をクリックし、「書式設定」>「段落記号の表示/非表示(¶)」を選択します。
また、New OutlookはWeb技術をベースにしているため、設定がブラウザのキャッシュや一時ファイルに依存することがあります。もしボタンが見つからない場合は、ウィンドウの幅を広げてみるか、リボンの表示モードを「クラシック」から「シンプル」などに切り替えて探してみてください。
Mac版Outlookで編集記号を制御する
Macをお使いの方にとって、Windows版の解説記事はショートカットキーが違うため参考にならないことがありますよね。Mac版Outlookでも編集記号のオン・オフは可能ですが、キー配列が異なります。
Mac版での基本的なショートカットは以下の通りです。
ただし、Macには「Legacy Outlook(従来版)」と「New Outlook for Mac」の2つのモードがあり、New Outlookモードではリボンのボタン配置が変わっています。もしショートカットが効かない場合は、メニューバーの「表示」や、メール作成ウィンドウのツールバーにある「…」ボタン内を探してみてください。
macOSのバージョンや他のアプリの設定によっては、Command + 8 が別の機能(仮想デスクトップの切り替えなど)に割り当てられていて反応しないことがあります。
Outlookの編集記号が印刷される誤解を解く
「このまま印刷したら、改行マークや矢印まで紙に出力されてしまうのでは?」と心配される方が非常に多いですが、基本的にその心配はありません。
これらの編集記号は「不可視文字(Non-printing characters)」と呼ばれ、画面上で編集を助けるためだけに表示されているものです。したがって、通常通り印刷したり、PDFに変換したりしても、これらの記号はきれいさっぱり消えた状態で出力されます。
ただし、もし印刷プレビュー画面を見ても記号が表示されている場合は、それは編集記号ではなく、記号として入力された「文字」である可能性があります。その場合は手動で削除する必要があります。
Outlookの改行マークを消す時のトラブル対処

基本的な操作を行っても解決しない場合や、逆に「改行そのものが消えてしまう」といった現象に悩まされることもあります。ここでは、「Outlookの改行マークを消す」操作に関連して発生しがちなトラブルとその解決策を深掘りします。
設定が保存されず記号が消えない場合
「毎回ショートカットで消しているのに、Outlookを再起動するとまた表示されている」という現象は非常にストレスが溜まりますね。これは、Outlookの標準テンプレート設定が上書きされているか、特定のアドイン(拡張機能)が悪さをしている可能性があります。
まず確認すべきは、「編集オプション」ダイアログ内の「すべての編集記号」のチェックが外れているかです。ここがチェックされていると、いくらリボン上のボタンでオフにしても、次回起動時に設定が復活してしまいます。
それでも直らない場合は、アドインの影響を疑いましょう。「ファイル」>「オプション」>「アドイン」から、最近追加した覚えのないアドインを無効化してみるのも一つの手です。また、企業でパソコンを使用している場合は、システム管理者によって設定が固定(グループポリシーで制御)されているケースもあり、その場合はユーザー側での変更が難しいこともあります。
Outlookの改行が勝手に消える現象の解決
ここまでは「マーク(表示)を消したい」という話でしたが、逆に「メール本文の改行が勝手に消えてしまい、文章が繋がってしまう」というトラブルも、「改行 消す」という検索キーワードには含まれています。
これはOutlookの「テキスト形式」メールにおける仕様が原因です。Outlookには「テキスト形式メッセージ内の余分な改行を削除する」という機能がデフォルトでオンになっています。
解決策:
受信メールの上部に表示される「余分な改行が削除されました」という情報バーをクリックし、「改行を復元する」を選択します。
恒久的にこの機能をオフにするには、「ファイル」>「オプション」>「メール」の設定内にある「メッセージ形式」セクションで、該当するチェックボックスを外してください。これで、意図した通りのレイアウトでメールが読めるようになります。
返信時に編集記号が表示される理由
「新規メールを作成するときは綺麗な画面なのに、受信したメールに返信しようとすると改行マークが出てくる」という不思議な現象に遭遇することがあります。
これは、元のメールの形式が影響しています。相手が「テキスト形式」でメールを送ってきた場合、こちらが返信する際も自動的にテキスト形式のエディタが起動します。テキスト形式では、HTML形式(リッチテキスト)とは異なる表示設定が適用されることがあるため、普段の設定と異なって見えるのです。
返信画面で「書式設定」タブを開き、メールの形式を「HTML」に変更することで、いつもの慣れ親しんだ編集画面に戻すことができますよ。
Outlookの改行マークを消す方法の総括

Outlookの改行マークや編集記号は、文書構造を理解するためには有用なツールですが、不要な時は視覚的なノイズになりがちです。今回ご紹介したように、Ctrl + Shift + 8(MacならCommand + 8)というショートカットを覚えておくだけで、大半のストレスは解消されます。
それでも消えない「矢印」や「点」については、編集オプションの奥にあるチェックボックスを確認してみてください。これらの設定を使いこなすことで、Outlookでのメール作成画面を自分にとって最も見やすく、集中できる環境にカスタマイズできるはずです。まずは一度、ショートカットキーを試してみることから始めてみてくださいね。

