Windows 11の大型アップデートであるバージョン24H2がリリースされましたね。新しい機能を使いたいけれど、Windows Updateに表示されなくて困っている方も多いのではないでしょうか。今回は、Windows 11 24H2へのアップデート方法について、手動で強制的に更新する手順や、更新が来ない原因、そして気になる不具合への対策まで、私が調べた内容を分かりやすくまとめてみました。

- Windows Updateやインストールアシスタントを使った4つの更新手順
- アップデートが表示されない原因となるセーフガードホールドの仕組み
- 古いPCで強制インストールする際に注意すべきPOPCNT問題とCPU要件
- Wi-Fi 7やCopilot+ PC限定のAI機能など24H2の新機能とメリット
Windows11 24H2へのアップデート方法と手順
まずは、Windows 11 24H2へアップデートするための具体的な4つの方法について解説します。ご自身のPC環境やスキルに合わせて、最適な方法を選んでみてくださいね。
Windows Updateでの更新手順と表示条件
最も安全で推奨されるのが、Windows Update経由での更新です。マイクロソフトが検証済みのデバイスから順次配信されるため、トラブルに遭遇するリスクが一番低い方法と言えます。
手順は非常にシンプルです。「設定」から「Windows Update」を開き、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」のスイッチをオンにして、「更新プログラムのチェック」をクリックするだけです。
もし、あなたのPCに互換性の問題がなければ、「Windows 11, version 24H2」が利用可能である旨が表示され、「ダウンロードとインストール」ボタンが現れます。ただし、表示されない場合は無理に焦らず、配信されるのを待つのも一つの手かなと思います。
インストールアシスタントの手動更新手順
「Windows Updateにはまだ来ないけど、待ちきれない!」という方には、インストールアシスタント(Installation Assistant)を使った方法がおすすめです。これは、ハードウェア要件を満たしている場合に有効な、いわゆる「強制」アップデートの手段ですね。
インストールアシスタントの要件
- Windows 10 Version 2004以上がインストールされていること
- システムドライブに9GB以上の空き容量があること
- 管理者権限で実行すること
マイクロソフトの公式サイトからツールをダウンロードし、実行すると自動的に「PC正常性チェック」が行われます。これをクリアすれば、現在のアプリやデータを維持したまま、最新の24H2へ更新できます。ただし、更新完了後の再起動には30分から数時間かかることもあるので、時間に余裕がある時に行うのがベストです。
ISOやUSBメディア作成ツールの活用法
複数のPCを一度にアップデートしたい場合や、インターネット回線が不安定な場合には、メディア作成ツール(Media Creation Tool)やISOファイルを使う方法が便利です。
8GB以上のUSBメモリを用意して、インストールメディアを作成しておけば、ネット環境に依存せずにアップデートが可能になります。また、上級者向けですが、ISOファイルを直接ダウンロードして「マウント」し、中のsetup.exeを実行することで、メディア作成の待ち時間を短縮して高速にアップデートすることも可能です。
注意点
クリーンインストールを行う場合は、PC内の全データが消去されます。必ず事前にバックアップを取ってから作業を行ってください。
更新に必要な空き容量と64GBの壁
24H2へのアップデートで意外と見落としがちなのが、ストレージの空き容量問題です。公式の要件では64GB以上とされていますが、実際のアップグレードプロセスでは、一時ファイルの展開や旧OSのバックアップ(Windows.oldフォルダ)のために、想像以上の空き容量を要求されます。
私の経験では、既存の使用量に加えて約20GB〜30GB以上の空き領域がないと、エラー(0xc190020e)で止まってしまうことが多いです。特に、64GBのeMMCを搭載した安価なノートPCなどでは、OSとアプリだけで容量がカツカツで、アップデートができないケースが多発しています。
この場合、不要なファイルを削除したり、USBメモリなどの外部ストレージを一時作業領域として指定したりすることで解決できる場合があります。
アップデート前の準備とデータのバックアップ
大型アップデートの前には、転ばぬ先の杖としてデータのバックアップが必須です。24H2はOSの基盤部分(カーネル)から刷新される「フルビルドアップデート」なので、万が一のトラブルでPCが起動しなくなるリスクもゼロではありません。
