Windows 12の対応CPUや発売日に関する最新情報が気になっている方は非常に多いのではないでしょうか。特に現在使っているパソコンがそのまま使えるのか、あるいは買い替えが必要になるのかは、私たちユーザーにとって切実な問題です。次期OSではAI機能が中心になると噂されており、それに伴ってシステム要件もこれまでのWindowsとは大きく変わる可能性があります。

- Windows 12の発売時期と予測される動き
- AI機能を使うために必要なNPUと40TOPSの基準
- IntelやAMDなどメーカー別の対応CPUリスト
- Windows 10サポート終了に向けた買い替え戦略
Windows 12対応CPUと必須スペックの要件
Windows 12では、これまでのOSアップグレードとは少し事情が異なりそうです。単に「動くかどうか」だけでなく、「AIが使えるかどうか」という新しい基準が重要になってきます。ここでは、気になる発売時期や、ハードウェアに求められる具体的なスペックについて深掘りしていきます。
Windows 12はいつ出る?発売時期の予測
まず一番気になるのが「いつ出るの?」という点ですよね。現状、公式な発表はありませんが、業界の動向を見ると2026年頃が本命ではないかと予測されています。
大きな理由の一つが、Windows 10のサポート終了(EOS)です。これが2025年10月14日に控えています。通常であればこれに合わせて新しいOSが出そうなものですが、Windows 12で重要となる「AI処理能力を持ったCPU」が市場に十分に出回るのを待つ必要があるんです。
Intelの「Panther Lake」やAMDの「Ryzen AI 400」といった、次世代の強力なプロセッサが出揃うのが2026年とされているため、ハードとソフトが足並みを揃えるそのタイミングでの登場が濃厚だと考えられます。
推奨システム要件と最小スペックの違い
ここが今回の非常にややこしいポイントなのですが、Windows 12の要件は「起動要件」と「体験要件」の2階建てになる可能性が高いです。
- 起動要件(Boot Requirements):OSを起動して基本的な操作をするための要件。これはWindows 11とほぼ同じ(TPM 2.0、第8世代Core以降など)になる見込みです。
- 体験要件(Experience Requirements):Windows 12の目玉であるAI機能をフル活用するための要件。ここに高いハードルが設けられます。
つまり、今のWindows 11が動くパソコンなら、Windows 12を「インストールして起動すること」はおそらく可能です。しかし、要件を満たさないPCではAI機能が使えず、実質的に「見た目が変わっただけのWindows 11」として使うことになるかもしれません。
AI機能に必要なNPUと40TOPSの壁
Windows 12を真に楽しむために必須と言われているのが、NPU(ニューラルプロセッシングユニット)というAI専用のチップです。
これまでのPCはCPUとGPUで処理をしていましたが、AIの処理(推論)をこれらで行うとバッテリーがあっという間に減ってしまいますし、ファンも回りっぱなしになります。そこで、省電力でAIを処理できるNPUの出番というわけです。
そして、Microsoftが掲げている基準が「40 TOPS(トップス)」という数値です。
TOPSとは?
「Trillions of Operations Per Second」の略で、1秒間に何兆回の計算ができるかを示す指標です。40 TOPS以上ないと、ローカル(ネットに繋がない状態)でのAIアシスタントやリアルタイム翻訳が快適に動かないとされています。
残念ながら、少し前の「AI対応」と言われていたCPU(例えばIntelのCore Ultra Series 1など)でも、この40 TOPSには届いていないものが多いため注意が必要です。
現在のPCで対応確認を行う方法と診断
「自分のPCはどうなんだろう?」と思った方は、まずCPUの型番を確認してみましょう。もし、あなたのPCがここ1〜2年以内に購入したものであっても、残念ながら「レガシーPC(AI非対応)」に分類される可能性が高いのが現状です。
タスクマネージャーを開いて「パフォーマンス」タブを見たときに、「NPU」という項目がなければ、そもそもAIチップを搭載していません。また、NPUがあっても、前述した40 TOPSの基準を満たしていなければ、Windows 12のAI機能は制限されるでしょう。
現状では、2024年後半以降に発売された「Copilot+ PC」の認定ロゴがあるPC以外は、厳しい判定になると覚悟しておいた方が良いかもしれません。
メモリやストレージなどハードウェア要件
CPUだけでなく、メモリとストレージの要件も厳しくなります。AIモデルを動かすためには、広大な作業スペースが必要だからです。
- メモリ(RAM):これまでは8GBでもなんとかなりましたが、Windows 12のAI機能を使うなら16GBが最低ライン、快適に使うなら32GBが推奨されます。しかも、最近のノートPCはメモリが基板に直付けされていて後から増設できないことが多いので、購入時の選択が超重要です。
- ストレージ:HDD(ハードディスク)からの起動はサポートされなくなる可能性が高く、高速なNVMe SSDが必須となるでしょう。
Windows 12対応CPUのメーカー別一覧リスト

