Outlookで毎回サインインを求められる…原因と解決法を徹底解説

毎日使うOutlookで毎回サインインを求められる現象に遭遇すると、業務の手が止まってしまい本当に困りますよね。正しいパスワードを入力しているはずなのに画面がループしてしまったり、iPhoneやAndroidといったスマホでも同様のエラーが表示されたりすることがあります。実はこれ、単なる入力ミスではなくWindowsやMacの認証システムやOffice 365の設定が複雑に絡み合って起きているケースが大半なのです。この記事ではパスワードを何度入れても解決しない認証ループの原因から、PCやスマホそれぞれの環境に合わせた具体的な解除方法までをわかりやすく解説します。

サインイン
  • WindowsとMacそれぞれの環境で認証ループが起きる根本的な原因
  • 資格情報マネージャーやキーチェーン操作による即効性のある解決策
  • iPhoneやAndroidで繰り返しパスワードを要求される際の対処法
  • レジストリ編集などどうしても直らない場合の高度なトラブルシューティング
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Outlookで毎回サインインを求められる原因とPC対策

パソコンでOutlookを使っている際に最も多くのユーザーが直面するのが、この認証ループの問題です。ここでは、なぜ正しいパスワードを入れても弾かれてしまうのかというメカニズムの解説から、WindowsおよびMacですぐに実践できる具体的な解決ステップまでを順を追ってご紹介します。

サインイン画面がループする主な原因

なぜOutlookは執拗にサインインを求めてくるのでしょうか。その最大の理由は、従来の「基本認証」から、よりセキュアな「先進認証(Modern Authentication)」への移行期におけるシステム間の摩擦にあります。

以前のOutlookは、サーバーに毎回IDとパスワードを直接送っていましたが、現在は「トークン」と呼ばれるデジタル整理券のようなものを使ってやり取りをしています。このトークンがPC内で破損していたり、有効期限の更新に失敗したりすると、Outlookは「パスワードが違う」と勘違いをして、ユーザーに再入力を求めてしまうのです。

ここがポイント

ユーザーが画面上で正しいパスワードを入力しても、裏側で動いている認証方式がサーバーに拒否されているため、無限ループに陥ってしまいます。

また、Microsoftアカウントとメールアドレスが同一の場合、Outlookが接続先を「Office 365」だと勝手に誤認してしまい、本来つながるべき会社のサーバーやプロバイダのサーバーにたどり着けない「AutoDiscover(自動検出)」の誤作動も大きな原因の一つです。

Windows資格情報の削除と確認

Windows版Outlookを使用している場合、最も効果的で最初に試すべきなのが「資格情報マネージャー」の掃除です。ここには過去の古いパスワードや破損したトークンが記憶されており、これらが新しい接続の邪魔をしていることがよくあります。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. Outlookを含む全てのOfficeアプリ(ExcelやWord、Teamsなど)を終了します。
  2. コントロールパネルを開き、「ユーザーアカウント」>「資格情報マネージャー」をクリックします。
  3. 「Windows資格情報」のタブを選択します(Web資格情報ではありません)。
  4. リストの中から、「MicrosoftOffice16_Data」や「Outlook」「Exchange」といった名前が含まれる項目を探します。
  5. それらをクリックして展開し、「削除」を選択します。

これを実行した後にPCを再起動し、Outlookを開いてみてください。一度だけサインインを求められますが、そこで正しい情報を入力すれば、正常な新しいトークンが再発行され、ループが解消されるはずです。

Macのキーチェーンとパスワード削除

Macを使っている場合、Windowsの資格情報マネージャーにあたるのが「キーチェーンアクセス」です。Mac版Outlookも同様に、キーチェーン内のデータ不整合によって認証ループ引き起こすことが頻繁にあります。

特に、「Exchange」アカウントの情報と「ADAL(先進認証ライブラリ)」のキャッシュが競合しているケースが目立ちます。以下の手順でクリーンアップを行いましょう。

削除対象のキーワード

キーチェーンアクセスの検索窓で以下の単語を検索し、ヒットした関連項目を削除してください。

  • Exchange
  • ADAL
  • Office
  • Microsoft Office Identities

これらの古い認証情報を削除しても、メールデータ自体が消えることはありませんのでご安心ください。削除後はMacを再起動し、Outlookで再度サインインを行います。

パスワード入力しても解決しない場合

資格情報をクリアしても状況が改善しない場合、Outlookの「プロファイル」自体が破損している可能性があります。プロファイルとは、アカウント設定やデータファイルの場所を記録している重要なファイルですが、これが壊れると正しいパスワードを受け付けなくなります。

この場合、既存のプロファイルを消すのではなく、新しいプロファイルを作成して切り替える方法が安全です。

  1. コントロールパネルから「Mail (Microsoft Outlook)」を開きます。
  2. 「プロファイルの表示」をクリックし、「追加」ボタンから新しい名前(例: Outlook2025など)でプロファイルを作成します。
  3. アカウント設定ウィザードに従ってメール設定を行います。
  4. 最後に「常にこのプロファイルを使用する」で、作成した新しいプロファイルを選択します。

これでOutlookが正常に起動すれば、旧プロファイルの破損が原因だったと特定できます。

レジストリ設定でループを止める方法

ここまでの対処法でも直らない場合、特に組織でOffice 365とオンプレミスサーバーが混在しているような環境では、レジストリを編集してOutlookの挙動を強制的に変更する必要があります。

