Windows脆弱性とCISAの指示!対策と重要性を解説

最近ニュースなどでWindowsの脆弱性やCISAからの指示といった言葉を耳にする機会が増えたように感じます。企業でセキュリティを担当されている方や情シス部門の方はもちろん、個人のユーザーとしても気になるところではないでしょうか。特に米国政府機関であるCISAが発表する情報は、日本国内でのセキュリティ対策においても非常に重要な指針となっているようです。ただ、専門的な用語が多くて具体的に何をすればいいのか戸惑ってしまうこともあるかもしれません。私自身も最初は難しそうだなと感じましたが、調べていくうちにその重要性や具体的な対応策が見えてきました。この記事では、私が学んだCISAの指示に関する基本的な知識や、Windowsの脆弱性に対する具体的なアクションについて、できるだけ分かりやすく共有したいと思います。

CISA
  • CISAが発行する重要な指示とKEVカタログの役割
  • CVSSスコアだけでは判断できない脆弱性のリスク評価
  • ハイブリッド環境におけるExchange Serverのセキュリティ対策
  • 日本国内での情報収集方法とパッチ適用のポイント
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CISA指示によるWindows脆弱性対策の重要性

ここでは、まずCISAがどのような指示を出しているのか、そしてそれがなぜ私たちにとって重要なのかを整理してみます。専門用語も少し出てきますが、基本を押さえれば怖くありません。

KEVカタログとBOD 22-01の運用ルール

セキュリティの世界では、毎日のように新しい脆弱性が見つかっていますよね。そんな中で、特に注目されているのが「KEVカタログ」というリストです。これは「既知の悪用された脆弱性カタログ(Known Exploited Vulnerabilities Catalog)」の略で、実際に攻撃に使われている脆弱性がまとめられています。

そして、このリストとセットで語られるのが「BOD 22-01」という運用指令です。これは米国の連邦機関に対して「KEVカタログに載った脆弱性は、決められた期限内に必ず修正しなさい」と命じるものなんです。私たちのような一般企業や個人には法的拘束力はありませんが、「攻撃者が実際に悪用している危険な穴」であることを示しているため、事実上の世界標準ルールとして機能しているんですね。

ここがポイント

KEVカタログに掲載された脆弱性は、理論上の危険性だけでなく「実際に攻撃に使われている」という証拠があるため、最優先で対応する必要があります。

緊急指令ED 25-02とハイブリッド環境のリスク

通常の運用指令とは別に、「緊急指令(Emergency Directives: ED)」というものも出されることがあります。これはもう、「今すぐ対応しないと危ない!」というレベルの警告ですね。特に2025年8月に出された「ED 25-02」は、Microsoft Exchange Serverに関するものでした。

多くの企業では、メールをクラウドのMicrosoft 365に移行していると思いますが、管理用にオンプレミスのExchange Serverを1台だけ残しているケースも多いのではないでしょうか。実はここが狙われやすいんです。オンプレミスとクラウドが混在する「ハイブリッド環境」のつなぎ目を攻撃されると、クラウド上のデータまで危険にさらされてしまう可能性があります。

注意点

「メールはクラウドだから大丈夫」と思っていても、管理用の古いサーバーが残っていると、そこが侵入経路になるリスクがあります。

CVSSスコアと悪用リスクの乖離と対応優先度

脆弱性の深刻度を表す指標として「CVSSスコア」という数字がよく使われますよね。9.8点なら危険、4.0点ならまだ大丈夫、といった具合に判断していた方も多いかもしれません。

しかし、CISAのデータ分析によると、このスコアと「実際に攻撃されるリスク」は必ずしも一致しないそうです。たとえスコアが低くても、攻撃者にとっては使いやすい脆弱性であれば、積極的に悪用されます。逆にスコアが高くても、攻撃するのが難しければ後回しにされることもあります。

これからは、単にスコアが高い順に対応するのではなく、「実際に攻撃されているか(KEVカタログに載っているか)」を基準に優先順位を決めるのが賢いやり方と言えそうです。

日本企業におけるIPA情報とCISA指令の活用

日本では、IPA(情報処理推進機構)やJPCERT/CCといった機関がセキュリティ情報を発信してくれています。これらは非常に役立つ情報源ですが、CISAの指令のように「いつまでにやりなさい」という強制力はありません。そのため、どうしても対応が後手に回ってしまうことがあるかもしれません。

特に、「日本語の情報が出るまで待つ」とか「次の定期メンテナンスで対応する」といった従来のやり方だと、攻撃者のスピードに追いつけないリスクがあります。CISAが警告を出したら、日本のサーバーもすぐにスキャン対象になると考えたほうが良いでしょう。

