Windows 11を使っていて、タスクバーにある天気予報やニュースのアイコンが邪魔だと感じたことはありませんか。誤ってマウスカーソルが触れただけで巨大な画面が開いてしまい、作業の集中が途切れてしまうのはストレスですよね。また、使っていないのにバックグラウンドで動いているウィジェット機能がメモリを消費し、PC全体の動作が重くなる原因にもなっています。多くのユーザーが、このウィジェットを停止して無効化したい、あるいはニュースはいらないから天気だけ表示したいと考えています。この記事では、設定画面から簡単に非表示にする方法から、完全に削除してシステムへの負荷を減らす手順までを分かりやすく解説します。

- タスクバーの設定からウィジェットを非表示にする基本的な手順
- 誤操作を防ぐためのマウスオーバーによる起動を無効化する方法
- システムリソースを節約するための完全なアンインストール手順
- レジストリやグループポリシーを使った高度な管理方法
Windowsウィジェットの停止でパフォーマンス改善
まずは、なぜ多くのユーザーがウィジェット機能を停止したいと考えるのか、その背景にあるパフォーマンスへの影響や、日常的な使い勝手を向上させるための基本的な設定変更について解説していきます。
Windows11のウィジェットがいらない理由
Windows 11のタスクバーに鎮座しているウィジェットアイコンですが、実際のところ「いらない」と感じている方は非常に多いですね。その最大の理由は、やはり視覚的・操作的な妨害にあると言えるでしょう。
作業中にふとマウスカーソルがタスクバーの左端(またはアイコンの上)を通過しただけで、頼んでもいないのに巨大なウィジェットボードが展開されてしまう「ホバー起動」。これが集中力を削ぐ大きな要因になっています。また、ボードを開いたとしても、そこに表示されるのは芸能ニュースやゴシップ記事ばかりで、仕事や作業に有益な情報が少ないというのも、ユーザーが離れていく原因の一つかなと思います。
「天気や株価は知りたいけれど、ゴシップニュースはいらない」というニーズに対して、現状のウィジェットはあまりにもノイズが多すぎるのが実情です。
Windowsウィジェットが重い原因とメモリ消費
「PCがなんとなく重い」と感じたとき、タスクマネージャーを見てみると「Widgets.exe」や「msedgewebview2.exe」というプロセスが動いていることに気づくかもしれません。
実は、Windows 11のウィジェット機能は、OSのネイティブな機能というよりは、Webブラウザ(Microsoft Edge)の仕組みを使って動いているWebアプリに近いものなんです。そのため、ウィジェットボードを開いていなくても、バックグラウンドで常に最新の情報を取得したり、表示の準備をしたりするためにメモリ(RAM)を消費しています。
メモリ消費の目安
何もしていなくても数百MB、ウィジェットを開くと500MB〜1GB近くのメモリを使用することもあります。
特にメモリが8GBや16GBのPCを使っている場合、この数百MBの消費が積み重なって、他のアプリの動作を遅くする原因になり得ます。「使っていないのに重い」というのは、このWeb技術ベースの構造(WebView2)が大きく関係しているんですね。
Windows11で天気のみを非表示にする設定
「ウィジェット機能自体は使いたいけれど、タスクバーに常に天気が表示されているのは目障りだ」という方もいらっしゃるでしょう。あるいはその逆で、「天気だけ見たい」という方もいます。
タスクバーからアイコン自体を消してしまうのが最も手っ取り早い方法です。これは機能を「削除」するわけではありませんが、視覚的なノイズをなくすには十分効果的です。
設定手順
タスクバーの何もないところを右クリック > 「タスクバーの設定」 > 「ウィジェット」のスイッチをオフにする
これでタスクバーからは消えますが、ショートカットキー(Windowsキー + W)を押せば、いつでもウィジェットボードを呼び出すことができます。普段は隠しておいて、必要な時だけ呼び出すスタイルがスマートかもしれませんね。
ウィジェットのマウスオーバーを無効にする手順
「ウィジェットは使いたいけど、勝手に開くのだけはどうにかしたい」という場合は、ホバー(マウスオーバー)での起動を無効化するのがおすすめです。
これを行うことで、アイコンをクリックした時だけウィジェットが開くようになり、誤操作のストレスから解放されます。
設定手順
- ウィジェットボードを開きます(タスクバーのアイコンをクリックか、Win+W)。
- ボードの右上にあるプロフィールアイコン(または設定アイコン)をクリックします。
- 設定メニューの中にある「ウィジェットのボードをホバーで開く」のチェックを外します。
特にマルチモニターを使っている方や、スタートボタンを左寄せにしている方は、マウスの移動線上にウィジェットアイコンがきやすいため、この設定は必須と言っても過言ではないでしょう。
Windows11のウィジェットニュースを消す方法
ウィジェットボードを開いた時に画面を埋め尽くす「Microsoft Start」のニュースフィード。これを完全に消して、天気やToDoリストなどの「ウィジェット」だけにしたいという声は非常に多いです。
残念ながら、現在のWindows 11の仕様では、ニュースフィードを完全に無効化する公式なスイッチは存在しません。Microsoftにとって、このニュースフィードは広告を表示するための重要な場所だからです。
しかし、表示内容をカスタマイズして「不快な情報を減らす」ことは可能です。ニュース記事の右下にあるメニューから「このストーリーを表示しない」や「〇〇(メディア名)を非表示にする」を選択することで、徐々に自分好みの(あるいは無難な)フィードに調整していくことができます。根本的な解決にはなりませんが、少しでもノイズを減らしたい方は試してみる価値があります。