注意

レジストリの編集はシステムに重大な影響を与えるリスクがあります。操作前には必ずバックアップを取り、自己責任で行ってください。

よくあるのが、「Outlookが勝手にOffice 365へ接続しに行こうとして失敗する」パターンです。これを防ぐには、以下のレジストリキーを設定します。

パス 値の名前 種類
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\AutoDiscover ExcludeExplicitO365Endpoint DWORD 1

この設定(ExcludeExplicitO365Endpoint)を入れることで、Outlookがクラウド優先で接続チェックを行うのを無効化し、正しいDNSレコードを見に行くように強制できます。これにより、無関係なOffice 365へのサインイン要求が止まるケースが多くあります。

共有メールボックスでの認証エラー

個人のメールは問題ないのに、「info@…」のような共有メールボックスに対してのみパスワードを求められることはありませんか?これは設定方法の誤りが原因であることがほとんどです。

本来、共有メールボックスは「オートマッピング」という機能により、権限さえあれば自動的にOutlookの左側に表示される仕組みになっています。しかし、これを「アカウントの追加」から手動で登録してしまうと、トラブルの元になります。

共有メールボックスのアカウント自体は通常無効化されており、直接ログインすることはできません。もし手動で追加してしまっている場合は、「アカウント設定」からその共有メールボックスを削除してください。正しく権限が付与されていれば、少し待てば自動的に表示されるか、メインアカウントの「詳細設定」から「追加のメールボックス」として登録するのが正解です。

Outlookで毎回サインインを求められるスマホ対処

サインイン1

最近ではPCだけでなく、iPhoneやAndroidアプリでメールを確認する方も多いでしょう。スマホ版Outlookや標準メールアプリで「毎回サインインを求められる」場合、PCとは少し違った要因が隠れています。ここではモバイル特有の解決策を見ていきましょう。

iPhoneのアカウント再設定と認証

iPhoneの標準メールアプリを使っている場合、アカウントを追加する際の「入り口」の選択が運命を分けます。

多くの方がやりがちなのが、「Exchange」を選択して設定を進めてしまうパターンです。実はこれだと、環境によっては古い「基本認証」で接続しようとしてしまい、セキュリティポリシーに弾かれて無限ループに陥ることがあります。

解決策

アカウントを一度削除し、追加する際に「Outlook.com」を選択してください。もし「Microsoft Exchange」を選ぶ場合でも、設定途中で「手動設定」ではなく「サインイン」(MicrosoftのWeb画面へ飛ぶボタン)を選ぶことが重要です。

これにより、iPhoneが確実に「先進認証(OAuth)」を利用して接続するようになり、パスワード要求の繰り返しを防ぐことができます。

AndroidとAuthenticatorの設定

AndroidユーザーでOutlookアプリを使用している場合、認証の裏側で「Microsoft Authenticator」というアプリが重要な役割を果たしています。しかし、Androidの強力な「バッテリー最適化(省電力機能)」が、このAuthenticatorを勝手にスリープさせてしまい、認証ループを引き起こすことがあります。

Authenticatorが裏で動けないと、Outlookは新しいトークンを受け取れず、「サインインしてください」と表示し続けます。

対処法は以下の通りです。

  • Androidの設定から「アプリ」を開きます。
  • 「Authenticator」アプリを探してタップします。
  • 「バッテリー」の設定項目で、「制限なし」または「最適化しない」を選択します。

Outlookアプリ自体も同様にバッテリー制限を解除しておくと、より動作が安定します。

Office 365接続時の設定確認

企業や学校でOffice 365(Microsoft 365)を利用している場合、管理者側で「多要素認証(MFA)」が有効になっていると、アプリパスワードではなく、Webブラウザ経由での承認が必要になります。

もしスマホのブラウザの設定でCookieをブロックしていたり、プライベートブラウズモードがデフォルトになっていたりすると、認証情報が引き継げずに毎回サインインを求められる原因になります。デフォルトのブラウザ設定(SafariやChrome)が標準的なセキュリティ設定になっているか、一度確認してみてください。

新しいOutlookへの切り替え検討

もしあなたがPCでかなり古いバージョンのOutlook(2013や2016の一部)を使い続けていて、何をしても解決しない場合は、ソフト自体の寿命かもしれません。Microsoftは古い認証方式のサポートを順次終了しており、古いクライアントでは最新のセキュリティ要件に対応しきれなくなってきています。

現在はWindows標準メールアプリの後継として登場している「新しいOutlook for Windows」への切り替えが推奨されています。これはWebベースの技術で作られており、今回のような認証トラブルが起きにくい構造になっています。右上のトグルスイッチから簡単に試せるので、どうしても直らない場合の選択肢として検討してみてください。

Outlookで毎回サインインを求められる総括

サインイン2

Outlookで毎回サインインを求められる現象は、単なるバグではなく、セキュリティ強化の過程で起きる「認証情報の不整合」が主な原因です。最後に、対処の流れを整理します。

解決へのステップ

  • まずはPCの「資格情報マネージャー」やMacの「キーチェーン」を掃除する。
  • 共有メールボックスを手動でアカウント追加していないか確認する。
  • スマホの場合は、アカウントの再追加やバッテリー設定を見直す。
  • それでもダメなら、プロファイルの再作成やレジストリ設定(ExcludeExplicitO365Endpoint等)を試す。

ほとんどのケースは、最初の資格情報の削除で解決します。焦らず一つずつ設定を見直して、快適なメール環境を取り戻してくださいね。

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