2026年2月現在、Windows 10の延長サポートがついに終了しましたね。使い慣れたOSから新しい環境へ移行するのは少し勇気がいりますし、実際にWindows11へのアップグレードのやり方について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に、自分のパソコンが無料で更新できるのか、あるいは古いPCだと要件を満たせずに手動での対応が必要になるのかなど、気になる点は尽きません。また、更新に失敗して大切なデータが消えてしまわないかという心配もあるかと思います。この記事では、正規の手順から非対応機種への対策まで、私が実践してきた経験をもとに分かりやすく解説していきます。

- 公式ツールを使った最も安全で確実な更新手順
- システム要件を満たさない古いPCを救済する方法
- 失敗やデータ消失のリスクを防ぐ事前の準備
- よくあるエラーの原因と具体的な解決テクニック
初心者も安心なWindows11アップグレードのやり方
まずは、マイクロソフトが推奨している正規のルートでの更新方法について解説します。基本的には、Windows Updateを利用するのが最も安全で、トラブルも少ないですね。ただ、環境によっては通知が来ないこともあるので、いくつかのパターンを知っておくとスムーズです。
PC正常性チェックアプリで要件を確認する方法
アップグレードを始める前に、まず「自分のパソコンがWindows 11を受け入れられる体質か」を診断する必要があります。ここで使うのが、マイクロソフト公式の「PC正常性チェック(PC Health Check)」アプリです。
このツールは、プロセッサの世代やメモリ容量、そして一番のハードルとなりやすい「TPM 2.0」と「セキュアブート」が有効になっているかを瞬時に判定してくれます。もしここで「要件を満たしていません」と出ても、諦めるのはまだ早いです。BIOS(UEFI)の設定でTPMをオンにするだけで解決するケースも多々ありますから、まずは現状を把握することから始めましょう。
- 「TPM 2.0」が無効になっていないか確認する(BIOS設定で解決可能な場合あり)。
- システムドライブが「GPT形式」であるか確認する(MBRだと不可)。
- プロセッサが第8世代Intel CoreまたはRyzen 2000番台以降か確認する。
失敗しないためのデータバックアップ手順
「アップグレードでデータは消えませんか?」という質問をよく頂きますが、公式の答えは「保持される」です。しかし、私自身の経験から言わせてもらえば、「万が一の事故は必ず起こるもの」として準備しておくのが鉄則です。
OSの入れ替えは、パソコンにとって大手術のようなものです。作業中に停電が起きたり、予期せぬエラーで起動しなくなったりするリスクはゼロではありません。最低限、写真やドキュメントなどの「消えたら困るファイル」は、外付けHDDやOneDriveなどのクラウドストレージにコピーしておきましょう。
より盤石な体制を整えるなら、Windows 7時代からある「システムイメージの作成」機能を使って、パソコンの中身を丸ごとバックアップすることをおすすめします。これさえあれば、何が起きても元の状態に戻せますよ。
Windows Updateで無料更新する手順
これが最も推奨される、王道のアップグレード方法です。準備が整っているPCには、Windows Updateの画面に「Windows 11 へのアップグレードの準備ができました(バージョン 25H2)」といった案内が表示されます。
手順は非常にシンプルで、「ダウンロードしてインストール」ボタンを押すだけです。あとはシステムが自動的にファイルの展開を行い、再起動を促してくれます。この方法の最大のメリットは、マイクロソフト側のAIが「このPCなら不具合が起きない」と判断したものにだけ配信している点です。つまり、最も安全性が高い方法と言えるでしょう。
インストールアシスタントを使う手動更新の方法
「正常性チェックでは合格しているのに、Windows Updateに通知が来ない」というケースもよくあります。そんな時は、「Windows 11 インストール アシスタント」を使って、自分から迎えに行きましょう。
公式サイトからツールをダウンロードし、「管理者として実行」するだけで、強制的にアップグレードプロセスを開始できます。Windows Updateの配信を待てない場合や、すぐに最新の環境を手に入れたい場合に有効です。手順は自動化されており、基本的には画面の指示に従って「同意してインストール」を進めていくだけで完了します。
メディア作成ツールでUSBから更新する手順
複数のパソコンをまとめてアップグレードしたい場合や、インターネット回線が不安定な場合には、「メディア作成ツール」で作ったUSBメモリを使うのが便利です。
