仕事やプライベートでOutlookを開いたとき、突然タイトルバーに「ライセンスのない製品」というメッセージが表示されて驚いたことはありませんか。昨日までは普通に使えていたのに、なぜ急に認証エラーが出るのか、原因が分からず困惑してしまうこともあるでしょう。特に急ぎのメールを送りたい時にこの状態になると、焦ってしまいますよね。

実はこの「ライセンスのない製品」という表示は、単なる不具合ではなく、Outlookが正しく認証情報を確認できていない重要なサインなのです。そのまま放置すると機能が制限されてメールの送受信ができなくなる可能性もあるため、早めの対処が必要です。
この記事では、Outlookでライセンスのない製品と表示される原因や、WindowsやMacそれぞれの環境に合わせた具体的な解決策について、私の経験も交えながら分かりやすく解説していきます。また、これからOffice製品を購入する方が選び方を間違えないよう、Office 2024などの最新ライセンス情報や注意点についても触れていきますね。
- Outlookでライセンス認証エラーが出る原因と機能制限モードの仕組み
- WindowsとMacそれぞれの環境別トラブルシューティング手順
- Office 2024など新しいライセンス形態におけるOutlookの有無
- 非正規品のリスクと正しいOffice製品の選び方
Outlookでライセンスのない製品と表示される原因
Outlookを使っていると遭遇する「ライセンスのない製品」という警告ですが、これにはいくつかの技術的な背景があります。単にライセンス期限が切れている場合もあれば、パソコン内部の認証情報がうまく更新できていないケースもあるんです。
ここでは、まずこのエラーが出た時にOutlookがどのような状態になるのか、そして具体的にどうやって修復すれば良いのか、WindowsとMacそれぞれの方法を見ていきましょう。
Officeのライセンス認証できない時の機能制限モード
まず知っておきたいのが、この警告を放置するとどうなるかという点です。「ライセンスのない製品」と表示されたまま使い続けると、Outlookを含めたOfficeアプリは「機能制限モード」という状態に移行してしまいます。
これは不正利用を防ぐためのセキュリティ機能なのですが、ユーザーにとっては非常に不便な状態です。具体的に何ができなくなるのか、ざっくり表にまとめてみました。
| ステータス | できること | できないこと |
|---|---|---|
| 正常(Active) | 全機能(作成、編集、保存、送受信) | なし |
| 猶予期間 | 全機能利用可能(警告バーが出る) | なし |
| 機能制限モード | 過去メールの閲覧、印刷 | 新規メール作成、返信、転送 |
このように、機能制限モードに入ってしまうと、過去のメールを見ることはできても、新しくメールを作ったり返信したりすることができなくなります。これではコミュニケーションツールとしての役割を果たせませんよね。警告が出たら「まだ使えるから」と放置せず、すぐに対処することが大切です。
Outlook不具合は資格情報マネージャーで修復
Windowsを使っている方で特に多いのが、パソコン内に保存された「古い認証情報」が悪さをしているケースです。Officeアプリは一度ログインするとその情報を保存(キャッシュ)して、次回から素早く起動できるようにしています。
ただ、パスワードを変更したり、複数のアカウントを使い分けたりしていると、この保存された情報と現在の情報が食い違ってしまうことがあるんです。これが原因で、裏側で認証に失敗し続けている可能性があります。
- まず、Outlookを含むすべてのOfficeアプリを完全に終了します。
- コントロールパネルを開き、「ユーザーアカウント」>「資格情報マネージャー」へと進みます。
- 「Windows資格情報」というタブの中に、「汎用資格情報」という項目があります。
- ここから、「MicrosoftOffice16_Data…」 のような名前で始まる情報を探し、すべて削除します。
- PCを再起動してからOutlookを開き、正しいアカウントでサインインし直します。
ちょっと難しそうに見えるかもしれませんが、要は「古い記憶を一度リセットしてあげる」という作業ですね。これでスムーズに認証が通ることが多いですよ。
Macのライセンス削除ツールで認証情報を消去
Macユーザーの方は、Windowsとは少し事情が異なります。Macの場合、アプリをゴミ箱に入れてアンインストールしただけでは、ライセンスに関する情報がシステム深部に残ってしまうことがあるんです。
そのため、何度インストールし直しても「ライセンスのない製品」というエラーが消えないというループに陥ることがあります。そんな時に頼りになるのが、Microsoftが公式に提供している「ライセンス削除ツール(License Removal Tool)」です。
ライセンス削除ツールの使い方
Microsoftの公式サイトからMac用のライセンス削除ツールをダウンロードして実行するだけです。これを使うと、Officeのライセンス情報だけを綺麗にクリーニングできます。メールデータや作成した文書ファイルは消えないので安心してくださいね。
これを実行した後にWordやExcelを立ち上げると、初回起動時のようにサインインを求められます。そこで再度ログインすれば、クリーンな状態で認証が完了します。
Officeのライセンス認証ができないならSaRA
手動での設定変更が不安だったり、何をやっても解決しなかったりする場合は、Microsoftの公式診断ツール「Microsoft Support and Recovery Assistant」、通称SaRA(サラ)を使ってみるのがおすすめです。
このツールは、自動的にパソコンの状態をスキャンして、「なぜ認証できないのか」を見つけ出し、可能な限り自動修復まで行ってくれる頼もしい存在です。
SaRAができること
- Office 365アカウントの状態チェック
- ネットワーク設定やプロキシの問題検知
- 古いライセンス情報のクリア
質問に答えていくだけで診断が進むので、ITに詳しくない方でも使いやすいかなと思います。特に企業で使っている場合などは、ネットワーク制限などが原因のこともあるので、このツールでの診断が役立ちますよ。
ネット接続や再起動でライセンス状態を確認
意外と盲点なのが、インターネット接続の状況です。最近のOffice(Microsoft 365 Appsなど)は、少なくとも30日に1回はインターネットに繋いで、ライセンスが有効かどうかの確認(ハートビート通信)を行う仕様になっています。
ずっとオフラインで作業していたり、久しぶりに起動したサブPCだったりすると、この確認ができずに「ライセンスのない製品」と表示されることがあります。
チェックポイント
まずは安定したインターネット環境に接続し、パソコンの日付と時刻が正しいか確認してください。時計がズレているとサーバーとの通信に失敗します。その後、Outlookを再起動して少し待ってみましょう。
Outlookがライセンスのない製品になる製品選び

