Windows11アップデートでSSD破壊?原因と対策を徹底解説

「Windows 11のアップデートをしたらSSDが破壊された」なんて怖い情報をネットで見かけて、不安になっていませんか。実は私自身も、愛用のPCでアップデート後にSSDが認識しないトラブルや、動作がやたらと遅いと感じる現象に遭遇して焦った経験があります。特にKB5063878などの更新プログラムや、WD BlackやSanDiskといった特定の製品で不具合が噂されていると、自分のPCは大丈夫なのか心配になりますよね。この記事では、そんな不安を解消するために、技術的な背景から具体的な対処法までを分かりやすくまとめてみました。

SSD破壊
  • SSDが「破壊」されたように見える本当の原因と誤解
  • WD BlackやSanDiskなど不具合報告が多い特定モデルの情報
  • PCが起動しない・認識しない時の具体的な復旧手順
  • トラブルを未然に防ぐための正しい設定とアップデート方法
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Windows11アップデートでSSD破壊と言われる原因

「破壊」という言葉はかなり衝撃的ですが、実際に物理的にSSDが爆発したり割れたりするわけではありません。なぜWindows 11のアップデートが原因でSSDが壊れたと言われるのか、その技術的な背景と、私たちが直面している症状の正体について詳しく見ていきましょう。

Windows11アップデートでSSDが認識しない症状

もっとも多くのユーザーをパニックに陥れているのが、PCを起動してもBIOSやUEFI上でSSDが認識されないという症状です。これがいわゆる「物理的認識不能(The Vanishing Drive)」と呼ばれる状態ですね。

これは実際にはハードウェアが物理的に死んだわけではなく、SSDのコントローラーが「パニックモード」という安全装置を作動させて、動作を停止しているケースがほとんどです。Windows 11側からの命令と、SSD側のファームウェア(制御ソフト)の間で会話が噛み合わず、SSDが「もう無理!」とふて寝してしまった状態と考えると分かりやすいかもしれません。

ここがポイント

画面が真っ暗になったり、ドライブが見えなくなったりしても、多くの場合は「論理的なロック」がかかっているだけです。完全に故障したと諦める前に、後述する復旧策を試す価値は大いにあります。

Windows11の24H2でSSDが遅いと感じる理由

「壊れてはいないけど、アップデートしてから明らかに遅くなった」という声もよく耳にします。特にWindows 11 バージョン24H2以降でこの傾向が強いのですが、実はこれ、BitLocker(デバイス暗号化)が関係していることが多いんです。

Windows 11はセキュリティを強化するために、Homeエディションでもセットアップ時にBitLockerをデフォルトで有効にすることがあります。これがソフトウェア処理(CPUを使って暗号化・復号化する)で行われると、SSDへの書き込みに余計な時間がかかってしまうんですね。

ベンチマークテストでは、ランダムライト性能が最大45%も低下するケースも報告されています。「故障かな?」と疑うほどの極端な速度低下は、この暗号化処理がバックグラウンドで走っている影響である可能性が高いです。

KB5063878の不具合とSSD破壊の関連性

特定の更新プログラムを入れた直後にトラブルが起きるケースもあります。特に2025年8月にリリースされたセキュリティ更新プログラム「KB5063878」は、一部のユーザーの間で「Phisonパニック」とも呼ばれる問題を引き起こしました。

この問題の厄介なところは、ストレージの使用率が60%を超えた状態で、大容量のゲームアップデートなどを行うと発生しやすいという点です。Phison製やInnoGrit製のコントローラーを搭載したSSDで、データの整理処理(ガベージコレクション)と書き込み処理が衝突し、フリーズしてしまうのです。

注意点

CorsairやSabrentなどのブランド製品でも、中身のコントローラーにPhison製が使われていることがあります。自分のSSDがどのコントローラーを使っているか把握しておくのが良いでしょう。

WD Black等のSSD不具合とファームウェア

Western Digital(WD)製のSSD、特に「WD Black SN770」や「WD Blue SN580」といったDRAMレスモデルを使っている方は特に注意が必要です。

Windows 11 24H2では、SSDのパフォーマンスを上げるために「HMB(Host Memory Buffer)」という機能の使い方が変わりました。簡単に言うと、SSDがPCのメインメモリを借りる量が増えた(64MBから200MBへ)のですが、WD製の古いファームウェアがこの変更に対応できず、エラーを起こしてブルースクリーン(BSOD)になってしまうのです。

これはハードウェアの欠陥というよりは、OSの仕様変更にSSD側の準備が追いついていなかったという「相性問題」の最たる例と言えます。

サンディスク製SSDとWindows11の相性問題

SanDiskの「Extreme Pro」シリーズなども、WDと同じグループの製品であるため、同様のHMB問題を抱えているモデルが存在します。特に2TBなどの大容量モデルで報告が多いようです。

