最近、パソコンを使っていると文字入力がワンテンポ遅れたり、変換候補が出るのが遅かったりしてイライラすることはありませんか。
特に何もしていないのにCPU使用率が上がっていたり、GPUのファンが回り出したりすると不安になりますよね。
私も以前、急に「Windows 入力 エクスペリエンス」というプロセスが重い状態になり、作業が中断されて困った経験があります。
この問題は、実はバックグラウンドで動いている「TextInputHost.exe」や新しいIMEの不具合、さらにはOSのお節介な機能が原因かもしれません。
この記事では、そんな厄介な入力遅延やフリーズの原因を突き止め、不要な機能を無効化して快適な環境を取り戻すための方法を、私の実体験を交えてわかりやすく解説します。

- 入力エクスペリエンスが重くなる本当の原因と仕組み
- 勝手にGPUリソースを消費するプロセスの正体
- 以前のIMEに戻して文字入力を快適にする手順
- 作業を妨げるウェルカム画面の通知を停止する方法
Windowsの入力エクスペリエンスが重い原因と仕組み
まずは、私たちが日々直面している「重い」という感覚の正体について探っていきましょう。単にパソコンが古いからというわけではなく、Windows 10や11の新しい仕組み自体が、ちょっとした悪さをしている可能性があるんです。ここでは、裏側で何が起きているのかをざっくりと解説しますね。
TextInputHost.exeが重い原因とCPU負荷
タスクマネージャーを開くと、「Microsoft Text Input Application」や「TextInputHost.exe」という見慣れないプロセスが動いていることに気づくかもしれません。実はこれ、今のWindowsにおける入力機能の司令塔みたいな役割をしているんです。
昔のWindowsとは違い、今のWindowsはスマホやタブレットのようにタッチパネルでの操作や、手書き入力、さらには絵文字や音声入力までサポートしていますよね。このプロセスは、私たちがいつそれらを使ってもいいように、常にバックグラウンドでスタンバイしているんです。
問題なのは、「私はデスクトップPCでキーボードしか使わないよ!」という人にとっても、この機能が動いてしまっている点です。使っていない機能のためにCPUやメモリが確保され続けているわけですから、これが「重い」と感じる原因の一つになっているんですね。特にスペックが少し低めのPCだと、この常駐プロセスが意外と負担になっているかもしれません。
文字入力の変換が遅れるIMEの不具合
次に疑うべきは、日本語入力システムである「Microsoft IME」です。Windows 10の途中から(バージョン2004以降)、IMEが新しくなり、セキュリティや安定性が向上したと言われています。でも、正直なところ、この「新しいIME」が原因で文字入力が遅れているケースがかなり多いようなんです。
ここがポイント
新しいIMEは、一部の古いアプリやゲームとの相性が悪く、入力した文字が画面に反映されるまでにタイムラグが発生することがあります。
また、変換候補を出すためにクラウド(ネット上のサーバー)と通信を行う機能がオンになっていると、ネット回線が不安定な時に文字入力ごと止まってしまうこともあるんです。「あ、また固まった…」と思ったら、IMEの設定を疑ってみるのが良いかもしれません。
突然のフリーズやGPUを勝手に使う現象
これはゲーマーの方や、グラフィックボード(GPU)を積んでいる方にとっては深刻な問題ですよね。「Windows 入力 エクスペリエンス」が、なぜかGPUのリソースを使っていることがあるんです。
通常、文字入力程度の処理ならCPU内蔵のグラフィック機能で十分なはずです。しかし、今のWindowsは見た目をリッチにするために、入力パネルの背景をぼかしたり透明にしたりする「Fluent Design」という処理を行っています。この処理のために、高価なGPUパワーが勝手に使われてしまうことがあるんですね。
注意点
TextInputHost.exeがGPUを掴んで離さない状態になると、ゲームのフレームレートが落ちたり、GPUがアイドル状態(省電力モード)に入らずにファンが回り続けたりする原因になります。
「ゲームをしていないのにGPUの温度が高いな?」と思ったら、このプロセスが犯人かもしれません。
起動時に全画面のセットアップ提案が出る理由
PCを起動したときや、アップデートの後に、突然青い画面で「PCのセットアップを完了しましょう」とか「Microsoft 365を購入しませんか」といった全画面表示が出たことはありませんか? これもまた、広い意味での「重い入力エクスペリエンス」の一部だと私は考えています。
これは「OOBE(Out of Box Experience)」と呼ばれるもので、マイクロソフト側としては親切心で提案してくれている機能なんですが、急いで作業を始めたい私たちにとっては、ただの邪魔な割り込みでしかありませんよね。
この画面を表示するために、PC起動直後の忙しいタイミングで裏側のプログラム(ContentDeliveryManager)が動いて、画像やデータを読み込んでいるんです。これが起動の遅さに繋がっている可能性も十分にあります。
GameInput Serviceによるメモリ不足
最後にもう一つ、最近よく話題になるのが「GameInput Service (GameInputSvc.exe)」です。これは新しいゲームコントローラーなどを管理するためのサービスなんですが、一部の環境ではこれが暴走して、メモリをどんどん消費してしまう「メモリリーク」という現象が報告されています。
PCを長時間つけっぱなしにしていると、だんだん動作が重くなってきて、最終的にフリーズしてしまう…。そんな症状がある場合は、このサービスが悪さをしているかもしれません。入力周りの不具合は、キーボードだけでなく、こうしたゲーム関連の入力サービスとも複雑に絡み合っているんですね。