さて、ここまでは「既に持っているOffice」のトラブル対処でしたが、実は「そもそもOutlookが含まれていない製品を使っている」というケースも少なくありません。
特に最近はOfficeのバージョンやプランが複雑になってきているので、購入時の選び間違いには注意が必要です。ここでは、最新のOffice 2024の情報も含めて、正しい製品選びについてお話しします。
Office 2024の発売日と新機能の概要
2024年10月、ついに個人向けの永続版(買い切り版)最新作である「Office 2024」が日本でも発売されました。Windows 11とmacOSの両方に対応していて、従来通り一度買えばずっと使えるライセンス形態です。
今回のバージョンでは、Excelのパフォーマンスが向上していたり、PowerPointに新しいカメラ機能(カメオ機能)が追加されたりと、地味ながらも使い勝手が良くなっています。サブスクリプション契約をしたくない派の方にとっては待望のアップデートですね。
Office 2024の価格とOutlookの有無
ここで一番注意していただきたいのが、「どのエディションを買うか」です。実は、Office 2024には大きく分けて2つの種類があり、安い方にはOutlookが入っていません。
| 製品名 | 価格(目安) | Outlook | 用途 |
|---|---|---|---|
| Office Home 2024 | 約34,480円 | なし | 家庭用・学生向け |
| Office Home & Business 2024 | 約39,980円 | あり | 仕事・ビジネス向け |
昔の「Office Personal」の感覚で、「とりあえずOfficeを買えばOutlookも使えるだろう」と思って安い方の「Home」を買ってしまうと、Outlookがインストールされず使えません。もし別途Outlookを起動しようとしても、ライセンスがないためエラーになります。
仕事でOutlookを使う予定があるなら、必ず「Home & Business」を選ぶか、後述するMicrosoft 365を検討してくださいね。
Officeの格安プロダクトキー購入のリスク
ネット検索をしていると、「Officeが数千円!」といった激安のプロダクトキー販売サイトを見かけることがありませんか?「これで安く済むなら…」と心が揺らぐかもしれませんが、これらは基本的に非正規品(海賊版)だと思ったほうが良いです。
格安ライセンスの危険性
- 突然使えなくなる:不正なキーとしてMicrosoftにブロックされ、ある日突然「ライセンスのない製品」になります。
- ウイルス感染のリスク:認証のために怪しいツールのインストールを求められ、個人情報を抜かれる可能性があります。
- サポートなし:トラブルが起きてもMicrosoftのサポートは受けられませんし、販売業者もすぐに消えてしまいます。
安物買いの銭失いになるだけでなく、セキュリティ事故に巻き込まれるリスクもあるので、必ず正規の販売店や公式サイトから購入しましょう。
Microsoft 365と永続版ライセンスの比較
最後に、サブスクリプション型の「Microsoft 365」と、買い切りの「Office 2024」のどちらが良いのか、迷っている方へのアドバイスです。
Microsoft 365(サブスク)がおすすめな人
- 常に最新の機能を使いたい
- スマホやタブレットなど複数のデバイスで使いたい
- 1TBのクラウドストレージ(OneDrive)が欲しい
- 初期費用を抑えたい(月額払いなど)
Office 2024(買い切り)がおすすめな人
- 毎月の支払いが面倒、固定費を増やしたくない
- 特定のPC1〜2台でしか使わない
- 機能は今のままで十分、頻繁なアップデートは不要
Outlookに関して言えば、Microsoft 365なら常に最新のセキュリティ対策が施されたOutlookが使えます。ご自身の利用スタイルに合わせて選んでみてください。
Outlookでライセンスのない製品が出た時のまとめ

Outlookで「ライセンスのない製品」と表示されるトラブルについて、原因と対策を解説してきました。突然のエラーは焦りますが、まずは以下の点を確認してみてください。
- インターネットに繋がっているか、時計は合っているか確認する。
- Windowsなら「資格情報マネージャー」の整理、Macなら「ライセンス削除ツール」を試す。
- 解決しない場合は「SaRAツール」で自動診断を行う。
- そもそもOutlookが含まれている製品(Home & BusinessやMicrosoft 365)を使っているか確認する。
毎日使うメールソフトだからこそ、正しい状態で安心して使いたいですよね。この記事がトラブル解決の糸口になれば嬉しいです。もしどうしても解決しない場合は、Microsoftの公式サポートへの問い合わせも検討してくださいね。