Windowsウィジェットを完全停止する高度な手順

ここからは、単なる設定変更ではなく、システムの設定を深く変更してウィジェット機能を根本から停止、あるいは削除する方法について解説します。PCのパフォーマンスを最優先したい方向けの内容です。
Windows11ウィジェットをグループポリシーで無効化
Windows 11 Pro以上のエディションをお使いの方は、「グループポリシー」という機能を使って、システム全体でウィジェットを禁止することができます。これは企業などでも使われる強力な管理方法です。
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| ツール | ローカルグループポリシーエディター (gpedit.msc) |
| 場所 | コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > ウィジェット |
| 設定名 | ウィジェットを許可する (Allow widgets) |
| 値 | 無効 に設定 |
これを設定すると、タスクバーの設定画面からも「ウィジェット」の項目自体がグレーアウトして操作できなくなります。完全に機能を封印したい場合に最適です。
レジストリ編集でウィジェットを完全無効化
Windows 11 Homeエディションなど、グループポリシーが使えない環境では、レジストリを編集することで同様の効果を得ることができます。
注意
レジストリの編集はリスクを伴います。操作を間違えるとシステムに不具合が出る可能性があるため、必ずバックアップを取ってから自己責任で行ってください。
以下の手順でキーを作成し、値を設定します。
レジストリ設定値
キーの場所:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh
新しい値:
名前: AllowNewsAndInterests
種類: DWORD (32ビット) 値
データ: 0
設定後はPCを再起動することで変更が適用されます。これで、バックグラウンドでのウィジェット関連プロセスも起動しなくなります。
コマンドでウィジェットをアンインストール
「無効化ではなく、きれいさっぱり削除したい」という方には、コマンドを使ったアンインストールがおすすめです。これには「Winget」というWindows標準のパッケージ管理ツールを使います。
PowerShellまたはコマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを入力するだけで、通常のアプリと同様にアンインストール処理が走ります。
削除コマンド
winget uninstall "Windows web experience Pack"
このコマンドを実行すると、依存関係がチェックされた後、ウィジェット機能がシステムから削除されます。ディスク容量の節約にもなりますし、後で必要になったらMicrosoft Storeから再インストールすることも可能です。
Windows Web Experience Packを削除する
先ほどのコマンドで削除した「Windows Web Experience Pack」。これこそがウィジェット機能の正体です。
実は、Windows 11のウィジェットはOSの一部に見えて、実際にはMicrosoft Storeアプリとして提供されています。そのため、OSのアップデートを待たずに機能追加や修正が行われるのですが、逆に言えばアプリとして削除が可能ということです。
Wingetコマンドがうまくいかない場合は、以下のPowerShellコマンドを使って強制的に削除することもできます。
PowerShellでの強制削除コマンド
Get-AppxPackage *WebExperience* | Remove-AppxPackage
これを実行すれば、ウィジェット機能は完全に消失します。スタートアッププロセスも減るため、起動時間の短縮も期待できるかもしれませんね。
msedgewebview2の無効化と注意点
ウィジェットを削除しようと調べていると、「msedgewebview2.exe(Microsoft Edge WebView2 Runtime)」も一緒に削除すべきか迷うことがあるかもしれません。これがメモリを食っている元凶であることは確かなのですが、WebView2ランタイム自体のアンインストールは推奨されません。
なぜなら、この技術はウィジェットだけでなく、Microsoft TeamsやOfficeアプリ、その他のサードパーティ製アプリでも画面描画のために使われているからです。これを無理に削除すると、ウィジェット以外の必要なアプリまで動かなくなったり、エラーが出たりする可能性があります。
「Windows Web Experience Pack」を削除すれば、ウィジェット用に起動していたWebView2プロセスは自然と消えますので、ランタイム自体は残しておいても問題ありません。
Windowsウィジェットの停止で快適な環境を実現
ここまで、Windows 11のウィジェット機能を停止・削除する方法について解説してきました。
ウィジェットは便利な機能ではありますが、使わない人にとってはPCのリソースを消費するだけの存在になりがちです。今回ご紹介したように、タスクバーから非表示にするだけの簡単な方法から、コマンドを使って完全に削除する方法まで、ご自身のニーズに合わせて選んでみてください。
特に低スペックのPCやノートPCを使っている場合、ウィジェットを停止することでメモリの空き容量が増え、バッテリー持ちが良くなることも期待できます。「windows ウィジェット 停止」というアクション一つで、毎日のPC作業が少しでも快適になれば嬉しいですね。