8GB以上のUSBメモリを用意し、ツールを使ってインストールメディアを作成します。そのUSBの中にある「setup.exe」を起動すれば、今の環境を引き継いだままアップグレード(インプレースアップグレード)が可能です。また、このUSBがあれば、将来的にWindowsが不調になった時の修復用としても使えるので、一つ作っておいて損はないアイテムですね。
非対応PC等でのWindows11アップグレードのやり方

ここからは少し上級者向け、かつ「自己責任」の領域になります。公式の要件を満たさないPC、いわゆる「非対応PC」をアップグレードする方法ですが、2026年の現在でも多くのユーザーが試行錯誤しているテーマですね。リスクを理解した上で、どうしてもという場合の選択肢を紹介します。
Rufusを使い古いPCを強制更新する方法
要件を満たさない古いPC(例えば第7世代以前のCPUなど)にWindows 11を入れたい場合、最も有名なのがフリーソフトの「Rufus」を使った方法です。
Rufusを使ってインストールUSBを作成する際、「Remove requirement for 4GB+ RAM, Secure Boot and TPM 2.0」というオプションにチェックを入れることができます。これにより、インストーラーが本来行うはずの厳しいハードウェアチェックを「パス」させることが可能になります。非常に強力なツールですが、マイクロソフトのサポート対象外となる点は忘れないでください。
この方法で強制的にアップグレードした場合、将来的に大型の機能更新プログラムが降りてこなくなる可能性があります。セキュリティパッチは提供されることが多いですが、リスクがある運用であることを理解しておきましょう。
更新が失敗する際のエラー対処法と解決策
アップグレード中に進捗が止まったり、エラーコード(0xC1900101など)が出て元のOSに戻されたりすることがあります。これにはいくつか定番の原因があります。
一番多いのが「周辺機器やドライバーの干渉」です。マウスとキーボード以外のUSB機器(プリンター、外付けHDD、Webカメラなど)は、作業前にすべて取り外してください。また、意外な落とし穴として「サードパーティ製のセキュリティソフト」が邪魔をしていることもあります。一時的にアンインストールするか、機能を停止してから再挑戦すると、すんなり成功することが多いですよ。
アップグレードに必要な時間と空き容量の目安
「どれくらい時間がかかりますか?」というのも気になるポイントですよね。PCのスペックや回線速度にもよりますが、ダウンロードからインストール完了まで、早くて1時間、古いPCだと2〜3時間程度は見ておいた方が良いでしょう。
また、ストレージの空き容量も重要です。最低でも64GB必要とされていますが、個人的には余裕を持って「ドライブに64GB以上の空き」を確保してから挑むことをおすすめします。容量不足はエラー(0x80070070)の主要因ですので、不要なファイルは事前に「ディスククリーンアップ」などで整理しておきましょう。
更新完了後にやるべき初期設定とドライバー更新
無事にWindows 11の画面が立ち上がっても、そこで終わりではありません。快適に使うためには、仕上げの作業が必要です。
まずは「設定」→「Windows Update」を開き、「オプションの更新プログラム」を確認してください。ここにメーカー固有のドライバー更新が溜まっていることがあります。また、GPU(グラフィックボード)を搭載している場合は、NVIDIAやAMDの公式サイトからWindows 11対応の最新ドライバーを入れることで、画面の表示や動作が安定します。
アップグレード直後は、Cドライブに「Windows.old」という巨大なフォルダ(前のOSのデータ)が残っています。動作に問題がなく、戻す予定がなければ、これを削除することで数十GBの空き容量を取り戻せますよ。
安全なWindows11アップグレードのやり方まとめ
Windows 10のサポート終了に伴い、Windows 11への移行はセキュリティを守るための必須作業となりました。正規の手順であればWindows Updateやアシスタントツールを使うのが一番ですし、非対応PCであってもRufusなどのツールを使えば道は開けます。
ただ、どの方法を選ぶにしても、事前のバックアップだけは絶対に省略しないでください。 デジタル環境において、データは何よりの財産です。リスクをしっかり管理した上で、新しいOSの快適な機能を楽しんでいただければと思います。もちろん、無理をして古いPCを使い続けるよりは、新しいPCへの買い替えを検討するのも、賢い「アップグレードのやり方」の一つかもしれませんね。
本記事で紹介した非公式なアップグレード方法(Rufusの使用など)やレジストリ操作は、ユーザー自身の責任において行ってください。これらの操作により発生したデータの損失やハードウェアの不具合について、当サイトは一切の責任を負いません。作業前には必ず完全なバックアップを取得することを推奨します。

