Windowsのメモリ整合性とは?設定とトラブル解決法

最近、パソコンの設定を見直していると、Windowsのメモリ整合性という項目が気になった方も多いのではないでしょうか。これをオンにできないと悩んでいたり、設定がグレーアウトして変更できなかったりして、不安を感じている方もいるかもしれませんね。また、ゲームが重いと感じてオフにするデメリットや、システムへの影響について詳しく知りたいという声もよく耳にします。専門的な用語が多くて難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればしっかりと理解して設定できるようになりますよ。この記事では、私が実際に調べた情報をもとに、関連する疑問をわかりやすく紐解いていこうかなと思います。

メモリ整合性
  • メモリ整合性の仕組みと高度なセキュリティ効果
  • ゲームやアプリの動作パフォーマンスに与える影響
  • 設定をオンにできない時やグレーアウトの具体的な原因
  • 互換性のないドライバーの安全な確認と削除方法
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Windowsのメモリ整合性の基礎と影響

まずは、この機能が一体どのようなものなのか、その基本的な役割について一緒に見ていきましょう。セキュリティの向上とパソコンのパフォーマンスのバランスをどう考えるか、とても気になるところですね。

仕組みとセキュリティ強化の利点

Windowsのメモリ整合性は、一言でいうとパソコンの最も深い部分(カーネル)を悪意のある攻撃から守るための強力なバリアです。最近のウイルスやサイバー攻撃はどんどん巧妙になっていて、普通のソフトと同じような顔をしてシステムの中枢に入り込もうとします。

ここで活躍するのが「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」という技術です。メモリ整合性はこの技術を使って、OSとは完全に切り離された安全な金庫のような場所(セキュアカーネル)を作り出します。そして、システムを動かすためのプログラムが怪しいものではないか、その金庫の中でしっかりとチェックする仕組みになっています。

ここがポイント!
万が一、悪いプログラムが管理者権限を奪ったとしても、メモリ整合性が有効であれば、システムの奥深くに不正なコードを書き込まれるのを物理的・論理的にブロックしてくれます。強力な防波堤として機能するわけですね。

ゲームプレイ時のパフォーマンス

セキュリティが強固になる一方で、パソコンゲームを楽しむ方にとっては少し気になる影響もあります。裏側で常に仮想化の処理が動いているため、CPUのパワーを少しだけ使ってしまうんですよね。

私が調べてみたところ、特にCPUの処理をたくさん使うようなゲームでは、メモリ整合性をオンにしているとフレームレート(FPS)が平均して5%ほど下がったり、一瞬だけカクついたりする(スタッター)ことがあるみたいです。

最新のCPU(インテル第11世代やAMD Zen 3以降など)を使っているパソコンなら、この影響はかなり小さくなるように作られているそうです。それでも、少しでも滑らかにプレイしたいゲーマーにとっては、悩ましい問題ですよね。

オフにするデメリットと危険性

「じゃあ、ゲームを快適にするためにオフにしちゃえばいいのでは?」と思うかもしれません。実際に、ゲームをする時だけオフにする方もいるようです。でも、オフにするデメリットはしっかりと知っておきたいところです。

注意したいリスク
オフにすると、システムの保護機能が下がり、「BYOVD(既知の脆弱なドライバーを持ち込む攻撃)」やランサムウェアなどの高度な攻撃に対する弱点が増えてしまいます。

Windowsには怪しいドライバーをブロックするリストもありますが、世の中には無数の古いドライバーが存在するため、リストだけでは全てを防ぎきれないのが実情です。オフにするのは、あくまで「リスクを自己責任で受け入れる」という形になるのかなと思います。

アンチチートやアプリの競合問題

パフォーマンス以外にも、特定のソフトが上手く動かなくなるケースがあります。一番よく耳にするのは、オンラインゲームのチート対策ソフト(アンチチート)との衝突ですね。

例えば、「Valorant」のVanguardや「EasyAntiCheat」といったシステムは、パソコンの起動と同時にシステム深くにアクセスしようとします。しかし、メモリ整合性がそれを「怪しい動きだ」と判断してブロックしてしまい、ゲームが起動できなくなるエラー(VAN9002など)が起きることがあります。

また、「BlueStacks」などのAndroidエミュレーターや、開発者向けの「WSL2」といった、そもそも仮想化技術を使うアプリともリソースの奪い合いになってしまい、クラッシュや不具合の原因になることが多いみたいです。

仮想化の有効状態の確認方法

自分のパソコンでそもそもこの機能が使える状態なのか、確認する方法を紹介しますね。とても簡単です。

タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開き、「パフォーマンス」タブを選択します。CPUの項目を選ぶと、画面の右下あたりに「仮想化:有効」と表示されているかチェックしてみてください。

