Cドライブの容量がいつの間にか圧迫されていて驚いたことはありませんか。原因を調べてみるとOutlook Loggingというフォルダが肥大化していてどうすればいいのか困っている方も多いはずです。実はこれOutlookのトラブルシューティング機能が記録しているログファイルが勝手に増え続けていることが原因かもしれません。削除しても大丈夫なのか、設定を無効化するにはどうすればいいのか、私自身が試してみた方法も含めて分かりやすく解説していきます。

- Outlook Loggingフォルダが肥大化する技術的な原因
- 巨大なETLファイルやログの種類と安全な削除判断
- 設定がグレーアウトして変更できない時の解決策
- PowerShellを使って不要なログを一括削除する手順
Outlook Loggingの肥大化原因と削除手順
まずは、なぜOutlookのログファイルがこれほどまでに巨大化してしまうのか、そのメカニズムと、見つかったファイルをどう扱えばよいのかについて、基本的なところから見ていきましょう。
Outlookが重い原因とCドライブ容量不足
毎日仕事で使っているOutlookですが、最近なんとなく動作が重いなと感じたり、PC全体の動きが遅いなと思ったりすることはありませんか? もしかすると、それはCドライブの空き容量不足が影響しているかもしれません。
私たちが普段意識していないところで、Outlookは「ログ」という形で活動記録を残そうとすることがあります。通常であれば問題ないサイズなのですが、何らかのきっかけでこのログ機能が過剰に働き始めると、短時間でギガバイト単位のデータを書き込み続けることがあるんです。これが「Outlook Logging 肥大化」の正体ですね。
ディスクの容量がいっぱいになると、Windows自体の動作も不安定になりますし、最悪の場合、メールの送受信ができなくなることもあります。「たかがログ」と侮っていると、業務に支障が出るレベルまで発展してしまうこともあるので、早めの気づきが重要かなと思います。
AppData Temp内の巨大ファイル特定
では、その問題のファイルはどこにあるのでしょうか。多くの場合は、ユーザーフォルダの奥深くにある「Temp」フォルダの中に潜んでいます。
保存場所の目安
C:\Users{ユーザー名}\AppData\Local\Temp\Outlook Logging
この場所を確認するには、エクスプローラーのアドレスバーに %Temp% と入力してエンターキーを押すのが一番早いです。開いたフォルダの中で「Outlook Logging」というフォルダを探してみてください。
もし、このフォルダのサイズが数GBから数十GBになっているなら、間違いなくここが容量不足の犯人です。Windowsの標準機能では隠しフォルダになっている場所なので、普通に使っているとなかなか気づかないんですよね。
OutlookのETLファイルは削除していいか
フォルダの中を見ると、「Outlook-########.etl」といった名前のファイルが大量にあるかと思います。「これ、消しても大丈夫なの?」と不安になりますよね。
結論から言うと、トラブルシューティング中でなければ削除しても大丈夫です。これらのETLファイルは、開発者やサポートエンジニアが不具合を解析するための詳細なデータで、私たち一般ユーザーが中身を見ても解読できるものではありません。
注意点
現在進行形でMicrosoftのサポートを受けていて、ログの提出を求められている場合は削除しないでください。それ以外の、単に容量を圧迫しているだけの古いファイルであれば、削除してもOutlookの基本動作には影響ありません。
ただし、Outlookが起動している間はファイルがロックされていて削除できないことがあります。その場合は、一度Outlookを完全に終了させてから削除を試してみてください。
opmlog.logなどログファイルの種類
「Outlook Logging」フォルダの中には、ETLファイル以外にもいくつかの種類のログが生成されることがあります。ちょっと整理してみましょう。
| ファイル名 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| Outlook-.etl | 高度な診断ログ | 最も肥大化しやすい。バイナリ形式。 |
| opmlog.log | メール通信ログ | POPやIMAPの通信記録。テキスト形式。 |
| OlkCalLog_.etl | カレンダーログ | 予定表の同期に関する記録。 |
特に注意したいのが「opmlog.log」です。これはメールサーバーとのやり取りを記録するものですが、大量のメールを同期していると、テキストファイルでありながら数百MBになることもあります。これらも基本的には、トラブル調査が終われば不要なものです。
RoamCache削除とLoggingの違い
よく混同されがちなのが「RoamCache」というフォルダです。ネットで検索すると「Outlookのキャッシュクリア」としてこのフォルダの削除が紹介されていることがありますが、今回話している「Logging」とは別物です。
RoamCacheとは?
オートコンプリート(宛先の入力履歴)やデータファイルの一時情報を保存している場所です。
RoamCacheを不用意に削除すると、今まで入力した宛先の履歴が消えてしまうなどの不便が生じることがあります。容量不足の解消が目的であれば、まずは優先的に「Outlook Logging」フォルダの中身を確認することをおすすめします。こちらはあくまで「記録」なので、消してもユーザーデータへの影響が少ないからです。
Outlook Logging肥大化の無効化と対策

