仕事や作業の最中にパソコンの調子が悪くなり、とりあえず再起動をかけたものの、画面がくるくると回ったまま一向に進まないという経験はありませんか。特に急いでいる時や重要なデータを扱っている最中に、Windows10やWindows11の再起動が終わらないトラブルに見舞われると、本当に焦ってしまいますよね。アップデートの適用中なのか、それともフリーズしてしまったのか判断がつかず、黒い画面のまま沈黙するPCを前に強制終了すべきか迷う気持ちは痛いほどよく分かります。この記事では、私が実際に経験したトラブルや調べて分かったことを基に、再起動が終わらない原因と安全な対処法について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

- 再起動中の画面表示から現在のPCの状態を正しく判断する方法
- データ消失のリスクを最小限に抑えた強制終了と待機時間の目安
- 周辺機器の取り外しや放電処置など自宅ですぐに試せる初期対応
- セーフモードやコマンドを使用した具体的なシステム修復の手順
Windowsの再起動が終わらない時の原因と初期対応
PCが「再起動しています」の画面から進まなくなると、故障したのではないかと不安になりますよね。しかし、焦って電源を切る前に、まずは今の状況を冷静に観察することが大切です。ここでは、画面の状態やランプの点滅から原因を推測し、まず試すべき初期対応について解説します。
くるくる回る画面が続く状態の判断基準
画面中央で白い点がくるくると回り続けている状態は、Windowsがまだ何らかの処理を行っているサインです。一見フリーズしているように見えても、バックグラウンドではシステムファイルの書き換えや、終了処理が行われている可能性が高いです。
特に「再起動しています」というメッセージが表示されたままの場合、ユーザーセッションの終了やサービスの停止、あるいはメモリの内容をディスクに書き込む処理(ハイバネーションファイルの作成など)で時間がかかっていることが考えられます。この段階で安易に電源を切ってしまうと、システムファイルが破損するリスクがあります。
くるくる回るアニメーションが少しでも動いているなら、システムは完全に停止していません。まずは「待つ」ことが最善の策です。
電源ボタン長押しで強制終了すべきタイミング
「待つべき」とは言っても、いつまでも待ち続けるわけにはいきませんよね。強制終了はPCに負担をかける「必要悪」ですが、状況によっては実行せざるを得ない場合があります。
私が目安にしているのは、アクセスランプ(HDD/SSDの読み書きを示すランプ)の状態です。もしアクセスランプが完全に消灯し、画面も数十分以上全く変化がない場合は、処理が完全にストップ(フリーズ)している可能性が高いです。また、HDD搭載機でも3時間以上、SSD搭載機でも2時間以上変化がない場合は、異常事態と判断して良いでしょう。
アクセスランプが激しく点滅している最中の強制終了は、HDDの物理的な故障やデータの消失を招く危険性が非常に高いです。必ずランプが落ち着いているか確認してください。
黒い画面で停止する場合の周辺機器トラブル
メーカーロゴが出た後に画面が真っ暗になり、カーソルだけが表示される、あるいは完全にブラックアウトするケースもあります。これは、Windowsの読み込み以前の段階、つまりハードウェアの認識や初期化でつまずいていることが多いです。
意外と多い原因が、USBメモリや外付けHDDなどの周辺機器です。BIOSの設定によっては、PCが内蔵ストレージよりも先にUSB機器から起動しようとして、OSが見つからずに止まっていることがあります。マウスとキーボード以外の全てのUSB機器(プリンター、Webカメラ、USBハブなど)を取り外してみてください。これだけで、止まっていた処理が嘘のように動き出すことがあります。
更新プログラム構成中ならアクセスランプを確認
「Windowsの準備をしています」「更新プログラムを構成しています」といった画面で止まっている場合、Windows Updateの大規模な処理が行われています。この時は、システムファイルを大量に書き換えている真っ最中です。
この状態で電源を切ることは、手術中に医師を追い出すようなもので、システムにとって最も危険な行為です。アクセスランプが点滅している間は、どんなに時間がかかっても絶対に電源を切らないでください。進捗率(%)が変わらなくても、内部では懸命に処理が続いています。
HDDとSSDで異なる待機時間の目安
お使いのPCのストレージがHDD(ハードディスク)かSSD(ソリッドステートドライブ)かによって、待つべき時間は大きく異なります。最近のSSD搭載PCであれば、通常の更新なら10分〜30分程度、大型アップデートでも1時間もあれば終わることがほとんどです。