もしここが無効になっていると、メモリ整合性の機能自体を使うことができないので、次の章で紹介するトラブル解決の手順が必要になってきます。

Windowsのメモリ整合性のトラブル解決策

メモリ整合性1

「機能を有効にしたいのに、なぜか設定できない」というトラブルは意外と多いものです。ここでは、そうしたエラーを解決して安全な状態にするための手順を順番に解説していきますね。

オンにできない主な原因と対処法

設定画面でスイッチをオンにできない場合、その原因は大きく分けて2つあります。

  1. パソコンの根本のシステム(BIOS/UEFI)で、仮想化機能がオフになっている
  2. パソコンの中に「互換性のない古いドライバー」が残っている

ほとんどのトラブルはこのどちらかが原因なので、一つずつ確認して対処していけば大丈夫です。

スイッチがグレーアウトする理由

設定のスイッチが灰色(グレーアウト)になっていて全く押せない場合は、先ほど触れた「仮想化機能」が無効になっているサインです。これを直すには、パソコンの電源を入れた直後に特定のキーを押して、BIOS(またはUEFI)という設定画面を開く必要があります。

メーカーによって押すキーや設定の名前が違うので、代表的なものを表にまとめてみました。

メーカー・環境 押すキーの目安 設定の一般的な名前
Intel CPU (汎用) Intel Virtualization Technology, Intel VT-x
AMD CPU (汎用) SVM Mode, AMD-V
HP F10 System Configuration > Virtualization Technology
Dell F2 Virtualization Support > Virtualization
Lenovo F2 または Fn+F2 Configuration > Intel Virtual Technology / AMD SVM

BIOSの設定を変更したら、保存して再起動してみてください。これでグレーアウトが解消されることが多いです。

互換性のないドライバーの特定

仮想化が有効なのにオンにできない場合は、画面に「互換性のないドライバーを確認する」という文字が出ているはずです。ここをクリックすると、問題を起こしているファイル名(.sys)が表示されます。

よくあるのが、古いWebカメラ、スマートフォンを繋いだ時の名残、昔の外付けハードディスクの管理ソフトなどのドライバーです。「何年も前に少しだけ使った周辺機器のデータ」が残っていて邪魔をしているパターンですね。

絶対にやめてほしいこと
見つけたからといって、エクスプローラーから直接「C:\Windows\System32\drivers」フォルダを開いて、ファイルを無理やり削除するのは絶対にNGです。パソコンが起動しなくなる(ブルースクリーンになる)危険性がとても高いので注意してください。

コマンドによる安全な削除手順

安全にドライバーを削除するには、「PnPUtil」というWindowsに備わっている管理ツールを使うのが確実です。少し黒い画面(コマンド)を使いますが、手順通りにやれば大丈夫です。

  1. スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を開きます。
  2. pnputil /enum-drivers と入力してエンターを押します。
  3. ずらっと文字が出ますが、エラー画面で見た提供元やファイル名を探し、その上にある「公開名(oem〇〇.inf)」という番号をメモします。
  4. pnputil /delete-driver oem〇〇.inf /uninstall /force と入力して実行します。(〇〇の部分はメモした数字に変えてください)

これで安全に削除ができるので、終わったらパソコンを再起動して、もう一度メモリ整合性をオンにできるか試してみてくださいね。

ブルースクリーン発生時の解析

稀に、メモリ整合性をオンにした直後にパソコンの動作がおかしくなったり、青いエラー画面(ブルースクリーン)が出たりすることがあります。これは、システムが裏でこっそり動こうとした古いプログラムを「危険だ!」と判断して緊急停止させた結果です。

これを詳しく調べるには、「イベントビューアー」というツールを使って「CodeIntegrity」というログ(イベントID 3087など)をチェックします。ただ、これはかなり上級者向けの作業になるので、もしオンにしてパソコンが不安定になったら、一旦オフに戻して様子を見るのが安全かなと思います。

Windowsのメモリ整合性の適切な運用

今回は、Windowsのメモリ整合性について、その仕組みからトラブルの解決策までをざっと見てきました。新しいパソコンを買うと、最初からこの機能がオンになっていることも増えています。これは、システムが一定の性能基準を満たしていると判断されたためですね。

まとめとしての考え方
セキュリティを最優先にするなら「オン」、ゲームのフレームレートや特定のソフトの動作をどうしても優先したい場合は「リスクを理解した上でオフ」というように、自分の使い方に合わせて選択するのが良いですね。

少し難しい部分もあったかもしれませんが、自分のパソコンを守るための大切な機能なので、ぜひ一度設定を見直してみてくださいね。

※なお、本記事で紹介しているFPSの低下率などの数値データはあくまで一般的な目安です。お使いの環境によって異なる場合があるので注意してくださいね。また、コマンド操作などはシステムに影響を与える可能性があるため、正確な手順や最新情報はMicrosoftの公式サイトをご確認いただき、最終的な判断や高度なトラブル対応は専門家にご相談されることをおすすめします。

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