Windowsでスクリーンショットを撮ったものの、その画像がどこに保存されたかわからない、という経験はありませんか。撮り方によって保存される場所が変わる仕組みや、特定の範囲指定で撮影した画像が見つからないといった悩みは少なくありません。
また、スクリーンショットの保存先を変更したいけれど指定方法が複雑そうに感じたり、そもそもスクリーンショットができないという問題に直面したりすることもあります。
この記事では、windows スクショ 保存先の基本的な仕組みから、保存場所がどこにあるかの確認方法、そしてファイルが見つからない時や撮影できない時の対処法まで、わかりやすく解説します。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- スクリーンショットの撮り方ごとの保存先の仕組み
- 保存先フォルダの具体的な確認方法と変更手順
- 画像が見つからない・保存できない時の原因と対処法
- スクリーンショットを効率的に管理するためのヒント
windows スクショ 保存先の基本と仕組み

- 基本的なスクリーンショットの撮り方
- 撮り方で変わる保存の仕組み
- スクリーンショットはどこに保存される?
- 範囲指定で撮った画像の保存場所
- 保存される画像ファイルの仕様
基本的なスクリーンショットの撮り方
Windowsには、画面を画像として保存するためのスクリーンショット機能が標準で備わっています。用途に応じて複数の撮り方が用意されており、これらを使い分けることで作業効率を大きく向上させることが可能です。
主な撮影方法には、キーボードのショートカットキーを使う方法と、専用のアプリを利用する方法があります。
ショートカットキーを使用する方法
ショートカットキーを使えば、アプリを起動する手間なく、素早く画面を撮影できます。代表的なショートカットキーは以下の通りです。
ショートカットキー | 撮影対象 | 保存方法 |
[Win] + [PrintScreen] | 画面全体 | 画像ファイルとして自動保存 |
[Alt] + [PrintScreen] | アクティブなウィンドウのみ | クリップボードに一時保存(手動での保存が必要) |
[Win] + [Shift] + S | 指定した範囲 | クリップボードに一時保存(通知から手動保存も可) |
[PrintScreen] のみ | 画面全体 | クリップボードに一時保存(手動での保存が必要) |
特に[Win]
+ [Shift]
+ S
は、必要な部分だけを切り取って撮影できるため、資料作成などで非常に便利な機能です。
アプリを使用する方法
より詳細な設定や簡単な編集を行いたい場合は、「Snipping Tool」や「切り取り & スケッチ」といった標準搭載アプリが役立ちます。これらのアプリは、スタートメニューから検索して起動できます。遅延撮影(タイマー機能)など、ショートカットキーにはない機能も利用できます。
撮り方で変わる保存の仕組み
スクリーンショットの撮影方法によって、画像がファイルとして即座に保存されるか、あるいは「クリップボード」と呼ばれる一時的な記憶領域にコピーされるかが異なります。この仕組みを理解することが、保存先を見失わないための第一歩となります。
[Win]
+ [PrintScreen]
キーのように、キー操作と同時にファイルが自動で生成される方法は、撮影した画像をすぐにファイルとして使いたい場合に便利です。画面が一瞬暗くなることで、撮影と保存が完了したことが視覚的にわかります。
一方、[PrintScreen]
キーを単体で押した場合や、[Alt]
+ [PrintScreen]
キーを使った場合は、画像データがクリップボードにコピーされるだけです。この状態では、まだ画像ファイルは作成されていません。撮影した画像をファイルとして保存するには、「ペイント」や「Word」などの画像編集や文書作成ソフトを開き、[Ctrl]
+ [V]
キーで貼り付けた後、手動で名前を付けて保存する作業が必要になります。
このように、撮影の目的(すぐにファイルが欲しいのか、資料に直接貼り付けたいのか)に応じて、適切な撮り方を選択することが大切です。
スクリーンショットはどこに保存される?