ファイルを削除しても、設定がそのままだとまたすぐにログが溜まってしまいます。ここでは、ログの自動生成を止める方法や、どうしても止まらない場合の強制的な対処法について解説します。
Outlookログが無効化できない時の対処法
通常、ログの無効化はOutlookのオプションから行います。
手順としては、[ファイル] > [オプション] > [詳細設定] と進み、「その他」セクションにある「トラブルシューティングのログを有効にする (Outlook の再起動が必要)」のチェックを外すだけです。
しかし、「チェックを外して再起動したのに、また勝手にチェックが入っている!」というゾンビのような現象に遭遇することがあります。これは、Outlookが正しく終了できていなかったり、何らかの不具合で設定が保存されなかったりする場合に起こりがちです。何度やっても戻ってしまう場合は、次のステップに進む必要があります。
ログ設定がグレーアウトする場合のレジストリ操作
企業で使っているPCなどの場合、オプションのチェックボックスがグレーアウトしていてクリックできないことがあります。これは「グループポリシー」という管理者向けの設定で固定されている可能性があります。
また、そうでない場合でもレジストリを直接編集することで、強制的にログをオフにできることがあります。ちょっと上級者向けですが、効果は絶大です。
レジストリ操作の注意
操作を誤るとWindowsの動作に影響を与える可能性があります。必ずバックアップを取ってから慎重に行ってください。
見るべき場所は以下の通りです(バージョンによって多少異なります)。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Mail
ここに「EnableLogging」という値があれば、これを「0」に変更することで無効化できます。もし「Policies」というフォルダ配下に同じような設定がある場合は、組織のポリシーが優先されている可能性が高いですね。
PowerShellでログを一括削除する方法
「いちいちフォルダを開いて削除するのが面倒くさい」「社内のPCを一斉にメンテナンスしたい」という場合は、PowerShellを使うのが便利です。
以下のコマンドのような処理をスクリプトにしておけば、Tempフォルダ内のOutlookログだけを狙い撃ちで削除できます。
削除処理のイメージ
Tempフォルダ内の「Outlook Logging」および「OlkCalLogs」フォルダを対象に、拡張子が .etl や .log のファイルを再帰的に検索して削除します。
これをタスクスケジューラなどで定期的に実行させるようにしておけば、知らない間にディスクが溢れるという事故を未然に防ぐことができます。IT管理者の方にとっては、VDI環境などで特に有効な手段になるかなと思います。
新しいOutlookでのログ生成と対応
最近普及し始めている「新しいOutlook for Windows(New Outlook)」でも、ログの問題は健在です。従来のOutlookとは仕組みが少し異なりますが、やはりトラブルシューティングのために詳細なログを吐き出すことがあります。
特に、旧バージョンからの切り替えスイッチが表示されないトラブルや、アカウント認証の不具合調査などで、バックグラウンドでログ収集が走ることがあるようです。基本的には従来のOutlookと同じく、不要になったら削除という運用で問題ありませんが、保存場所やファイル名がアップデートで変わることもあるので、時々Tempフォルダをチェックする習慣をつけると安心ですね。
Outlook Logging肥大化を防ぐまとめ

Outlook Loggingの肥大化は、気づかないうちにPCのパフォーマンスを奪う厄介な問題です。しかし、原因さえ分かってしまえば、対処はそれほど難しくありません。
今回の重要ポイント
- まずは
%Temp%フォルダを確認し、Outlook Loggingフォルダのサイズをチェックする。 - ETLなどのログファイルは、トラブル調査中でなければ削除してOK。
- オプション設定で無効化できない場合は、レジストリを確認する。
- 定期的な削除が必要ならスクリプトで自動化するのも一つの手。
「最近PCが遅いな」と思ったら、まずはこのログファイルを疑ってみてください。不要なデータを掃除して、快適なOutlook環境を取り戻しましょう!
