Windows Hello PIN設定しない!強制を回避・削除する全手順

Windows 11のセットアップ中に突然求められるPINの設定に戸惑っていませんか。Windows Hello PIN設定をしないまま進めたいのにスキップボタンが見当たらず、困っている方は非常に多いです。また、一度設定してしまったPINが削除できない状態や、グレーアウトして無効化できないといったトラブルも頻発しています。この記事では、私が実際に試して有効だった回避策や、忘れた場合のリセット方法も含めて、強制的なPIN設定を回避する手順を分かりやすく解説します。

Hello PIN設定しない
  • 初期設定でPIN作成を強制的にスキップするコマンド操作
  • 削除ボタンが押せない問題を解決する設定変更の手順
  • システムファイル操作によるPIN情報の完全リセット方法
  • 自動サインインを活用してパスワード入力も省略する技
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Windows Hello PIN設定をしないための初期導入回避策

新しいパソコンを買ったときやOSを再インストールする際、最も高いハードルとなるのが初期セットアップ(OOBE)での「PIN作成の強制」ですよね。ここでは、インターネット接続を遮断し、コマンド入力を駆使して、Windows Hello PIN設定をしない状態でデスクトップ画面まで到達するための具体的なテクニックを紹介します。

Windows11初期設定でPINスキップするコマンド操作

Windows 11の初期設定画面では、普通に進めているとMicrosoftアカウントへのログインとPIN作成が必須になってしまいます。これを回避するための「魔法のコマンド」が存在することをご存知でしょうか。

「国または地域」を選択する画面が表示されたら、以下の手順を実行してみてください。

BypassNROコマンドの実行手順

  1. キーボードの[Shift]キーを押しながら[F10]キーを押します(黒い画面のコマンドプロンプトが開きます)。
  2. コマンド画面にOOBE\BYPASSNROと入力し、[Enter]キーを押します。
  3. PCが自動的に再起動します。

この操作を行うことで、通常は隠されている「インターネットに接続していません」というオプションを強制的に出現させることができます。これが、PIN設定をスキップするための最初にして最大の関門突破法です。

ネット切断とローカルアカウントでPIN作成を回避

上記のコマンドを実行して再起動した後、再びネットワーク接続の画面が表示されますが、画面の下の方に変化があるはずです。

「インターネットに接続していません」というリンクが追加されているので、これをクリックしましょう。続いて「制限された設定で続行」を選択します。こうすることで、Microsoftアカウントではなく「ローカルアカウント」の作成画面へと進むことができます。

なぜローカルアカウントだとPINが不要?

Microsoftアカウントはクラウドベースのセキュリティを前提としているためPINが必須ですが、ローカルアカウントはPC単体で管理するため、パスワード(およびPIN)の設定が「任意」扱いになるからです。

ローカルアカウントの作成画面では、ユーザー名を入力した後、パスワードの入力欄をあえて「空欄」のままエンターキーを押すことで、パスワードもPINもない状態でWindowsを開始することも可能です。

インストールメディア作成ツールでPIN入力を省略

もし、これからWindows 11をクリーンインストールしようとしている段階であれば、「Rufus(ルーファス)」という無料ツールを使ってインストールUSBを作成するのが一番の近道です。

Rufusを使用してインストールメディアを作成する際、「オンラインMicrosoftアカウントの要件を削除する」という項目にチェックを入れることができます。これにチェックを入れて作成したUSBメモリを使ってWindowsをインストールすれば、面倒なコマンド入力をしなくても、最初からローカルアカウント作成のルートに入ることができ、自然とPIN設定を回避できます。

25H2など最新バージョンでのPIN回避の有効性

Windowsは頻繁にアップデートが行われており、バージョン「22H2」や、将来的な「25H2」などでもこの回避策が使えるのか不安に思う方もいるかもしれません。

現時点での検証では、先ほど紹介したOOBE\BYPASSNROコマンドは、最新のバージョンでも有効に機能しています。Microsoftはセキュリティ強化の一環としてPINを推奨していますが、企業やオフライン環境での利用ニーズも依然として強いため、このバックドア的な回避ルートが完全に塞がれる可能性は低いと私は見ています。