では、具体的にどのCPUなら大丈夫なのでしょうか?現時点で判明している情報をもとに、主要メーカーの対応状況を整理してみました。これからPCを買う予定の方は、ここを必ずチェックしてください。
Intel Core Ultra等の対応リスト
Intelはブランド名を「Core i」から「Core Ultra」に変更し、AI対応をアピールしていますが、世代によって性能が全然違います。
| シリーズ名 | コードネーム | NPU性能 | Windows 12対応予測 |
|---|---|---|---|
| 第14世代以前 | Raptor Lake等 | なし | △(起動のみ) |
| Core Ultra Series 1 | Meteor Lake | 約11 TOPS | △(機能制限あり) |
| Core Ultra Series 2 | Lunar Lake | 48 TOPS〜 | ◎(推奨) |
| Core Ultra Series 3 | Panther Lake | 50 TOPS以上 | ☆(2026年の本命) |
注意したいのは「Series 1 (Meteor Lake)」です。AI PCとして売られていますが、40 TOPSの壁を超えていません。将来性を考えるなら、Series 2 (Lunar Lake) 以降を選ぶのが正解です。
AMD Ryzen AIシリーズの性能比較
AMDはいち早く「Ryzen AI」という名前を付けていましたが、こちらも世代間での差が激しいです。
| シリーズ名 | コードネーム | NPU性能 | Windows 12対応予測 |
|---|---|---|---|
| Ryzen 8040以前 | Hawk Point等 | 〜16 TOPS | △(機能制限あり) |
| Ryzen AI 300 | Strix Point | 50〜55 TOPS | ◎(推奨) |
| Ryzen AI 400 | Gorgon Point | 60 TOPS〜 | ☆(次世代標準) |
Ryzen 7000番台や8000番台の一部にもNPUは載っていますが、性能不足です。Ryzen AI 300シリーズ以降であれば、Copilot+ PCの要件をクリアしているので安心です。
Qualcomm Snapdragon Xの互換性
今回の台風の目とも言えるのが、スマホでおなじみのQualcommです。「Snapdragon X Elite」や「Plus」は、登場時から45 TOPSのNPUを搭載しており、Microsoftが定める「Copilot+ PC」の基準を最も忠実に満たしています。
以前は「Arm版Windowsはアプリが動かない」なんて言われていましたが、Windows 11での改良により互換性は劇的に向上しています。何よりバッテリー持ちが驚異的なので、持ち運び重視でWeb閲覧やOffice作業が中心なら、かなり有力な選択肢になります。
Windows 10終了とPC買い替えの時期
2025年10月のWindows 10サポート終了(EOS)と、Windows 12の登場時期(予想2026年)にはズレがあります。これが私たちを悩ませる「2025年の崖」問題です。
今すぐPCが壊れたなら話は別ですが、もし「Windows 12を見据えて買い替えたい」と考えているなら、今は少し我慢のしどころかもしれません。2025年中に無理に買うよりも、ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)を利用して1年だけ今のPCを延命させ、2026年に完成度の高いハードウェア(Panther LakeやRyzen AI 400搭載機)を買うという戦略も、十分にアリだと私は思います。
ESUの価格は?
個人向けにも有償サポート延長が提供される予定で、価格は1年間で約30ドル(約4,500円〜)と発表されています。この金額で「待ち」の時間を買えるなら安いものです。
古いCPUは使える?レガシーPCの制限
「じゃあ、Core i7とかの高スペックな古いPCはどうなるの?」と思う方もいるでしょう。結論としては、Windows 12自体は動くはずです。セキュリティ更新も受け取れるでしょう。
ただし、OSの核心となる「AIアシスタントによるサポート」や「リコール機能(過去の操作検索)」などは使えません。Windows 12の恩恵をフルに受けられない、いわゆる「レガシーマシン」という扱いになります。
事務作業だけならそれでも十分かもしれませんが、新しい技術に触れたい方にとっては物足りないOSになってしまうでしょう。
まとめ:Windows 12対応CPUへの移行準備
今回は、Windows 12の対応CPUと求められるスペックについて解説してきました。
ポイントを整理すると、Windows 12の真価を発揮するためには、単に新しいだけでなく「NPU性能が40 TOPS以上」あるCPUを選ぶことが絶対条件になりそうです。
- Intelなら「Core Ultra Series 2」以降
- AMDなら「Ryzen AI 300」以降
- Qualcommなら「Snapdragon X」シリーズ
- これらを満たさない場合は、2026年まで買い替えを「待つ」のも賢い選択
決して安い買い物ではないので、メーカーのロゴや「AI対応」という言葉だけでなく、しっかりと中身のスペック(特にNPUのTOPS値)を確認して、長く使える1台を選んでくださいね。

