Windows11のクイック設定スクロール対応

Windows 11のバージョン24H2アップデートで、画面右下のネットワークや音量アイコンから開く「クイック設定」の使い勝手が大きく変わりました。特に注目なのが、パネルが縦にスクロールできるようになったことです。この変更がどういう意味を持つのか、詳しく見ていきましょう。

クイック設定スクロール対応

編集ボタンが消えた理由

24H2にアップデートして一番驚くのは、クイック設定のパネル右下にあった「鉛筆アイコン(クイック設定の編集)」が消えてしまったことではないでしょうか。これまでは、このボタンを押して限られた6つの枠にどの機能を表示するかを自分で選んでいましたよね。

実はこれ、機能が減ったわけではなく、むしろ「隠す必要がなくなった」からなんです。スクロール機能がついたことで、システムで使えるすべての機能アイコン(タイル)がパネル内に表示されるようになりました。だから、「一部だけを選んで表示する」という編集機能自体がお役御免になったというわけですね。最初は戸惑うかもしれませんが、いちいち設定アプリを開かなくても良くなったので、慣れると結構便利ですよ。

タイルの並び替え手法

「編集ボタンがないなら、アイコンの順番はどうやって変えればいいの?」と思うかもしれません。安心してください。ちゃんとカスタマイズする方法は残っています。

並び替えのポイント

変更方法はとても直感的で、スマートフォンでアプリのアイコンを移動させるのと同じ感覚です。

よく使うWi-FiやBluetoothは一番上の見やすい場所に置いて、たまにしか使わない機能は下の方に追いやっておく。そうすることで、以前の「よく使う機能だけを表示する」のと同じような使い心地を、自分自身で作ることができます。

ドラッグ&ドロップ操作

具体的な並び替えの操作は、ドラッグ&ドロップで行います。

移動させたいアイコンの上でマウスの左ボタンを「長押し(クリックしたまま)」します。するとアイコンが少し浮いたような状態になるので、そのまま配置したい場所までズルズルと引っ張っていき、指を離す(ドロップする)だけです。

これは本当に直感的でわかりやすいですよね。自分の使いやすいように、どんどん並び替えてみてください。

全機能アイコンの表示

今回のスクロール対応の最大のメリットは、何と言っても「すべての機能にすぐアクセスできる」ことです。

これまでは、例えば「モバイルホットスポット」や「近距離共有」といった、たまにしか使わないけれど必要な時にはサッと使いたい機能は、わざわざスタートメニューから「設定」アプリを開いて探さなければなりませんでした。しかし24H2からは、クイック設定パネルをマウスのホイールでクルクルと下にスクロールするだけで、これらの機能がすべてズラリと並んでいます。

パネルの右端にはスクロールバー(インジケーター)も表示されるので、マウスのドラッグやタッチパッドの2本指スワイプでも簡単に上下に移動できます。

新たな省エネ機能の統合

スクロール化でスペースが広がったことで、新しい機能もクイック設定に仲間入りしました。その代表が「省エネ機能(Energy Saver)」です。

これは従来の「バッテリー節約機能」が進化したもので、なんとデスクトップPC(バッテリーがないパソコン)でも使えるようになりました。このアイコンをオンにすると、画面が少し暗くなったり、バックグラウンドの不要な通信を抑えたりして、パソコン全体の消費電力を賢く減らしてくれます。

ノートパソコンのバッテリーを長持ちさせたい時はもちろん、電気代が気になる時にも、サッとスクロールしてワンクリックでオンにできるのは便利ですね。

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Windows11、クイック設定のスクロール対応

クイック設定スクロール対応1

ここからは、クイック設定のスクロール対応に関連して、時々起こる困ったトラブルの解決法や、ちょっと便利な裏技について解説していきます。

開かない不具合の解決法

タスクバーの右下をクリックしても、あるいはキーボードの「Win + A」を押しても、クイック設定のパネルがうんともすんとも言わない…。こんな時は焦らずに、以下の方法を試してみてください。

