Wordで画像の差し込み印刷を行う方法

Wordで差し込み印刷をする場合、文字列に関しては差し込み印刷可能ですが、画像については通常のやり方では難しいと思います。色々、制限はありますが、以下の方法で画像の差し込み印刷をすることが可能です。

ここでは、Word2007を使用しています。

Wordで画像の差し込み印刷を行う方法

※前提として、差し込み印刷用のデータ内に、画像データ名か、画像データのパスのフィールドがあること。例:カレントディレクトリからの参照パス(パスは後から追加することは可能なので、ファイル名だけでも問題ありません。)

パス

画像データ

★ここで注意しないといけないのは、フォルダの区切り文字が「¥」ではなくて、「¥¥」の2つになることです。これは、後でイメージ追加の部品を挿入する際に、その部品内ではパスの区切りは「¥¥」という決まりがあるからです。

1、画像を追加したい部分を選択した状態で、挿入タブのクイックパーツ⇒フィールドを選択します。(ここでは差し込み印刷データを使用できる部品を追加します。)

挿入

2、フィールドの名前「IncludePicture」を選択し、ファイル名はとりあえず適当で任意で良いので、入れます。(後で変更を加えます。)オプションは、文書に保存されていないデータは必須で、後は参照元の画像との兼ね合いでチェックを付けてください。分からなければ、そのままチェックのない状態で良いと思います。

イメージ

3、一旦、リンク切れの画像が表示されます。

リンク切れ

4、上記のリンク切れの画像の部分を選択した状態で、「Shift+F9」のキーを押すと、その画像部品のコードが表示されます。「img」は先ほどファイル名で任意で入れたものが入っています。ここを画像のあるパスへ変更をしていき&差し込みデータで切替できるようにしていきます。

コード

5、先ほどの「img」の部分を削除して、今から、差し込み印刷データ(エクセル上のデータ)の写真フィールドのパスを変数で入力していくので、実際に写真のあるパスへつながるように、パスを設定します。

写真フィールドのデータは、「img¥¥(イメージ画像)」になっていたと思います。実際の写真のある場所は、D:¥img¥(イメージ画像)なので、ここでは、「D:¥¥(変数)」となるようにしていきます。

「img」の部分を、「D:¥¥」へ変更し、¥マークの後ろを選択した状態で、差し込み文書タブの、差し込みフィールドの挿入⇒写真を選択します。

差し込み印刷

6、すると、以下のように写真フィールドのデータが変数のような形で入力されますが、またリンク切れの画像になると思います。(場合によってはちゃんと表示できる場合もあります。)

パス

7、リンク切れの画像のまま、差し込み文書タブの結果のプレビューを押すと更新がかかり画像が表示されます。それでも更新がかからない場合は、保存ボタンでワードファイルを保存してください。大体これで表示されるはずです。それでも表示されない場合は、パスの記載が間違えてる場合あります。

結果のプレビュー

※もしくは、そのコードの上に該当のエクセルデータをハイパーリンクとして設定することで見えることもあります。以下の手順。(これはオマケ・・・ですが、これで出来る場合もありました。)

ハイパーリンク

エクセル

8、ここで問題というか、この画像の差し込み文書で一番のネックなことがあります。結果のプレビューでデータを1、2、3と変更を加えても、自動では画像が切り替わりません。

「F9」を押すことで、画像の変更がかかります。

これでは意味がないという方もいるかもしれませんが、これは仕様なので、表示という意味では、これ以上は難しいと思います。しかし、差し込み文書を差し込み印刷するときは、きちんとデータを更新しながら印刷できます。以下のオプション機能を有効にします。

印刷前にリンクされているデータを更新する

1、Wordのオプションを選択します。

オプション

2、表示⇒印刷前にリンクされているデータを更新するにチェックを入れる。

データの更新

※これで差し込み印刷時に、きちんと画像データも差し込み印刷が出来るようになります。ちなみに、差し込み印刷時に全文を表示した際は、全て同じ画像になっているかもしれませんが、「F9」を押すことで見た目の更新は出来ます。印刷時には、先ほどの設定が有効になるので、差し込みデータ毎に画像が更新されながら、印刷できます。

しかし・・・・標準機能でもうちょっとうまいこと出来ないもんですかね・・・(--

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