メモ

IPAの「重要なセキュリティ情報」もCISAの情報と連動していることが多いので、これらを組み合わせてチェックするのがおすすめです。

2025年以降の悪用された脆弱性リストの確認

2025年から2026年にかけて、Windows関連でも多くの脆弱性がKEVカタログに追加されています。これらは現在進行形で攻撃に使われている可能性が高いものです。

CVE ID 対象製品 脆弱性の種類 KEV追加日
CVE-2026-20805 Windows DWM 情報漏えい 2026/01/13
CVE-2026-21509 Microsoft Office セキュリティ機能バイパス 2026/01/27
CVE-2025-54313 Prettier (Windows) 悪意あるコード 2026/01/22
CVE-2025-62221 Windows Kernel Use-After-Free 2025/12/09

このように、OSの核心部分からOffice製品、開発ツールに至るまで、幅広い領域で脆弱性が報告されています。定期的にリストを確認する習慣をつけておきたいですね。

Windows脆弱性へのCISA指示と実践的対応

CISA1

ここからは、具体的にどのような脆弱性があり、どう対処すればよいのか、もう少し踏み込んで見ていきましょう。技術的な話もありますが、ポイントを絞って解説します。

CVE-2026-20805などDWM情報漏えい対策

まず注目したいのが、「Desktop Window Manager (DWM)」に関する脆弱性(CVE-2026-20805)です。これは「情報漏えい」に分類されるものですが、決して侮れません。

情報漏えいと聞くと、「データが盗まれるだけ?」と思いがちですが、実はもっと深刻な攻撃の準備段階として使われることが多いんです。攻撃者はこの脆弱性を使ってWindowsの防御機能(ASLRなど)を回避し、その後に本命の攻撃を仕掛けてきます。

対策としては、Microsoftが提供する修正パッチを適用することが必須です。「情報漏えいだから後回し」と考えず、KEVリストに入っている以上は即座に対応する必要があります。

OfficeのRCE脆弱性とマクロウイルス防御

ビジネスで欠かせないWordやExcelといったOffice製品も、依然として攻撃のターゲットになっています。特に「リモートコード実行(RCE)」と呼ばれる脆弱性は、メールの添付ファイルを開くだけでウイルスに感染してしまう危険なものです。

2026年に入ってからも、Office関連の脆弱性が立て続けに報告されています。中には、セキュリティ機能をバイパスしてマクロを実行させるもの(CVE-2026-21509)もあり、従来の対策だけでは防ぎきれないケースも出てきています。

対策のポイント

Officeのアップデートはもちろんですが、「信頼できないファイルは開かない」「マクロの自動実行を無効にする」といった基本的な運用の徹底も重要です。

Exchange Serverのパッチ適用と構成変更

先ほど少し触れたExchange Serverですが、具体的な対応としては、まず現状把握が第一歩です。「Exchange Server Health Checker」というスクリプトを実行して、自社のサーバーの状態を確認してみましょう。

その上で、2025年4月のHotfixなどを適用し、認証周りの構成を見直す必要があります。特に、古い認証方式を使っている場合は、より安全なEntra ID(旧Azure AD)連携への切り替えが推奨されています。専門的な作業になるので、システム担当者やベンダーと相談しながら進めるのが良いでしょう。

パッチ管理ライフサイクルと資産スキャンの手順

CISAが推奨するパッチ管理のサイクルは、非常にスピード感があります。KEVに追加されたら、まずは24時間以内に社内に該当する端末がないか調査(スキャン)し、重要なものは15日以内に修正するという目標が設定されています。

これを実現するには、手動で一台ずつ確認していては間に合いません。資産管理ツールなどを使って自動的に脆弱性を検知できる仕組みが必要になってくるかと思います。また、パッチを当てた後には必ず再起動し、「本当に穴が塞がったか」を再スキャンして確認するプロセスも大切ですね。

CISA指示に従うWindows脆弱性対応のまとめ

ここまで、CISAの指示とWindowsの脆弱性対策について見てきました。少し難しく感じる部分もあったかもしれませんが、要は「実際に攻撃されている脆弱性を最優先で直す」というシンプルな考え方がベースになっています。

日本にいると海外の指令は関係ないように感じてしまうこともありますが、サイバー攻撃に国境はありません。CISAの情報は、世界で最も信頼できる「やるべきことリスト」の一つです。IPAなどの国内情報と合わせてこれらをチェックし、できるところから少しずつでも対策を進めていくことが、私たちのデジタル環境を守ることにつながるはずです。

セキュリティ対策は「これで終わり」というものがなく大変ですが、正しい情報を知っていれば、無駄に怖がる必要はありません。ぜひ、今回の記事を参考に、ご自身の環境を一度見直してみてくださいね。

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