大抵の場合、画面の表示を担当している「Windowsエクスプローラー」というプログラムが一時的にフリーズしていることが原因です。

エクスプローラーの再起動手順

1. キーボードの Ctrl + Shift + Esc を同時に押して「タスクマネージャー」を開きます。
2. 左側のリスト(プロセス)から「Windows エクスプローラー」を探します。
3. 右クリックして「再起動」を選びます。

画面が一瞬消えて元に戻ったら、もう一度クイック設定を開いてみてください。多くの場合、これでスッと開くようになりますよ。

勝手にスクロールする原因

「クイック設定を開いたら、何も触っていないのに勝手に下までスクロールしてしまう!」という、ちょっとホラーな現象が報告されています。これはWindowsのシステム画面でのみ起こることが多い不思議な症状です。

原因の多くは、マウスやキーボードなどの入力機器からの誤作動信号です。

  • ワイヤレスマウスを使っている場合は、USBの小さな受信機(ドングル)を一度パソコンから抜き、数秒待ってから挿し直してみてください。これで直ることが非常に多いです。
  • ゲームパッド(コントローラー)やペンタブレットを繋いでいる場合は、それらのスティックが少しだけ傾いていて、微細なスクロール信号を送り続けている可能性があります。一度すべて外して確認してみましょう。
  • Windowsの設定にある「ホバーしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする」という機能が、他の信号とぶつかって誤作動を起こしていることもあります。設定 > Bluetooth とデバイス > マウス から、この設定をオフにしてみるのも手です。

Bluetooth検出の変更

スクロール対応によって、Bluetoothの使い勝手も少し変わりました。以前は、イヤホン以外の特殊な機器を繋ぐ時に「詳細な設定」を探す必要がありましたが、24H2ではこれがとてもシンプルになっています。

クイック設定パネルのBluetoothアイコンの横にある小さな矢印(>)をクリックすると、接続できる機器のリストが出ますよね。そのリストを一番下までスクロールすると、「すべてのデバイスを表示」という項目が出てくるようになりました。

ここから、周りにあるすべてのBluetooth信号を簡単に探すことができます。いちいち設定画面の深いところまで行かなくて済むので、新しい機器を買った時のペアリングがスムーズになりましたね。

便利なショートカット

マウスを使わずに、キーボードだけでクイック設定を使いこなせると、パソコン操作がグッと速くなります。スクロール対応になったことで、ショートカットキーの恩恵も大きくなりました。

ショートカットキー機能
Win + Aクイック設定パネルを瞬時に開く(基本中の基本ですね)
Tabパネル内のアイコンやスライダーを順番に移動。
押し続けると、見えない下の方のアイコンへも自動でスクロールしてくれます。
Space または Enter選んでいるアイコン(Wi-Fiなど)のオン・オフを切り替える

Win + A で開いて、Tab キーでポンポンと移動し、Space で決定。これだけで、設定アプリを開かずにほぼすべての機能のオンオフができるので、ぜひ指に覚えさせてみてください。

Windows11のクイック設定スクロール対応総括

今回は、Windows11 クイック設定スクロール対応について詳しく見てきました。お馴染みの編集ボタン(鉛筆アイコン)が消えた時は「改悪だ!」と焦った方もいるかもしれませんが、すべてのアイコンが一覧でき、ドラッグ&ドロップで自由に並び替えられるという新しい形は、慣れてしまえばとても合理的です。

特に、新しい省エネ機能へのアクセスが簡単になったり、Bluetoothの接続がフラットになったりと、目立たない部分での使い勝手が大きく向上しています。勝手にスクロールするなどのちょっとしたトラブルの解決法も頭の片隅に置きつつ、生まれ変わったクイック設定を自分好みにカスタマイズして、毎日のパソコン作業を少しでも快適にしてみてくださいね。

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