Windowsの入力エクスペリエンスが重い時の対処法

原因がわかったところで、ここからは具体的な対処法を見ていきましょう。難しい専門知識は必要ありません。設定メニューから変更できる簡単なものから順に紹介していきますので、ぜひ試してみてください。
IMEを以前のバージョンに戻す設定手順
文字入力の遅延やフリーズに一番効果的なのが、この「IMEを以前のバージョンに戻す」という方法です。多くのユーザーがこれで解決していますし、私も真っ先にこれを行いました。
手順は以下の通りです。
- タスクバーの「あ」や「A」のアイコンを右クリックし、「設定」を開きます。
- 「全般」をクリックします。
- 画面を一番下までスクロールして、「互換性」という項目を探します。
- 「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチを「オン」にします。
これでIMEが安定していた頃の古いバージョンに戻ります。もしこれで不具合が出たり、やっぱり新しい方がいいなと思ったら、いつでもスイッチをオフに戻せば元通りになるので安心してください。
ウェルカムエクスペリエンスの通知を無効化
次は、あの邪魔な全画面の提案(ウェルカムエクスペリエンス)を表示させないようにしましょう。これで起動時のストレスがかなり減るはずです。
設定手順
- 「設定」>「システム」>「通知」へと進みます。
- 画面の一番下にある「追加の設定」をクリックして展開します。
- 「更新後およびサインイン時にWindowsのウェルカムエクスペリエンスを表示して…」のチェックを外します。
- ついでにその下の「Windowsを最大限に活用し…」や「ヒントや提案を入手する」のチェックも外しておくと、余計な通知が減ってスッキリしますよ。
これで、OSがお節介な提案をしてくる頻度がグッと下がり、作業に集中できるようになります。
TextInputHost.exeのGPU設定を変更
もしあなたがグラフィックボード(GeForceなど)を搭載しているPCを使っているなら、この設定は必須かもしれません。「TextInputHost.exe」が勝手に高性能なGPUを使わないように、省電力な内蔵グラフィックスを使うよう指定するんです。
- 「設定」>「システム」>「ディスプレイ」>「グラフィックス」を開きます。
- 「アプリのカスタムオプション」で「デスクトップアプリ」を選び、「参照」ボタンを押します。
- 少し面倒ですが、ファイル選択画面で
C:\Windows\SystemAppsの中にあるMicrosoftWindows.Client.CBS_...といった名前のフォルダ(バージョンによって末尾が異なります)を探し、その中のInputAppフォルダにある TextInputHost.exe を選択して追加します。 - リストに追加されたら「オプション」をクリックし、「省電力」(Intel UHD Graphicsなど)を選んで保存します。
これで、入力機能ごときでファンが唸るようなことはなくなるはずです。
タッチキーボードサービスを停止して軽量化
デスクトップPCを使っていて、タッチパネルなんて触ることもない!という方は、タッチキーボード関連のサービスを停止してしまうのも一つの手です。
キーボードの「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開き、services.msc と入力してOKを押します。サービス一覧の中から「Touch Keyboard and Handwriting Panel Service」を探し、ダブルクリックします。
「スタートアップの種類」を「無効」にし、「サービスの状態」が実行中なら「停止」ボタンを押してOKします。これでメモリの節約になります。
注意点
これを停止すると、タブレットモードでのソフトキーボードが自動で出なくなったりします。タッチ操作をする可能性があるPCでは設定しないようにしてくださいね。
レジストリ設定で勝手な提案を完全停止
ここからは少し上級者向けです。「設定でオフにしたはずなのに、アップデートのたびに設定が勝手に戻る!」という執念深い挙動にお困りの場合は、レジストリを編集して完全に封印する方法があります。
ただ、レジストリの編集は間違えるとWindowsが起動しなくなるリスクもあるので、自信のある方だけ自己責任で行ってくださいね。
具体的には、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager という場所にある、SubscribedContent-310093Enabled などの値を「0」に書き換えることで、おすすめコンテンツの配信を根元から断つことができます。
個人的には、まずは前述の「設定」メニューからの変更だけで様子を見ることをおすすめします。それでもダメな場合の最終手段として覚えておくと良いでしょう。
Windowsの入力エクスペリエンスが重い問題の総括
ここまで、Windowsの入力周りが重くなる原因とその対処法を見てきました。最後に要点をまとめておきましょう。
まとめ
- 「重い」原因は、TextInputHost.exeや新しいIME、OOBEなどの複合的な要因である。
- まずは「IMEを以前のバージョンに戻す」のが最も簡単で効果的。
- GPUを使われる問題は、グラフィックス設定で「省電力」を指定して回避する。
- 不要な通知や提案は、設定メニューからこまめにオフにしておく。
Windowsは便利な機能が増える一方で、どうしても動作が複雑になりがちです。でも、こうして一つ一つの設定を見直すことで、快適な入力環境を取り戻すことは十分に可能です。「入力エクスペリエンス」なんていう難しい言葉に惑わされず、自分にとって使いやすいPC環境を作っていきましょう。