また、これとは別にSamsung製SSD(980 Pro/990 Proなど)でも不具合の話を聞くことがありますが、こちらはWindows Updateが原因というよりは、SSD自体のファームウェアに元々あったバグが、アップデート作業の高負荷によって表面化したケースが多いですね。

メーカー/ブランド 注意が必要な主なモデル 主なリスク要因
Western Digital WD Black SN770, WD Blue SN580 HMB割り当てエラーによるBSOD
SanDisk Extreme Pro M.2 NVMe 3D コントローラーのロックアップ
Corsair / Sabrent MP600, Rocket NVMe 4.0など Phisonコントローラーの応答不能

Windows11アップデートによるSSD破壊への対策

SSD破壊1

ここまでは「なぜ壊れたように見えるのか」を解説してきました。ここからは、私たちが自分の大切なデータとPCを守るためにできる、具体的な対策と復旧方法についてお話しします。「もう手遅れかも」と思う前に、まずはこれらを試してみてください。

SSDのファームウェア更新方法と重要性

もっとも効果的かつ、絶対にやっておくべき予防策は「SSDのファームウェアを最新にする」ことです。Windows Updateを実行する前に、まずはSSDメーカーの管理ツールをチェックしましょう。

  • Western Digital / SanDisk: 「WD Dashboard」を使用
  • Samsung: 「Samsung Magician」を使用
  • Crucial: 「Storage Executive」を使用

これらの公式ツールを使って「ファームウェア更新」を行うだけで、HMBの問題や既知のバグの多くは解消されます。OSを疑う前に、まずは足元のSSDを最新の状態にしてあげることが重要です。

BitLocker解除でSSDが遅くなるのを防ぐ

アップデート作業中のトラブルを避けるため、そして完了後のパフォーマンス低下を防ぐために、一時的にBitLocker(デバイス暗号化)をオフにする、あるいは「サスペンド(一時停止)」することをおすすめします。

特に大型アップデートの前には、BIOSの更新なども含まれる場合があり、BitLockerが有効なままだと再起動時に「回復キー」を求められてパニックになることもあります。コントロールパネルの「BitLocker ドライブ暗号化」から設定を確認し、アップデート作業中は無効化しておくとスムーズです。

補足

セキュリティが心配な方は、アップデートと再起動が完全に終わって動作確認をしてから、再度BitLockerを有効にすればOKです。

SSDが認識しない時の放電リセット手順

もし、すでに「SSDが認識しない」「BIOSにも出てこない」という状態になってしまった場合は、焦らずに「パワーサイクル(完全放電)」を試してください。これでコントローラーのパニック状態がリセットされ、ケロッと復活することが多々あります。

  1. PCをシャットダウンし、電源ケーブルを抜きます。(ノートPCならバッテリーも外せるなら外す)
  2. その状態で、PCの電源ボタンを数回空押し(長押し)して、内部の電気を完全に放電させます。
  3. そのまま30分〜1時間ほど放置します。
  4. 電源を繋ぎ直して起動を確認します。

地味な方法ですが、コントローラーのフリーズには一番効く特効薬です。

起動しない場合の回復環境からの修復方法

PCの電源は入るけれどWindowsが起動せず、黒い画面やエラーが出る場合は、Windows Updateの適用自体が失敗している可能性があります。この場合は「WinRE(回復環境)」からアップデートを削除しましょう。

起動中に電源ボタン長押しで強制終了を2回繰り返すと、3回目に自動修復画面に入れます。そこから以下の手順を試してください。

  1. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」を選択。
  2. 「更新プログラムのアンインストール」へ進む。
  3. 「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を選ぶ。

これで、不具合の原因となった直近のアップデートを取り消すことができます。

データ復旧ソフト利用時の注意点とリスク

「中身のデータだけでも救出したい」と考えて、安易に市販のデータ復旧ソフトを使うのはちょっと待ってください。もしSSDが論理的な不整合を起こしている状態でスキャンをかけると、トドメを刺してしまうことがあります。

ここだけは注意

特に「TRIM」機能が有効なSSDの場合、削除されたと判断されたデータは復旧ソフトでも救出が困難です。物理的な故障(異音がする、発熱が異常など)が疑われる場合は、通電するだけでダメージが広がります。本当に重要なデータなら、ソフトで粘らずに専門の復旧業者に相談するのが安全です。

Windows11アップデートとSSD破壊のまとめ

今回は「Windows11 アップデート SSD 破壊」というショッキングなキーワードの真相と対策について解説しました。

結論として、多くの場合はSSDが物理的に壊れたわけではなく、「OSとSSDの連携ミスによる一時的な動作不良」です。まずは落ち着いて、放電リセットやファームウェアの更新を試してみてください。

Windows 11は今後も進化していきますが、それに合わせて私たちのハードウェア管理もアップデートしていく必要があります。「自分のSSDは大丈夫かな?」と定期的にメーカーのツールで健康診断をしてあげることが、長く快適にPCを使う一番の秘訣ですね。

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