こんにちは!officeヘルプサポートのライターです。最近、Microsoft Teamsを使っていると、「teamsを更新する必要があります」というメッセージが急に表示されるようになった、という方はいませんか?

私のアカウントでも表示されたんですが、これって一体なぜなんだろう、と気になりますよね。特に、更新しようとしてもなぜか更新できない、読み込みがぐるぐる回って終わらない、といったトラブルに遭遇すると、仕事で使っている場合は本当に困ってしまいます。
このメッセージが表示される背景には、実はMicrosoftによる大きな方針転換があります。従来の「Classic Teams(クラシック Teams)」のサポートが終了に向かっているため、新しいTeamsへの移行が必須になっているんですね。
この記事では、「teamsを更新する必要があります」と表示される原因から、更新が終わらない場合の具体的な対処法、さらにはMacでのキャッシュクリア方法やアンインストール方法まで、順を追って分かりやすく解説していきますね。
- 更新が求められる本当の理由
- PC(Windows/Mac)での正しい更新手順
- 「更新できない」「終わらない」時の解決策
- 更新しない場合のセキュリティリスク
teamsを更新する必要があります と表示される背景
まずは、なぜこの「更新」メッセージがこんなに頻繁に、しかも強制的に表示されるのか、その背景から見ていきましょう。これは単なる機能追加のアップデートとはちょっと事情が違うんです。
なぜ更新が必要?Classic Teamsの終了
結論から言うと、私たちが今まで使ってきた「Classic Teams(クラシック Teams)」のサポートが終了するからです。
Microsoftは2023年10月に「新しいTeams」を正式にリリースしました。これに伴い、古いバージョンであるClassic Teamsは、徐々に利用できなくなることが決定しています。
今「teamsを更新する必要があります」というメッセージが出ているのは、「古いバージョンを使っているので、サポートが続く新しいバージョンに移行してくださいね」というMicrosoftからの最後通告のようなものなんですね。
サポート終了のスケジュール
「じゃあ、いつまでにやればいいの?」というのが気になるところだと思います。Microsoftが公式に発表しているスケジュールは以下の通りです。
| バージョン | サポート終了日 | 利用不可になる日 |
|---|---|---|
| Classic Teams | 2024年7月1日 | 2025年7月1日 |
| New Microsoft Teams | サポート内 | – |
注意点
表の通り、2024年7月1日にはすでにサポートが終了しています。セキュリティ更新プログラムなどが提供されなくなるため、使い続けるのは非常に危険です。
そして、2025年7月1日にはClassic Teamsが完全に使えなくなります。それまでに新しいTeamsへの移行を完了させる必要がありますね。
まず試す「更新プログラムの確認」
通常、Teamsは私たちが使っていないアイドル時間に自動で更新をチェックしてくれるんですが、それがうまく機能していないこともあります。
まずは、手動で更新を確認してみましょう。
Classic Teams の場合
- Teamsアプリの右上にある自分のプロフィール画像、または「・・・」(その他のオプション)をクリックします。
- メニューから「更新プログラムの確認」を選択します。
- バックグラウンドで更新が始まり、完了すると再起動を求められることがあります。
新しい Teams の場合
- アプリの右上にある「・・・」(設定など)をクリックします。
- 「設定」を選択します。
- 左側のメニューで「Teams について」を選択すると、現在のバージョン確認と更新が実行されます。
スマホ(iOS / Android)の更新方法
スマートフォンのTeamsアプリは、PC版とは更新方法が異なります。PC版のようにアプリ内から更新するのではなく、各OSのストアから行います。
- iPhone (iOS) の場合: 「App Store」を開き、「Microsoft Teams」を検索して「アップデート」をタップします。
- Android の場合: 「Google Play ストア」を開き、「Microsoft Teams」を検索して「更新」をタップします。
とてもシンプルですね。基本的にはストアの自動更新をオンにしておけば大丈夫かなと思います。
更新してもデータは消えない?