| ストレージの種類 | 通常の更新待機目安 | 大型更新の最大待機目安 |
|---|---|---|
| SSD搭載機 | 10分 〜 30分 | 約 1時間 〜 2時間 |
| HDD搭載機 | 30分 〜 1時間 | 約 3時間 〜 6時間 |
もしSSD搭載機で2時間以上経過しても画面が変わらないなら、何らかのトラブルが発生していると判断して、次のステップ(強制終了や修復)へ進むことを検討しても良いでしょう。
Windowsの再起動が終わらない問題を解決する修復策

強制終了をして、なんとか電源が切れたとしても、次に電源を入れた時にまた同じ状態で止まってしまっては意味がありません。ここでは、再起動トラブルを根本的に解決し、再発を防ぐための具体的な修復手順をご紹介します。
セーフモード起動でシステムを診断する方法
Windowsが正常に起動しない場合、最小限の機能だけでPCを立ち上げる「セーフモード」を試してみましょう。これで起動できるなら、基本システムは無事で、後から入れたアプリやドライバが悪さをしている可能性が高いと分かります。
電源を入れ、メーカーロゴが出たらすぐに電源ボタン長押しで強制終了。これを2回繰り返すと、3回目に「自動修復」の画面に入れます。そこから「詳細オプション」→「スタートアップ設定」へと進みましょう。
高速スタートアップ無効化で再発を防ぐ設定
Windows 10や11には、起動を速くするための「高速スタートアップ」という機能がありますが、これがトラブルの元凶になることが実はとても多いんです。前回シャットダウンした時のメモリの状態を保存して使い回す機能なので、もし前回の終了時に何かしらの不具合(ゴミデータ)があった場合、それも一緒に読み込んでしまい、再起動が終わらなくなります。
無事にWindowsが起動できたら、コントロールパネルの「電源オプション」から、この「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外しておくことを強くおすすめします。SSD搭載PCなら、これを無効にしても起動速度はほとんど変わりません。
コマンドプロンプトを利用したシステム修復
システムファイル自体が破損している場合は、コマンドを使って修復を試みます。Windows回復環境(WinRE)の「コマンドプロンプト」を使い、以下のコマンドを実行することで、壊れたファイルを自動で直してくれることがあります。
コマンド:sfc /scannow
※回復環境から実行する場合は、オフラインオプションの指定が必要になることがあります。専門的な操作になるので、実行前にしっかり手順を確認しましょう。
よく「chkdsk c: /f /r」が推奨されますが、もしHDDやSSDが物理的に壊れかけている場合、このコマンドがトドメを刺してデータを完全に破壊してしまうことがあります。異音がする場合などは絶対に実行しないでください。
Windows11の特定バージョンによる不具合
時には、自分ではどうしようもない「Windowsのバグ」が原因のこともあります。例えば、最近ではWindows 11のバージョン24H2などで、特定のSSDとの相性問題や、更新プログラム自体の不具合により再起動ループに陥るケースが報告されています。
特定の更新プログラム(KB番号が付いたもの)を入れた直後に調子が悪くなったなら、回復環境の「更新プログラムのアンインストール」から、直近の「品質更新プログラム」を削除してみるのも有効な手段です。
パソコンの物理故障を疑うべき異音と症状
どんなにソフトウェアの修復を試しても改善しない、あるいはPCから「カコンカコン」「ジージー」といった異音が聞こえる場合は、ハードディスクなどのパーツが物理的に故障している可能性が高いです。
この状態で通電を続けたり、何度も再起動を繰り返したりすると、復旧できたはずのデータも二度と取り出せなくなってしまいます。大切な写真や仕事のファイルが入っている場合は、無理に自力で直そうとせず、データ復旧の専門業者に相談することを検討してください。
Windowsの再起動が終わらないトラブルの総括
再起動が終わらないトラブルは、待てば直るものから、深刻な故障まで様々です。大切なのは「焦ってすぐに電源を切らないこと」と「アクセスランプを見て判断すること」です。もし強制終了が必要になった場合でも、その後の放電処置やセーフモードでの診断を適切に行うことで、PCを復旧できる可能性は十分にあります。
日頃からこまめにバックアップを取り、いざという時に慌てないように備えておきたいですね。