自動で保存されるスクリーンショットには、基本的に決まった保存先(デフォルトフォルダ)が設定されています。多くの場合は、ユーザーが直感的に見つけやすい場所になっていますが、撮影方法によって保存先が異なる場合があるため注意が必要です。
最も一般的な[Win]
+ [PrintScreen]
キーで撮影したスクリーンショットは、エクスプローラーの「ピクチャ」フォルダの中に自動で作成される「スクリーンショット」という名前のフォルダに保存されます。具体的なパスは通常、C:\Users\(ユーザー名)\Pictures\Screenshots
となります。
ただし、Xbox Game Barの機能([Win]
+ [Alt]
+ [PrintScreen]
など)を使って撮影した場合は、保存先が異なり、「ビデオ」フォルダの中にある「キャプチャ」フォルダに保存されます。これは、もともとゲームプレイの録画・キャプチャ用の機能であるためです。
また、OneDriveのバックアップ機能を有効にしている場合、ローカルの「ピクチャ」フォルダではなく、OneDrive上の「画像」フォルダ内にスクリーンショットが保存される設定になっていることもあります。
範囲指定で撮った画像の保存場所
[Win]
+ [Shift]
+ S
キーを使って画面の一部を範囲指定で撮影した場合、その画像の扱いは少し特殊です。撮影を完了すると、画像データはまずクリップボードにコピーされます。同時に、画面の右下に「切り取り領域がクリップボードに保存されました」という通知が表示されます。
この通知をクリックすると、「切り取り & スケッチ」または「Snipping Tool」アプリが起動し、撮影した画像が表示されます。このアプリ上で、ペンで書き込みをしたり、マーカーを引いたりといった簡単な編集を加えた後、保存アイコンをクリックして任意の場所にファイルとして保存できます。
もし通知を無視したり、クリックしそびれたりしても、画像はクリップボードに残っているため、ペイントなどのアプリに貼り付けて保存することが可能です。
なお、Windowsのバージョンや設定によっては、この方法で撮影した画像が自動的に「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダに保存されるように構成されている場合もあります。
保存される画像ファイルの仕様
自動で保存されるスクリーンショットのファイルには、管理しやすいように一定のルールに基づいた仕様があります。
ファイル形式は、一般的に「PNG(ピング)」形式で保存されます。PNGは、画質の劣化がない可逆圧縮形式であり、文字や図形がはっきりしているスクリーンショットの保存に適しています。そのため、ウェブサイトの画面やソフトウェアの操作画面などをきれいに残すことができます。
ファイル名は、後から見てもいつ撮影したものか分かりやすいように、撮影した日時が自動で付けられるか、もしくは連番が振られます。例えば、「スクリーンショット (1).png」「スクリーンショット (2).png」といった連番形式や、「スクリーンショット 2025-10-12 195500.png」のような日付と時刻が入った形式で命名されます。
画像の画質やサイズは、撮影した時点のモニターの解像度に依存します。高解像度のディスプレイを使用している場合、スクリーンショットも高品質になりますが、その分ファイルサイズは大きくなる傾向にあります。
windows スクショ 保存先の変更とトラブル解決

- 保存先を任意の場所に変更する手順
- 新しいフォルダへの指定方法と注意点
- 保存先がわからない場合の確認方法
- 保存したファイルが見つからない時の原因
- スクショができない場合の対処法
- windows スクショ 保存先を管理するコツ
保存先を任意の場所に変更する手順
スクリーンショットのデフォルトの保存先は、Windowsの標準機能を使って簡単に変更できます。プロジェクトごとに保存場所を分けたい場合や、Cドライブの容量を節約したい場合にこの設定変更が役立ちます。
変更手順は以下の通りです。
- まず、エクスプローラーを開き、現在の保存先である「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダを表示します。
- 次に、「スクリーンショット」フォルダを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」を選択してください。
- 「スクリーンショットのプロパティ」ウィンドウが開いたら、上部にある「場所」タブをクリックします。
- 現在の保存先パスが表示されているボックスの下にある「移動」ボタンをクリックします。
- フォルダの選択画面が表示されるので、新しく保存先にしたいフォルダを選び、「フォルダーの選択」ボタンを押します。
- プロパティ画面に戻り、パスが新しいものに変わっていることを確認したら、「適用」または「OK」ボタンをクリックします。
このとき、「元の場所にあるすべてのファイルを、新しい場所に移動しますか?」という確認メッセージが表示されることがあります。「はい」を選択すると、これまで撮影したスクリーンショットもまとめて新しい保存先へ移動させることができます。
新しいフォルダへの指定方法と注意点
保存先を変更する際には、いくつか注意すべき点があります。特に、新しい保存先の指定方法を誤ると、後で元に戻すのが難しくなる可能性があるため慎重に行う必要があります。
事前に保存用フォルダを作成する
最も安全な方法は、保存先にしたい場所に、あらかじめ新しいフォルダを自分で作成しておくことです。例えば、Dドライブに「スクリーンショット保存用」といった分かりやすい名前のフォルダを新規作成し、そのフォルダを移動先に指定します。これにより、他の重要なファイルと混ざるのを防ぎ、管理がしやすくなります。
フォルダ指定時の注意点
注意点として、「デスクトップ」や「ドキュメント」、「ダウンロード」といった、Windowsがもともと用意している特殊なフォルダ(システムフォルダ)を直接、新しい保存先に指定することは避けるべきです。