「更新」や「移行」と聞くと、「今までのチャット履歴やファイルが消えたりしない?」と不安になるかもしれません。
でも、安心してください。職場や学校のアカウントで使っているTeamsのデータ(チャット、ファイル、連絡先など)は、すべてMicrosoft 365のクラウド上に保存されています。
データはクラウドにある
PCやスマホのアプリはあくまで「データを表示するための窓口」のようなもの。新しいTeamsアプリ(新しい窓口)からサインインし直すだけで、今までのデータはすべて自動で同期され、そのまま使えます。
teamsを更新する必要があります が解決しない対処法

さて、ここからが本題です。標準の「更新プログラムの確認」を押しても、更新がうまくいかない場合のトラブルシューティングですね。私もここで少し手間取りました。
更新できない・終わらない(ぐるぐる)症状
よくあるのが、こんな症状じゃないでしょうか。
- 「更新プログラムの確認」を押しても無反応。
- 更新が始まったと思ったら、ローディングアイコンが「ぐるぐる」回り続けて一向に終わらない。
- ネットワークエラーが表示される。
これらの問題の多くは、TeamsがPC内部に保存している「キャッシュファイル」という一時データが破損していることが原因と考えられます。
破損したキャッシュが邪魔をして、新しいプログラムを正しく読み込めない状態ですね。この場合、その邪魔なキャッシュを大掃除(削除)してあげる必要があります。
Windows 11でのアプリのリセット
キャッシュを削除する一番手軽で安全な方法が、Windows 10や11に搭載されている「リセット」機能です。これはアプリを初期状態に戻す機能ですね。
- 「スタート」メニューから「設定」(歯車アイコン)を開きます。
- 左側のメニューで「アプリ」を選び、「インストールされているアプリ」をクリックします。
- 一覧から「Microsoft Teams」を探し、右端の「・・・」をクリックして「詳細オプション」を選びます。
- 下にスクロールし、「リセット」セクションにある「リセット」ボタンをクリックします。
リセットが完了したら、Teamsを再起動して問題が解決したか確認してみてください。
Windowsでの手動キャッシュクリア
リセットでもダメな場合、または古いWindowsを使っている場合は、キャッシュフォルダを手動で直接削除します。
実行前の重要ステップ
この操作を行う前に、必ずTeamsを完全に終了させてください。
タスクバーのTeamsアイコンを右クリックし、「終了」または「Teamsを終了する」を選んで、アプリがバックグラウンドで動いていない状態にします。
Teamsを終了したら、エクスプローラーのアドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。(ClassicかNewかで場所が異なります)
Classic Teams のキャッシュパス:
%APPDATA%\Microsoft\Teams
新しい Teams (New Teams) のキャッシュパス:
%LOCALAPPDATA%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe
開いたフォルダの中にあるファイルやフォルダをすべて削除します。(フォルダ自体ではなく、その中身です)
Macでの手動キャッシュクリア
Macユーザーの場合も同様にキャッシュを削除できますが、「ターミナル」というアプリを使います。
- まず、DockのTeamsアイコンを右クリックして「終了」し、Teamsを完全に終了させます。
- Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」の中にある「ターミナル」を起動します。
- 以下のコマンドをコピーして、ターミナルに貼り付け、Enterキーを押します。(バージョンによってコマンドが異なります)
Classic Teams の場合:
rm -r ~/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams
新しい Teams の場合:
rm -rf ~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.com.microsoft.teams rm -rf ~/library/containers/com.microsoft.Teams2
コマンド実行後、Teamsを再起動してみてください。
最終手段:アンインストール方法
キャッシュを削除してもダメ、リセットしてもダメ。こうなると、Teamsのプログラムファイル自体が破損している可能性があります。
最終手段として、Teamsを一度PCから完全にアンインストール(削除)し、その後で最新版をインストールし直しましょう。
Windows 10/11 でのアンインストール手順
- 「設定」>「アプリ」>「インストールされているアプリ」を開きます。
- 一覧から「Microsoft Teams」を探し、「・・・」>「アンインストール」をクリックします。
注意: もし一覧に「Teams Machine-Wide Installer」という項目があったら、そちらも同様にアンインストールしてください。
最新版の再インストール手順
アンインストールが完了したら、PCを一度再起動するのがおすすめです。
その後、Microsoftの公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードします。
- MicrosoftのTeamsダウンロードページにアクセスします。
- 「職場/学校向けの Teams」セクションから、「新しい Teams アプリをダウンロード」を選びます。
- ダウンロードしたファイル(.exe または .pkg)を実行し、画面の指示に従ってインストールします。
- インストール後、自分のアカウントでサインインすれば完了です。
データはクラウドにあるので、再インストールしてもちゃんと元通りになりますよ。
まとめ:teamsを更新する必要があります は必須
「teamsを更新する必要があります」というメッセージは、単なるお知らせではなく、セキュリティと今後の利用継続のために必須の作業です。
更新しないリスク
サポートが終了したClassic Teamsを使い続けると、新しい機能が使えないだけでなく、新たなセキュリティ上の弱点(脆弱性)が見つかっても修正されません。
これは、組織の大事なデータを危険にさらすことにも繋がる可能性があります。
もし「更新できない」「ぐるぐるが終わらない」という場合は、今回紹介した「リセット」や「キャッシュクリア」、最終手段の「再インストール」を試してみてください。
少し面倒かもしれませんが、安全にTeamsを使い続けるために、早めに新しいTeamsへの移行を済ませておきましょうね。