OOBE画面でMicrosoftアカウント接続を無視する

ここまでの手順を整理すると、PIN設定を回避する鍵は「いかにしてMicrosoftアカウントでのサインイン画面を出さないか」に尽きます。

OOBE(Out of Box Experience:初期セットアップ体験)の画面で、うっかりWi-Fiに繋いでしまうと、後戻りができなくなることがあります。もしWi-Fiに接続してしまい、ローカルアカウント作成の選択肢が消えてしまった場合は、一度LANケーブルを抜くか、ルーターの電源を一時的に切って物理的にインターネットを遮断し、前述のコマンドを使って再起動をかけるのが確実です。

Windows Hello PIN設定をしない運用へ戻す削除手順

Hello PIN設定しない1

次は「すでにPINを設定してしまったけれど、やっぱり削除してパスワードに戻したい」あるいは「自動ログインにしたい」という方向けの手順です。設定画面を見たときに「削除」ボタンが押せなくて諦めてしまった方も、この設定を変更すれば解決します。

削除ボタンがグレーアウトしてPIN削除できない原因

「設定」>「アカウント」>「サインインオプション」を開いてPINを削除しようとしても、ボタンがグレーアウトしていて押せない現象。これはバグではありません。

最大の原因は、Windowsのセキュリティ設定にある「Microsoftアカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する」という機能がオンになっていることです。この機能が有効だと、パスワードという「古い認証方式」が禁止されるため、結果としてPINの削除(=パスワードへの回帰)ができなくなるのです。

サインインのみを許可する設定をオフにする手順

それでは、グレーアウトを解除して削除ボタンを復活させましょう。手順は以下の通りです。

削除ボタンを有効化する手順

  1. 「設定」アプリを開き、「アカウント」>「サインインオプション」に進みます。
  2. 「追加の設定」という項目を探します。
  3. 「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する」のスイッチをオフにします。
  4. 一度設定アプリを閉じて、もう一度開き直します(これが重要です)。

これでPIN(Windows Hello)の項目を開くと、「削除」ボタンが押せるようになっているはずです。クリックするとMicrosoftアカウントのパスワードを求められますので、入力して削除を完了させてください。

レジストリやグループポリシーでPINを無効化する

もし、上記の設定を行ってもPINが削除できない場合や、職場・学校のアカウントが紐づいている場合は、もう少し強力な方法でPINを無効化する必要があります。

Windows 11 Proを使用している場合は「グループポリシーエディタ」を、Homeの場合は「レジストリエディタ」を使用します。

注意:レジストリ操作のリスク

レジストリの編集はシステムに重大な影響を与える可能性があります。必ずバックアップを取ってから、自己責任で行ってください。

レジストリの場合、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Systemという場所に移動し、AllowDomainPINLogonというDWORD値を作成して、値を「0」に設定することで、システムレベルでPINログオンを無効化できるケースがあります。

PINを忘れた場合やエラー時のNgcフォルダ削除法

「PINを忘れた」「エラーが出てログインできない」「削除しようとするとエラーになる」といった深刻なトラブルの場合、Windows Helloのデータが保存されている「Ngcフォルダ」自体を削除してリセットするという最終手段があります。

このフォルダは通常アクセスできませんが、権限を変更することで削除可能です。

  1. エクスプローラーでC:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoftを開きます。
  2. 「Ngc」というフォルダがあります。これを右クリックしてプロパティを開き、「セキュリティ」タブから所有権を自分(Administrators)に変更します。
  3. フォルダの中身を全て削除します。

これを削除して再起動すると、Windows Helloの設定情報がすべてクリアされ、PIN設定をしない初期状態に戻すことができます。

自動サインイン設定でPIN入力を省略するテクニック

「PIN設定をしない」という目的が「ログインの手間を省きたい」ということであれば、PINを削除するよりも「自動サインイン」を設定する方が便利かもしれません。

キーボードの[Win] + [R]キーを押してnetplwizと入力し、「ユーザーがこのコンピューターを使うには~」のチェックを外すことで、起動時に自動的にデスクトップまで進むことができます。これなら、セキュリティ上はパスワードを残しつつ、実質的な入力の手間をゼロにできます。

Windows Hello PIN設定をしない推奨設定のまとめ

今回は、Windows Hello PIN設定をしないための様々なアプローチを解説してきました。

セキュリティの観点から言えば、確かにPINや生体認証は強固ですが、自宅でしか使わないデスクトップPCなど、利用環境によっては「過剰なセキュリティ」と感じるのも無理はありません。ご自身の利用シーンに合わせて、「ローカルアカウントでの運用」「自動サインイン」を組み合わせ、快適なWindows環境を構築してみてください。

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