もしこれらのフォルダを指定しようとすると、「フォルダをリダイレクトしますか」といった内容の警告メッセージが表示されます。ここで「はい」を押してしまうと、例えば「スクリーンショット」フォルダと「ドキュメント」フォルダが統合されたような状態になり、システムの動作が不安定になったり、設定を元に戻すのが非常に困難になったりする場合があります。必ず、専用の新しいフォルダを作成して指定するように心がけてください。
保存先がわからない場合の確認方法
自分で保存先を変更したことを忘れてしまったり、何らかの理由でデフォルトの場所から変わってしまったりして、保存先がわからなくなることがあります。そのような場合は、以下の方法で現在の保存先を確認できます。
最も確実な方法は、前述した「スクリーンショット」フォルダのプロパティを確認することです。エクスプローラーで「ピクチャ」フォルダ内に「スクリーンショット」フォルダがあれば、それを右クリックして「プロパティ」を開き、「場所」タブを見れば現在のパスが一目でわかります。
もし「ピクチャ」フォルダ内に「スクリーンショット」フォルダ自体が見当たらない場合は、一度[Win]
+ [PrtSc]
キーでスクリーンショットを撮影してみるのが実践的な方法です。撮影後に新しく作成された画像ファイルが、現在の保存先フォルダにあります。
また、Windowsの検索機能(タスクバーの検索ボックス)で「スクリーンショット」と入力し、最近撮影したファイルを探し出す方法も有効です。見つかったファイルを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択すれば、そのファイルが保存されているフォルダに直接移動できます。
保存したファイルが見つからない時の原因
「スクリーンショットを撮ったはずなのに、ファイルが見つからない」という場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多いのは、[PrintScreen]
キーを単体で押しただけで、ファイルが保存されたと勘違いしているケースです。前述の通り、この操作では画像はクリップボードに一時保存されるだけなので、ファイルとしては存在しません。ペイントなどのアプリに貼り付けて保存作業を行う必要があります。
次に考えられるのは、保存先の勘違いです。[Win]
+ [PrintScreen]
で撮った画像は「ピクチャ」>「スクリーンショット」フォルダに、Xbox Game Barで撮った画像は「ビデオ」>「キャプチャ」フォルダに保存されるという違いを見落としている可能性があります。
さらに、OneDriveの設定が影響している場合もあります。OneDriveの同期機能が有効になっていると、ローカルのPC内ではなく、クラウド上にあるOneDriveのフォルダに画像が自動的にアップロード・保存されていることがあります。タスクバーの雲のアイコンからOneDriveの設定を確認してみるとよいでしょう。
スクショができない場合の対処法
[PrintScreen]
キーを押しても何も反応せず、スクリーンショットが撮影できない場合、いくつかの要因が考えられます。
まず、使用しているキーボードの種類を確認してください。特にノートパソコンでは、[PrintScreen]
キーがファンクションキー(F1~F12)など他のキーと兼用になっていることがあります。その場合、キーボードにある[Fn]
キーを押しながら[PrintScreen]
キーを押す必要があります。
次に、他の常駐ソフトウェアとの競合が考えられます。例えば、DropboxやOneDrive、その他のキャプチャ専用ソフトなどが、[PrintScreen]
キーの機能を上書き(乗っ取り)していることがあります。タスクバーの通知領域に常駐しているアプリの設定を見直すことで解決する場合があります。
また、特定のコンテンツを撮影しようとしている場合も注意が必要です。動画配信サービスや電子書籍など、著作権保護技術(DRM)が適用されているコンテンツは、スクリーンショットを撮っても画面が真っ黒になったり、撮影自体がブロックされたりします。
会社のパソコンであれば、情報漏洩を防ぐためのセキュリティソフトによって、スクリーンショット機能自体が無効化されている可能性も考えられます。
windows スクショ 保存先を管理するコツ

スクリーンショットは手軽に撮影できるため、意識しないとどんどんファイルが溜まっていきます。後から必要な画像を探しやすくし、パソコンのストレージを快適に保つためには、日頃からの管理が鍵となります。
効果的な管理方法の一つは、保存先として指定したフォルダの中に、さらに用途別のサブフォルダを作成して整理することです。「プロジェクトA用」「ブログ記事用」「マニュアル作成用」「一時メモ」のように分類しておけば、後からファイルを探す際の手間が大幅に省けます。
また、自動で付けられるファイル名のままにせず、「ログイン画面のエラー_20251012」のように、内容がわかる名前に変更(リネーム)する習慣をつけるのも良い方法です。
そして最も大切なのは、定期的な見直しです。月に一度などタイミングを決めて、不要になったスクリーンショットを削除することで、ストレージ容量の圧迫を防ぎ、常に整理された状態を維持できます。重要なスクリーンショットは、別のバックアップ用フォルダやクラウドストレージに移動させておくと、より安心して管理できるでしょう。
- 全画面撮影は[Win] + [PrtSc]
- アクティブウィンドウは[Alt] + [PrtSc]
- 範囲指定は[Win] + [Shift] + [S]
- 撮り方で自動保存かクリップボード保存かが決まる
- クリップボード保存は手動でファイル化が必要
- デフォルトの保存先はピクチャ内のスクリーンショットフォルダ
- ゲームバーの保存先はビデオ内のキャプチャフォルダ
- 保存先はフォルダのプロパティから変更可能
- 変更時は新しい専用フォルダを作成するのが安全
- システムフォルダを保存先に指定するのは避ける
- 保存先が不明な場合はプロパティの場所タブで確認
- ファイルが見つからない原因はクリップボード保存の勘違いなど
- OneDriveとの同期設定も保存場所に影響する
- スクショができない時は[Fn]キーや常駐ソフトを確認
- 定期的なファイル整理で快適な環境を維持する