大切な写真やドキュメントは、クラウドストレージや外付けHDDにコピーしておきましょう。また、アップデート後に「やっぱり前のバージョンに戻したい」となった場合、インストールから10日以内であれば「設定」>「システム」>「回復」からロールバックが可能です。
Windows11 24H2のアップデート方法と不具合対策

ここでは、アップデートがうまくいかない時の原因や、24H2で報告されている不具合、そして注目の新機能について深掘りしていきます。
24H2が来ない原因とセーフガードホールド
「要件は満たしているはずなのに、どうしてもアップデートが降りてこない…」という場合、マイクロソフトによるセーフガードホールド(Safeguard Holds)の対象になっている可能性があります。
これは、既知の不具合がある環境(特定のドライバやアプリが入っているPC)に対して、トラブルを未然に防ぐためにアップデートの配信を一時的にブロックする措置です。例えば、過去には特定の指紋認証センサーや、壁紙カスタマイズアプリ、一部のゲームなどが原因でブロックされたケースがあります。
無理な解除は禁物
セーフガードホールドはユーザーを守るためのものです。無理やり手動でアップデートすると、ブルースクリーンやフリーズなどの深刻な不具合に直面するリスクがあります。
古いPCでの強制インストールとPOPCNT
今回の24H2で最も衝撃的だったのが、CPUの命令セットに関する要件の厳格化、いわゆるPOPCNT問題です。
これまでは、要件を満たさない古いPCでも裏技を使ってWindows 11をインストールできましたが、24H2からはPOPCNT命令(SSE4.2)をサポートしていないCPUでは、物理的にOSが起動しなくなりました。具体的には、IntelのCore 2 Duoシリーズや初期のAthlonシリーズなどがこれに該当し、まさに「死刑宣告」と言える変更です。
ご自身のPCが対応しているか不安な方は、CPU-Zなどのフリーソフトを使って「Instructions」の項目に「SSE4.2」が含まれているか確認してみることをおすすめします。
更新失敗時のエラーコードと解決策
アップデート中にエラーが出て止まってしまった場合、表示されるエラーコードが解決の糸口になります。
| エラーコード | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 0xC1900101 | ドライバの互換性 | USB周辺機器を全て外し、ドライバを最新にする |
| 0xC190020E | ディスク容量不足 | ディスククリーンアップや外部ストレージの利用 |
| 0x80070070 | ディスク容量不足 | 不要なファイルの削除 |
特に「0xC1900101」はよく見かけるエラーですが、プリンターやWebカメラなどの周辺機器を外すだけであっさり解決することも多いですよ。
Wi-Fi 7など24H2の新機能とメリット
苦労してアップデートするだけの価値はあるのでしょうか?個人的には、特にWi-Fi 7の正式サポートが大きいかなと思います。対応ルーターが必要ですが、通信速度や安定性が飛躍的に向上するのは魅力的ですよね。
また、地味ながら便利なのがエクスプローラーの改善です。右クリックメニューが見やすくなったり、ZIPだけでなく7zやTAR形式の圧縮ファイルを標準で扱えるようになったりと、日常の使い勝手が底上げされています。
Copilot+ PC限定のAI機能と特徴
24H2の目玉機能のいくつかは、NPU(Neural Processing Unit)を搭載した「Copilot+ PC」専用となっています。
例えば、過去の操作画面を記憶して検索できる「Recall(リコール)」や、手書きのラフ画からAIが画像を生成する「Cocreator(コクリエイター)」などがこれに当たります。これらは既存の一般的なPCでは使えませんが、もしPCの買い替えを検討しているなら、こうしたAI機能が使えるかどうかも選ぶポイントになりそうですね。
Windows11 24H2へのアップデート方法まとめ
今回は、Windows 11 24H2へのアップデート方法や注意点について解説しました。24H2は、Windows 10のサポート終了を見据えた重要なステップであり、OSの中身が大きく刷新されています。
セーフガードホールドやPOPCNT問題など、いくつかハードルはありますが、Wi-Fi 7やAI機能への対応など、未来に向けた進化を感じられるアップデートです。まずは焦らず、データのバックアップをしっかり取ってから、ご自身の環境に合った方法でチャレンジしてみてくださいね。

